イレブンは苗木に手をかざした
そこには浮島で鉱石を取る4人の人達がいた。その内の一人は左手にイレブンと同じ痣があった
シルビア「今の光景、皆も見えてたのよね?」
ベロニカ「イレブンと同じ位置に勇者の紋章があったわ....あの人ってもしかして」
ロウ「うむ、わしらの祖先。伝説の勇者ローシュ様で間違いなかろう」
カミュ「今のが邪神を倒した先代の勇者達か。という事は、闇を打ち払う力について何かわかるんじゃねえか?」
ロウ「うむ。試してみる価値はありそうじゃ。イレブン、もう一つの苗木も見てみよう」
イレブンはもう一つの苗木に手をかざした
そこには砂漠の町でハンマーを掲げる姿と、火山がある町に向かう勇者達が見えた
グレイグ「あのハンマーは何だ?武器よりも鍛治用の形をしていたが」
セーニャ「それにあの場所も見たことありましたわ」
シルビア「イレブンちゃん、最後の苗木も見てみましょう」
イレブンは最後の苗木に手をかざした
そこには火山の中でさっきのハンマーで鉱石を打ちつけ、仲間と共に剣を作る勇者達がいた
マルティナ「もしかしてこの光景は、先代の勇者達が勇者の剣を作った時のものかしら」
グレイグ「そうに違いありません、姫様。邪神と戦うためにも、特別な武器が先代の勇者達にも必要だったのでしょう」
ベロニカ「やっぱり勇者の剣は闇を打ち払う力を持ってるのね」
カミュ「今勇者の剣は魔王の手だ。だが、まだ手はある」
イレブン「そうだね、カミュ。僕達で先代の勇者達みたいに勇者の剣を作ろう」
ロウ「最初の鉱石はここと同じ浮島にあったの。神の民の子に聞けば何かわかるかもしれん」
シルビア「ハンマーのあった砂漠の町はサマディー地方ね。王様に聞いてみましょう」
セーニャ「そうですわ、火山がある町はホムラの里ですわね」
マルティナ「それじゃあ、その浮島とサマディー王国とホムラの里に向かえば勇者の剣を作れるかもしれないわ」
神殿内
神の民「あ、兄ちゃん達、何かわかった?」
神の民に何が見えたのか伝えた
神の民「ふーん、なるほどねえ。その鉱石がある場所はきっと天空の古戦場だね。古い話だから詳しくは知らないけど、かつては特殊な金属が取れる場所でそれを巡って大きな戦いがあったんだ。
行くなら気をつけてね。何百年もの間、神の民も近寄らない場所だからどうなってるかわからないよ」
ベロニカ「なるほどね、それじゃあ行ってみましょう。ありがとう」
天空の古戦場
マルティナ「何かしら、あのもや。ここから先が見えないわ」
ロウ「ここにあるのはどうやら大きいが、燭台のようじゃな」
イレブン「あ、聖なる種火が反応してる」
聖なる種火は自分から中の炎を少し出してその炎を燭台に灯した
シルビア「すごいわ!あのもやが全部晴れたわ!」
イレブン「これで先に進めるね、行こう」
道中
カミュ「かなり道が入り組んでるし、相当深くまであるんだな」
ベロニカ「魔物達の巣になってるみたいだし、迷わないようにしましょう」
セーニャ「あ!イレブン様。奥の方にキャンプができそうな場所がありますわ。休みたい時はあそこで休みましょう」
天空の古戦場奥地
シルビア「だいぶ奥に来たしこれ以上進めないみたいだけど、この鉱石が先代の勇者ちゃんが使った鉱石かしら?」
カミュ「!?おいおい、これは!」
シルビア「カミュちゃん?」
カミュは興奮した様子で鉱石を確かめている
カミュ「イレブン、スゲエぞ!こいつは各地に伝わる財宝伝説に登場する古の神の金属オリハルコンだ!」
ロウ「何とっ!オリハルコンじゃと!わしも文献で目にした事はあるが、この鉱石がそうじゃと言うのか」
カミュ「ああ、お宝は俺の専門分野だ。まさかこんな所にあるとはな。これで剣を作ればとんでもないのが作れるぞ」
イレブン「そっか、それが勇者の剣か。取って行こう」
イレブンは伝説のオリハルコンをてにいれた
サマディー王国
グレイグ「サマディーに勇者の星が迫っているという噂は、本当だったのか」
空の上には勇者の星が迫り、その光によりサマディー全体は赤く染まっていた
グレイグ「大樹が地に落ち、世界が闇に包まれた後突如として落下を始めたそうだ」
そこに黒いヨッチ族の姿が現れる
イレブン「(ん?何だろ?あのヨッチ族。初めて見た)」
ロウ「どうしたんじゃ?イレブン。ひとまずは王様に話を聞いてみるのがよいじゃろうな」
玉座の間
サマディー王「ファーリス!危険な真似はよすのだ」
ファーリス「父上、心配いりません。僕があの星の謎を解き明かし、サマディーの民を安心させてみせます」
ファーリスは自信満々に城から出て行った
サマディー王「ん?おお、イレブンか。いつぞやはファーリスがお世話になった。ああ!そのご尊顔は!」
ロウ「久しぶりだな、サマディー王よ。ユグノアを忌まわしき災厄が襲った日から16年ぶりになるか」
サマディー王「ロウ殿!勇者が悪魔の子という噂はデタラメだった事は伝わっております。デルカダール王の嘘を見抜く事ができず、世界崩壊という最悪の事態を招いてしまった事、どうかお許しください」
ロウ「もうよいのじゃ。誰の非があるわけでもない。それよりも今は、あの勇者の星の事じゃ。あれが地上に落ちれば取り返しがつかん。あの星について何かわかっておらんのか?」
サマディー王「国の学者達に調べさせているのですが、何も....。ですが、息子のファーリスがあの星を覆う赤い結界に刻まれた文字のような物を見たというのです」
ロウ「勇者の星に結界が?そこに文字のような物か。わしらも見に行ってみよう」
サマディー王「ロウ様、もしよろしければファーリスの様子を見てきてくれませんか?私は心配で。関所には通すように伝えておきます」
ロウ「ふむ、わかったぞ」
サマディー王「ありがとうございます」
関所前
ファーリス「ここじゃ文字が見えないだろ!」
学者「しかし、王子。バクラバ砂丘に入るのは危険です」
ファーリス「じゃあここから文字が解読できるのか?」
ファーリスと学者は何やら揉めている
シルビア「ファーリスちゃん、久しぶりね」
ファーリス「あ!イレブンさん、シルビアさん。それに皆さんも」
ベロニカ「王様から事情は聞いたわ。あの星を調べるんだってね、随分とできるようになったじゃない」
ファーリス「いや〜、王子として仕事をしてるだけさ。皆さんはどうしてここに?」
グレイグ「俺達がここに来た目的はお前と同じ。勇者の星の調査に来たのだ」
ファーリス「あっ、あなたはデルカダールの英雄グレイグ将軍じゃないですか!こんな所でお会いできるとは!」
グレイグ「俺の名を知っているのか?」
ファーリス「もちろんです!あなたは騎士の憧れ!僕はグレイグさんの部隊に入るのを目標にしてこれまで頑張ってきたんです!」
グレイグ「その言葉は嬉しいが、我が隊に入らずとも民を守ろうとするその勇気があればお前は立派な騎士だぞ」
ファーリス「ああ!グレイグ将軍からお褒めの言葉を頂けるなんて感激です」
ロウ「時に王子よ、その様子を見るに勇者の星の調査は苦戦しておるようじゃな」
ファーリス「じいさん、そうなんだよ。学者が怖気付いちゃってさ」
ロウ「それではお主が見つけた古代文字、わしが解読してやろう」
ファーリス「えっ、じいさん、あんたも古代文字が読めるのか!ありがとう!助かるよ。多分バクラバ砂丘の中心にある遺跡からならよく見えると思う。俺は先に行ってるね」
ファーリスは砂丘へと向かって行った