ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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91.邪神現る

イレブン「おはよう、エマ」

 

 

 

 

エマ「おはよう、イレブン。マルティナさんから伝言で、王様から大事な話があるから玉座の間にきてくれだって。きっといい話に違いないわ」

 

 

 

 

イレブン「わかった、ありがとう、エマ」

 

 

 

玉座の間

 

 

 

デルカダール王「話は臣下達とマルティナから聞いた。わしは悪夢に囚われている間、随分酷い王だったようだな。そなたがいなければ、この国は、世界は、ウルノーガに焼き尽くされ、地上の命は絶えていた事だろう。

 

 

イレブンよ!よくぞ悪しき元凶ウルノーガを倒し、ロトゼタシアを救ってくれた。そなたこそ、古の勇者ローシュの名に相応しい若者。今ここに、勇者の称号を授けよう」

 

 

 

 

カミュ「俺達とうとうやったんだな」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ、大変な旅だったけどね」

 

 

 

 

イレブン「(これで、世界は救われた。やったよ、皆)」

 

 

 

その後、しばらく玉座の間は皆で騒いでいた。

 

 

 

その時、辺りは急に暗くなった

 

 

 

カミュ「何だ?急に暗くなったぞ?」

 

 

 

 

セーニャ「とてつもなく邪悪な気配を感じます。この力、一体どこから」

 

 

 

 

カミュ「そういえば、ウルノーガが変な事言ってたよな。時を遡ってきたのはお前だけだと思うなよって。どういう事だ?」

 

 

 

バン!

 

 

 

兵士「王様!大変です!直ちにバルコニーまでお急ぎください!勇者の星に異変が!」

 

 

 

 

デルカダール王「何だと!そなた達も3階にあるバルコニーに来てくれ!」

 

 

 

バルコニー

 

 

 

ベロニカ「皆、あれ見て!」

 

 

 

 

ロウ「勇者の星が落ちているのか?」

 

 

 

 

イレブン「(世界は守れたはずなのに。どうなってるの!?)うそ...」

 

 

 

その頃、サマディー地方 遺跡

 

 

 

そこではあの黒いヨッチ族が勇者の星に向けて何かを行なっている

 

 

 

???「カツテワガニクタイハ、ウルノーガニヨリホロボサレタ。ダガ、ウルノーガナキイマ、トキヲコエヨウヤク、ヒトツニナレル。今コソ復活の時」

 

 

 

その後、デルカダール城 玉座の間

 

 

 

デルカダール王「勇者の星が落ちてしまったのか?一体何が起ころうというのじゃ。イレブンよ、何やら胸騒ぎがしてならん。

 

 

 

勇者の星の様子を見てきてくれぬか?勇者の星が落ちたのは、バクラバ砂丘の方角。デルカコスタ地方へ赴けば何か見えるかもしれん」

 

 

 

 

グレイグ「王よ。私もイレブンと共に行きます。イレブンよ。今まで勇者に刃を向けてきた償いは、勇者の助けになる事で果たさせてほしい。

 

 

 

まだ、俺にも守るべきものがある。お前が世界を救う勇者なら、俺は勇者を守る盾となろう」

 

 

 

グレイグが仲間にくわわった

 

 

 

イレブン「グレイグ、違うよ。世界は皆で救うんだよ。もちろん、君も一緒にね」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、ありがとう」

 

 

 

デルカコスタ地方 海岸

 

 

 

マルティナ「何て大きさなの」

 

 

 

 

カミュ「様子を見てこいとは言われたが、こいつはぶったまげたな。何なんだよ、あの黒い物体は」

 

 

 

 

セーニャ「表面から禍々しい気を放っています。聖なるものでない事は確かですわ」

 

 

 

 

ベロニカ「あれが勇者の星なのかしら?とてもそうには見えないけど」

 

 

 

 

ラース「というか、あれ命の大樹と同じで空にあるな。あんな所どうやって行けばいいんだ?」

 

 

 

 

イレブン「(何なんだろ、あれ。前はこんな事なかったのに。似た事ならあったけど、どうしよう)」

 

 

 

その時、後ろから誰かに話しかけられる

 

 

 

???「勇者よ、お困りのようじゃな」

 

 

 

振り返るとそこにはウルノーガがいた

 

 

 

全員「な!?」

 

 

 

 

カミュ「ウルノーガ!てめえ、生きていたのか!」

 

 

 

 

???「このわしがウルノーガとな?そうか、お主らにはわしがウルノーガに見えるのか。わしはこの世界では預言者と呼ばれておる」

 

 

 

 

カミュ「預言者だと!?」

 

 

 

 

シルビア「それって確かカミュちゃんが前に会ったって言う....」

 

 

 

 

預言者「とはいえ、この姿では落ち着かんじゃろう。わしは人によって抱く姿、形が違うのでな。様々な姿に変えられる。ほれ」

 

 

 

預言者が手を頭に置くと、女の人の姿になった

 

 

 

預言者「わしには見える。おぬしらが神の使いケトスに乗って、天空の民と出会う姿がな」

 

 

 

 

カミュ「神の使いケトス?天空の民?なんだそりゃ」

 

 

 

 

預言者「伝説の笛の音がかの地へ導く。わしが言えるのはこんな所かのう」シュン!

 

 

 

預言者はいなくなった

 

 

 

ラース「おい、全然わからねえぞ!....カミュ、あの人信じていいのか?」

 

 

 

 

カミュ「俺にもわからねえぞ。ただ、間違っている事は言わねえはずだ。そこは信じてくれ」

 

 

 

 

ベロニカ「笛って言われても、長老様にもらったこれしかないけど」

 

 

 

ベロニカはカバンから笛を取り出した

 

 

 

イレブン「あ!それ、持ってるの?」

 

 

 

 

ベロニカ「え?ええ、そうよ」

 

 

 

 

イレブン「ちょっとだけなら僕、笛吹けるよ。試してみていい?ほら、物は試しって言うし」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ、いいけど....」

 

 

 

 

ラース「(急に何だ?イレブンのやつ)」

 

 

 

〜♪

 

 

 

空からケトスが現れた

 

 

 

ラース「ええー!何だよ、あれ!」

 

 

 

 

シルビア「くじらが空を飛ぶですって!?」

 

 

 

 

セーニャ「あれが神の使いケトスなのでしょうか」

 

 

 

 

ベロニカ「よーし!それじゃあ行きましょう、イレブン!あの空飛ぶくじらに乗って、天空の民ってのに会いにいくわよ!」

 

 

 

 

 

 

ラース「これは、凄い景色だな。こんなの見たことねえ。ってマルティナ?大丈夫か?」

 

 

 

 

マルティナ「ご、ごごごめんなさい。あまり立ってられないわね」

 

 

 

 

ラース「それなら真ん中で座ってようぜ。そこなら下は見えないから怖くないし、俺も隣にいてやるよ」

 

 

 

 

マルティナ「あ、ありがとう、ラース」

 

 

 

神の民の里

 

 

 

カミュ「何だ、ここ。町ごと空に浮いてるのかよ」

 

 

 

その時、神の民が歩いてきて話しかけてきた

 

 

 

神の民「古の昔、生き物達は大樹の加護のもと、長きに渡って繁栄し、我ら神の民も大樹のしもべとして、平和に暮らしていました」

 

 

 

 

イレブン以外「うおっ!」

 

 

 

イレブン以外は全員見た事もない生物に戸惑う

 

 

 

神の民の「ですがある日、闇が空を覆い、遥か天高くより災厄が飛来しました」

 

 

 

 

ラース「いや、続けるのかよ」

 

 

 

 

神の民「その災厄の名は、ニズゼルファ。地上に現れたあの黒い太陽は、ニズゼルファの復活を示しているのかもしれません。

 

 

 

ニズゼルファとはかつて、地上を地獄に落とした災厄なる邪神の名。ケトスを操りし勇者よ。事態は一刻を争います。長老様の元へお越し下さい」

 

 

 

神の民は去って行った

 

 

 

 

ラース「な、何なんだ?あの変な生き物は」

 

 

 

 

ロウ「預言者の言っていた天空の民とは彼らの事に違いあるまい」

 

 

 

 

グレイグ「黒い太陽、あれは勇者の星ではなかったのか。とにかく長老に会ってみよう」

 

 

 

広場

 

 

 

神の民「こちらが我らが長老、イゴルタブ様です」

 

 

 

 

神の民「長老様は神話の時代から生きている方だよ。普段は深い眠りについておられるから、めったに目を覚まさないんだ」

 

 

 

 

神の民「勇者を目の前にすれば目を覚ますと思いましたが、仕方ありません。この里に伝わる神話の方を私からお話ししましょう。この壁画をご覧ください。

 

 

 

古の昔、ニズゼルファは命の大樹に眠る大いなる力を狙い、このロトゼタシアに現れました。邪神は大勢の魔物を引きつれ、邪悪な瘴気で地上を汚したのです。世界は滅びの時を迎えようとしました。

 

 

 

しかし、万物の創造主たる命の大樹はこの事を予見し、地上に一人の救世主を遣わしていたのです。その者の名はローシュ。あなたの祖先、伝説の勇者です。

 

 

 

ローシュはケトスに乗って大空を舞い、広大なロトゼタシアの大地を巡って、共に戦う仲間を集めました。そして、戦士ネルセン、賢者セニカ、魔法使いウラノスという頼もしき3人が勇者のもとに集ったのです。

 

 

 

4人は力を合わせ、勇者の剣を作り、邪神討伐へと向かいました。長き戦いの末、ついに邪神を倒し平和を取り戻したのです」

 

 

 

 

ロウ「その話が本当ならば、なぜ倒されたはずの邪神が復活したのじゃ」

 

 

 

 

神の民「それは私にもわかりません。ですが、勇者が生まれた意味はわかります。あなたと邪神は表裏一体。邪神を倒すため、あなたが産まれたのでしょう。ですが、どうやって立ち向かえば」

 

 

 

 

イゴルタブ「苗木じゃ」

 

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

イゴルタブ「大樹の苗木を頼れ。苗木が全てを知っておる」

 

 

 

 

神の民「大樹の苗木?....そういう事か!こちらにお越し下さい。見せたいものがございます。」

 

 

 

太陽の神殿

 

 

 

神の民「あちらの苗木は遥か古の時代から、この地を見守ってきた聖なる苗木。その中には当時の記憶が眠ると言われています。残念ながら、ここの苗木は邪神を倒す手がかりを得ることはできないようです。

 

 

 

ですが、地上にある3本の聖なる苗木の記憶からなら、邪神討伐の手がかりを得られるやもしれません。それではそちらの聖なる種火に手をかざしてください」

 

 

 

 

神の民「聖なる種火はロトゼタシアの創造主たる聖龍様より受け継いだもの。その光は勇者の力を呼び覚ますと言われています。

 

 

 

その聖なる炎は、あなたがニズゼルファを倒す旅を続ける上で、きっと役に立ってくれるでしょう」

 

 

 

イレブンは聖なる種火をてにいれた

 

 

 

神の民「長老様、ここでいいんですか?」

 

 

 

 

神の民「長老様!!」

 

 

 

 

イゴルタブ「わしもその者らの眠れる力を呼び覚ましてやろうと思ってのう。この者らの目には希望の光が宿っておる。光を絶やしてはならぬ。

 

 

 

大樹の葉より生まれいでし子らに、大いなる祝福を与えん」

 

 

 

ブワー!

 

 

 

光が全員を包んだ

 

 

 

カミュ「すげえ!力が溢れてくるみたいだ!」

 

 

 

 

ラース「今まで出来なかった特技もできるかもしれないぜ!」

 

 

 

 

イゴルタブ「勇者がいるから邪神が生まれるなどという、間違った伝承がよからぬ因縁をうんだ。

 

 

 

イレブンよ、そなたが長きにわたる因縁を断ち切るのじゃ。聖龍の加護があらんことを」ドスン!

 

 

 

イゴルタブは倒れた

 

 

 

全員「長老様!」

 

 

 

 

イゴルタブ「スピー、スピー」

 

 

 

 

ラース「何だよ、寝ただけか。驚いたな」

 

 

 

 

神の民「久しぶりに起きたからきっと疲れちゃったんだね。起こさないように連れてってあげよう。うんしょっと」

 

 

 

 

ラース「おい、大丈夫か?俺が手伝うぜ?」

 

 

 

 

神の民「本当?ありがとう。じゃあお願いしてもいい?」

 

 

 

 

ラース「おう、任せな。よっと」

 

 

 

広場

 

 

 

ラース「ほらよ。ここでいいか?」

 

 

 

 

神の民「うん、大丈夫だよ。ありがとう、お兄ちゃん」

 

 

 

 

ラース「こっちこそ長老様には力を引き出してもらったからな。少しは助けになれば幸いだ」

 

 

 

 

グレイグ「それじゃあ、世界のどこかにある3本の大樹の苗木を探そう」

 

 

 

 

イレブン「全く心当たりがないんだよね。ひとまず報告もかねて、デルカダールに戻ろうか」

 

 

 

 

マルティナ「そうね、邪神が復活したっていう事を伝えないとね」

 

 

 

 

ラース「.....ハア」

 

 

 

 

マルティナ「?」

 

 

 

 

 

 

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