夕方、ベグルとジェーンの家 前
ベグル「(.........やべ、何言うか考えないで支度だけ済ませちまった。ジェーンになんて言えばいい.........。ジェーンの気配は........あるか)」
ベグルはチョコを片手に家の前でこの後の事を考え始めた
ベグル「(まず謝るだろ、勝手に色々考えすぎてただけって言って嫉妬の事は誤魔化して、チョコ作る流れにするか。よし!)」
ガチャ
ベグル「ジェーン、ただいま」
ジェーン「あ!ベグル君!おかえり!あのね!ベグル君に言わなきゃいけない事があって!」
ベグル「お、おう。実は俺もなんだ」
ジェーン「あれ?そうなの?まず私から言わせて!ベグル君、この前のメグちゃんとのチョコレート作りはベグル君のためにやったの!」
ベグル「え?お、俺のため?」
ジェーン「そうだよ。ベグル君とチョコ作る時に失敗したりとか、知識もなしにやってベグル君を困らせたくなかったから事前に体験してみようってなってメグちゃんと一緒にやってたの。
だからもしベグル君が勘違いしてるようなら私が言ってなかったからなの。ごめんなさい」
ジェーンは頭を下げている
ベグル「..........な、なんだよ。そうだったのか........(ダバンの言った通りだった。俺の誤解か)」
ジェーン「だから昨日と今朝怒ってたんだよね?ベグル君との約束を放っておかれたって思って。ごめんね?違うよ。ずっと楽しみにしてたよ!今もずっと!」
ベグル「ああ、すまなかったな、ジェーン。変な態度とっちまったな。楽しそうなジェーンをみるのは好きなはずなのに、あの時のジェーンを見ていたらどうしてもモヤモヤしちまってな」
ジェーン「ふふ、ミラとメグちゃんがね、ベグル君は嫉妬してるんだって言ってたよ」
ベグル「!?ジェ、ジェーン......二人にも言ったのか」
ベグルは少し赤くなっている
ジェーン「う、うん。私何か悪い事しちゃったかなって思って相談した時に..........ごめんね?」
ベグル「ハァ〜........まあいい。俺もからかわれたしな。ま、喧嘩とは違うけど仲直りだな。ジェーン、この後約束のチョコレート、一緒に作ろうぜ。準備もしてきたんだ」
ジェーン「あ!本当だ!私もレシピ本用意したし、メグちゃんから教えてもらった道具とかもあるよ」
ベグル「はは、楽しみにしてたのは本当なんだな。俺も楽しみにしてた。仕事のやる気に繋げてたんだぜ」
ジェーン「こんな事でやる気出るの?それくらいならいつでも大丈夫だよ」
ベグル「たまにやるからこそ楽しみになるんだろ?」
ジェーン「あ、そっか。それじゃあ今度お仕事大変そうな時は言って。その仕事終わったらお疲れ様って事で一緒に作るようにしよう」
ベグル「それはいいな。やる気出そうだ。さて、まずは何するんだ?」
ジェーン「まずはねー、チョコレートを砕いていくんだって」
ベグル「そんなん俺にかかればすぐだな。ジェーンは次の用意しといてくれ」
ベグルは袋の中から買ってきたチョコレートを全部出し始めた
ジェーン「うん、お願いするね。じゃあ私はミルクと容器の準備」
ベグル「(今度はもうあのモヤモヤした気持ちはねえな。むしろ、温かい感じだ。ジェーンは本当俺の気持ちを優しくさせてくれる)」
ベグル「ジェーン」
ジェーン「ん?なに?」
ベグル「ありがとな」
ジェーン「?うん、どういたしまして」
次の日、デルカダール城
訓練場
ベグル「というわけで、ジェーンと張り切って作ったら余ったからお前らにもやる。残さず食え」
バン「やったー!サンキュー、ベグル!」
ロベルト「ありがたい。喜んで食べさせてもらうぞ」
ダバン「ま、めでたしで終わってよかったな。ベグル」
ガザル「け、ついにベグルまでのろけるようになりやがって。甘ったるいったらねえぜ」
ベグル「へっ、悔しいならガザルもさっさと奥さん見つけるんだな。ま、その性格じゃ厳しいだろうけどな」
ガザル「お前には言われたくねえよ!」
ギバ「そうだそうだー。ちょっと運よく奥さんができたからっていばるな!」
マーズ「また始まったよ。僻みはみっともないからやめろ」
バン「美味いぞ!ベグル!上手に作れてよかったな」
ベグル「当然だろ。失敗なんかしてたまるかよ。ま、メグさんの協力にも助けられた。メグさんにもありがとよって伝えといてくれ」
ダバン「なんだ、随分と優しいな、今日は」
ベグル「ま、気分がいいんでね。普段よりは優しくなれてると思うぜ」
バン「嘘だ!」
ギバ「ありえねえ!」
ガザル「俺は信じねえ」
ダバン「ベグル、それはない」
マーズ「気のせいにもほどがあるぞ」
ロベルト「それは.........ベグルの思い違いじゃないか?」
ベグル「.............てめえらのおかげで一気に冷めたわ、馬鹿野郎共が」
ベグルはバン達の散々な反応にこめかみをヒクつかせていた