ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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構成を練ってたらそれなりに大きな章みたいになってきたな、かなり長く続くのでお付き合いお願いします


RV

 

とある場所

 

 

真っ暗な雰囲気の場所に大きなテーブルと椅子があり、何人かそこに座り込んでいる。テーブルの奥には玉座のようなものもある

 

 

その中の一人がケラケラとした声を出した

 

 

???「聞いた〜?候補だったあのゴーレム君、やられちゃったんだってさ〜」

 

 

それを聞いた別の一人も声を出す

 

 

???「ふぅん、あのカタブツやられたのね。どうやって?中々あれは苦労すると思うんだけど?」

 

 

 

???「もちろん勇者の雷によってさ☆」

 

 

他のメンバーも勇者というワードに反応する

 

 

???「やはり勇者か」

 

 

 

???「忌々しい。ワシらの唯一の弱点ともいえる存在じゃな」

 

 

 

???「弱点?いやいや〜、ジジイは怖いのかもしれないけど、僕ちゃんにかかれば勇者の雷なんて怖くもないさ」

 

 

ケラケラとしながら笑うその声にワシと言っていた一人が声を荒げる

 

 

???「こわっぱごときが舐めた口をきく。消してやろうか」

 

 

 

???「できるもんならね〜」

 

 

一触即発の空気になりながらも、周りも止める事はない。その時奥から声がした

 

 

???「やめろ、いちいちみっともない」

 

 

その声に全員が驚いた瞬間に跪いた。玉座に謎の大男が座り込んだ

 

 

???「集まっているな」

 

 

 

???「「はっ!!」」

 

 

 

???「話には聞いているだろう。同胞となる予定だったゴーレムが勇者によって倒された。誠に悲しき事だ」

 

 

 

???「お言葉ですが、グスタフ様。あれは多少知恵のあったゴーレムなだけ。わざわざここで悲しむほどでは」

 

 

先程のヘラヘラした声とは少し変わって緊張した声を出している

 

 

グスタフ「だとしても、我々と同じ地獄を戦い抜いた同族よ。その心を持たぬ者は真の強者にはなれん、ユーベン」

 

 

 

ユーベン「は!私の配慮が至りませんでした。申し訳ございません」

 

 

 

グスタフ「そしてゴーレムが倒された時、私は勇者の実力を測るべくお遊びを仕掛けた」

 

 

 

全員「な!?」

 

 

 

ユーベン「グスタフ様直々に!?」

 

 

 

???「貴方様が!」

 

 

 

グスタフ「姿も見えぬはずの上空から狙ったのだがな。流石は勇者、仕掛ける前から気づかれていたようだ。強襲には成功したが、小さな反撃も即座に飛んできた。油断は出来ぬが.......私一人で何も問題ない相手だと判断した」

 

 

 

全員「おお!」

 

 

 

???「やはり勇者など取るに足らず!」

 

 

 

ユーベン「流石はグスタフ様です〜」

 

 

 

グスタフ「ここらで仕掛け時だろう。して、面白そうな報告があがっているな?」

 

 

グスタフは一枚の紙を出した。それを見て、これまでずっと黙っていた者が声を出した

 

 

???「は!デルカダール王国にとても興味深い存在がいるとの事。仕掛けてみてもよろしいですか?」

 

 

 

グスタフ「ふむ.........よかろう。しかし、もっと大きくいこうか」

 

 

 

???「とゆうと?」

 

 

 

グスタフ「私もいこう」

 

 

 

???「グスタフ様も!?」

 

 

 

ユーベン「なんて羨ましい!!」

 

 

 

グスタフ「デルカダールといえば、勇者の仲間が多くいる場所だったな。私を楽しませてくれるやもしれん」

 

 

 

???「グスタフ様レベルの相手が勇者の仲間なんかにいますかね」

 

 

 

グスタフ「何事も交えてみなければわからぬ事もある。では、行くとしよう。チェン、行くぞ。RV、始動だ」

 

 

 

チェン「は!」

 

 

 

その頃、デルカダール城

 

 

訓練場

 

 

そこでは今日もゾーンの特訓が行われていた。今日はベタヤールがやってきている

 

 

ベタヤール「おー、こえーこえー」

 

 

ベタヤールがどんどんと連撃を避けていく。相手はゾーンとなったバンだ

 

 

バン「超はやぶさ」

 

 

 

ベタヤール「はい、それダメー」

 

 

バンが一瞬で剣で攻撃を繰り出す瞬間に、ベタヤールがわかっていたようにバンの手首を剣の柄で当てて中断させる

 

 

バン「しんくうげり!」

 

 

ぶん!!

 

 

ベタヤール「うっは、あぶねー。威力やば」

 

 

中断させた直後にベタヤールの頭目掛けて足が振り上げられるが、ベタヤールはするりと躱す。蹴りの起こした風圧だけで軽くベタヤールの皮膚が切れた

 

 

グレイグ「..........」

 

 

その様子を訓練場の入口からグレイグは見張っていた

 

 

グレイグ「(あの状態のバンの連撃を一発も喰らわないのは凄まじいな。やはり実力は兵士達より上か。特に怪しい力はわからぬが、素の実力でこれは末恐ろしい)」

 

 

 

ベタヤール「ちょい休憩しよーぜー、俺疲れたからさ」

 

 

 

バン「まだ!」

 

 

 

ベタヤール「ダメだって、ほら」

 

 

カアン!

 

 

バン「!」

 

 

急に伸びをして休もうと提案したベタヤールにバンは突っ込んでいくと、一瞬で剣をたたき落とされて、代わりに喉に指を強く押し当てられる

 

 

それと同時にゾーンも切れ、青いオーラはなくなった

 

 

ベタヤール「ゾーンの時間切れでしょ?無理は禁物ってな」

 

 

 

バン「っ!くっ.......ありがとう、ございました」

 

 

 

ベタヤール「おー、流石に兵士長さんの攻撃やっぱり余裕ないわー。疲れる疲れる」

 

 

バンは悔しそうに嫌そうな顔をしながら渋々頭を下げた。それを見てベタヤールもニコニコと軽く手を振る

 

 

べグル「どうだった、ベタヤール」

 

 

 

ベタヤール「やー、べグルとは全然違うタイプの攻撃だな。連撃が凄いのなんのって。俺の苦手分野だ、相手したくないなー」

 

 

 

べグル「余裕そうだったが?」

 

 

 

ベタヤール「そう見えるだけだって。ずっと冷や汗だらだら」

 

 

ベタヤールは苦笑いしながらべグルが渡した水筒を飲んでいる

 

 

ベタヤール「サンキューな、べグル。そんじゃ俺、クエストあるからここらでお邪魔するぜ。またなー」

 

 

ベタヤールはそう言って訓練場から出ていった。その際にグレイグにも軽く会釈した

 

 

ロベルト「凄かったな、ベタヤールは。ゾーンのバンの攻撃を全て避けていた」

 

 

 

ガザル「なーんか読めなくて変なやつだよな。悪いやつではないんだろうけど」

 

 

 

マーズ「実力は俺達以上か。敵にはなってほしくないな」

 

 

 

バン「.......あいつはやっぱり怪しいんだ。嫌な予感がする」

 

 

バンは負けたショックなのかムスッとしている

 

 

ギバ「まあそう言うなって、バン。べグルがみてくれてんだしさ。それにしても、バンはもうゾーンのコツ掴んだのかよ」

 

 

バンはあれからたまにだが自分の意思でゾーンを発動出来るようになってきていた

 

 

バン「結構集中しないとだし、時間も短いけどな。なんとなくわかってきたんだ。こう、自分の中にある泉にダイブするみたいな」

 

 

 

ギバ「なんだよそれー、バンのその説明よくわかんねえってー」

 

 

全員がギバに頷く

 

 

べグル「やっぱり一度偶然でもゾーンになったやつとは経験差があるのかよ」

 

 

 

バン「皆もすぐだって!また特訓していこうぜ!」

 

 

その頃、玉座の間

 

 

デルカダール王がラース達と話していた

 

 

マルティナ「嫌な予感ですか?」

 

 

 

デルカダール王「うむ。はっきりとはしておらぬが、なにやら嫌な予感がする。それもかなり大きなものじゃ。ここ数日以内にもしやよくない事がおこるかもしれん。マルティナ、ラース、グレイグ、くれぐれも油断はせぬようにな」

 

 

 

ラース「は!」

 

 

ラースはマルティナやグレイグが少し戸惑っている間に、デルカダール王に頭を下げていた

 

 

グレイグ「ラース、いくら王の言っている事とはいえそんな簡単に」

 

 

 

ラース「グレイグ、歳上やこれまでの経験を多く積んできた人達の嫌な予感というのは不思議な事に的中率が恐ろしく高い。疑わずに信じていた方が助かる事が多いんだ。信じにくいのもわかるが、こればかりは信じておけ」

 

 

 

グレイグ「.....わかりました。王よ、わざわざ忠告ありがとうございます」

 

 

 

マルティナ「お父様も無理せず何かあればすぐに教えてくださいね」

 

 

 

デルカダール王「ああ、もちろんそうさせてもらう。お主達はこの国の最高戦力なのだからな」

 

 

デルカダール王はそういって玉座の間を去っていった

 

 

マルティナ「......ここ最近、不穏な事が続くわね。お父様も嫌な予感を感じ取っているし、予兆なのかしら」

 

 

 

ラース「突然変異.....そこからだよな。やはり根本原因はそこなのか?」

 

 

 

グレイグ「姫様、ラース、訓練場でベタヤールの様子を見ていましたが特段大きな変化はなし。実力はやはり兵士達より明らかに上です。私達と匹敵する可能性もあります」

 

 

グレイグのその報告に2人揃って眉間を皺を寄せた

 

 

マルティナ「そう......。願わくば味方であってほしいけど」

 

 

 

ラース「はぁ......。頭が痛いな、イレブンからも邪神クラスの敵がいるって言われてんのによ」

 

 

ラースがそう言った瞬間

 

 

全員「!!!」

 

 

三人が圧倒的な存在感を放つ者が突如現れた事に気づいた

 

 

その存在感にゾクリと冷や汗を背中に感じた

 

 

ラース「マルティナ、王様と住民に避難の連絡を!!」

 

 

 

マルティナ「ええ!!」

 

 

 

マルティナは王の私室に、ラースとグレイグで城を飛び出した

 

 

デルカダール城 入口

 

 

二人で上空を見上げる。そこには何もない普通の青空である

 

 

 

ラース「イレブンの言っていたやつで間違いないな。この感じ、忘れもしないぜ」

 

 

 

グレイグ「三人なら、いけるだろうか」

 

 

 

ラース「いけるかじゃない、グレイグ。いくしかない」

 

 

二人で警戒しながら話していると

 

 

バン「師匠!!!この感じは!!」

 

 

相手の存在感を感じ取ったバン達が全員青ざめつつもやってきた

 

 

ラース「イレブンが話していたやつに違いない。俺達が相手する、お前達は........!!」

 

 

ラースは途中で言葉を切って驚いた顔で再度上空を見た。グレイグも目を見開いている

 

 

バン「え、なに?なに?」

 

 

 

ラース「...........すまない。作戦変更だ。お前達も......行ってもらう必要がある。もう一体増えた。あいつクラスじゃないが、明らかに強力な敵が出た」

 

 

 

兵士達「!!」

 

 

 

グレイグ「.......はっきり言わせてもらう。お前達が一人でどうにかなるクラスではない」

 

 

 

べグル「マジかよ」

 

 

その時、報告を終えたマルティナも駆けつけた

 

 

マルティナ「今増えたわよね、まずい事になったわね。ダバンが相手したようなのと同じ相手かもしれないわ。全員本気で相手をしなさい。よし。ラース、グレイグ、兵士達!!!このデルカダール王国を守るわよ!!」

 

 

 

全員「おお!!!」

 

 

 

デルカダール城門前

 

 

ラース「マルティナ」

 

 

城門を過ぎる直前でラースはマルティナの肩を掴んだ

 

 

マルティナ「なに?」

 

 

 

ラース「ここで待っていてくれるか?」

 

 

 

マルティナ「!?いやよ!!」

 

 

 

ラース「言いたい事はをわかってるだろ?」

 

 

 

マルティナ「ええ、わかってるわ。でも、私は最高戦力の一人。今この時に力を発揮しなくてどうするの!」

 

 

 

ラース「最後の守りをお願いしたい。今ここから全員いなくなって、もしまた増えたら?城下町が狙われたら?」

 

 

 

マルティナ「.........でも!!」

 

 

 

ラース「マルティナ、厳しい時は大声で呼ぶ。マルティナなら気配でわかってくれそうだがな。その時は守りはいい、駆けつけてくれ。俺達を助ける希望になってくれ」

 

 

ラースは優しく見つめた後そっと抱きしめた

 

 

マルティナ「ラース........。必ず、呼ぶのよ。一瞬で駆けつけるからね」

 

 

マルティナはそう言うと住民の避難のためにも戻っていった

 

 

ギバ「いいんですか?ラース将軍。マルティナ様は確実に今戦力になるのに」

 

 

 

ラース「そりゃあ喉から手が出るほどほしいさ。だが、そうはさせてくれないのが現実だ。いくぞ、お前ら」

 

 

デルカダール平原

 

 

ラースとグレイグは兵士達と共に進軍していた

 

 

グレイグ「もう一体はデルカコスタ地方だ。このままむか......!!」

 

 

 

ラース「くる」

 

 

ラースとグレイグは同じタイミングで上空からの攻撃を予期した

 

 

グレイグ「避けろ、お前達!!!」

 

 

グレイグの怒鳴り声と共に上空から流れ星のように無数の岩の塊が落ちてくる

 

 

ドドドドドドォォン!!

 

 

至る所がクレーターのように凹んでいく

 

 

ガザル「なんとか、避けれ」

 

 

 

ラース「!!これは!!ふっ!」

 

 

ラースがなにかに気づいて地面に両手を置いた

 

 

巨大な茶色の魔法陣が周囲を覆う

 

 

一見すると何もおきなかったように見える

 

 

グレイグ「なにをしたのだ?ラース」

 

 

 

ラース「上書きだ」

 

 

その瞬間

 

 

バァン!

 

 

上空から猛スピードで降り立つように何かが現れた。移動魔法、ルーラである

 

 

グスタフ「ほう、私の時限魔法に気付くとは中々」

 

 

そこには青紫色の身体をしたトロルのような魔物が立っていた。しかし、トロルよりも身は細く引き締まっており、眼鏡もかけている。服もかなり上等な服を着ている。なによりトロルは賢くなく、魔法も使えない、話せもしない。その常識とあまりにも異なる姿に衝撃を隠せない

 

 

ラース「今のはお前の仕業か」

 

 

 

グスタフ「もちろんだ、勇者のお仲間達。私の名はグスタフ、よろしくお願いします」

 

 

グスタフと名乗るトロルは穏やかに綺麗な礼をした。しかし、圧倒的に殺気を放つラースとグレイグを前にして余裕そうにニヤリと笑う姿にバン達はゾクリと冷や汗を感じた

 

 

グレイグ「何が目的だ」

 

 

 

グスタフ「そうだな。それを答える前に」

 

 

グスタフはそう言った瞬間、踏み込んだ

 

 

ラースも即座に反応して踏み込む

 

 

ラース「うらあああああ!!!!!!」

 

 

ラースの大声と共にグスタフとラースの拳がぶつかり合う

 

 

ドガァァァン!!

 

 

拳のぶつかった音とは思えない衝撃が周りを駆け抜ける。空気の振動で周りの草木が大きく揺れる。バン達は思わず風圧に腕をクロスして防いだ

 

 

ラース「チッ!」

 

 

 

グスタフ「ふむ......。中々よいではないか」

 

 

ラースは舌打ちして距離を取ったが、グスタフは拳をその場で握ったり離したりを繰り返しながら手応えを確かめている

 

 

ラース「(バイキルトしたのにその程度なのかよ。それなのに.......こっちは腕がビリビリしてんぞ。しばらくまともに殴りあえねえ)」

 

 

 

グレイグ「ラース、俺も」

 

 

グレイグが大剣を構え直す

 

 

ラース「ダメだ、グレイグ。いけ」

 

 

 

グレイグ「!何を言っている、ラース!このレベル相手に一人など!」

 

 

 

ラース「この先にいるのは兵士達より格上。バン達だけじゃ........ダメだ。お前も行くんだ。ここは.......俺が引き受ける」

 

 

 

グスタフ「私に、まさか一人で相手になろうと?舐められたものだ!」

 

 

グスタフはラースに手を向けて、黒い魔法陣を描く

 

 

グスタフ「はあ!!」

 

 

 

ラース「っ!?な!?」

 

 

ラースはその場から離れようとするが、足が思うように動かない

 

 

ラース「(重力魔法!?その上で闇魔法まで!?複数同時呪文だと!?)」

 

 

ボガァァン!!

 

 

ラースのいた場所が闇の力で爆発する

 

 

マーズ「........」

 

 

今の出来事を魔力に詳しいマーズだけが感じ取って青ざめていた

 

 

グレイグ「いくぞ、お前達!!」

 

 

グレイグはバン達を掴んで連れ出した。バン達も悔しそうな顔をして去っていく

 

 

爆発の煙の端に倒れ込むラースが見えた

 

 

グスタフ「やれやれ、このてい......!?」

 

 

すぅ

 

 

倒れていたラースが消えた

 

 

バギィ!!

 

 

グスタフがそれを見て目を開いた瞬間、顔の横にラースの膝蹴りが直撃する

 

 

グスタフ「ぐう!!」

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

バギィ!バギィ!バァン!

 

 

ラースはそのまま連続で攻撃をくらわせていく

 

 

ラース「フォースブレイク!」

 

 

ラースは手にフォースの力を全て纏い、握りしめた後殴りつける

 

 

パシッ

 

 

しかし、グスタフにその手を掴まれる

 

 

グスタフ「面白い。まさか私にマヌーサをかけてくれるとは。それも一瞬だけとは器用なものよ。どれ、遊んでやろう」

 

 

 

ラース「遊ぶ?はっ、そんな余裕ぶっこいてていいのかよ。かっこつけてる間にボコボコにされてもしらねえぜ?」

 

 

 

 

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