しばらく経ち、テント内
マルティナ「ゴホッ.....」
ロウ「姫よ、入るぞ。ラースが料理を作ってくれた。これを食べておくれ」
ロウが器と薬を持ってテントに入ってきた
マルティナ「これは....?」
ロウの持ってきた器の中には茶色いスープが入っており、いい匂いがしていた
ロウ「これはみそしるというものらしい。ホムラの方に伝わる郷土料理での。わしも見るのは初めてじゃ。ラースがホムラで手に入れたみそというものを使っているスープのようなものじゃ。
これなら簡単に喉を通れるじゃろう。中の具材も小さく柔らかくしてあったぞ」
マルティナ「ありがとうございます。では、いただきます......!
おいしい!中に色々な具が入っているんですね」
ロウ「わしも少し飲ませてもらったが、中々美味じゃったのう。それを食べ終わったらわしが薬を作っておいたから、それを飲んでゆっくり休んでおれ」
マルティナ「ありがとうございます、ロウ様。ラースにも礼をお伝えください」
ロウ「ああ、おやすみ、姫」
そして夜が明けた
次の朝、キャンプ場
マルティナが外に出ると、ラースはもう朝食の準備をしていた
ラース「お、起きたか、マルティナ。おはよう、体調はどうだ?」
マルティナ「おはよう、ラース。昨日は色々ありがとう。まだつらいけど、昨日ほどではないわ。少し水をもらえるかしら?」
マルティナは昨日の器を返し、コップをラースに渡す
ラース「ああ、いいぜ。だが、無理はするなよ。もうしばらくしたらまた出発するから、昨日と同じ体制で行こう。村まではもうそんなに遠くはない。プチャラオ村についたら本格的に休めるしな」
マルティナ「......少し聞いてもいいかしら?」
ラース「?ああ、どうした」
マルティナ「どうして初対面の私達に、ここまで優しくしてくれるのかしら?決して嫌な思いとかじゃないし、ラースの人柄かもしれないんだけど中々いないじゃない?」
ラース「ああ、そういう事か....。
俺は基本一人で旅をしてるんだが、流石にお金を稼がないとやっていけないからな。だから大体は商人とかの護衛をしてるんだ。
だけど少し前に旅行帰りの家族づれを護衛した事があって、その時にまだ小さい女の子が病に落ちてしまってな。俺は回復魔法は使えないから、普通の看病しかできなかったんだ。急いで村まで護衛したんだが、つく頃にはかなり酷い状態でな。医者の人にもかなり迷惑をかけてしまったんだ。
家族にはお礼を言われたが、俺はその時対処が遅れた事を悔やんでな。その時の事を、自然にマルティナと重ねてしまったのかもしれないな。不快に思ってしまったらすまない」
ラースはマルティナに頭を下げた
マルティナ「ふふ、大丈夫よ。そんな事があったの。ラースは優しいのね」
ラース「そうか?ありがとな」
ラースはその言葉に照れるように顔を少し赤らめた
マルティナ「話を聞かせてくれてありがとう。それじゃ、私はまた横になってるわね」
ラース「ああ、ゆっくりしてろよ」
そして、昼過ぎにはプチャラオ村に到着した