ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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人攫い

それから二ヶ月後、ユグノア城

 

 

 

玉座の間

 

 

 

ダバンが一人で訪れていた

 

 

 

ロウ「住む家は見つかったか。ひとまず安心じゃな」

 

 

 

 

ダバン「はい、後はこちらに引っ越しの準備をするだけになりました」

 

 

 

 

イレブン「まさかダバンが兵士としてこっちに来てくれるなんて思わなかったよ。前にも言ったけど、僕達は歓迎するよ」

 

 

 

 

ダバン「ありがとうございます」

 

 

 

 

ロウ「じゃが.......まだバン達には言っておらんのかの?あまりあれこれ言うわけにはいかんが、バンの事を考えるとよい策とは思わん」

 

 

 

 

ダバン「そう.......ですよね。俺も少し考えが変わってきてはいます。言った方が楽なんじゃないかって。でも、俺...........」

 

 

 

 

イレブン「.........まあ難しい問題だよね。ずっと一緒にいたからこそ、言えない事だってあるから」

 

 

 

 

ダバン「すみません、イレブンさん」

 

 

 

その時

 

 

 

兵士「失礼します。クレイモラン王国からカミュ様がいらっしゃいました。シャール女王様からの交易品だそうです」

 

 

 

 

イレブン「カミュが?わかった、通して」

 

 

 

 

兵士「は!」

 

 

 

その後

 

 

 

カミュ「邪魔するぜ、イレブン、じいさん。って、ダバンじゃねえか。なんでここに?」

 

 

 

 

ダバン「ちょっとお話してたんです」

 

 

 

 

イレブン「そうなんだ。あ、カミュの持ってるやつ」

 

 

 

カミュは大きめの箱を持っている

 

 

 

カミュ「おう、いつものやつだぜ。一応確認しておくか?」

 

 

 

 

イレブン「うん。........オッケー、コック達に渡してきて」

 

 

 

 

カミュ「了解」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃ。カミュや、ちょうどいい所に。この後時間あるかの?」

 

 

 

 

カミュ「あー......悪いな、じいさん。この後シャール達の食料を取りに行かなきゃなんねえんだ」

 

 

 

 

ロウ「むう.....そうであったか。それはすまんかった」

 

 

 

 

ダバン「何かお困り事でも?」

 

 

 

 

ロウ「なに、実は民達の要望でプチャラオ村に行かねばならんのだが、イレブンは忙しく、兵士達も人数の関係で割く事が出来なくてのう。仕方ない、わし一人で行くかの」

 

 

 

 

ダバン「あ、それ俺でよければ護衛しますよ、ロウ様」

 

 

 

 

ロウ「おお!それは助かるのう、ダバンや。頼んでもいいかの?」

 

 

 

 

ダバン「はい、大丈夫です。今日は一日休みを貰っているので」

 

 

 

 

イレブン「あ、ちょうちんの件か。そっか、必要なんだったね。おじいちゃん、ダバン、お願いするね」

 

 

 

 

ロウ「ああ、任せておくのじゃ」

 

 

 

 

ダバン「少し早いですけど、ユグノアでの俺の初仕事ですね。しっかり護衛させていただきます」

 

 

 

その後、プチャラオ村

 

 

 

ダバン「プチャラオ村に来るのはこの前が初めてなんです。いつ来ても賑やかなんですね」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃのう。昔から商人達が多くおる村だったからのう。どれ、早速ちょうちん屋に向かうかの」

 

 

 

 

ダバン「先程イレブンさんも言ってましたね。どうして必要なんですか?」

 

 

 

 

ロウ「民達の中にプチャラオ村出身の者がおってのう。その者の妻がめでたく子どもを授かったらしく、わし達も祝いとしてなにか贈り物をしようと考えたのじゃ」

 

 

 

 

ダバン「へ〜、それはおめでたいですね。でも、わざわざロウ様やイレブン様が街の人一人のためにこんな事をするなんて」

 

 

 

 

ロウ「子どもは大事じゃからのう。わし達の未来を継ぐ者達となるやもしれん。イレブンもわしもエマちゃんも、子どもが産まれる時には必ず祝っておるのじゃ」

 

 

 

 

ダバン「凄く暖かいですね、そういうの。マルティナ様達にも話したら賛成してもらえそうです」

 

 

 

 

ロウ「ほほ、そうじゃな。姫もラースもグレイグもやるかもしれんのう。じゃが、デルカダール王国はユグノアよりも大きいからのう。やるのならばかなり苦労はしそうじゃが。さて、ついたぞ」

 

 

 

 

ダバン「あ、ここなんですか。確かにちょうちんがたくさん飾ってありますね」

 

 

 

ロウが立ち止まった店には様々なちょうちんが壁や看板にかけられており、それぞれが赤や緑、白などの光を発して綺麗な見た目となっている

 

 

 

ロウ「ここはプチャラオ村でも中々の大きさのお店じゃからのう。きっとめでたい日にふさわしいちょうちんがあるはずじゃ」

 

 

 

二人が中に入ると

 

 

 

二人「な!!?」

 

 

 

中は酷く荒らされており、破けたちょうちんや棚の商品があたりに散乱し、所々には血のような跡が残っている

 

 

 

ダバン「何があったんだ!?まるで激しい争いがあったみたいな」

 

 

 

 

ロウ「人は.......もうおらんか。他の者に聞いてみよう、何か知っている者がおるやもしれん」

 

 

 

 

ダバン「そうですね!」

 

 

 

広場

 

 

 

広場では少し人だかりが出来ていた

 

 

 

ロウ「あそこの者達、どうして固まっておるのじゃ。何か知っておるのかのう」

 

 

 

 

ダバン「すみません」

 

 

 

 

女性A「え?ええ!?へ、兵士さん!?でも、ちょうどよかったわ!あの、さっきたくさんの怪しい人達が村の人達を攫っていっちゃって!」

 

 

 

 

ロウ「なんと!?その者達はどんな格好をしておった?」

 

 

 

 

女性B「剣を持ってて、大柄な人達だったわ。目つきも鋭くって身長も二メートルはありそうだったわ」

 

 

 

 

ダバン「二メートル!グレイグ将軍よりも大きいのか」

 

 

 

 

ロウ「ふむ、人攫いとは放ってはおけんのう。ダバンや、すまぬが人攫いの人達を捕まえるのも手伝ってはくれんかのう」

 

 

 

 

ダバン「当然です!必ず助け出しましょう!」

 

 

 

 

ロウ「うむ、助かる。どこに向かっていったかはわかるかのう?」

 

 

 

 

女性A「えっと、村を左に出ていったとしか......」

 

 

 

 

ロウ「左は崖だったはずじゃ。まずはそっちに向かってみるかの」

 

 

 

 

ダバン「はい!」

 

 

 

 

 

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