ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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90.対決、ウルノーガ

デルカダール城下町

 

 

 

ラース「......」

 

 

 

ラースはピリピリとした空気を纏っている

 

 

 

セーニャ「どうしましょう、お姉様。ラース様がどんどん怖くなっていきますわ」

 

 

 

 

ベロニカ「なんか殺気立ち始めたわよね」

 

 

 

 

シルビア「確かにあれはいつものラースちゃんとは違うわね。マルティナちゃん、何か知らないの?」

 

 

 

 

マルティナ「え、私もわからないわ。ただ、さっきから反応がなかったりするのよ。ラースは人の話はよく聞いてるのに」

 

 

 

 

ロウ「どうしたんじゃろうかのう。こんな事今まで無かったのだが」

 

 

 

 

カミュ「まあ、急いで城に行った方がいいかもな。俺も人混みは苦手だからな」

 

 

 

 

イレブン「そうだね(こんな事、前の世界だと無かったなあ。どうしたんだろ?)」

 

 

 

デルカダール城 玉座の間

 

 

 

デルカダール王「よくぞ参った、勇者イレブンよ。こうして、そなたを再び迎え入れることができて嬉しく思うぞ。

 

 

 

ホメロスに誑かされたわしは、長い間勇者こそ災いを呼ぶ悪魔の子だと思い込んできたが、イレブン。よくぞホメロスを打ち倒し、我が娘マルティナを見つけてきてくれた。おかげでようやく目が覚めた。そなたに会わせたい相手がいるのだ。のう、グレイグ?」

 

 

 

 

グレイグ「はっ!」

 

 

 

グレイグが扉を開けると、エマとペルラがいた

 

 

 

イレブン「エマ!母さん!」

 

 

 

 

エマ「イレブン!私よ!幼なじみのエマよ!」

 

 

 

エマはイレブンまでかけよる

 

 

 

エマ「よかった、イレブン。無事だったのね。....酷い噂ばかり聞いて...私、ううっ...。あなたが旅立ってすぐに、ホメロスという将軍が来たの。

 

 

 

その方は、私達を村の広場に集めて兵士達に皆殺しだと言ったわ。でも、遅れて現れたグレイグ将軍が、ホメロスを止めてくれたの。長い間お城に閉じ込められたままだったけど、あなたが本物の勇者だとわかって、出してもらえることになったの」

 

 

 

 

ペルラ「イレブン、本当によく頑張ったね。天国のおじいちゃんもきっと、今のあんたを見たら喜ぶはずだよ」

 

 

 

 

デルカダール王「さあ、勇者イレブンよ。急な準備ゆえ、大したもてなしもできぬが今日は存分に宴を楽しんでくれ。皆の者、心して聞け。この日よりイレブンを真の勇者と認め、その名を讃えるものとする」

 

 

 

その日は夜遅くまで宴が催された。ある者は歌い、ある者は踊って勇者イレブンの活躍を讃えた。

 

 

 

その夜

 

 

 

イレブンはベッドで横になって寝ている

 

 

 

そこに、音を立てないようにデルカダール王が入ってきた

 

 

 

そして剣に触れようとした瞬間、イレブンから黒い触手のようなものが出てきて、その手を払い除けた

 

 

 

ガシャン!

 

 

 

剣が落ち、大きな音がなる

 

 

 

デルカダール王「なぜだ、なぜ剣に触れられぬ。まさかこの力は」

 

 

 

 

イレブン「王様、何故ここに」

 

 

 

イレブンは剣を構えながらいう

 

 

 

デルカダール王「その勇者の剣を私によこせ!」

 

 

 

デルカダール王の目が赤くなる

 

 

 

バン!

 

 

 

マルティナ「イレブン!大丈夫?皆も連れてきたわ!」

 

 

 

 

グレイグ「姫様!これは一体」

 

 

 

 

ラース「やはりこいつはデルカダール王ではねえな。いや、人ですらないようだ」

 

 

 

 

ロウ「わしと姫とラースは勘付いておったわい。特にわしはデルカダールと何十年も親交があったんじゃ。誤魔化せるわけなかろう」

 

 

 

 

カミュ「宴まで開いて王になりきるとはな。とんだ狸がいたもんだぜ」

 

 

 

 

デルカダール王「ちっ!」シュン!

 

 

 

 

マルティナ「消えた!?」

 

 

 

 

ベロニカ「ちょっと!出てきなさい、卑怯者!王様に成り済ましたり、逃げ回ったりセコいやつね」

 

 

 

 

ラース「まだ遠くには行っていないはずだ。城の中を探すぞ!」

 

 

 

 

グレイグ「....我が主君は王ではなく、人ですらなかった?では、私が今まで信じてきたものは一体....」

 

 

 

玉座の間

 

 

 

ベロニカ「見つけたわよ!このベロニカ様から逃げようったってそうはいかないわよ!」

 

 

 

 

セーニャ「デルカダール国王に化けた悪しき魔物よ。観念して正体を表しなさい」

 

 

 

 

デルカダール王「うっ....くはっ...」

 

 

 

デルカダール王の中から魔物が出てきた

 

 

 

ウルノーガ「我は魔道士ウルノーガ。16年前にユグノア王国を滅ぼし、デルカダール王になり変わったもの。

 

 

 

今まで貴様を追い回していたのも、すべては勇者の剣を奪い、大樹の魂を得るため。あの場で勇者から奪おうとしたが、そこの男に嘘をつかれて邪魔をされたな。そして、先程の作戦も失敗に終わった。

 

 

 

もはや手段は選ばぬ。ここが貴様らの墓標となるのだ。はあ!」

 

 

 

辺りに紫の霧がでる

 

 

 

ロウ「貴様が魔道士ウルノーガ!こうして会える時を16年もの間待ちわびたぞ!」

 

 

 

 

グレイグ「ウルノーガ、貴様!今までずっと王に取り憑いて、私を謀ってきたというのか!」

 

 

 

 

ウルノーガ「グレイグよ、貴様はよい手駒であった。焦らずともすぐに天国の家族のもとへ送ってやろう」

 

 

 

 

グレイグ「!?貴様、まさか!我が祖国バンデルフォン王国を!」

 

 

 

 

マルティナ「幼いイレブンを襲い、ユグノア王国を滅ぼし、私達の16年を奪ったあなただけは許さない!この無念、思い知らせてやるわ!」

 

 

 

 

グレイグ「イレブンよ、私も戦わせてもらう。こいつは私の家族と友を奪った仇でもあるのだからな」

 

 

 

 

カミュ「イレブン!こいつがお前の運命を狂わせた元凶だ。力の限りを尽くして戦うぞ!」

 

 

 

 

ウルノーガ「来るがよい、イレブン!貴様の力を奪い、地上の命全てを我が供物にしてやろう!」

 

 

 

魔道士ウルノーガがあらわれた

 

 

 

シルビア「マルティナちゃん!バイシオン!」

 

 

 

マルティナの攻撃力が一段階上がった

 

 

 

ウルノーガは呪文を唱えた

 

 

 

なんと、ウルノーガの杖が2本あらわれた

 

 

 

ウルノーガ「ドルモーア!」

 

 

 

イレブン「ギガブレイク!」

 

 

 

マルティナ「さみだれ突き!」

 

 

 

ロウ「ルカニじゃ!」

 

 

 

ウルノーガの守備力が二段階下がった

 

 

 

グレイグ「渾身斬り!」

 

 

 

シルビア「マルティナちゃん!バイシオン!」

 

 

 

マルティナの攻撃力がさらに一段階上がった

 

 

 

ウルノーガの杖は漂っている

 

 

 

ウルノーガの杖のベギラマ!

 

 

 

ウルノーガの杖のメラミ!

 

 

 

ウルノーガ「はあっ!」通常攻撃

 

 

 

イレブン「ギガブレイク!」

 

 

 

ウルノーガの杖達をたおした

 

 

 

マルティナ「さみだれ突き!」

 

 

 

ロウ「ドルクマ!」

 

 

 

グレイグ「におうだちだ!」

 

 

 

シルビア「イレブンちゃん!バイシオン!」

 

 

 

イレブンの攻撃力が一段階上がった

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!」

 

 

 

 

ウルノーガ「グオオオオォ!.....時を遡ってきたのは....お前だけだと思うなよ。グフッ!」ジュワー

 

 

 

 

デルカダール王「う、うう.....」

 

 

 

 

マルティナ「お父様!お父様!どうか目を開けてください!」

 

 

 

 

デルカダール王「マ、マルティナ?まさかそなた、マルティナなのか?随分長い夢を見ていたようだ。ユグノア王国が魔物に襲われてから、わしは一体何を....?」

 

 

 

 

イレブン「王様、大丈夫ですか?」勇者の紋章が光る

 

 

 

 

デルカダール王「おお、それは勇者の紋章。あの時の赤子が、なんと逞しく成長した事よ。そなたにはきちんと話をしたい所だが、まだ体が言うことを聞かぬ。ゴホッ!ゴホッ!」

 

 

 

 

マルティナ「お父様、あまり喋ってはいけません。ひとまず体を休めましょう。私はお父様の容態を見るわ。明日になったらまたここまできてちょうだい」

 

 

 

デルカダール王とマルティナは立ち去っていった

 

 

 

シルビア「マルティナちゃんは16年ぶりにパパと会えたんだもの。ゆっくりさせてあげましょ」

 

 

 

デルカダール王が魔物に取り憑かれていた事は、たちどころに城中に広まった。本物の王は介抱され、イレブン達は王の目覚めを待ちながら、一晩休む事にした。

 

 

 

その夜、イレブンの体から黒いヨッチ族が外に出てきた

 

 

 

そして夜が明けた

 

 

 

 

 

 

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