ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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82.母は強し

ヤヤクの部屋

 

 

 

部屋の中ではヤヤクの母がいた

 

 

 

ヤヤクの母「ううう、火の神よ。なぜあなた様はヤヤク様に、このような試練をお与えに?」

 

 

 

 

テバ「......おいら達火竜を倒しにヒノノギ火山に行きたいんだ。山門の鍵を渡してくれないかな?」

 

 

 

 

ヤヤクの母「ヤヤク様が亡くなった今、あなた方に頼むほかありません。どうぞ」

 

 

 

イレブンは山門の鍵を手に入れた

 

 

 

ヤヤクの母「火竜を倒す前にどうか、これをお読みになって真実を知ってください。これはヤヤク様の日記です」

 

 

 

ヤヤクの母は日記をイレブンに渡した

 

 

 

ヤヤクの日記

 

 

時折、無性に大声で叫びたくなる。己の罪を決して忘れぬよう、この手記に真実を記しておこう。激闘の末、私とハリマは人食い火竜を倒した。ハリマの一太刀がとどめとなったのだ。

 

 

 

だがその刹那、火竜は黒い瘴気を吹き上げ、ハリマはそれを浴びてしまった。倒れたハリマを連れ、私は急いで里に帰りあの子を看病したが、あの瘴気は火竜の呪いだったのだ。ハリマの姿はだんだんと火竜に近づき、とうとう里では隠しきれなくなった。

 

 

 

里の者に知れたら殺されてしまう。私はハリマを火竜との戦いで死んだ事にして火山に隠す事にした。私はハリマを元の姿に戻す方法を死に物狂いで探した。そして私は見つけた。真実の姿を写すというやたの鏡。これでハリマも元に戻れるはず。

 

 

 

しかし、いくら火竜を写しても鏡は反応せず。鏡の使い方がわかるまで、私は肌身離さず鏡を持っていることにした。だが、時は待ってはくれぬ。ハリマが人の血肉を欲するようになり、里から生贄を出すしかなくなった。

 

 

 

生贄を出す事を悩み苦しんだが、私はどうしてもかわいい息子ハリマを見殺しにする事などできぬのだ。やたの鏡の使い方さえ分かれば、ハリマを救う事ができる。

 

 

 

ハリマを生かすためならば、この修羅の道歩いてみせよう。例えどんな罰を受けたとしても

 

 

 

ロウ「母親というのは、子どものために自ら辛い道を選んでしまうのじゃ。ヤヤク殿も葛藤し苦しんだ事じゃろう。やたの鏡さえあれば、わしらの手で呪いを解けたかも知れぬが...」

 

 

 

 

テバ「....鏡はもうヤヤク様と一緒に火竜のお腹の中.....呪いを解く事はもう......」

 

 

 

 

ヤヤクの母「全てを投げうち救おうとした母親を食べるなど、もはやあれはハリマ様ではありませぬ。自らの欲望のままに人を喰らう悪竜でございます。どうかあの火竜を討伐してくだされ」

 

 

 

 

テバ「兄ちゃん!行こう!おいら先に山門で待ってるから」

 

 

 

山門

 

 

 

テバ「兄ちゃん、早速来てくれたね。おいらも行ってもいい?おいらが行っても足手まといなのはわかってるけど、おいらどうしてもヤヤク様達の結末を見届けたいんだ。お願い!兄ちゃん!」

 

 

 

 

イレブン「わかった。ただ、すごく危険だから絶対に僕らにくっついてるんだよ」

 

 

 

ヒノノギ火山奥地

 

 

 

そこにはあの火竜が横になっている

 

 

 

テバ「あの人食い火竜がハリマ様だなんて、今でも信じられないよ。ハリマ様は凄く優しい方だったんだ。おいらにも剣を教えてくれたんだよ。

 

 

 

ハリマ様はいつも言ってた。里を守るためにはどんな困難にも立ち向かわなくちゃならないんだって。

兄ちゃん、頼むよ。人食い火竜を、ハリマ様を苦しみから解放してあげて!」

 

 

 

人食い火竜があらわれた

 

 

 

マルティナ「デビルモード!」

 

 

 

マルティナの全能力が一段階上がった

 

 

 

火竜のガードクラッシュ!

 

 

 

イレブン「くっ!」イレブンの守備力が2段階下がった

 

 

 

火竜の通常攻撃

 

 

 

火竜の通常攻撃

 

 

 

イレブン「全身全霊斬り!」

 

 

 

シルビア「イレブンちゃん!バイキルト!」

 

 

 

イレブンの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

グレイグ「鉄甲斬!」火竜の守備力が2段階下がった

 

 

 

マルティナ「デビルモード!」

 

 

 

マルティナの全能力がさらに一段階上がった

 

 

 

火竜のガードクラッシュ

 

 

 

シルビア「キャッ!」シルビアの防御力が二段階下がった

 

 

 

火竜はおぞましいおたけびをあげた

 

 

 

仲間達は全員平気だった

 

 

 

火竜の通常攻撃

 

 

 

イレブン「全身全霊斬り!」

 

 

 

シルビア「グレイグ!バイキルト!」

 

 

 

グレイグの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

グレイグ「蒼天魔斬!」

 

 

 

マルティナ「氷結らんげき!」

 

 

 

火竜のガードクラッシュ

 

 

 

グレイグ「くっ!」グレイグの守備力が2段階下がった

 

 

 

火竜は火球を連続で吐き出した

 

 

 

火竜の通常攻撃

 

 

 

イレブン「全身全霊斬り!」

 

 

 

火竜は倒れた

 

 

 

テバ「ハリマ様!」

 

 

 

 

シルビア「何だか様子がおかしいわ」

 

 

 

火竜のお腹から模様が浮かび上がる

 

 

 

???「これで終わりだ、悪しき火竜よ。やたの鏡の力の前に、滅するのだ」

 

 

 

火竜の姿は消え、そこには青年が立っていた

 

 

 

テバ「ハリマ...様」

 

 

 

 

ハリマ「ようやく元の姿に戻る事ができた。そなた達のおかげだ。礼を言う。火竜の呪いの力は強く、やたの鏡で外側から照らしてもその光は届かなかった。

 

 

 

だが、そなた達が火竜を弱らせてくれたおかげで、体内にあったやたの鏡の力が発揮されたのだ。しかしなにゆえ、火竜の体の中にやたの鏡があったのか....」

 

 

 

 

テバ「あっ....」

 

 

 

 

シルビア「ダメよ、テバちゃん」

 

 

 

ハリマの体からは光が出ている

 

 

 

ハリマ「長く火竜になりすぎていたらしい。私の寿命はもう尽きるだろう。最後に頼みを一つ聞いてくれ。私の母ヤヤクに伝えてくれ。これで、里は救われたと。そして、いつまでも幸せにと」

 

 

 

ハリマは光となって消えていった

 

 

 

落ちていたやたの鏡をテバが拾う

 

 

 

テバ「......おいら、ここで火竜を見つけた時、皆を騙してたヤヤク様を絶対に許さないって思ってたんだ。でも、おいらが母ちゃんを生贄にしたくなかったみたいに、ヤヤク様も家族を守りたかったんだよね。

 

 

 

ヤヤク様とおいら、同じだね。悪い事したとこも、家族が大好きなとこも。ううっ....ぐす。里に帰ろう。兄ちゃん。皆に報告しなくちゃな。火竜はもう出ないから安心してってさ」

 

 

 

テバは涙を零しながら戻っていく

 

 

 

ホムラの里

 

 

 

男「人食い火竜を倒してくれたか!よかった。もう火竜に襲われることはないんだな」

 

 

 

 

女「許してちょうだい。里のためとはいえ、あなたを生贄にするなんて」

 

 

 

 

お母さん「私は誰も恨んだりしない。もう一度この子達を抱けるんだもの。それだけで私は幸せよ」

 

 

 

 

お爺さん「ヤヤク様は生贄といって、わしらを火竜の餌にするつもりじゃった。わしらは騙されたんじゃ。信じていた長に裏切られ、この里はどうなってしまうんじゃ」

 

 

 

大人達は顔を暗くする

 

 

 

サキ「おかしいの。みんな大人なのに、どうし自分の事自分で考えられないの?」

 

 

 

 

テバ「人食い火竜を退治できたのはここにいる兄ちゃん達と....やっぱりヤヤク様のおかげだよ。ヤヤク様のした事は許されないけど、もしヤヤク様がいなかったら、この里はとっくに火竜に滅ぼされてるよ。

 

 

 

きっとヤヤク様は心の中で、ずっとずーっとおいら達に悪いと苦しみながら、心を鬼にして生贄を出したんだよ。

おいら達を縛るものはもう何もないんだ。英雄も神様も助けてくれないけど、これからはおいら達で頑張って行こう。

 

 

 

ヤヤク様とハリマ様の秘密は、皆には言わない事にするよ。二人はずっとこの里の英雄さ。すぐには無理かもしれないけど、これからは自分達の力で里を守るよ。だって、おいらの大好きな里だからな!」

 

 

 

 

 

 

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