ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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今回のお話はずっと放置していたバンの人間離れした能力についてになります。なぜ普通の人よりも目がいいのか、魔物の言葉がわかるのかに触れていきます。


ベルとの出会い

それから数日後の夜、デルカダール城下町

 

 

 

酒場

 

 

 

そこではギバとマーズ、ガザルで酒を飲んでいた

 

 

 

ギバ「え?ダバンの様子が変?」

 

 

 

 

マーズ「なんとなくな。特別変ってわけじゃないんだが、行動が少しおかしくてよ」

 

 

 

 

ガザル「そうか?例えばどんな事だよ」

 

 

 

 

マーズ「俺達には変わらないんだけどよ、ラース将軍達に対して少し変わったような。よく玉座の間で話す事も増えてるしよ。この前なんて玉座の間から出てきたんだが、金貰ってきたんだぜ」

 

 

 

 

ギバ「え!?ダバンのやつ、生活に困ってんのか?」

 

 

 

 

ガザル「ミラさんもいるのに生活が苦しいのはおかしいだろ。確かに少し気になるな」

 

 

 

 

マーズ「本人も気にするなって言ってたから心配というわけではないが、困っているなら頼ってくれてもいいよな」

 

 

 

 

ギバ「ふーん、なるほど。バンやベグルには言ったのか?」

 

 

 

 

マーズ「いや、まだだ。まあ大した事ないだろうから伝えてない。バンに言ったら勘違いして大騒ぎするだろ」

 

 

 

 

ガザル「確かに。まあ頭に入れておく。何かあったら動けるようにしておこう」

 

 

 

 

マーズ「ああ、頼んだ」

 

 

 

その時

 

 

 

ガシャァン!!

 

 

 

三人「!?」

 

 

 

突如皿やコップが割れる音がした

 

 

 

男性A「んだと、ゴラァ!!」

 

 

 

 

男性B「やんのか、あぁ!?」

 

 

 

近くでは男性達が取っ組み合いを起こそうとしている

 

 

 

両者とも顔は赤くなっており、酔っ払っていると見える

 

 

 

ギバ「おいおい、こんな所でか」

 

 

 

 

ガザル「まったくだ。仕事増やされるのは困るんだけどよ」

 

 

 

 

マーズ「起こったんだから仕方ない。止めるぞ」

 

 

 

マーズが立ち上がった時

 

 

 

女性「やめないか、お前達!」

 

 

 

男性達の近くで飲んでいた一人の女性が凛とした声をあげた

 

 

 

女性「ここは皆が集う酒場だ!暴れるのは外でやれ!」

 

 

 

その女性は腰まで伸びた紫がかった黒い髪をしており、青い花の髪飾りがついている。また近くには大剣も置いてある

 

 

 

男性B「なんだよ、姉ちゃん!こいつが悪いんだぜ、俺の酒がまずいって!」

 

 

 

 

男性A「お前みたいなやつが飲む酒なんて酒じゃねえよ!」

 

 

 

 

男性B「んだとぉ!?」

 

 

 

男性達は再び取っ組み合いが始まろうとしている

 

 

 

女性「仕方ない、外に出ていってもらうぞ!」

 

 

 

女性は近くにあった大剣を取った

 

 

 

ガザル「おいおい、また面倒になってきてるぞ」

 

 

 

 

マーズ「ストップだ!」

 

 

 

マーズは女性と男性達の間に割って入った

 

 

 

男性B「ぐっ」

 

 

 

 

女性「む......」

 

 

 

マーズは片手で乗りかかっていた男性の一人を掴み、片足で女性が掴む剣を止めていた

 

 

 

男性A「あ.....兵士さん」

 

 

 

 

マーズ「これ以上暴れるのなら三人とも連行するぞ。特にそこの二人、酔っ払うまで飲んで誰かに迷惑をかけるな。仲良くしろとは言わないが、嫌ならさっさと家に帰って別々で飲むんだ。

 

 

 

そこの女性の方も勇敢に止めてくれようとしたのは助かるが、あなたまでそんな物をここで振り回す気ですか?周りの方にも危険が及ぶのでもう少し冷静にお願いします」

 

 

 

 

男性B「わ、悪かったよ、兵士さん」

 

 

 

 

男性A「俺も熱くなりすぎた。別にそこまで強く思ったわけじゃなかったんだ」

 

 

 

 

マーズ「次はないからな」

 

 

 

男性達は酔いが冷めたのか倒れたテーブルを直して、コップなども全て拾ってマスターに届けた

 

 

 

マーズ「まったく」

 

 

 

 

ガザル「優しいな、マーズは。もう少し強めに言ってもよかったんじゃねえの?」

 

 

 

 

マーズ「そんな事して怯えられても困る。突っかかってきたら考えるが、まだそんな段階じゃないだろう」

 

 

 

 

女性「失礼した、兵士殿」

 

 

 

 

マーズ「いえ、これも仕事のうちですし、よくある事なんで」

 

 

 

 

女性「そうか。私も先程この有名なデルカダールに来て酒場でゆっくりしていたら邪魔されてな。私もどうやら気付かぬうちに熱くなっていたらしい。兵士殿もお仲間と楽しんでいただろうに申し訳ない」

 

 

 

 

ギバ「いいって、いいって。それにしても旅人だったのか、姉ちゃん。見たところ一人みたいだし、剣もあるけど女が一人でってのは少し危険じゃないか?」

 

 

 

 

女性「なんだ、女性だから旅をしてはいけないのか?」

 

 

 

女性は少し睨むようにギバを見た

 

 

 

ギバ「あ、いや、そういうわけで言ったんじゃねえんだ。勘違いさせて悪かった」

 

 

 

 

女性「ふん、まあいい。兵士殿、先程の私と男達を止めた動き、力、素早く冷静な対処、どうやら中々やるみたいですね。兵士というのは名ばかりで実力は低いと判断していたのですが、どうやらあなたはそうでもないようですね」

 

 

 

 

マーズ「あー、まあな。俺だけじゃないがここの兵士は特別鍛えられてるからな。他の国の兵士達よりはずっと強い自信がある。こっちのギバやガザルも同じだ」

 

 

 

 

女性「ほう、それはまた面白い。名乗り遅れた。私、旅人をしているベルと言う。様々な場所を巡ってようやくこの有名なデルカダールに来たのだ。それと先程の実力を見て兵士殿に頼みたい事がある」

 

 

 

 

マーズ「なんだ?」

 

 

 

 

ベル「私と戦ってはくれないだろうか?」

 

 

 

 

マーズ「え」

 

 

 

 

ベル「忙しい事は承知しているのだが、私自身もっと高みを目指したいのだ。そのため強き者と戦い、自身の実力がどれだけ通用するかを測りたいのだ。どうか引き受けてくれないだろうか」

 

 

 

 

マーズ「うーん.......」

 

 

 

 

ガザル「面白い事になってきたじゃねえか、マーズ。引き受けてやれよ」

 

 

 

 

ギバ「明日なら昼から時間あるだろ。その時はどうだ?」

 

 

 

 

マーズ「まあ.......少しだけだからな」

 

 

 

 

ベル「おお!ありがたい!明日の昼だな、どこに向かえばいい?」

 

 

 

 

マーズ「まあ戦闘って事だし、俺達が普段使っている訓練場がある。デルカダール城の中にあるからデルカダール城に明日の昼に来てくれ」

 

 

 

 

ベル「一般の人が入って平気なのか?」

 

 

 

 

ギバ「用事があったりするなら普通に入って大丈夫だぜ。許可が出れば見学もいろいろ出来るぞ」

 

 

 

 

ベル「ほう、かなり開放的なのだな。それも珍しい」

 

 

 

 

ガザル「特徴的だろ?マルティナ様が王女様になってからなんだ」

 

 

 

 

ベル「ああ、勇者の仲間の一人である人だな。確か英雄グレイグと同じく勇者の仲間であるラースという男もいるのだったな」

 

 

 

 

マーズ「流石に知っていたか。まあそういうわけで明日城に来てくれよ」

 

 

 

 

ベル「了解した」

 

 

 

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