ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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エドの郷帰り

二ヶ月後、デルカダール王国

 

 

酒場 グラジー

 

 

お昼が過ぎた頃、見回りが終わったエドがやってきていた

 

 

エド「テルマ、一週間後って予定あるか?」

 

 

 

テルマ「一週間後?えっと....」

 

 

 

グリー「お店の定休日だね。皆はお休みだよ」

 

 

 

エド「おお、やった!ラッキー!」

 

 

エドはグリーの発言に嬉しそうに笑いながらガッツポーズを取っている

 

 

テルマ「俺になんか用事なのか?」

 

 

 

エド「ああ!テルマは俺の大事な友達だ!」

 

 

 

テルマ「と、突然なんだよ。恥ずかしいやつだな」

 

 

テルマは少し顔を赤くしながら反応する

 

 

エド「前にラースも連れていったんだけど、俺の故郷の皆にも教えてやりたくてさ!俺にも人間の友達が出来たんだってな!あと前よりも強くなったぞって!」

 

 

 

テルマ「エドの故郷?それって.....もしかして魔物の住んでる場所って事か!?」

 

 

 

エド「そうだぜ!皆優しいしいい奴らなんだ!テルマの事もきっと気にいってくれる!」

 

 

 

テルマ「いや、流石にどうだろう。気持ちは嬉しいけど、人間があまり魔物の群れに入るのってよくないと思うぞ」

 

 

 

グリー「僕もあまりオススメはしないかな。それにその場所は?デルカダール王国の近くなの?」

 

 

 

エド「ラースの時も大丈夫だったから平気だって!場所はちょっと遠いんだけど、なんて名前の村だったかな〜。えっと、確かぷちゃなんとかって名前の村が近くにあったぜ!」

 

 

 

マヤ「プチャラオ村だね。ここから西に大分離れてて商人がたくさんいて、お祭りとかやってる大きめな村だよ」

 

 

テーブルを拭いていたマヤが話に入ってきた

 

 

テルマ「あー、確かソルティコの近くの険しい山や谷を超えた先にあるのを地図で見ました。確かに遠いな」

 

 

 

エド「テルマも強くなったし俺もいるから平気だって!それに久しぶりに仲間の顔も見たいしさ!あ、じいちゃんにはバレねえようにしないとな」

 

 

 

テルマ「.....育ての親みたいなもんだもんな。親に顔見せるのは大事な事だ。まあきっと大丈夫か」

 

 

 

エド「だろ!まあ念の為、数日休み取っておいてくれよ」

 

 

 

テルマ「わかった」

 

 

 

グリー「大丈夫かな?マヤさん」

 

 

 

マヤ「う〜ん.....」

 

 

その日の夜、デルカダール城

 

 

マルティナとラースの部屋

 

 

そこでは今日の事を話しているマヤがいた。そこにはブレイブの姿もあった

 

 

マヤ「って事があってさ、かなり離れてるし私としては結構心配なんだよね。いや、二人とも私より強いから問題ないのかもしれないけどさ」

 

 

 

 

マルティナ「そうね、私としてもそれは心配ね。エドもテルマも兵士としてそれなりに強くなってきたとはいえ、まだ二人だけでそんな距離を動かせるほどではないと思うわ」

 

 

 

ラース「そうだな。魔物の種類もガラリと変わる。テルマが対応出来ないやつも多くいるはずだ。となると、エド頼りだけというのは流石に心もとない。だが.....俺達が行っても向かうのは魔物の里。あまり人間が近づくのはいい事ではないな。バンなら.....いや、魔物と話せるのを知られてもあまりよくないよな」

 

 

 

マヤ「だからさ!ブレイブならどうかなって。強さも問題ないし、魔物だからさ!」

 

 

 

ブレイブ「ガウガウ....ガウガウガウ」

 

 

ブレイブは首を振っている

 

 

マヤ「何言ってるのかはわからなかったけど無理って事だよね?」

 

 

 

マルティナ「そうだと思うわ。魔物の里はエドも言っていたように特定の魔物の住む場所よ。そこに突然他の魔物がやってきたら、それこそ敵だと思われて攻撃されてもおかしくないわ」

 

 

 

ブレイブ「ガウ」

 

 

ブレイブもマルティナの意見にコクコクと頷いている

 

 

マヤ「あ、そっか。それはまずいね」

 

 

 

ラース「う〜ん、どうにかしてやりたいが、恐らく無理に対策を取るならバンしかないのかもしれないなぁ」

 

 

 

マヤ「あ、ううん!無理にとは言わないよ。明日、私からもう一度二人に話してみる。辞めた方がいいんじゃないって」

 

 

 

マルティナ「そうね、それが一番だと思うわ。まだ二人には早いと思うの」

 

 

次の日の夕方、デルカダール城 大広間

 

 

エド「なんで駄目なんだよ、ラース!いいじゃんか、別によ!」

 

 

 

ラース「お前が一人で帰るのは止めはしないが、テルマまで連れて行こうとするなってだけだ。二人ともここに来る前より強くなったのはわかる。だが、まだ二人だけで旅が出来るほどの実戦経験がないだろう。特にテルマには」

 

 

 

エド「それは俺がサポートするって!俺なら魔物の気配に敏感だから避ける事くらい造作もない!」

 

 

 

ラース「お前は暴走しがちだろうが。基本お前のブレーキ役はテルマだろ。そのテルマが止められなかったら大変な事になるんだからやめろ」

 

 

 

エド「そんなに言うなら前みたいにラースが付いてこいよ!」

 

 

 

ラース「俺はそんな簡単に城から出られねえよ!」

 

 

 

エド「じゃあバンを連れてく!」

 

 

 

ラース「兵士長は忙しいんだ!って....なんでお前、バンを?」

 

 

 

エド「え?だって、あいつから魔物の匂いすんぞ。少し前くらいから。なんかあのベルって人が暴れてたって聞いた後くらい。バンに聞いたら俺と同じだったって言ってた。バンも俺と同じ半魔人って事だろ?」

 

 

 

ラース「......お前、それ絶対周りには言うなよ?」

 

 

 

エド「言わねえよ!人間にとって俺らのような存在が.....どれだけ異端なのかはよくわかってる」

 

 

 

ラース「.....そうだな。まあいい、とにかく!諦めろ!」

 

 

 

エド「ラースのケチ!」

 

 

 

 

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