メダチャット地方 大橋付近
橋を歩いていると、橋の向こう側で一人の男性が魔物に襲われていた
グレイグ「む?旅の者が魔物に襲われている!助けにいくぞ」
三人で向かおうとするとどこからか軽快な音楽が流れてきた
ドンドコドコドコドコ
すると、近くの丘の上から大きな紫の羽をつけた奇抜な格好をした人達が現れた
パレードの人達「はい!」
イレブン達も魔物もその不思議な人達をポカンと見ていた。その中心には笑顔の伝道師、シルビアの姿があった
イレブン「あ!」
シルビア「そこの悪い魔物ちゃん!無垢な民を襲うのはやめなさい!」
魔物「グアオオオ!」
魔物はシルビアを見た後、何事もなかったかのように襲おうとしている
シルビア「やれやれ。お仕置きしないとわからないようね。とうっ!」
シルビアはそこから飛び、魔物に向かって剣を振り下ろした
魔物「グゥゥ...」ジュワー
魔物はシルビアにより片づけられた
シルビア「はい!」
パレードA「キャ〜!カッコイイ〜!」
パレードB「流石はオネエさま〜!なんて優雅な身のこなし!美しいわん!」
シルビアに先程のパレードをしていた人達が群がってきた
グレイグ「..........」
グレイグはポカンとした様子で見ている
イレブン「シ、シルビア。久しぶりだね。なんか、シルビアみたいな人がたくさんいるけど」
イレブンが少し苦笑いしながらシルビアに話しかけた
シルビア「......あら。......やだ。もしかして......イレブンちゃんじゃないっっ!」
シルビアはイレブンに気付くと、独特な動きで近付きながら嬉しそうに抱きついた
グレイグ「.....おい、なんだこいつらは。イレブンの知り合いか?一体何をしているんだ?」
シルビア「何よ〜。見てわからないの?決まってるじゃな〜い。
世界に〜〜」
パレード達全員「笑顔を取り戻す!!」
シルビアの掛け声に合わせて全員がポーズを合わせている
シルビア「そんな訳で暗い世界に光を照らすため、アタシ世界各地を練り歩いて、世助けパレードをしていたの。この子達は大切なナカマ達。アタシに共感して、旅の途中でパレードに加わってくれたの」
イレブン「すごいよ!シルビア!!とってもいい考えだよ!」
シルビア「ありがとう、イレブンちゃん。それにしても、あんな事があったのに二人とも生きてるなんて奇跡よね!イレブンちゃんとまた会えて感激だわ!」
???「あ、あのぉ〜」
襲われていた人が少し申し訳なさそうに話しかけてきた
シルビア「あら、アナタ!ほっぽりだしちゃってごめんなさい。怪我はなかったかしら?」
バハトラ「おかげさまで擦り傷一つもないだ。あんた、ヘンテコりんな格好してっけどすんげえ強えんだな。オラ、バハトラってんだ。南にあるプチャラオ村から来たけど命拾いしただ。感謝するだよ」
シルビア「あら、そうだったの。なら、プチャラオ村まで送り届けてあ・げ・る・わ。ねえ、イレブンちゃん。これからの事は後で考えるとして、ちょこっとだけ世助けパレードに付き合ってみない?」
イレブン「うん。楽しそうだし、僕もやりたい!」
グレイグ「な!?イレブン!?」
シルビア「うん。それでこそイレブンちゃんね。さあ、新しいセカイの扉を開くわよ!ちょっとこれ着てみて!」
イレブン「いいよ」
イレブンは渡された服を着てシルビアに見せた。その服もまたパレードの人達のように紫の羽がついており、白の服に紫の線が入っている独特な服だった
シルビア「キャ〜ッ!ステキ〜ッ!アタシの目に間違いはなかったわ!皆〜、この子がアタシと一緒に冒険していた、かの有名なイレブンちゃんよ!
さ!今からイレブンちゃんが、アタシ達チーム世助けパレードのボスよ!みんな!イレブンちゃんに続けー!」
パレード達「ワーー!」
また軽快な音楽を流しながら、パレード達がイレブンに続いていく。また、グレイグやロウも半ば強制的にピエロのような格好に変えられてしまった
プチャラオ村
シルビア「ハ〜イ!プチャラオ村にとうちゃ〜く!
あら.....やっぱりこの村もドンヨリした空気に包まれてるわね」
プチャラオ村は崩壊前の常に商人で賑わっていた面影はどこにもなく、暗く静まりかえっていた
バハトラ「......それじゃあオラはここで失礼するだ。ここまで世話になったな。ありがとうよ」
バハトラはさっさともどっていった
グレイグ「あの男、村から離れたあんな所まで行っていたのはワケがありそうだな。この村の悲壮な様子とも関係があるのかもしれない」
シルビア「ウフフ。それなら、世助けパレードの出番ね。まずはこの村で何が起こっているのか調べましょ!さあ、村の皆を笑顔にするわよ〜!聞きこみ〜はじめ〜!」
シルビアの掛け声に合わせ、パレードの人達も散り散りになっていった
グレイグ「.....あのシルビアとかいう者、どこかひっかかる。ずっと昔に会った事あるような...」
バハトラ宅
そこでは村の男性がバハトラの帰りを喜んでいた
男「おお、バハトラ!いやーよかった。息子のチェロンだけでなく、お前までいなくなったと思って心配してたんだ」
シルビア「あなたのおぼっちゃん、いなくなっちゃったの?」
バハトラ「.....フン。チェロンみてえな自分勝手な息子なんて知らねえだ」
バハトラは不機嫌そうに家の奥に行ってしまった
男「すみません、旅の方。バハトラのやつ、大事にしてた嫁さんに先立たれただけでなく、息子までいなくなって気が立ってるんです。
フールフールの話はご存知です?大樹が地に落ち、世界が闇に包まれた直後の事。ヤツは魔物の群れを引きつれ現れました。私達は逃げる事も出来ずに恐怖に震えました。
するとヤツは私達を広場に集めて、お前達の一番大切な物を教えろ。その大切な物だけは助けてやろうと言ったのです。怯えた私達はその言葉にすがって、大切な物をあげていったんです。お金、愛する妻や夫、子どもなど。
ところが、それはウソだった!あの忌々しい魔物は、その大切な物を奪っていったんです」
シルビア「まあ!何て事を。ウソつきは一番許せないわ!アタシ達世助けパレードが攫われた皆を助けてあげる!」
男「ほ、本当ですか!ですがヤツは強く、ズル賢いですよ」
シルビア「ご心配あれ。騎士に二言はないっていうでしょ」
グレイグ「騎士だと?」
グレイグはシルビアの言葉に疑問を抱く
男「フールフールは南の方へ去って行きました。そこにヤツの住処があるのかもしれません」
イレブン「わかった。それじゃあまずは、南の方を探ってみようか」