ゴーレム「グオオオ!!」
ゴーレムは3人に向かって両腕を振り下ろした
ロック「それくらい!」
ダバン「ミラ、無理矢理でも避けるんだぞ!」
ミラ「もちろん!!」
ドォン!
大きな土煙が起こる
ダバン「な!?」
同時にダバンの足下の岩が大きく跳ね上がった
ガァン!
ダバンは岩に直撃して浮き上がる
ミラ「ダバン!」
ゴーレム「ゴーー!!」
ゴーレムはそのままダバンに向かって腕を突き出した
ドガァァン!!
ダバンは壁に向かって大きな音を立てて飛んでいった
ミラ「ダバ...!!」
ミラがダバンの方を見ようとすると、ゴーレムが自分を見ている事に気付いた
ゴーレム「ゴーレム!」
ゴーレムはミラに向かって指を指した
ミラの天井の岩がミラ目掛けていくつも落ちてくる
ロック「まずい、避けるんだ、ミラさん!!」
ミラ「投網弾!」
ミラは袋から小さな球を上に投げると、弾は一瞬で広がり大きな網が出来上がった
岩は網の中にどんどん入っていく
ミラ「これなら避ける時間が稼げる!」
岩が網と一緒に落ちてくる頃にはミラはとっくにその場にいなくなっていた
ロック「あれは、漁師とかバイキングが使う魚を捕らえる網。こんな使い方もあるなんて」
ミラ「咄嗟の判断よ。使えないかしらと思ってね」
ゴーレム「....ゴー!!」
ゴーレムは再びミラに向かっていく
ミラ「完全に私も敵認定されたわね」
ロック「ミラさんは戦えないんだぞ、俺の方を向きやがれ!」
ロックは走ってゴーレムへと飛びかかる
ロック「硬いってんならこれはどうだ!?メタル斬り!」
ロックの持つ片手剣が黒く光り、そのまま斬りつけた
ガギィン!
ロック「ぐぅぅ!!これもダメか!」
ゴーレムの体に小さな傷が付いた程度でゴーレムも気にする様子はない
ケニー「諦めんな!!何度でもやるしかねえだろ!」
瓦礫からケニーが出てきてロックの後に続く
ケニー「闇雲にやるしかねえ!ヴァイパーファング!」
ガン!
ケニーが毒を纏わせた短剣でゴーレムの体を思いっきり突き刺す
ケニー「っっ....からの!タナトスハント!」
バキィン!!
ケニー「な!!」
ケニーが更に追撃として短剣を振り下ろすと、短剣が折れてしまった
ゴーレム「.....」
ロック「ケニー、お前武器が。でも、こっち向いたぞ!」
ミラ「....(ゴーレムは元々から目が弱くて光の当たり具合でしか人を判断出来てないはず。このゴーレムはどうやってこんなに正確に人を判断してるの。......光の......試してみる価値はありそうね)」
ケニー「わり、もうあまり俺は攻撃出来ないかもしれねえ」
ロック「ああ!気を引くくらいは頼むぜ!」
ゴーレム「ゴー」
ゴーレムが二人に向かおうとする
ミラ「二人とも!目を閉じて!」
二人「!?」
ミラ「これでも喰らいなさい!閃光弾!」
ミラがゴーレムの顔目掛けて投げた弾から眩い光が発された
ほとんど真っ暗で見にくくなっていた空間が一瞬鮮明に見えるようになった
ロック「ぬお!?」
ケニー「いきなり何しやがる、あの女!」
ゴーレム「グオオオ!!!」
ゴーレムは膝を付いて目を押さえている
二人「効いてる!」
ミラ「やっぱり!今こいつはいきなりの光で全く見えてないわ!今がチャンスよ!」
ダバン「眩しいと思ったらミラのおかげか!チャンスなんだな!」
ダバンも今の光でこちらにやってきた。さっきまでの傷が塞がっている
ケニー「お前、なんか傷治ってないか?」
ダバン「ベホイムだ。これくらい使えないとな。ほら、ケニーとロックにも。ベホイム」
ダバンはロックとケニーに片手で緑の魔法陣を描いて強い治癒の力をかけた
ロック「おお、サンキュ。少しマシになった」
ケニー「へぇ、クソ兄貴も便利なの覚えてたんだな」
ダバン「まあな。とりあえず攻めるぞ!」
三人が一斉にゴーレムへ向かっていく
ケニー「ヴァイパーファング!」
ロック「らいめい斬り!」
ダバン「ばくれつきゃく!」
毒を纏った短剣が、雷を宿した剣が、無数の足技がゴーレムに直撃する
ガァァァン!!
ゴーレム「ギギギ...」
ダバン「!効いてるぞ!」
ロック「マジか!やっぱり何回でも攻撃するもんだな!」
ゴーレム「グオオオ!!」
ゴォォン!!
全員「!?」
ゴーレムは立ち上がると自身の頭を思いっきり殴った
ピキ!!
ゴーレムの頭に小さな裂け目が出来た
ケニー「な、なにやってんだ、こいつ」
ゴーレム「ゴーレム!!!」
ゴーレムは勢いよくダバン達を見る
ゴーレム「ゴーレムーーー!!!」
ドォォン!!
ゴーレムが思いっきり地面を殴りつける
グラグラグラグラ
地面がひび割れていき、大きな穴となった
全員「うああああああ!!!」
全員が大穴と共に落ちていく
地下
ミラ「何も見えない....。えっと、もう一回。発光虫!」
地下へと落ちたミラは真っ暗な空間でなんとか袋を漁って発光虫を取り出した
パァァ
ミラ「これで少しは周りが見えるわね。あ!ロックさん!」
ロック「おお、ミラさん。光があると思ったら。ここ、あの遺跡の地下か。あのゴーレム、なんであんないきなり」
ミラ「私に少し考えはありますけど、まだなんとも。とりあえずダバンとケニーに合流しないと」
ケニー「俺はここにいるぞ」
少し離れた所からケニーがやってきた
ミラ「あ、ケニー!よかった!」
ケニー「あの化け物は?」
ロック「わからねえ。ダバンも見当たらないしな。あいつ一人でこんな場所で戦ってないといいけど」
ミラ「探さなきゃ!」
ケニー「ここから出る方法も見つけ出さないとまずいな。こんな暗い場所、あいつの独壇場だろ」
その時
ドオオン!!
大きな音がミラ達の耳に届いた
ミラ「きゃっ!?」
ケニー「あっちか」
ロック「おいおい、まさか本当に予想通りなんて嫌だぞ!」
3人で音のした方に向かうと
三人「!!」
ゴーレム「ゴーレム!!」
ボガァン!!ドガァン!
ゴーレムが周りで暴れて壁や瓦礫をどんどん壊している
ケニー「げぇ、完全に気がおかしくなってんじゃねえか」
ロック「ダバンはいないみたいだな。あいつどこ行った?」
ミラ「.....私達には気がついていないみたいですね」
ケニー「でも、こんな奴いたらいつまで経っても帰れねえ。倒すしかないな。奇襲のチャンスだ」
ミラ「.....ねえ、さっきゴーレムが頭を殴った時に傷が出来たでしょ?あれってもしかして、同じ鉱石ならあいつの体に傷がつけられるって事じゃないかしら」
ロック「そ、そう.....なのか?」
ミラ「ダイヤモンドとかも同じダイヤモンド同士なら傷が付くの。それと同じ原理なら」
ケニー「....あいつの鉱石を奪ってそれで殴れって事か」
ロック「なるほど!つまり、そこら辺に落ちてるあいつの破片や塊を拾えば」
ミラ「ええ、武器になると思うの」
ケニー「.....すげえな、女。なんでそんな事知ってんだよ」
ミラ「私もまさかこんな所で使えるなんて思わなかったわ。ただ、なんでもない雑学がこうやって命を助けてくれるかもしれない。今、知識は武器になるって言葉の有難みがよくわかったわ」
ロック「ミラさんがいてくれてよかった!よし、ケニーやるぞ」
ケニー「おう........女。いや、ミラ」
ミラ「!!......ケニー、私の名前」
ケニー「うっせ。.......その力、ありがとな」
ミラ「......うん」