聖地ラムダ
長老「おお、皆さん。お探ししました。どうでしたか?ラース殿は見つかりましたかな」
セーニャ「長老様。ラース様はあの大樹が落ちた日、私達全員を爆発から守るために、自らの命を犠牲にして助けてくださいました」
ベロニカ「そう、だからラースはもうこの世界にはいなかったの」
長老「何と!!それは.......さぞかしつらい事実だった事でしょう。ぜひ心の傷が癒えるまで、この里でゆっくりなさってください」
イレブン「ありがとうございます。でも、僕達はもう大丈夫です。彼は魔王を倒す事を僕達に託しました。僕達はその想いに絶対に答えます。だから、先に進まなきゃ行けないんです。
神の乗り物について何かわかりましたか?」
イレブンは強い瞳ではっきりと伝えた
長老「........流石勇者様、何たる心の強さ。感服いたしました。乗り物について古文書を読んでみた所、ベロニカにお守りとして渡したあの笛。
賢者セニカ様が邪神討伐後にこの里に残したあれこそが、神の乗り物ケトスを呼ぶための物らしいのです。ある場所へお連れします。こちらへどうぞ」
勇者の峰
長老「ここは勇者の峰。かつて邪神を倒した後の勇者様が、空から舞い降りてきた場所だと言われています。ここで勇者様が笛を使うことにより、神の乗り物ケトスを呼ぶ事ができるそうです」
イレブン「わかった、それじゃあやってみようか」
笛をイレブンが受け取った瞬間、笛と勇者の紋章が光り始めた
全員「!?」
笛は伸びて光の糸ができ、雲の中に下がっていった
グレイグ「笛が釣り竿のように....バカな、俺は夢でもみているのか」
その時、笛は強くしなった
シルビア「キャッ!当たりがきたわよ。イレブンちゃん。引いてみて」
イレブン「くうっ!重....い」勇者の紋章が光る
イレブン「うわぁ!」ドサ
イレブンは釣竿を引き上げるが尻もちをつく
カミュ「おい、イレブン!大丈夫か?」
その時、雲の中から何かが現れた
ベロニカ「あれは、空飛ぶ....クジラ!?」
長老「おお!神話は本当だった。あれこそが私が夢で見たもの。神の乗り物ケトス。今...伝説が蘇りました。その笛を吹けば神の使いは、イレブン様を大空へ誘いましょう」
イレブンは天空のフルートをてにいれた
長老「イレブン様。世界のどこかにある天空に浮かぶ島を探すのです。きっとそこに闇を打ち払う新たな力があるはずです。
イレブン様、お願いいたします。諸悪の根源たる魔王ウルノーガを、どうか討ち果たしてくださいませ」
全員「任せて!」
イレブンが笛を吹くと仲間達の足元が光り始め、気付くとケトスの背中にいた。
イレブン「すごい、こんな事ができるのか」
ベロニカ「わあ〜、すごい景色だわ!」
カミュ「おい、危ないからあまりはしゃぐなよ」
ベロニカ「もう!うるさいわね!それくらいわかってるわよ!」
ロウ「いやはや、長生きはしてみないとわからんものじゃのう」
マルティナ「....ラース、見てる?私達、空にまで冒険できるようになったわ」
シルビア「それじゃあ〜、空に浮かぶ島ってのを探して見ましょう」
しばらくして
グレイグ「む?イレブン、小さいがあれの事じゃないか?」
イレブン「あ、本当だ。グレイグ、ありがとう。早速向かってみよう」
神の民の里
セーニャ「ここが天空に浮かぶ島。長老様の話ならここに闇を打ち払う力が....。あれは、神殿のようですが何でしょうか」
神殿内
カミュ「....おい、何者か知らねえが出てきな。そこに隠れてるのはわかってんだ」
柱の陰から誰かが出てきた
???「ふーん、なるほど....兄ちゃんがそうなのか」
それは人間ではなく、不思議な形をした生物だった
カミュ「な、何だ!こいつ!」
神の民「オイラは神の民だよ」
カミュ「神の民?何だそりゃ」
神の民「そっか、最近の地上人は知らないんだな。神の民はロトゼタシア創生の時代から、世界を見守ってきた天空の住人さ」
カミュ「マジかよ。けど、そんな大層なやつがこんな所で何してんだ?」
神の民「そりゃあ元々、この辺りは神の民達が暮らす里だったからね。けど、魔王軍に襲われて里のあった浮島をほとんど地上に落とされちゃってね。オイラは生き残った最後の神の民なのさ」
セーニャ「そんな事が。さぞおつらかったでしょうね」
ベロニカ「魔王のやつ、なんて事するのよ!」
カミュ「.....さっきは疑って悪かったな。あんたの気持ちも考えずに」
マルティナ「でもこの辺りは無事みたいよね。あなたが助かった事と関係があるのかしら?」
神の民「この神殿の奥には、世界が誕生した時から燃え続けているという聖なる種火が祀られているからね。神の民の里が襲われた時、オイラはたまたま神殿を掃除してて、聖なる種火の加護に守られて助かったんだ」
ベロニカ「聖なる種火の加護。もしかしてそれが...」
セーニャ「私達は魔王の闇を打ち払う力を求め、この天空の地まで赴いたのです。もし何かご存知でしたら教えてください」
神の民「うーん。魔王を倒せるほどの力か。聖なる種火は武器じゃないし、何の事だろう。教えてあげたいけど、オイラこう見えてまだ子どもでさ。そういう話は詳しくないんだ」
イレブン「まあ、知らないのは仕方ないよ。聖なる種火は調べてもいい?」
セーニャ「ですが、このままでは...」
神の民「ああ、オイラの事なら気にしないで大丈夫。神の民の名はダテじゃないよ。それに魔王が倒されて、大樹様が復活すれば大いなる命の流れも蘇る。
そうすれば死んでしまった者達も、いつかまた新たな命として生まれてくる。オイラの家族や友達も救われるってもんさ。聖なる種火を調べれば、何か手がかりがあるかも知れないしね。だから頼んだよ。勇者の兄ちゃん」
シルビア「あら?イレブンちゃんの事どうして....」
神の民「フフフ、すごいでしょ。神の民にはわかるんだよ」
聖なる炎の間
中央には大きな炎が神々しく燃え盛っている
セーニャ「これが聖なる種火。なんて清らかで神々しいのでしょう」
マルティナ「イレブン!紋章が反応してるわ」
イレブン「本当だ、じゃあ近づけてみよう」
すると、聖なる種火は光り始めた。
そして、光が無くなると
ベロニカ「今何が起こったの?そこにある器に、聖なる種火の力が宿ったって事かしら?」
イレブン「そうみたい。持って行ってもよさそうだね」
イレブンは聖なる種火をてにいれた
ロウ「皆、あれを見るんじゃ」
そこには苗木が3本光っていた
セーニャ「あの苗木からは、命の大樹にも似た不思議な力を感じます」
ベロニカ「あの苗木を調べましょう。何か大事な事を伝えようとしているのかもしれないわ」