ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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人攫い2

岬の洞穴

 

 

 

ポラード「ゲヘヘヘ。一人、二人、三人........八人か」

 

 

 

スキンヘッドの大きな男は洞穴にあった牢屋にプチャラオ村で攫ってきた人達を閉じ込めて数えている。また、その男の周囲には武装したイカツイ男達が五人ほどいる

 

 

 

男性F「ポラードさん、どうします?こいつら」

 

 

 

 

ポラード「そうだなぁ......」

 

 

 

ポラードは攫ってきた人達をジロジロと見ている

 

 

 

村人達「ヒイッ......や、やめてくれ」

 

 

 

 

ポラード「このまま売っちまってもいいが、どうせならもっと人を集めてからでも悪くねえ。もう少し集めるぞ」

 

 

 

 

男性達「へい!」

 

 

 

入り口付近では

 

 

 

ダバン「.........どうしますか?ロウ様。突入してもあいつらが戦闘慣れしていた場合、人数の影響でこちらが不利になるかもしれません」

 

 

 

 

ロウ「そうじゃのう。もう少し様子を伺おう。どうやら村人達に今すぐ何かをしようとしているわけではないからの」

 

 

 

 

ダバン「了解しました」

 

 

 

岬の洞穴

 

 

 

青年「お、おい!俺達はどうなるんだ!」

 

 

 

 

ポラード「あー?そうだなぁ、売りに出すか、俺達の奴隷になるか、駒になるか。どうしてほしい?」

 

 

 

 

青年「そ、それしか......選択肢はないのか!?」

 

 

 

 

ポラード「当然だな」

 

 

 

 

青年「そんな.......」

 

 

 

 

男性E「ポラードさん、警戒に行ってきます」

 

 

 

 

ポラード「おー、頼むわ。村人達に見られたからそれで傭兵とか来られても困るからな」

 

 

 

一人の子分が洞穴を出ようとしてくる

 

 

 

ポラード「さーて、後はどこに向かおうか」

 

 

 

メダチャット地方

 

 

 

男性E「えーっと、怪しいやつの姿はなし、と」

 

 

 

その時

 

 

 

グイッ!

 

 

 

男性E「!?」

 

 

 

男性は死角から誰かに突然引っ張られる

 

 

 

ダバン「ふー、まずは一人」

 

 

 

 

男性E「〜〜ガッ!グッ〜〜!!」

 

 

 

ギリギリギリ

 

 

 

ダバンは男性の首元を力強く締めている

 

 

 

ドサ

 

 

 

男性は息が出来ずにそのまま落ちた

 

 

 

ロウ「うむ、もう一人くらい減ってくれると助かるんじゃがのう」

 

 

 

 

ダバン「でも、こうして待っているだけなのも時間かかりますよね。うーん............!!ロウ様、いい事思いつきました」

 

 

 

 

ロウ「ほう、なんじゃ?」

 

 

 

その後、岬の洞穴

 

 

 

男性E「遅くなりました、ただいま戻りました」

 

 

 

 

ポラード「おう、誰もいなかったか?」

 

 

 

 

男性E「はい、怪しい影は見当たりませんでした」

 

 

 

 

男性D「お前、声変わったか?というか、兜までして」

 

 

 

 

男性E「変ですか?」

 

 

 

 

男性D「いや、別に。どこで拾ってきたんだか」

 

 

 

 

ポラード「まあいいさ。今度は別のやつが見回りにいけ。Eは牢屋の前で警戒していろ」

 

 

 

 

男達「へい!」

 

 

 

 

男性E「...........」

 

 

 

Eは牢屋の中の人達をジッと見ている

 

 

 

村人達「.........」

 

 

 

中の人達は皆で固まっているが、先程のポラードの話により全員怖がっている

 

 

 

ポラード「どうした?」

 

 

 

 

男性E「いえ、どんな人がいるのか少し気になっただけです」

 

 

 

 

ポラード「そうか。そこの女は高く売れそうだと思わねえか?男共は駄目みてえだ、全員売れなかったら殺しちまうか、奴隷にするかにしようと思ってる」

 

 

 

 

男性E「..........」

 

 

 

Eはチラリと洞穴の入り口を見た

 

 

 

ロウ「.........」

 

 

 

ロウが僅かに気配を出した

 

 

 

男性E「...........」

 

 

 

Eはこっそりと3と指で表した

 

 

 

ロウ「..........」コクリ

 

 

 

ロウは静かに頷く

 

 

 

男性E「ポラードさん、少しいいですか?」

 

 

 

Eはポラードの前に行く

 

 

 

ポラード「あ?なんだ」

 

 

 

 

ダバン「ここの人達を解放してもらうぞ!」

 

 

 

ダバンは男性Eが武装していた鎧などを全て脱ぎ捨てた

 

 

 

全員「!!?」

 

 

 

 

ポラード「てめえ!!Eのフリしていやがったか!!」

 

 

 

 

男性F「近づかせねえぞ!」

 

 

 

その場にいた他の男達もダバンの両側につく

 

 

 

ロウ「グランドクロス!」

 

 

 

 

三人「!?」

 

 

 

入り口からロウが走りながら十字の攻撃を放った

 

 

 

ダバン「よっ!」

 

 

 

ダバンはそれと同時に範囲から逃げる

 

 

 

ポラード達「グアアアア!!」

 

 

 

ポラード達は突然の攻撃に避けきれず、直撃する

 

 

 

男達の鎧に少しヒビが入った

 

 

 

男性G「い、いってえ........な、なんだよこのジジイ」

 

 

 

 

ポラード「くそ、俺達の人数が減ったのを狙ってきやがったか!」

 

 

 

 

ダバン「人攫いなんてして、しかも人身売買までしようとしていやがったな!そんな奴らを見逃すと思うなよ!」

 

 

 

ダバンは男性達に向かっていく

 

 

 

ダバン「ミラクルムーン!」

 

 

 

ダバンが身体を捻りながら後方回転して相手を勢いよく蹴りつけていく

 

 

 

男達「グハァッ!!」

 

 

 

ドカン!

 

 

 

蹴りに当たった二人は壁に強く叩きつけられる

 

 

 

ポラード「チッ!」

 

 

 

ポラードはそのまま逃げようとする

 

 

 

ロウ「逃がさんぞ。ゴッドスマッシュ!」

 

 

 

ロウが爪を構えたまま、雷を纏い高く跳躍するとそのまま落下の勢いも合わせてポラードに振り下ろした

 

 

 

ザシュッ!!

 

 

 

ポラード「ギャアアアア!!」

 

 

 

ポラードは強烈な一撃により、その場に倒れ込んだ

 

 

 

ダバン「流石です、ロウ様!」

 

 

 

 

ロウ「うむ。お主よ、ここの牢屋からこの者達を解放するのじゃ」

 

 

 

 

ポラード「くっ..........」

 

 

 

ポラードはポケットから牢屋の鍵をロウに投げた

 

 

 

ロウ「どれ、怖い思いをしたのう。これでもう大丈夫じゃ」

 

 

 

ガチャン

 

 

 

青年「あ、ありがとうございます!!」

 

 

 

 

女性「もう駄目かと思ってました!本当にありがとうございます!」

 

 

 

中にいた村人達が喜びながら出てきた

 

 

 

ロウ「うむうむ、さあ村に戻るのじゃ」

 

 

 

 

ポラード「まだ終わらねえ!!」

 

 

 

 

全員「!!」

 

 

 

ポラードは血だらけのまま立ち上がり

 

 

 

おじさん「ぐっ......」

 

 

 

近くにいた短髪のおじさんを捕まえた

 

 

 

ポラード「こいつを助けてほしかったら今すぐジジイと鎧野郎は武器を捨てろ!!」

 

 

 

ポラードは隠し持っていたナイフをおじさんの首に当てている

 

 

 

女性「キャアッ!」

 

 

 

 

ダバン「てめえ!汚ねえぞ!」

 

 

 

 

ポラード「黙れ!!さっさと落とせ!オラァ!!」

 

 

 

ポラードは更にナイフを首に近づけた

 

 

 

喉の皮膚が薄く切れたのか血が流れてきた

 

 

 

ロウ「.......わかった。これでよいかの?」

 

 

 

ロウは持っていた爪と杖をその場に落とした

 

 

 

ダバン「ロウ様.......」

 

 

 

 

ロウ「ダバンよ、あの者を助けるためじゃ。頼む」

 

 

 

 

ダバン「くっ........」

 

 

 

ダバンも渋々剣と盾と槍を落とした

 

 

 

ポラード「そう.......そうだ。初めからそうしていればよかったんだ」

 

 

 

 

ロウ「さあ、その者を離すのじゃ」

 

 

 

 

ポラード「黙れ、ジジイ!!次は俺がいいと言うまで動くんじゃねえぞ!!」

 

 

 

ポラードはそのまま後ろ歩きに洞穴を出て行こうとする

 

 

 

ロウ「ぬう........」

 

 

 

 

ダバン「どうしますか、ロウ様!」

 

 

 

 

ロウ「どうにも出来ん。魔法も隙が大きく、あの者も酷く興奮しておる。迂闊に手を出せん」

 

 

 

 

ダバン「くそ!」

 

 

 

 

ポラード「そのままだ.......いいな?絶対動くなよ」

 

 

 

 

おじさん「............」

 

 

 

ガシ

 

 

 

ポラード「は?」

 

 

 

 

おじさん「はあ!!」

 

 

 

ブン!

 

 

 

突然囚われていたおじさんがナイフを持っていた手を掴み、ポラードを勢いよく投げ飛ばした

 

 

 

ポラード「な!!?」

 

 

 

ドスン!

 

 

 

全員「!!」

 

 

 

 

ダバン「今だ!!」

 

 

 

ダバンがそのまま倒れたポラードに走りこみ、手首に錠を掛けた

 

 

 

ポラード「な、なんだと!!?」

 

 

 

 

ロウ「おお、お主、よくやってくれたのう」

 

 

 

 

おじさん「ああ、多少は戦えるのでな。狙われたのが俺でよかった。こいつの隙をずっと伺っていたのだ。じいさんも兵士さんも心配かけてすまなかった」

 

 

 

 

ポラード「くそーー!!」

 

 

 

その後、プチャラオ村

 

 

 

捕まっていた人達を無事に送り届けた

 

 

 

青年や女性達は皆、嬉しそうに家族達と涙を流して喜び合っている

 

 

 

ロウ「ふむ、一件落着じゃな。しかし、あのちょうちん屋の店主は一体どこに」

 

 

 

 

おじさん「なんだ、じいさん。俺の店に用事あったのかい?」

 

 

 

ポラードを投げ飛ばしたおじさんがロウの言葉に反応した

 

 

 

ダバン「あ、ああ、そうなんだ。って、おっさん!ちょうちん屋だったのか!?」

 

 

 

 

タホル「おう、俺はタホル。自慢じゃねえがこの村で一番のちょうちん作りを自負してる。変な男達が一斉に乗り込んできてな。応戦したんだが、腹に思いっきりブスッとやられてそのまま連れてかれたんだ。

 

 

 

じいさん達が助けてくれなかったらやばかったぜ。本当助かった!お礼に、じいさん達の願いなんでも叶えてやるよ。ちょうちん、作ってほしかったんだろ?」

 

 

 

 

ロウ「おお、それはありがたい。実はお土産として作ってほしいちょうちんがあってのう」

 

 

 

 

タホル「はは、了解だ。ただ、話は俺の店に行ってからにしようぜ」

 

 

 

 

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