ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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遺跡をめざして

ユグノア城下町 広場

 

 

 

噴水のある広場までやってくると、そこにはロックが待っていた

 

 

 

ロック「お、来た来た!ダバーン!」

 

 

 

ロックはダバン達を見つけるとこちらに向けて手を振っている

 

 

 

ダバン「あれ?ロック。お前どうした?」

 

 

 

ケニー「あいつ、さっきの兵士」

 

 

 

マリー「あら、ロックさん。こんにちは」

 

 

 

ロック「マリーさん、ども。あのさ、ダバン。俺もついて行っていいか?護衛。そんなに人数いらないのはわかってるけどさ、お前の戦いぶりは近くで見ておきたいし、多少の戦力にはなるぜ」

 

 

 

マリー「申し出は大変ありがたいのですが、王様にはその旨をお伝えされましたか?」

 

 

 

ロック「一応は。見回りの仕事が終わったらいいとの事だったので、ちゃっちゃと終わらせてきた!な、いいだろ?」

 

 

 

マリー「それでしたなら私からは何も問題ありません。皆様は」

 

 

 

ダバン「俺は構わないぜ。ミラは?」

 

 

 

ミラ「もちろんお願いします。たくさんいてくだされば安心出来るので」

 

 

 

ロック「よっしゃ、ありがとな!場所は確かここから北西だったよな?向かおうぜ!」

 

 

 

ユグノア地方 山間部

 

 

 

ダバン達はユグノア地方の深い山を登っていた。斜面が続き、道も整備されていない

 

 

 

ロック「キッツ!俺、山道苦手なんだ」

 

 

 

マリー「大変なのはわかります。私もうっかり気を抜くと足が滑りそうに、きゃっ!」

 

 

 

ロック「うおっと!」

 

 

 

マリーが足を滑らせてバランスを崩し、倒れそうになった所を後ろにいたロックが慌てて受け止めて支えた

 

 

 

ロック「大丈夫ですか?」

 

 

 

マリー「は、はい。申し訳ございません」

 

 

 

ミラ「大丈夫ですかー!」

 

 

 

ミラやダバン、ケニーは少し先を歩いており余裕そうな雰囲気を見せている

 

 

 

ロック「おう!三人ともこんな足場悪いのによくそんな軽々といけるな」

 

 

 

ミラ「私の出身の聖地ラムダはそれこそ大きな山の上でしたので、こういう道には子どもの頃から慣れているんです」

 

 

 

ケニー「これくらいどうって事ない」

 

 

 

ダバン「うーん、鍛錬の成果かな?」

 

 

 

ロック「....そこの兄弟は人外かよ」

 

 

 

マリー「足止めさせてすみません。ここからあと800mほどです、もう少し頑張りましょう」

 

 

 

ミラ「そろそろなんですね!」

 

 

 

ダバン「おっと」

 

 

 

ケニー「どうやらお出ましのようだぜ」

 

 

 

また進もうとすると、上空から緑色の体に大きな翼を生やした竜の魔物キングリザードが3匹降り立ってきた

 

 

 

マリー「なんて強そうなドラゴン!」

 

 

 

ミラ「ダバン、ケニー、ロックさん、気をつけて!」

 

 

 

ロック「おっしゃあ、腕の見せ所!」

 

 

 

ロックは意気揚々と前に飛び出ていく

 

 

 

ロック「竜にはこれだろ!ドラゴン斬り!」

 

 

 

竜の体を剣にオーラとして纏わせると、そのまま飛びかかって斬りかかる

 

 

 

キングリザード「グァオ!」

 

 

 

バサリ

 

 

 

キングリザードは飛んで空中へ向かう

 

 

 

ロック「ぬおっ!おい、飛ぶな!ずりぃぞ!」

 

 

 

攻撃を外されたロックが怒りを顕にして空中にいるドラゴンリザードに怒っている

 

 

 

ダバン「ずるくはないだろ、別に」

 

 

 

ケニー「カッコつかねえやつ」

 

 

 

ロック「そこ!一々言うな!」

 

 

 

キングリザード達「ギャオオ!」

 

 

 

キングリザード達が一斉に火球を吐いてきた。その数は優に10発を超えている

 

 

 

ミラ「まずいわ!」

 

 

 

ロック「やっべ!マリーさん達が!」

 

 

 

その火球はダバン達ではなく、後ろのマリー達を狙っていた

 

 

 

ボォォン!!

 

 

 

火球がミラ達の元で大爆発を起こす

 

 

 

ロック「ミラさーーん!!」

 

 

 

ケニー「馬鹿、よく見やがれ」

 

 

 

ロック「へ」

 

 

 

シュウウウ....

 

 

 

黒煙が無くなると、そこには大きな盾がミラ達の前にあった

 

 

 

ダバン「ビッグシールド。ま、これくらいどうって事ない」

 

 

 

ミラ「流石ダバンね。ありがとう」

 

 

 

マリー「凄い、あれだけの火球を真正面から受け止めてビクともしないなんて」

 

 

 

ダバン「お褒めに預かり光栄です」

 

 

 

ロック「なーんだ、ダバンが向かってたのか。安心したぜ。でも、飛ばれてんのは面倒だよな」

 

 

 

ケニー「なら」

 

 

 

ケニーは近くの木に跳び移ると、その木からキングリザードの尾へと飛び上がる

 

 

 

尾を掴むと、飛んだ勢いをつけて体を捻り更に鱗を足場にして高く飛ぶ。身軽に背中へと着地してそのまま翼を短剣で切り裂いた

 

 

 

キングリザード「ギャオオ!!!」

 

 

 

ケニー「よっ!」

 

 

 

更にもう一体、もう一体へと飛び移り、どんどん翼だけを切り裂いていく

 

 

 

ケニー「飛べなくさせてやればいい」

 

 

 

ドスン!ドスン!ドスン!

 

 

 

ケニーが地面に着地すると同時にキングリザード達も落ちてくる

 

 

 

ミラ「ケニー、やるじゃない!」

 

 

 

ロック「本当だぜ、あんな身軽に動けんのか!なんて言ってる場合じゃねえ、いい加減俺もカッコつけさせてもらわないとな!ドラゴン斬り!」

 

 

 

ズバァン!

 

 

 

キングリザード「ギャャ.....」

 

 

 

ジュワー

 

 

 

ロック「まず一体!つぎも」

 

 

 

ケニー「おせぇよ」

 

 

 

ロック「え」

 

 

 

ロックが一体を倒す頃には残っていた二体のキングリザードも煙となって消えていた

 

 

 

ロック「あ、あれ?なんで」

 

 

 

ケニー「俺が翼を攻撃した短剣に猛毒を付けた。痺れて動けなくなって、そのまま死に至る強力な毒だ」

 

 

 

ダバン「だな。落ちてくる動きも落ちた後も、全く動かないからそういう事なんだろうと思ったぜ。用意周到だな、ケニー。やるじゃないか」

 

 

 

ケニー「はっ、お前なんかに褒められても嬉しくねえ」

 

 

 

ロック「くっ、この二人に任せてれば俺いらねぇじゃんか」

 

 

 

ダバン「そんな事ない。俺達だってできる事に限度がある、ロックがいるから動ける時も絶対にあるはずだ」

 

 

 

ロック「ダバン.....へへ、そうだよな!サンキュー!」

 

 

 

マリー「護衛されるだけでは情けないと、自衛道具は持ち合わせているんですが、どうやら必要なさそうですね」

 

 

 

ミラ「そんな物が。私も用意しておくべきだった」

 

 

 

マリー「私達のような一般人でも使えるような魔道具や錬金道具です。よければお貸しします」

 

 

 

ミラ「わぁ、こんなにたくさん!」

 

 

 

マリーが持つ手提げ袋の中にはたくさんの道具が入っていた

 

 

 

マリー「光る虫を利用した発光玉、大きな音を出して標的を変える音波弾、打ち付けるとマヌーサが発動する幻惑玉、相手を毒にしたり、身体の力を奪うヴェレ弾にヘナトス玉など様々あります」

 

 

 

ケニー「ほう、盗賊も世話になるようなもんもいくつかあるじゃねえか。俺も持ってるぜ」

 

 

 

マリー「はい、これがあるから戦えるわけではありませんが、逃げたりサポートしたりはお任せください」

 

 

 

ミラ「(マリーさんは....自分に力がない事を自覚して、ちゃんと対策をしてる。私は.....ダバンに頼りきりだったわ。私は昔から、ダバンのお荷物だった....?)」

 

 

 

ダバン「でも、それにだって数に限りがあるだろう。そう易々と手に入るものでもなさそうだし、使うのは最終手段にしてくれ。俺達が基本は何とかするからな」

 

 

 

ロック「そそ!そーんな物騒なもの使わなくても、俺達がしっかり護衛しますから!」

 

 

 

マリー「はい、頼もしい限りです。話が長くなりましたね。では、もう少しで遺跡へ着きますので頑張りましょう」

 

 

 

 

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