その頃、訓練場
ラース「もうやめよう、ダバン。これ以上はマメの無駄だ」
ダバン「そうですね、結構投げましたからね」
ガザル「よ、よし!一発当たったけどなんとかなった!逃げろ!」
ガザルは勢いよく訓練場から出ていった
ラース「残りは十三発か。二人には六〜七発しか投げられないな」
ダバン「これ一発当てるだけでもかなり苦労するじゃないですか。大変ですよ」
ラース「ゲームといってもつまらないのは嫌だろう?だから互いにメリットがあるようにしたらこうなったんだよ。まあ楽しむ程度でいいからよ」
ダバン「確かにいつもと違って結構楽しくはありますけどね。この後はどこに行きますか?」
ラース「まだ二階を見てないからな。二階に行ってみようと思う」
ダバン「わかりました」
その頃、キッチン
ロベルト「ご馳走様でした!いやー、流石ダーハルーネですね。このショートケーキも有名なだけあってやはり格別でした」
デルカダール王「そうであろう?わしもかなり気に入っておるのだ」
ロベルト「王様はクレイモランのケーキ、他に食べた事ございますか?俺のオススメはヨウルトトットゥなんですよ」
デルカダール王「おお!あの星型のパイのようなケーキだな。もちろん食べた事あるぞ。あれもかなり独特のケーキで大変美味だからのう」
ロベルトと王様はケーキの話に花を咲かせている
ギバ「あのー、王様、ロベルト。食べ終わった事ですし、話もそれくらいにしていただいてゲームに戻りませんか?」
デルカダール王「おお!すまんかった、ギバよ。つい話が弾んでしまってゲームの事を忘れてしまっていた」
ロベルト「王様、また今度お話しましょう」
デルカダール王「ああ。甘い物はわしは大好物なのでな。喜んで話をしよう」
ギバ「どこに向かいますか?」
デルカダール王「このケーキは確かに罠なのだろうな。そしてこれを考えられる者の魔物役はただ一人。マルティナだ。おそらくわしがここに来ることを予想していたのだな。そしてその隙に自由に城を動く。つまり、マルティナはここより離れた場所におるというわけだ」
ロベルト「お、おお。凄い、王様。食べながらそこまで考えていたなんて。俺はケーキに夢中だったのに」
ギバ「見習えよな、ロベルト」
ロベルト「いや、お前だって時間はあっただろ。考える事はたくさん出来ただろ」
ギバ「俺はそこまで深く考えるのは苦手だ」
ロベルト「バンみたいな事言ってんじゃねえよ」
デルカダール王「ははは、仲良しでなによりだな。ではバルコニーか二階に向かうとしよう。一階にマルティナはおらんだろうからな」
その頃、一階 階段付近
バン「ヘェ、ヘェ.......。は〜、作戦失敗だ。動きにくいったらないな、全く」
バンの鎧には緑や黄色やピンクなどの跡がついている
バン「くっそ〜、隠密してればいけると思ったのに」
マルティナ「あら!バン!いっぱい跡ついてるわね」
三階から逃げるようにマルティナが走ってきた
バン「あ、マルティナ様。そうなんです、隠れていたらマルス達に偶然バレちゃって」
マルティナ「そうだったの。大変そうね。あ、バルコニーからベグル達が来るわよ。今のうちに逃げておかないと」
バン「ええ!?それはまずい!見つかったら大変な事になる!逃げなきゃ!」
バルコニー
ベグル「あーあ、逃しちまったか。まあ仕方ないか」
マーズ「まあな。惜しかったのにな」
ベグル「とりあえず他の魔物役の人を探そうぜ。バンとかバンとか」
マーズ「もうバンしか狙ってねえだろ。加減はするんだぞ?」
ベグル「覚えてたらな。へへへ」
マーズ「(あー、もう。本当にまずくなったら止めないとか。面倒なほうについたなー、まったく)」
大広間
ルナ「バンさん見失っちゃったー」
マルス「でもマメも少なくなってきたし、たくさん当てたからきっと一番だよ」
グレイグ「そうだな。バンのやつ、ルナの突拍子もない発言で相当焦っていたのだろうな」
ルナ「ここには誰もいないのかなー」
マルス「階段の裏とか!」
グレイグ「あまり隠れられる場所は少ないからな。いたとしてもわかりやすいだろう」
チャリン
マルス「ん?こっちでなんか音がしたよ」
グレイグ「確かに。なんだろうか」
ルナ「誰かいるんじゃない!?」
音の発生場所に向かうと
ルナ「これ......コイン?」
グレイグ「カジノのコインだな。どうしてこんな場所に」
マルス「へー、これがカジノのコインなんだ。ソルティコとグロッタにあるんだよね」
ガザル「(今のうちに......)」
ガザルがゆっくりと訓練場に戻っていった
二階 廊下
三人「あ」
ベグル達とバンがちょうど目の前にいた
バン「うおーーー!」
ベグル「待てや、おらー!!!」
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
バンはすぐに後ろに走り出し、ベグルも追いかけながらマメを投げている
バリ!バン!
バンに当たらなかったマメが壁にもの凄い音を立てて砕けていく
バン「ば、馬鹿野郎、ベグル!マメなのになんて威力してんだよ!って、顔ばかり狙うな!!」
ベグル「うっせえ!大人しく当てさせろ!」
バン「嫌だ!絶対痛いじゃねえか!」
ベグルとバンは激しく言い争いながら走り回っている
マーズ「ハァ........。騒がしいな、まったく」