レストラン
ここはデルカダール城下町にある大きなレストラン。広い場所に大きな机とたくさんの椅子が置かれてあり、多くの人が食事をする事ができる。メニューも豊富であり、常に満員となっている事も多い人気の場所
ベル「これは凄いな、酒場以外でもこんな大勢の人が集まっているとは」
マーズ「実は俺もここに入れたのは今回が初めてなんだ。なんせデルカダール一番といってもいいくらい人気店だからな。楽しみだ」
マーズはあの後、自分の家に一度寄って鎧姿から私服へと着替えていた。白いシャツに水色の横線が入っており、ズボンはジーパンを履き涼しげな見た目となっている
ベル「そんな場所にしなくても私は別にどこでもよかったのだぞ」
マーズ「まあまあ、折角の観光だろ?いい場所で食べた方が楽しめるって。ほら、メニュー見てみようぜ。たっくさんあるからよ」
ベル「うむ。.........おお!本当に色々あるのだな。見たことない物や各地の料理もあるとは」
マーズ「凄え!ソルティコの有名なカルパッチョもある!デルカダールでこれが食べれるのか!」
ベル「ソルティコは訪れた事があるぞ。暖かい気候に綺麗な海に砂浜、美味しい海鮮料理とワインは格別だったな。また訪れたいものだ」
マーズ「そこ、俺の故郷なんだ。故郷が褒められるとやっぱり嬉しいよな」
ベル「そうであったか。む?この.....フォッチャなる物はなんだ?」
マーズ「ああ、それはデルカダールの名物料理だ。中にじゃがいもが丸々入っててそれをグラタンで包んであるんだ。デルカダールに来たなら一度は食べてみるべきだと思うな」
ベル「ほう、それは美味しそうだ。どれ、私はこれとパスタにしよう」
マーズ「俺はカルパッチョとピザ、それとこのステーキも美味しそうだ」
ベル「中々食べるのだな。やはり兵士は食べねばやっていけないか」
マーズ「そこまで食べる方ではないんだが、まあ仕事上よく動くからな。腹が減るんだ」
その後、広場
ベル「美味かった。とてもよい場所だった、感謝する」
マーズ「はは、感謝なんかしなくていいさ。俺も美味い物食べたかったからな。さて、今度こそ観光するか。まずはここ!ベルさんも通ったと思うが、ここは広場だ。この大きい噴水が目印だぜ。皆もここによく集まってるんだ」
ベル「ああ、そうだな。今も子ども達が遊んでいたり、旅人らしき人達が盛んに通っている。ベンチや飾られている植物も綺麗だな。む?この看板は......魔物の絵?」
マーズ「ああ、これは魔物の掲示板だ。デルカダール地方とデルカコスタ地方にいる今日の魔物を皆に教えてるんだ。今日は、おおきづちとズッキーニャが多いみたいだな。デルカコスタ地方にはぐんたいガニか」
ベル「ほう、それは助かるな。私のような旅人だと慣れぬ地方にどんな魔物がいるなどはわからん。少しでも情報があるのはありがたい」
マーズ「危険度もあって、ズッキーニャは星1、おおきづちは星2、ぐんたいガニは星3だ。
1は近づいても多少は大丈夫。
2は近づかなければ平気。
3は油断すると危険、って感じだ。たまーにデルカコスタ地方の奥地から星5以上の魔物がいる時があるからその時はデルカコスタ地方には行かないようにさせている」
ベル「なるほど。様々な人の事まで考えられた素晴らしい物だな。マルティナ様の優しさが伺える」
マーズ「さて、次はここの左右に広がる商店街だ」
商店街
ベル「ここに来ると先程の広場よりも更に多くの人がいるな。皆、活気に溢れている」
マーズ「色々買えるからな。野菜、果物、武器、防具、薬草などの道具や服に装飾品。ベルさんは何か必要な物あるか?」
ベル「そうだな。では、武器屋と防具屋に寄ってもいいだろうか。大剣の整備や鎧の種類も拝見しておきたい」
マーズ「はは、まあ旅人だとまずは武器屋や防具屋だもんな。こっちだぜ」
武器、防具屋
主人「お〜、いい大剣だね〜。ご自分で整備されてるのかい?」
ベル「ああ、そうだ。だが、プロではないのでな。たまには専門の人に見せねば壊れてしまったら大変だ」
主人「大切にされてるのがよくわかるよ。ただ、確かに少し柄の部分が欠けてるのと、先端に僅かに刃こぼれがあるね。直しておこう」
ベル「頼む。いくら払えばよいだろうか」
武器屋主人「これならそこまでお金は取らないよ。それじゃあ大切に預からせてもらうよ」
防具屋妻「よっこいしょ。はい、これがうちにある鎧だよ」
隣では防具屋の女性の人がたくさんの鎧を持ってきた
ベル「うむ、感謝する。ふむ.........」
ベルは籠手や鎧を持ったりして観察している
マーズ「ベルさん、この兜とかベルさん向きだと思うぞ。近距離で戦うんだからよ」
マーズは頭を覆える兜をベルに渡した
ベル「兜か......。確かに悪くないのだが、視界が狭まるのが私としては少し」
防具屋妻「あ!それでしたらご心配いりませんよ。ほら、こちら目元と口元は開けられるんです。しっかり真横まで見れますし、口も出せるので息もしやすいですよ」
ベル「な、なるほど。それならば今の装備と変えてもいいかもしれん」
しばらくして
ベル「すまぬ、マーズ殿。マーズ殿からしたらつまらぬ場所であったな」
マーズ「いやいや、気にしないでくれ。ベルさんの観光なんだからベルさんの自由にしていいんだぜ。さて、装備も新調したし、次は」
その時
女性「ハァ........ハァ........」
城門から息切れをした女性が走ってきた。その顔や服は少し汚れている
ベル「む?マーズ殿、あそこの女性なにやら様子がおかしいぞ」
マーズ「本当だ。何かあったのか?」
マーズ達はその女性に近づいていく
マーズ「すみません、どうかされましたか?」
女性「あ....あの!私達旅人なんですけど!さっきそこで盗賊達に囲まれてしまって!」
二人「!?」
女性「私の彼氏が囮になってくれたんです!助けてください!」
マーズ「それは見過ごせない。俺が助けに行こう」
ベル「マーズ殿、私も僅かながら力になろう」
マーズ「ありがとう、ベルさん。すまないな、巻き込んでしまって」
ベル「なに、困っている人を見過ごすほど落ちぶれていない」
女性「ありがとうございます!本当すぐそこの森なんです!」
マーズ「了解した。待っていてくれ」