ダーハラ湿原 北西の高台
ラース「こんな所、人が来れないってのに人が通れるようになってるな」
カミュ「先代の勇者達が開いたのかもしれねえな」
イレブン「あ、あの奥に苗木があるよ。見てみよう」
イレブンは苗木に手をかざした
そこにはセニカが笛を吹き、ローシュが勇者の剣を掲げると、光を出しケトスがその光によりパワーアップしている光景があった
カミュ「おいおい、ケトスのやつ随分立派な姿になってたじゃねえか」
グレイグ「あのケトスが邪神討伐の鍵になるのだろうか?」
マルティナ「考えていても仕方ないわ、次の苗木も見に行きましょう」
バンデルフォン地方 北東の高台
セーニャ「ここも先程と同じで、人が通れるようになってますわね」
ロウ「各地にこのような場所があるようじゃな。何か関係があるんじゃろうか」
マルティナ「あ!イレブン、あそこに苗木があったわ」
イレブン「ありがとう、マルティナ。これで最後だね。見てみよう」
イレブンは苗木に手をかざした
そこには先程のパワーアップしたケトスに乗り、黒い太陽をケトスが破りニズゼルファと戦う光景があった
セーニャ「見えましたわ、ケトスが黒い太陽に向かっていく姿が」
ベロニカ「ケトスの角で黒い太陽を壊してたわね」
ラース「ただ、今のケトスに角なんてねえもんな。どうしたもんかな」
その時、背後から誰かが話しかけてきた
???「勇者よ、お困りのようじゃな」
そこには預言者がいた
カミュ「な、あんた!いつの間に」
預言者「ケトスを覚醒させるには、賢者セニカの力が必要となる。彼女の行方を知るために、もう一つの記憶を読み解くとしよう」
ベロニカ「もう一つですって?聖なる苗木は全部調べたわよ?」
預言者「ベロニカよ、こちらへ」
ベロニカ「なによ?」
ベロニカは預言者の近くにくる
預言者「お主の今の姿、本来あるべき姿ではないな?」
ベロニカ「!?どうしてその事を」
預言者「これをつけるとよい」
預言者はネックレスを取り出した
ベロニカがつけると、ネックレスは光り出した
光がなくなると
全員「!?」
シルビア「べ、ベロニカちゃん?」
ロウ「こいつはたまげたのう」
ベロニカ「戻れたわ!」
大人の姿に戻ったベロニカがいた
預言者「セーニャよ、ベロニカのもとへ。お主らは、勇者の導き手となる運命の双子。二人が力を合わせて心より願えば奇跡も起きよう。だが、ベロニカが子どもの姿ではダメなのだ」
セーニャ「預言者様、あなたは一体...」
ラース「)ボソッ。おい、カミュ」コツ
ラースは呆然としているカミュを小突く
カミュ「はっ!な、何だよ、ラース」
ラース「.....いや、別に?ボーッとしてたからな」
預言者「さあ、運命の双子よ、祈るのだ。全ての真実を明らかにするために」
二人が祈ると、二人は白い光で覆われ光は段々と木の形になっていった
グレイグ「な!?何という事だ」
カミュ「二人が木になっちまった」
預言者「勇者よ、導きの木に手をかざすのだ」
イレブン「わかった」
イレブンは導きの木に手をかざした
そこにはニズゼルファにトドメを刺そうとするローシュがいた
しかし
グサ!
ローシュ「ぐっ...なぜだ...ウラノス」ドサ
ローシュはウラノスの剣に心臓を刺され、倒れてしまう
ウラノスは邪神の目の前に来ると、邪神から力を吸い取った
ウラノス「魔力がみなぎってくる。これが邪神の力か」シュン!
ウラノスはいなくなり、セニカとネルセンが到着する頃には、ローシュは息絶えていた
ロウ「何という事じゃ。これがかつて起きた真実だというのか」
グレイグ「仲間であるウラノスに裏切られ、ローシュが命を落としていたとは」
シルビア「伝説の勇者が、まさかこんな最期を迎えていたなんて」
預言者「導きの木の光はまだ消えておらん。イレブンよ、もう一度手をかざすのじゃ」
イレブンは導きの木に手をかざした
先程の続きの光景が浮かんだ
神の民達とセニカとネルセンは、封印した邪神の肉体を浮かべようとしていた
ネルセン「勇者の剣の力でなければ、邪神の体を完全に消滅させるのは無理だ」
イゴルタブ「だがローシュなき今、勇者の剣を扱える者はおらん。滅ぼせないなら、せめて封印するしかあるまい。賢者セニカよ、頼むぞ」
セニカ「これより、封印した邪神の肉体を地上より遥か彼方の空に閉じ込めます。皆様の力をお貸しください」
皆で魔法陣を作り、勇者の星にし、空に飛ばしていった
ネルセン「これからどうするんだ?」
セニカ「勇者の剣をあるべき場所へ....命の大樹へ返しにいきます。その後は....旅に出ます。もう一度、あの人に会うために」
その後、セニカが勇者の剣を命の大樹に返した後、古代図書館で探し物をして、勇者の剣をもって忘却の塔へ向かった。
セニカ「これが、時のオーブ。これさえ壊せば....。ハア!」
ガキン!
オーブは壊れずに、剣が折れてしまった
セニカ「そんな....私にはその力が無いというの?」ドサ
セニカ「も....う一度.....あなたに、会いたかった.....」
倒れたセニカの周りにヨッチ族が集まる
そして、セニカは時の番人の姿になった
マルティナ「何て悲しい結末なのかしら」
ラース「俺達が勇者の星だと思っていたものは、邪神の肉体だったんだな」
導きの木は形を無くして、セーニャとベロニカに戻った
ロウ「二人とも、よくぞ勇者を導くという使命を果たしてくれたな」
セーニャ「私達にも見えていました。まさかセニカ様があのようなお姿になっていたなんて」
預言者「そうじゃ。邪神を倒す鍵である賢者セニカは姿を変え、今もあの塔で生きておる」
カミュ「なあ、預言者さんよ。不思議に思ってたんだが、あんたはなぜそんな昔の事を知っているんだ?」
ラース「そうだよな。そこも気になるし、姿がコロコロ変わるのも古代魔法モシャスだとしても、本当の姿も気になる」
預言者「ふむ、それではわしの本当の姿を見せよう」
姿が変わると、そこには
カミュ「お、お前は!」
そこにいたのは、先程の光景にも出てきたウラノスの姿だった
ウラノス「そう。わしはウラノス。伝説の勇者ローシュの仲間じゃ。ローシュが邪神にトドメを刺そうとしたその時、わしの頭の中に声がよぎった。
ローシュを殺せ。さすれば力をやろうと。
わしは心を奮い立たせ、甘言に抗おうとしたが....気づけばローシュを殺していた。邪神の力を吸い取り、悪に染まったわしはウルノーガとなったのじゃ。
だが、ウルノーガの心には善なる心が僅かに残っていてな、もう一人のわしが生まれたのじゃ。ウルノーガが倒された今、最後の預言を授ける。
時の賢者は命の大樹の北にて、勇者の訪れを待つ。神の民の力を借り、かの地を目指せ
イレブンよ、どうか邪神を討ち果たし、この長き戦いに終止符を打ってくれ」
そう言うと、ウラノスは消えていった
カミュ「行こうぜ、イレブン。俺達に止まってる時間はねえ。まずは神の民に会いに行こう」
イレブン「そうだね、行こう!」