地下通路
カアアッ!
全員「!?」
アーウィンから眩い光が発せられる
バクーモス「くううう!忌々しい光で前がみえん!」
バクーモスが現実世界に現れた
イレブン「あ、ここは。戻ってきたのか」
イレブンも同じく現実世界に戻ってきた
ロウ「おお!イレブン!無事であったか」
イレブン「うん!皆、こいつが元凶だよ!倒して父さんを救い出すんだ!」
バクーモスがあらわれた
バクーモス「こうなれば、今度はお前達の絶望を食べてやる!ハアアッ!」
バクーモスは口から黒く波打つ闇の吐息をイレブン達に吐き出した
シルビア「キャッ!なによこれ、なんだか汚いわね」
ロウ「なにやら嫌な力を感じる。あまり連続で喰らいたくはないのう」
イレブン「はやぶさ斬り!」
イレブンはバクーモスに向かって剣を素早く斬りつけた
バクーモス「ぬぅ!」
グレイグ「イレブン、ゴリアテ!連携するぞ!」
二人「うん/ええ!」
シルビア「ふふ」
グレイグ「ふん!」
二人は光輝く剣を構える
グ、シ「ナイトプライド!」
二人は互いに持つ剣を合わせる。すると剣は一つとなり、グレイグとシルビアの力がイレブンに向かっていく。
イレブン「ハアアアア!!」
イレブンが二人の力を受けて黄色いオーラを纏うようになった。更にイレブンは極限の集中状態になり、ゾーンに入り込んだ
イレブン「はやぶさ斬り!」
二人の力を受けたイレブンは目にも止まらぬスピードで力強く斬りつける
バクーモス「ギャアアア!」
バクーモスもその威力に壁まで吹き飛ばされる
ロウ「イレブン、わしともやるぞい」
イレブン「うん、おじいちゃん!」
ロウとイレブンの不思議な唄が地下に響き渡る
バクーモス「グゥ.....」
バクーモスは眠ってしまった
シルビア「これで安心ね!グレイグ!バイキルト!」
シルビアはグレイグの体に緑の魔法陣を描くと、グレイグ全体が緑色のオーラに包まれ、グレイグの筋肉がかなり増大する
イレブン「はやぶさ斬り!」
イレブンが再び目にも止まらぬスピードで寝ているバクーモスを斬りつける
グレイグ「俺も行くぞ!全身全霊斬り!」
グレイグもイレブンに続き、大剣をバクーモスに全力で振り下ろした
バクーモス「ギャアアア!!こ、こいつら、舐めおって!」
バクーモスはあまりの痛みに飛び起きると、近くにいたグレイグに素早く噛み付いた
グレイグ「!?眠く....」
攻撃を喰らったグレイグはいきなり眠ってしまった
バクーモス「ハアアッ!」
バクーモスは口から黒く波打つ闇の吐息をイレブン達に吐き出した
ロウ「ぬっ!?こ、これはわしの魔力が.....」
イレブン「僕も変な感じがする。魔力が無くなったみたい」
シルビア「やっぱりロウちゃんが言っていた通り、嫌な感じがする技ね。さっさと倒しちゃいましょう」
イレブン「そうだね、はやぶさ斬り!」
イレブンはもう一度バクーモスに向かっていき、今度は後ろから強く斬りつける
バクーモス「ぬう!さっきから貴様だけ目に追えん!」
バクーモスもイレブンのスピードについていけずにまた壁へと飛ばされる
ロウ「グランドクロス!」
バクーモス「ギャアアア!」
そこへロウの十字の攻撃が追撃として放たれる
シルビア「グレイグ!おきなさい!」
シルビアはグレイグの元へ行き、小気味良い音を立てて頭を叩いた
グレイグ「む!?す、すまない、ゴリアテ」
イレブン「はやぶさ斬り!」
バクーモス「ギャアアア!!く、くそっ、ならば最後にこれでも喰らうがいい!ハアアッ!!」
バクーモスは息も絶え絶えのまま、力を振り絞り黒く波打つ闇の吐息を吐き出した。その量は今までの比にならず、地下を覆い尽くすほどである
全員「うおおお!!」
それぞれが吐息に包まれ見えなくなる
ロウ「ゴホッ、こ、これはまずい!魔力がどんどん失われていくぞ!」
シルビア「やだ、力が抜けてくる.....」
グレイグ「耐えろ!倒れてしまえばそれこそ取り返しのつかない事になるぞ!」
イレブン「ぐっ......(こんなのに.......負けてられない!僕はもう、負けないと決めたんだ!!)」
カアアッ!
再びイレブンから眩くも暖かい光が放たれる
バクーモス「ゲギャアアア!」
ジュワー
バクーモスがその聖なる光を浴びて消えると、地下全体とアーウィンを覆っていた黒いものは消えていった
アーウィン「こ、ここは.....!?その眼差し、その目に宿る優しい光は。まさか、そんな!!....イレブン!イレブンなのか!?」
アーウィンは目の前に立つイレブンの姿を見ると、驚いたような顔をしてイレブンを抱きしめた
イレブン「そうだよ、父さん。父さん達の息子イレブンだよ」
アーウィン「そうか.....。私を絶望の淵から救ってくれたのは、お前だったのだな。立派になったな、イレブン」
アーウィンをイレブンを優しく見つめている
その時、先程と同じ女性の声が聞こえてきた
???「....あなた。ようやくもとのあなたに戻ってくれたのね」
アーウィン「.....ああ。信じられない。君なのか、エレノア」
アーウィンは上を見つめながら優しい顔をしている
エレノア「あなたを苦しめていた呪縛は、イレブンが解き放ってくれた。これで私達、安心して旅立てるわね」
アーウィン「ああ、そうだな」
そう言うとアーウィンは光の玉になり、イレブンの周りをひとしきり回った後、天に登っていった
イレブンには暖かい光がさしている
エレノア「イレブン。私のかわいいイレブン。あなたにはこれからも、多くの困難が立ちはだかるでしょう。それでもそのまま、真っ直ぐに進みなさい。
あなたの中にある希望の光が、きっとあなたを導いてくれるはず。父と母は、いつもあなたを見守っていますよ。
さようなら、イレブン。ずっとあなたのことが大好きよ」
暖かい光はなくなり、エレノアの声も聞こえなくなった
ロウ「これで.....本当にお別れじゃな。アーウィン、エレノア」
シルビア「あ!イレブンちゃん!その手!」
イレブン「あ!勇者の紋章だ!」
イレブンの左手には勇者の紋章が元通りになっていた
ロウ「おお!アーウィンとエレノアが勇者の力を蘇らせてくれたんじゃ」
イレブン「父さん、母さん。ありがとう。僕はまた勇者として戦う!この世界に光を照らすんだ!見守っていてください」
その後
イレブン「このままグロッタの町の様子も見に行こうと思うんだ」
ロウ「ふむ、そうじゃのう。もしかしたら何か異変がおこっておるかもしれんしの」
ユグノア地方
道中にいた男性が話しかけてきた
男性「よう!あんた達も噂を聞いてやってきたのかい?」
ロウ「はて?噂とな?」
男性「なんでい。何も知らないのかい?世界が滅亡して、皆落ち込んでるだろ。そんな心の傷を癒す世界の楽園がグロッタにはあるって話よ。
こないだすれ違った旅の武闘家もグロッタの町に行くって言ってたしな。皆癒されたくて仕方ないのさ。その姉ちゃんすげえ美人だったな、俺も楽園に行くか」
そう言うと男性はグロッタの街の方へ向かっていった
ロウ「もしやマルティナの事かもしれぬのう」
イレブン「そうかもね。よかった、無事みたいだ。早速グロッタの町に行ってみよう」