ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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8.出会い3

しばらく経ち、テント内

 

 

マルティナ「ゴホッ.....」

 

 

 

ロウ「姫よ、入るぞ。ラースが料理を作ってくれた。これを食べておくれ」

 

 

ロウが器と薬を持ってテントに入ってきた

 

 

マルティナ「これは....?」

 

 

ロウの持ってきた器の中には茶色いスープが入っており、いい匂いがしていた

 

 

ロウ「これはみそしるというものらしい。ホムラの方に伝わる郷土料理での。わしも見るのは初めてじゃ。ラースがホムラで手に入れたみそというものを使っているスープのようなものじゃ。

 

 

これなら簡単に喉を通れるじゃろう。中の具材も小さく柔らかくしてあったぞ」

 

 

 

マルティナ「ありがとうございます。では、いただきます......!

おいしい!中に色々な具が入っているんですね」

 

 

 

ロウ「わしも少し飲ませてもらったが、中々美味じゃったのう。それを食べ終わったらわしが薬を作っておいたから、それを飲んでゆっくり休んでおれ」

 

 

 

マルティナ「ありがとうございます、ロウ様。ラースにも礼をお伝えください」

 

 

 

ロウ「ああ、おやすみ、姫」

 

 

そして夜が明けた

 

 

次の朝、キャンプ場

 

 

マルティナが外に出ると、ラースはもう朝食の準備をしていた

 

 

ラース「お、起きたか、マルティナ。おはよう、体調はどうだ?」

 

 

 

マルティナ「おはよう、ラース。昨日は色々ありがとう。まだつらいけど、昨日ほどではないわ。少し水をもらえるかしら?」

 

 

マルティナは昨日の器を返し、コップをラースに渡す

 

 

ラース「ああ、いいぜ。だが、無理はするなよ。もうしばらくしたらまた出発するから、昨日と同じ体制で行こう。村まではもうそんなに遠くはない。プチャラオ村についたら本格的に休めるしな」

 

 

 

マルティナ「......少し聞いてもいいかしら?」

 

 

 

ラース「?ああ、どうした」

 

 

 

マルティナ「どうして初対面の私達に、ここまで優しくしてくれるのかしら?決して嫌な思いとかじゃないし、ラースの人柄かもしれないんだけど中々いないじゃない?」

 

 

 

ラース「ああ、そういう事か....。

俺は基本一人で旅をしてるんだが、流石にお金を稼がないとやっていけないからな。だから大体は商人とかの護衛をしてるんだ。

 

 

だけど少し前に旅行帰りの家族づれを護衛した事があって、その時にまだ小さい女の子が病に落ちてしまってな。俺は回復魔法は使えないから、普通の看病しかできなかったんだ。急いで村まで護衛したんだが、つく頃にはかなり酷い状態でな。医者の人にもかなり迷惑をかけてしまったんだ。

 

 

家族にはお礼を言われたが、俺はその時対処が遅れた事を悔やんでな。その時の事を、自然にマルティナと重ねてしまったのかもしれないな。不快に思ってしまったらすまない」

 

 

ラースはマルティナに頭を下げた

 

 

マルティナ「ふふ、大丈夫よ。そんな事があったの。ラースは優しいのね」

 

 

 

ラース「そうか?ありがとな」

 

 

ラースはその言葉に照れるように顔を少し赤らめた

 

 

マルティナ「話を聞かせてくれてありがとう。それじゃ、私はまた横になってるわね」

 

 

 

ラース「ああ、ゆっくりしてろよ」

 

 

そして、昼過ぎにはプチャラオ村に到着した

 

 

 

 

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