ヒノノギ火山
???「立ち去れ〜、立ち去れ〜」
謎の大きな怪物があらわれた
グレイグ「出たな、化け物め。このグレイグが成敗してくれる!」
???「わ、我は火の神の化身なるぞ。そのはらわた八つ裂きにされたくなくば、早々に引き返せ」
シルビア「里の人を襲う悪い魔物ちゃんはアタシ達がやっつけてあげるわ」
化け物はフラフラし始めた
シルビア「な、なに?どうしたの?」
???「にいちゃん、この人達全然逃げてくれないよ」
???「バカっ!喋っちゃダメだろ。怖がって逃げてくようにちゃんと化け物になりきるんだ」
その後バランスを崩して化け物は倒れる
???「バカっ!サキのせいでこの人達に見つかったじゃないか」
???「違うもん、テバ兄ちゃんがサキの事支えないからだもん」
倒れた所には小さな子どもが二人いた
シルビア「あら、ビックリ。こわーい化け物がこんなかわいい子達だったなんて」
グレイグ「お前達は里の者か?どうしてこんな事をしたんだ?」
テバ「だっておいら達、ヤヤク様に儀式をやらせる訳にはいかないんだよ」
サキ「あのねあのね、儀式を止めないとね、大変な事になるんだよ」
ロウ「何かわけがあるようじゃな」
イレブン「僕の名前はイレブン。もしよかったら、僕達に理由を聞かせてくれる?」
テバ「えっ、兄ちゃん達おいら達の話を聞いてくれるの?」
サキ「ねえテバ兄ちゃん。この人達なら協力してくれるかも」
テバ「そうだな、腕っ節も強そうだし心強いや。この先においら達の秘密基地があるんだ。詳しくはそこで話すよ」
秘密基地
お母さん「この方達がさっき話してた方達かい?」
テバ「うん。旅人のイレブンの兄ちゃんさ」
グレイグ「先程、里の儀式をさせないために化け物のフリをしていたと言っていたな。どうしてそんな事をするんだ?」
テバ「.....儀式をしないと皆困るのはわかってる。でも、儀式をしたら俺達の母ちゃんが生贄として火山に落とされちゃうんだよ」
セーニャ「まあ!!」
シルビア「生贄ですって!?儀式ってそんな物騒な物だったの?」
テバ「ある日、ヤヤク様がおいら達を集めて我らは火の神の怒りに触れた。捧げ物をしなくては、火山が噴火し里は火の海になるだろうって」
サキ「初めは大根とかお芋とかあげてたの。でも、急にお日様が出なくなって食べ物が育たなくなっちゃったの」
グレイグ「太陽が.....か。という事は魔王の影響か」
ロウ「魔王誕生の余波がこんな遠くの地にまで」
お母さん「ヤヤク様は里を守るため、火の神様への捧げ物を絶やさぬようにと人間を生贄に捧げると宣言しました。誰が生贄に相応しいかヤヤク様が火の神様の神託を受けて私が選ばれました」
テバ「おいら達は母ちゃんを生贄になってほしくなくてあんな事をしていたんだ」
グレイグ「なるほど、お前達なりに母ちゃんを守っていたのだな」
お母さん「私の死が里のためになるのなら、覚悟はできています。ですが、この子達は...」
テバ「おいら里のためとかよくわからないけど、母ちゃんが死ぬのは嫌だ!こないだの夜、母ちゃんが儀式以外立ち入りを禁じられた火山にヤヤク様が一人で登るのをみたんだって。
その事をヤヤク様に言ったら、母ちゃんは生贄に選ばれたんだ。まるで見られた事を知られないように。ヒノノギ火山には何か秘密がある。それを暴いて母ちゃんを助けたいんだ。でも、おいら達だけで行くのは無理だから」
イレブン「わかったよ、それならヒノノギ火山の様子を見てこよう」
テバ「本当!この秘密基地の奥にヒノノギ火山に入れる道があるんだ」
ヒノノギ火山裏道
テバ「あれ?ここで終わりか。何だ、何も無いじゃないか」
グラグラ!
ロウ「何じゃ!この地響きは」
グルルル
テバ「兄ちゃん!下から声がするよ」
下を覗くと
火竜「グルルオオオーォン」
下には赤い姿の竜がいた
テバ「あ、あ、あれは!!人食い火竜だ!」
グレイグ「あれが人食い火竜!しかし、ヤヤク様が倒したはずでは」
テバ「ヤヤク様はこれを隠してたんだ。人食い火竜を退治できなかったから、こうやって隠して皆を騙してたんだ。こうしちゃいられない。早く皆にこの事を教えなきゃ。里に戻ろう」
ホムラの里 神社
テバ「皆!大変だ!人食い火竜が生きてたよ!人食い火竜は死んでない!火山の奥で眠っているのをおいら見たんだ」
ヤヤク「貴様まさか、ヒノノギ火山に入ったのか。どうやって」
テバ「あんたは火竜を倒せなかったんだろ。だから自分だけ助かるために、里のみんなを火竜に売ったんだろ!火の神様が怒ってるなんて嘘だ。生贄に選ばれた人は、人食い火竜の餌になって食べられるんだ!」
ザワザワ
周りはテバの言葉に困惑している
ヤヤク「皆の者!案ずるな!人食い火竜は、我が息子ハリマが刺し違えても殺した。貴様がしている事は火の神への冒涜!隠している母の居場所を言え!そうすれば私が火の神の怒りを鎮めてみせよう!」
テバ「嫌だ!誰がお前なんかに渡すもんか!」
その時
グオオオオ!!
人食い火竜が出たぞー!
外からは大きな声が聞こえてきた
全員「!!」
ヤヤク「くっ...」
村の男「打てえ!打てえ!」
グルルウ
村の男達はボウガンを火竜へと撃っている
村の男「よし、効いてるぞ!もう一回」
しかし、ヤヤクが火竜の前にでて庇う
ヤヤク「やめてくれえ!どうかこの火竜を殺してくれるな!」
村の男「ヤヤク様!」
ヤヤク「わかっているわ、お腹が空いているのね。さあ、この私を。だから里の人達は」
ヤヤクは火竜の前に出て優しく触っている
しかし
バクン!
村の女「キャアアアーー!ヤヤク様が人食い火竜に食べられた!」
テバ「兄ちゃん!この里を守るために、あの人食い火竜を倒して!」
人食い火竜があらわれた
シルビア「マルティナちゃん!バイキルト!」
マルティナの攻撃力が二段階上がった
イレブン「全身全霊斬り!」
マルティナ「氷結らんげき!」
人食い火竜の通常攻撃!
人食い火竜は火球を連続で吐き出した!
セーニャ「ベホマラー!」
全員が回復した
シルビア「イレブンちゃん!バイキルト!」
イレブンの攻撃力が二段階上がった
マルティナ「氷結らんげき!」
イレブン「全身全霊斬り!」
人食い火竜は火山に飛び去っていった
里の辺りは少し焼け、家も壊されていた
シルビア「ヤヤクちゃん、どうして火竜をあんなに必死に庇ったのかしら」
村の人達「もうこの里はおしまいだ。ハリマ様だけでなく、ヤヤク様までいなくなってしまうとは...」
テバ「知りたくないよ、あんな裏切り者のやつなんて。でも人食い火竜は倒さないと。ヤヤク様の部屋に火山に入れる鍵があるはずだよ」