バルコニー
デルカダール王「うむ、誰もおらんか。.......いや、前までいたのだろう」
ロベルト「そうだと思います。マメの形跡がありますからね」
ギバ「ここも後で掃除しないとだな」
デルカダール王「どれ、今度は二階を探してみるとするかの」
その頃、二階
ベグル「だぁー!クソ!すばしっこいやつだぜ、本当に!マメ無くなっちまった」
マーズ「本気出しすぎだ、ベグル。バンは一目散に逃げてったぞ」
ベグル「チッ!マーズ、後は頼んだ」
マーズ「俺だけしかいないじゃないか、全く。ペース配分考えろよ」
ベグル「俺は最初からバン一人しか狙ってねえ」
マーズ「はいはい。ほら、一階にバンを追いに行くぞ」
展示室
ラース「見つけたぞ、マルティナ」
ラースは部屋の中で柱の影に隠れていたマルティナを見つけた
マルティナ「あら、見つかっちゃった」
ラース「避けにくいんじゃないか?ほら!」
マルティナ「ふふ、舐めないでほしいわね」
マルティナはマメを蹴って砕いた
それと同時に柱から飛び出していく
ダバン「俺もいますよ!マルティナ様!」
マルティナ「わかってるわよ!」
マルティナはマメをギリギリで避けた
ダバン「もう一つありますよ!」
ダバンはその先に更に追加でマメを投げる
マルティナ「くっ!」
ピシ
マルティナの服に赤い色が付いた
ダバン「よし!一点だ!」
マルティナ「あーあ、当たっちゃったわ。やっぱり避けるのも難しいわね」
ラース「まあまだマルティナは一つだけみたいだし、大丈夫だろ。さあ、俺も狙うぞ!」
マルティナ「うーん、ここはバレると少し不利だわ。逃げた方がいいわね」
マルティナは背を向けて走っていく
ダバン「追いますか?ラース将軍」
ラース「まあいいんじゃないか?そこまでして執着するのもよくないからな」
ダバン「確かに。バルコニーに行ってみましょう」
訓練場
グレイグ「むぅ、ここにもいないか。バン以外見ていないが一体どこに?」
マルス「あれ?グレイグさん、鎧がある。ここに鎧はあったっけ?」
グレイグ「ん?おお、本当だ。おかしいな、ここは武器庫のようなもので鎧は展示室やその近くにしかないはずだが」
ルナ「じゃああれにもバンさんみたいに誰か入ってるかも!」
マルス「そうだね!流石ルナ!行ってみよう!」
マルス達は鎧に近づいていく
ガザル「(よしよし、そのまま俺も.....)」
ガザルがまたこっそりと訓練場から出て行こうとすると
グレイグ「そう何回もうまくいくと思うなよ、ガザル」
ガザル「!?」
グレイグが振り返り、ガザルと目があった
マルス「え?あ!ガザルさん、みーっけ!」
ルナ「本当だー!いつの間に後ろにいたの?」
ガザル「き、気づいてたんですか、グレイグ将軍」
グレイグ「大広間でもそうだったな。カジノのコインで気を引いているうちに他の場所に移動していた。まだ気配を消すのは難しいようだな」
ルナ「よーし、マメ当たれー!」
ガザル「くっ!こ、子ども相手だとどれくらい本気で避けていいのか」
グレイグ「あまりそこは気にしなくていいぞ、一応ゲームなのだからな」
ガザル「グレイグ将軍は絶対避けます!子ども達はまあ........避けるからな!」
マルス「絶対当ててみせるからね、ガザルさん!」
その時
バン「うげ!?またマルス達だ!」
バンが入ってきた
ガザル「なんでお前まで来たんだよ!」
バン「仕方ねえだろ!逃げてたらここに来るしかなかったんだ!」
マルティナ「ええ!?バンにガザルまでいるじゃない!」
更にマルティナまで入ってきた
グレイグ「ひ、姫様まで!?」
ガザル「こ、これはまずいって!絶対他の人達もここにやってくる!」
マルティナ「くっ!大広間に戻らないと!」
バン「お、俺も戻れ!」
キッチン
マルティナ「ここなら来ないはずね。一旦休憩しましょう。って、あら、ケーキが食べられてる。もう、お父様ったら本当にここに来たのね。三つも食べるなんて。なんだか廊下が騒がしいわね。バンかしら?」
廊下
ダダダダダ!
バン「ヒィーー!!」
バンとラース達は廊下を走っていた
ラース「待て!バン!」
ダバン「ていうかなんでそんなにカラフルになってんだよ!」
バン「隠密が失敗したんですー!というか、追いかけないでください!」
ラース「それは無理だ!おら!」
ダバン「俺も!」
ピシ!ピシ!
ダバンの投げたマメが鎧に、ラースの投げたマメはバンの顔に当たった
バン「ちょ、ちょっと痛い!でもさっきのベグルの威力に比べたらマシかも」
ラース「じゃあもっとくらえ!」
バン「それはご遠慮します!」
夕方、玉座の間
ラース「さて、結果発表だな。魔物役の人についていた色が多かった人が勝ちだ。その結果、一位はマルスだ!おめでとう!」
マルス「ええ!?ぼ、僕!?やったー!」
ラース「ルナも多かったんだ。まあバンにたくさんついていたってのが多いんだけどよ」
バン「最初にいっぱい投げられたから」
マルス「ねえねえ!一番になった人へのご褒美ってなに!?」
マルティナ「ふふ、それはね、お父様お願いします」
デルカダール王「ああ。マルスよ、こっちにおいで」
マルス「?うん。なに?じいちゃん」
デルカダール王「よく頑張ったな、マルスよ。褒美はわしがマルスの言う事を一つだけなんでも聞いてあげるぞ」
兵士達「ええ!?」
マルス「いいの!?」
マルティナ「ふふ、中々ない機会よ。よかったわね、マルス」
ベグル「え、それってもしも俺達の誰かが一番だった場合も......?」
ラース「そうだぞ。嬉しいだろ?」
マーズ「な、なんかそれは逆に恐れ多いというか.......申し訳ないというか」
グレイグ「まあそうだろうな。俺は他のにした方がいいと言ったのだが、止まらなくてな。流れるようにこうなってしまった」
ロベルト「なんかマルス達が一番でよかったかも」
デルカダール王「それでマルスよ、決まったかな?」
マルス「あ!うん!思いついた!あのね!またじいちゃんとどこか旅行に行きたい!」
ルナ「!マルス、それ最高!私も行きたい!」
デルカダール王「おお..........。ああ、もちろんだとも。必ず叶えてみせるからな」
マルティナ「そ、それでいいの?マルス。ほら、欲しいものとか」
マルス「じいちゃんとの楽しい旅行が今の僕の欲しいものだよ!」
ラース「.........よし、急いで計画を立てる必要があるみたいだな」
デルカダール王「任せておくのだ、ラースよ。わしもマルス達と旅行にいくのは久しぶりだからな。楽しみにしておるぞ」