ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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エイプリルフール

ダバンが旅立ってから一週間後、デルカダール城下町

 

 

 

グラジー

 

 

 

カラン

 

 

 

テルマ「ありがとうございましたー!........さて、そろそろ昼休みですかね」

 

 

 

 

マヤ「うん。お腹も空いてきたしね。テーブル片付けたらビルさん達とご飯食べよう」

 

 

 

 

マドリー「今の大人数だったから片付けの量が少し多いわね。グリーくーん、チャムちゃーん、手伝ってくれるー?」

 

 

 

 

チャム「はーい!」

 

 

 

厨房からチャムがやってきた

 

 

 

マヤ「あれ?グリーは?」

 

 

 

 

チャム「今ビルさんに料理教えてもらってて手が離せないみたいだよ」

 

 

 

 

マドリー「そっか。それなら仕方ないわね」

 

 

 

 

チャム「あ!そうだ!ねえ、マドリーさん」

 

 

 

 

マドリー「なあに?」

 

 

 

 

チャム「私、お手伝い今日しないね!」

 

 

 

 

マドリー「え?ど、どうしたの?熱でもある?どこか痛いの?」

 

 

 

マドリーはチャムの突然の発言に驚きながら、チャムの額や体を触っている

 

 

 

チャム「えへへ、嘘だよ!騙されたね、マドリーさん」

 

 

 

 

マドリー「ええ?嘘?もう!どうして嘘なんかついたの?」

 

 

 

 

チャム「怒っちゃダメだよ、マドリーさん。今日はエイプリルフールなんだから、嘘ついても怒られないんだよ」

 

 

 

 

マドリー「エイプ.....?なにそれ?」

 

 

 

 

マヤ「あ、知ってるよ。そっか、今日はエイプリルフールか」

 

 

 

 

テルマ「すみません、マドリーさん。チャムがいきなり。エイプリルフールというのは、嘘をついて相手を驚かせる日の事なんです。そうやって互いに驚かし合って楽しむんです」

 

 

 

 

マドリー「へ〜、人間はまた面白い日を考えるのね。うふふ、いい事知っちゃったわ。私も後でビルに嘘ついて驚かせちゃおうかしら」

 

 

 

 

チャム「でもね!ちゃんと嘘だよって言わないと可哀想だから、ちゃんと嘘って言わないとダメなんだよ」

 

 

 

 

マヤ「ふふ、そうだね。それに怖い嘘とかよりもつい笑っちゃうようなやつとか嘘でも特に害のない方が楽しめるもんね」

 

 

 

 

テルマ「だけど、チャム。あまり嘘ばっかり言うのも信用されなくなるから程々にしとけよ」

 

 

 

 

チャム「はーい!」

 

 

 

 

テルマ「本当にわかってんだか」

 

 

 

その時

 

 

 

ボォォン!!

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

厨房から大きな爆発音が聞こえてきた

 

 

 

マドリー「なに!?どうしたの!?」

 

 

 

マドリー達が急いで厨房に向かうと

 

 

 

マヤ「うわ!凄い煙.....ゴホッ!グリー!ビルさん!大丈夫!?」

 

 

 

 

ビル「あー、すまねえ、グリー。ビックリしたな。大丈夫か?」

 

 

 

黒い煙に包まれる中からビルの声が聞こえてくる

 

 

 

マドリー「もう!マヤちゃん達、ちょっと私から離れててね。ふっ!」

 

 

 

シュン!

 

 

 

マドリーは人間の姿から元の魔物であるブラッドレディの姿に戻った

 

 

 

マドリー「えい!」

 

 

 

ヒュウウ!

 

 

 

マドリーが羽を羽ばたかせて風をおこし、煙を店の外に追い出した

 

 

 

テルマ「マドリーさんの魔物の姿久しぶりに見た」

 

 

 

 

マドリー「よいしょっと」

 

 

 

煙が無くなった事を確認すると、再びマドリーは人間の姿になった

 

 

 

マドリー「驚かせてごめんね?それよりも、ビル!グリー君!」

 

 

 

 

チャム「大丈夫!?」

 

 

 

厨房ではグリーに覆い被さるようにビルがグリーを抱きしめていた。ビルの体は魔物の姿に戻っていた

 

 

 

グリー「あ、ありがとうございます、ビルさん」

 

 

 

 

ビル「いや、俺のミスだからな。庇うのは当然だ」

 

 

 

 

マドリー「ちょっ、ビル!あんた体火傷してるわよ!」

 

 

 

 

ビル「あー、まあそうだろうな。魔物の姿に戻ったがやっぱりそれでも熱いと思ったんだ」

 

 

 

 

マヤ「なにしたの?キッチンとか結構黒焦げだよ」

 

 

 

キッチンは元は鍋であっただろう物が破裂して変形しており、その周囲も広い範囲で真っ黒く焦げていた

 

 

 

ビル「ちょっくら加減を間違えてな。爆発するとは思わなかった」

 

 

 

 

テルマ「大丈夫なんですか?」

 

 

 

 

ビル「ま、まあ.......大丈夫だろ」

 

 

 

 

マドリー「大丈夫じゃありません!もう!!こんなにキッチンを汚して!」

 

 

 

 

ビル「す、すまん」

 

 

 

 

マドリー「マヤちゃん、グリー君、テルマ君、チャムちゃん、悪いけど今日は閉店って事にしておいてくれる?キッチンを掃除しないとだし」

 

 

 

 

チャム「いいけど、お手伝いした方がいいんじゃない?」

 

 

 

 

マドリー「ううん、そんな事しなくていいわ。ビルが全部やってくれるから」

 

 

 

 

ビル「ま、待て、マドリー。俺一人でこれは」

 

 

 

 

マドリー「なに?あなたが間違っておいてグリー君を危険な目に合わせただけでも大馬鹿なのに、更に関係のないマヤちゃん達にまで手伝わせる気?ふざけてるの?」

 

 

 

 

ビル「.........ナンデモアリマセン」

 

 

 

マドリーはにっこりとビルに笑っているが、そのオーラは完全に怒っていた

 

 

 

テルマ「(マドリーさん、怖)」

 

 

 

 

グリー「マドリーさん、でも僕にも多少間違いはあるんですし、ビルさん一人にそんな任せなくても」

 

 

 

 

ビル「あー、いや、グリー。その気持ちはありがとな。平気じゃないがまあ明日の昼までにはなんとかしておく。だから休んでて大丈夫だ」

 

 

 

 

マドリー「そうよ!この阿保な魔物は心配しないでいいの。本当に怪我してない?」

 

 

 

 

グリー「(阿保な魔物......ビルさん、かわいそう)はい、大丈夫ですよ」

 

 

 

 

マドリー「わかったわ。三人も今日はもうお休み!遊んできていいわよ」

 

 

 

その後、デルカダール城下町 広場

 

 

 

チャム「あ!マルス君!」

 

 

 

チャムが広場に行くと、そこではマルスと子ども達が遊んでいた

 

 

 

マルス「あれ?チャムちゃん!お店は?」

 

 

 

 

チャム「キッチンが爆発してお休みになったの。遊んでたの?」

 

 

 

 

マルス「うん。チャムちゃんも一緒に遊ぼう」

 

 

 

 

チャム「うん!あ、そうだ!ねえ、マルス君!」

 

 

 

 

マルス「なに?」

 

 

 

 

チャム「実は金色のスライムがいるんだって。知ってる?」

 

 

 

 

マルス「金色!?凄い、見た事ないよ!本当!?」

 

 

 

 

チャム「ううん!嘘!」

 

 

 

 

マルス「えー!なんだー、嘘かー」

 

 

 

 

チャム「ごめんね。ほら、今日はエイプリルフールだから!」

 

 

 

 

男の子A「あ!そうじゃん!今日はエイプリルフール!」

 

 

 

 

女の子A「嘘ついてもいい日だ!」

 

 

 

 

マルス「うぐぐ、騙されたの悔しい」

 

 

 

 

 




忙しくてエイプリルフールに間に合わなかった.....。
でも、折角書いたので遅れたけど載せました。
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