ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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節分2

廊下

 

 

 

ギバ「そういえば魔物役はどこで待ってるんですか?」

 

 

 

 

ラース「魔物役の人は待ってなんかいないし、今この城のどこにいるかもわからない。まずは見つける所からだな」

 

 

 

 

ルナ「まずはかくれんぼだね!マルス、私達の知ってる隠れ場所にもいるかもよ」

 

 

 

 

マルス「確かに!あそこわかりにくいもんね。行ってみよう」

 

 

 

二人は二階に向かっていった

 

 

 

グレイグ「一応俺もついていってみる。変なことされてもこまるからな」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、頼んだぞ、グレイグ」

 

 

 

 

ラース「王様はどちらに向かいますか?」

 

 

 

 

デルカダール王「はは、わしはもう決まっておるぞ。先程キッチンが入ってはいけない場所になかった。そこなら誰かおると予想してな」

 

 

 

 

ロベルト「なるほど。そういえば確かに。王様、俺も行きます」

 

 

 

 

ギバ「よし!俺も!」

 

 

 

三人はそのまま大広間に向かっていった

 

 

 

マーズ「そうか、入ってはいけない場所以外ならどこにでもいる可能性があるのか」

 

 

 

 

ベグル「バルコニーも大丈夫って事だよな。いってみるか」

 

 

 

二人も二階に向かっていった

 

 

 

ダバン「ラース将軍はどうされる予定ですか?」

 

 

 

 

ラース「まずは訓練場に向かおうかと思っていた。ほら、バンが隠れていそうじゃないか?」

 

 

 

 

ダバン「ああ、確かに。あいつ、何かあると訓練場にいますからね。俺も向かいます」

 

 

 

訓練場

 

 

 

しかし、ラースの予想とは違い誰もいなかった

 

 

 

ラース「んー、いなかったか。流石に読まれると思ったか?」

 

 

 

 

ダバン「仕方ないですかね。...........ん?ラース将軍、あそこに鎧なんてありましたっけ?」

 

 

 

訓練場の隅には武器やレプリカが置いてあるが、そこに鎧の一式が立てられていた

 

 

 

ラース「あ?俺もあんな所に置いてあるのは初めて見たぞ」

 

 

 

 

二人「............もしかして」

 

 

 

二人はゆっくりと鎧に近づいていく

 

 

 

ラース「............」

 

 

 

ラースは頭の部分から顔を覗こうとしている

 

 

 

ダバン「どうですか?ラース将軍」

 

 

 

 

ラース「いや、誰もいない。どうやら本当に置いてあるだけらしい」

 

 

 

 

ダバン「そうですか、残念。まあ逃げられないですもんね」

 

 

 

 

ラース「だな。別をあたるか.........と言うと思ったか!」

 

 

 

ラースはそのまま後ろにマメを投げた

 

 

 

ガザル「チッ!」

 

 

 

マメはガザルが避けて当たらなかった

 

 

 

ガザル「くそっ!もう少しだったのによ!やっぱりラース将軍には効かなかったか!」

 

 

 

ガザルがこっそりと訓練場から出ていこうとしていた

 

 

 

ダバン「ガザル!?いつの間に!」

 

 

 

 

ラース「俺も鎧を見ていた時に気づいた。この訓練場にもう一つ気配があるのを感じたからな」

 

 

 

 

ガザル「絶対当たりませんからね!」

 

 

 

 

ダバン「当たれ!」

 

 

 

 

ガザル「パワフルスロー!」

 

 

 

バリ!

 

 

 

ガザルはブーメランでマメが当たる前に破壊した

 

 

 

ダバン「ハァ!?そんなん反側だろ!」

 

 

 

 

ラース「魔物役だけ武器の使用を一つだけありにした。狭い場所では禁止だけどな。ブーメランだからこそ、ここや大広間じゃないと使えないがな」

 

 

 

ラースは話しながらマメを投げた

 

 

 

ガザル「そうですよ!あの鎧に気を惹かれている内に大広間に逃げるんです。それを繰り返すつもりだったのに、いきなりバレるなんて幸先悪いですよ!」

 

 

 

ガザルは簡単に避けた

 

 

 

ラース「こっちは二十発しかない。ガザルだけに集中するわけにもいかんな」

 

 

 

 

ダバン「いいところで諦めも必要って事ですよね。バンもガザルも身のこなしが軽いから避けるのは得意分野ですから苦戦しそうです」

 

 

 

 

ガザル「避け続ければいいならまだ余裕ですよ!さあ、もっと投げてみてください!」

 

 

 

その頃、キッチン

 

 

 

ロベルト「うーん、いないですね」

 

 

 

 

デルカダール王「むぅ、わしの予想が外れたか。すまんかったな」

 

 

 

 

ギバ「いえいえ!そんなの構いませんよ」

 

 

 

 

デルカダール王「む?おお、これは」

 

 

 

王様は机の上に美味しそうなケーキがいくつか置いてある事に気づいた

 

 

 

ギバ「ケーキがたくさん。なんで放置されてんだ?」

 

 

 

 

ロベルト「おお!これ、ダーハルーネの有名店のショートケーキ!それにクレイモランのチョコレートロールケーキも!」

 

 

 

 

デルカダール王「おお、ロベルトもケーキに詳しいのだな。そうだ、かなり美味しい物だな。食べていいのだろうか」

 

 

 

 

ギバ「え」

 

 

 

 

ロベルト「俺、このショートケーキ食べた事なかったんです!」

 

 

 

 

ギバ「いや、ちょっと」

 

 

 

 

デルカダール王「そうなのか。それならば食べてみるとよい。甘味といちごのバランスがとてもよいのだぞ」

 

 

 

王様とロベルトは既に椅子に座って食べ始める体制になった

 

 

 

ギバ「いやいや!王様!ロベルト!こんなんおかしいですって!罠かもしれませんよ!?」

 

 

 

 

ロベルト「こんなにいい罠なら俺は喜んで引っかかる」

 

 

 

 

デルカダール王「よい事ではないか。中々食べられない物が貰えるのなら」

 

 

 

 

ギバ「え〜........」

 

 

 

二階

 

 

 

ルナ「いなかった?マルス」

 

 

 

 

マルス「うん、いないー。どこにいるんだろうね」

 

 

 

マルス達は絵や花瓶などが飾られている場所を探していた

 

 

 

そこには色々な隙間や物陰があり、隠れるにはいい場所となっている

 

 

 

グレイグ「あまりここでは激しく動いてはいかんぞ。壊したら大変だからな」

 

 

 

 

ルナ「じゃあ誰もいないかー。いると思ったんだけどなー、この鎧とか」

 

 

 

ルナは横にある鎧を見た

 

 

 

マルス「確かに!誰か入っててもおかしくなさそう」

 

 

 

 

グレイグ「うむ.........。中を覗いてみるか」

 

 

 

グレイグが子ども達より前に出た

 

 

 

その時

 

 

 

ガシャン!

 

 

 

 

三人「!!」

 

 

 

鎧が勝手に動き始めた

 

 

 

ルナ「キャーーーッ!!」

 

 

 

 

マルス「わわっ!!か、勝手に動いた!」

 

 

 

 

???「そ、そんな驚くなよ、マルス、ルナ」

 

 

 

 

二人「え?」

 

 

 

 

バン「俺だ、俺。まさか適当で当てられるとは思わなかったぞ」

 

 

 

鎧が頭を外すと、中にはバンが入っていた

 

 

 

グレイグ「こんな所に隠れていたのか。あまりバンらしくないな」

 

 

 

 

バン「いやー、ここならあまり暴れられないのでちょうどいいかなって」

 

 

 

 

グレイグ「ルナ、魔物役のバンだぞ。マメを投げないのか?」

 

 

 

 

ルナ「あ!忘れてた!バンさん魔物役なんだ!じゃあ、えいっ!」

 

 

 

 

バン「やべ!俺も忘れかけてた!避けないと!」

 

 

 

ガシャン!

 

 

 

マルス「な、なんか重そうだね。でも、それなら!えい!」

 

 

 

 

バン「げ、マルス!連続は卑怯だろ!」

 

 

 

ガシャン

 

 

 

グレイグ「自分から得意な機動力を失くしてどうする。俺もいるのだぞ」

 

 

 

 

バン「げ」

 

 

 

ピシ

 

 

 

バンの鎧に小さく緑の色が付いた

 

 

 

グレイグ「これで一点というわけか」

 

 

 

 

ルナ「いいなー、グレイグさん。私も早く点数取る!」

 

 

 

 

マルス「僕だって!」

 

 

 

マルス達はどんどんマメを投げていく

 

 

 

バン「ま、待ってくれ〜。俺、動きにくくて」

 

 

 

その頃、バルコニー

 

 

 

マルティナ「あら、来たわね。ベグルにマーズ」

 

 

 

 

二人「マルティナ様!」

 

 

 

 

ベグル「魔物役ですよね。マルティナ様はやりにくいなー」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、大丈夫よ。ゲームなんだからお互い頑張りましょう」

 

 

 

 

マーズ「まあそうですね。よし!」

 

 

 

 

マルティナ「悪いけど避けさせてもらうわね」

 

 

 

 

ベグル「俺もいきますよ!」

 

 

 

 

マルティナ「ハアッ!」

 

 

 

マルティナはベグルが投げてきたマメを足で蹴り砕いた

 

 

 

二人「ええ!?」

 

 

 

 

マルティナ「あら、聞いてなかった?魔物役の人は一つだけ武器が許可されているのよ。私はもちろんかくとう技よ。さあ、当てられるかしら?」

 

 

 

 

マーズ「ベグル、思ってるより相当苦戦しそうだぞ」

 

 

 

 

ベグル「同感。これ、一点でも与えたら優勝とかでいいだろ」

 

 

 

 

 

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