ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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宝探し

その後

 

 

 

ルナ「えー、おじいちゃんここにいるの?」

 

 

 

 

デルカダール王「ああ、すまぬがそうさせてもらう。わしにまた楽しい話をしてくれる事を期待しておるぞ」

 

 

 

 

マルス「わかった。絶対お宝見つけてくるからね!」

 

 

 

 

サマディー王「ファーリスよ、くれぐれも危険のないようにするんだぞ」

 

 

 

 

ファーリス「はい!父上!」

 

 

 

 

ラース「俺達もいるんで大丈夫ですよ。それでは行ってきます」

 

 

 

サマディー地方 砂漠

 

 

 

マルティナ「久しぶりに来るとやっぱり暑いわね。いつもより涼しい格好なのに」

 

 

 

容赦なく照りつける太陽に熱い砂地が合わさり、マルティナ達からはジットリとした汗が皮膚にはりつく

 

 

 

グレイグ「ですな。寒いよりはまだいいですが、この汗の感覚は私も嫌いです」

 

 

 

 

ルナ「暑いよ〜。お父さん、お水ちょうだい」

 

 

 

 

ラース「ん?もう飲むか?ほら」

 

 

 

ラースは冷たい水が入った水筒を渡した

 

 

 

マルス「ルナ、その後僕にもちょうだい」

 

 

 

 

ファーリス「はは、大丈夫ですか?皆さん。慣れないとキツイですよね」

 

 

 

 

ラース「まあ俺は温暖な土地育ちだからな。多少は平気だ。それにしても、魔物が昔に比べてサマディーも減ったな。前は探さなくてもうろついていた魔物の姿が探さないと見えないくらいになっている」

 

 

 

 

ファーリス「そうですね。特にここら辺は城下町からも近いのでよく人が通る事もあって魔物が少ないんです。オアシス周辺や遺跡の部分ではまだ魔物がそれなりにいますよ」

 

 

 

 

ルナ「はやくオアシスに行こう。涼しくなりたいもん」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。折角着替えも用意してもらったんだし、少しオアシスで遊びましょう」

 

 

 

オアシス

 

 

 

関所を超えてしばらく歩くと、砂漠の安らぎの地オアシスが現れた。かなり大きい湖であり、この近くでは蒸し暑い砂漠の暑さもどこか軽減されているように感じる。湖の周りには草花や木々が育っている。また近くでは魔物達も水を飲んだり涼んだりしている姿が見られる

 

 

 

二人「オアシスー!」

 

 

 

マルスとルナは湖が見えると嬉しそうに走っていった

 

 

 

ファーリス「あ!周りには魔物もいるんだよ、二人とも!」

 

 

 

 

グレイグ「大丈夫だ、ファーリス王子。そこは理解しているから邪魔はしないだろうし、万が一にも戦えるように鍛えてある。追いつくまでには問題は起こさないはずだ」

 

 

 

 

ファーリス「そ、そうなんですか。まあそれなら早足程度で」

 

 

 

 

マルティナ「私達も少し休みましょう。足下が砂だから流石に疲れるのが早いわ」

 

 

 

 

ラース「そうだな。ゆっくり涼ませてもらうとしよう」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

マルス「ねえねえ、父さん!一緒にオアシスの底、見てみようよ!」

 

 

 

 

ルナ「お宝あるかもしれないよ!」

 

 

 

 

ラース「お、俺か?俺はいいさ」

 

 

 

 

二人「えー」

 

 

 

 

グレイグ「ふっ、ラースは無理だろうな。どれ、二人とも俺と一緒に探してみるか」

 

 

 

 

マルス「やった、流石グレイグさん!ありがとう!」

 

 

 

 

ラース「マルス、ルナ、あまり危険な事はするなよ?」

 

 

 

 

二人「はーい!」

 

 

 

グレイグ達は軽く服を脱ぐとオアシスにどんどん入っていった

 

 

 

ファーリス「行かなくてよかったんですか?ラースさん、マルティナ様も」

 

 

 

 

ラース「まあな。ここにいるだけでいいさ」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、ラースは泳げないのよ」

 

 

 

 

ラース「折角言わないようにしていたのに」

 

 

 

 

ファーリス「あ、そうだったんですか。でも、浅い場所もありますよ。ここら辺から少し前までなら膝がつかる程度です。そこならラースさんでも大丈夫では」

 

 

 

 

ラース「うーん.......」

 

 

 

 

マルティナ「いいじゃない、ラース。たまには水に慣れておくのも必要よ」

 

 

 

 

ラース「わかったよ、少しだけな」

 

 

 

ラースはゆっくりとオアシスに入っていった

 

 

 

ラース「あ〜.........冷たくて気持ちいいな」

 

 

 

 

マルティナ「私も入ろうかしら。ファーリス王子もどう?」

 

 

 

 

ファーリス「じゃあ僕もご一緒に。マルス君達を見ていたらなんだか楽しそうに見えてきました」

 

 

 

 

ラース「だよな〜。あの二人はなんでも楽しそうにするからよ、見てるこっちも楽しくなってくるんだよな」

 

 

 

マルス達は

 

 

 

グレイグ「むう、ここら辺からかなり深くなってきているな。マルス、ルナ、泳げるか?」

 

 

 

 

マルス「もちろん!泳ぐの大好きだよ!」

 

 

 

 

ルナ「マルスほどじゃないけど、潜ったり泳いだりはできるよ」

 

 

 

 

グレイグ「そうか、ラースの子どもだから少し心配していたがそこは遺伝されてないのだな。安心した」

 

 

 

 

ルナ「お父さん泳げないの?」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、昔ソルティコで溺れていたからな」

 

 

 

 

マルス「へ〜!なんだか意外かも」

 

 

 

 

グレイグ「よし、ではまず普通に潜ってみるとしよう」

 

 

 

 

二人「はーい!」

 

 

 

ザバァン!

 

 

 

三人が中に潜るとオアシスの中は美しい青い世界が広がっていた。数は少ないが、小さな魚や水草も生えている。また空からの陽の光が中まで綺麗に照らし、ゆらゆらと光が揺れながら水中を照らしている

 

 

 

ルナ「んー!(きれーい!)」

 

 

 

 

マルス「んんんんん!(本当だね!)」

 

 

 

 

グレイグ「んんん(一旦上に戻るぞ)」

 

 

 

グレイグは二人に上を指差しながら伝えた

 

 

 

二人「んー!(はーい!)」

 

 

 

ザバァン!

 

 

 

グレイグ「二人とも落ち着いていたな。よかったぞ」

 

 

 

 

マルス「海で潜るの好きだったもん。これくらい当たり前だよ」

 

 

 

 

ルナ「凄く綺麗だったー。でも、底がよく見えなかったね」

 

 

 

 

グレイグ「そうだな。想像よりも深いのかもしれん。ひとまず俺が潜ってみよう。二人は俺がまた戻ってくるまでここで待っているんだぞ」

 

 

 

 

二人「はーい」

 

 

 

今度はグレイグ一人で潜っていった

 

 

 

グレイグは慣れた動きでどんどん潜水していく

 

 

 

グレイグ「(さて、どこまで続くのだ?このオアシスは)」

 

 

 

少しすると

 

 

 

グレイグ「(ふむ、ここがどうやら水底のようだな。やはり砂漠という事もあり、砂ばかりか)」

 

 

 

グレイグは底まで難なく到達し、下にある砂を触っている

 

 

 

グレイグ「(なんだ、マルス達からもそこまで離れているわけではないのだな。俺が注意していれば二人も大丈夫だろう)」

 

 

 

グレイグは上を見上げてマルス達との位置を把握すると戻っていった

 

 

 

ザバァ!

 

 

 

グレイグ「二人とも底はどうやら深くないようだ」

 

 

 

 

マルス「本当!?じゃあ僕もついに宝探しできるね!」

 

 

 

 

グレイグ「だが、底に近づけば息をするために上がる時間もかかる。危ないと感じる前に余裕を持って上がるのだぞ。本当に危ない時は俺に合図を出すのだ」

 

 

 

 

ルナ「わかった。気をつけるね」

 

 

 

 

グレイグ「では行くか」

 

 

 

その頃、ラース達は

 

 

 

ファーリス「マルス君もルナちゃんも泳げるんですね」

 

 

 

 

マルティナ「そうなの。ラースだけなのよ、泳げないの」

 

 

 

 

ラース「上手く体がいう事聞いてくれねえんだよ。力入れると沈んでいってよ」

 

 

 

 

ファーリス「僕も慣れるまではそんな感じでしたよ。ラースさんも慣れるまでやってみましょうよ」

 

 

 

 

ラース「えー、俺はいいよ。別に泳げなくてもそこまで問題ないって」

 

 

 

 

マルティナ「こんな事言ってるけど、泳げないせいで死にかけた事だってあるのよ」

 

 

 

 

ファーリス「だ、大問題じゃないですか!というか、もしかしてそれがトラウマに?」

 

 

 

 

ラース「いやいや、死にかけたくらいでトラウマにはならねえよ。一瞬すぎて殆ど覚えてないしな」

 

 

 

 

ファーリス「ならいいじゃないですか!挑戦ですよ、ラースさん!」

 

 

 

ファーリスはラースの手を握って進んでいく

 

 

 

ラース「えー」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、これくらい強引な方がラースにとってもいいと思うわ、ファーリス王子」

 

 

 

 

ラース「初めて指導した時から随分変わったよな、ファーリス。果敢になったな」

 

 

 

 

ファーリス「シルビアさんやイレブンさん達に教えられましたから。本当の力は自分自身でつけるものだって、そこからラースさんに自信と努力の強さを教えてもらいました。皆さんのおかげですよ」

 

 

 

 

マルティナ「旅の頃にあなたの事はベロニカやシルビア達から聞いていたわ。最初は頼りなさそうだったけど、今ではそんな事まったくなさそうね」

 

 

 

 

ファーリス「本当ですか、マルティナ様!ありがとうございます」

 

 

 

 

ラース「ま、待て待て、これ以上進むと浮くって!」

 

 

 

 

ファーリス「僕が支えてますから!」

 

 

 

 

マルティナ「ほら、前に二人で練習した感覚思い出して。私も支えるから」

 

 

 

 

ラース「だ、大の大人がこんな支えられて入るなんてかっこわりい」

 

 

 

 

マルティナ「あ、それが本音ね?そんなの気にしないから。ほーら、いくわよ」

 

 

 

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