ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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97.苗木2

ダーハラ湿原 北西の高台

 

 

 

ラース「こんな所、人が来れないってのに人が通れるようになってるな」

 

 

 

 

カミュ「先代の勇者達が開いたのかもしれねえな」

 

 

 

 

イレブン「あ、あの奥に苗木があるよ。見てみよう」

 

 

 

イレブンは苗木に手をかざした

 

 

 

そこにはセニカが笛を吹き、ローシュが勇者の剣を掲げると、光を出しケトスがその光によりパワーアップしている光景があった

 

 

 

カミュ「おいおい、ケトスのやつ随分立派な姿になってたじゃねえか」

 

 

 

 

グレイグ「あのケトスが邪神討伐の鍵になるのだろうか?」

 

 

 

 

マルティナ「考えていても仕方ないわ、次の苗木も見に行きましょう」

 

 

 

バンデルフォン地方 北東の高台

 

 

 

セーニャ「ここも先程と同じで、人が通れるようになってますわね」

 

 

 

 

ロウ「各地にこのような場所があるようじゃな。何か関係があるんじゃろうか」

 

 

 

 

マルティナ「あ!イレブン、あそこに苗木があったわ」

 

 

 

 

イレブン「ありがとう、マルティナ。これで最後だね。見てみよう」

 

 

 

イレブンは苗木に手をかざした

 

 

 

そこには先程のパワーアップしたケトスに乗り、黒い太陽をケトスが破りニズゼルファと戦う光景があった

 

 

 

セーニャ「見えましたわ、ケトスが黒い太陽に向かっていく姿が」

 

 

 

 

ベロニカ「ケトスの角で黒い太陽を壊してたわね」

 

 

 

 

ラース「ただ、今のケトスに角なんてねえもんな。どうしたもんかな」

 

 

 

その時、背後から誰かが話しかけてきた

 

 

 

???「勇者よ、お困りのようじゃな」

 

 

 

そこには預言者がいた

 

 

 

カミュ「な、あんた!いつの間に」

 

 

 

 

預言者「ケトスを覚醒させるには、賢者セニカの力が必要となる。彼女の行方を知るために、もう一つの記憶を読み解くとしよう」

 

 

 

 

ベロニカ「もう一つですって?聖なる苗木は全部調べたわよ?」

 

 

 

 

預言者「ベロニカよ、こちらへ」

 

 

 

 

ベロニカ「なによ?」

 

 

 

ベロニカは預言者の近くにくる

 

 

 

預言者「お主の今の姿、本来あるべき姿ではないな?」

 

 

 

 

ベロニカ「!?どうしてその事を」

 

 

 

 

預言者「これをつけるとよい」

 

 

 

預言者はネックレスを取り出した

 

 

 

ベロニカがつけると、ネックレスは光り出した

 

 

 

光がなくなると

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

シルビア「べ、ベロニカちゃん?」

 

 

 

 

ロウ「こいつはたまげたのう」

 

 

 

 

ベロニカ「戻れたわ!」

 

 

 

大人の姿に戻ったベロニカがいた

 

 

 

預言者「セーニャよ、ベロニカのもとへ。お主らは、勇者の導き手となる運命の双子。二人が力を合わせて心より願えば奇跡も起きよう。だが、ベロニカが子どもの姿ではダメなのだ」

 

 

 

 

セーニャ「預言者様、あなたは一体...」

 

 

 

 

ラース「)ボソッ。おい、カミュ」コツ

 

 

 

ラースは呆然としているカミュを小突く

 

 

 

カミュ「はっ!な、何だよ、ラース」

 

 

 

 

ラース「.....いや、別に?ボーッとしてたからな」

 

 

 

 

預言者「さあ、運命の双子よ、祈るのだ。全ての真実を明らかにするために」

 

 

 

二人が祈ると、二人は白い光で覆われ光は段々と木の形になっていった

 

 

 

グレイグ「な!?何という事だ」

 

 

 

 

カミュ「二人が木になっちまった」

 

 

 

 

預言者「勇者よ、導きの木に手をかざすのだ」

 

 

 

 

イレブン「わかった」

 

 

 

イレブンは導きの木に手をかざした

 

 

 

そこにはニズゼルファにトドメを刺そうとするローシュがいた

 

 

 

しかし

 

 

 

グサ!

 

 

 

ローシュ「ぐっ...なぜだ...ウラノス」ドサ

 

 

 

ローシュはウラノスの剣に心臓を刺され、倒れてしまう

 

 

 

ウラノスは邪神の目の前に来ると、邪神から力を吸い取った

 

 

 

ウラノス「魔力がみなぎってくる。これが邪神の力か」シュン!

 

 

 

ウラノスはいなくなり、セニカとネルセンが到着する頃には、ローシュは息絶えていた

 

 

 

ロウ「何という事じゃ。これがかつて起きた真実だというのか」

 

 

 

 

グレイグ「仲間であるウラノスに裏切られ、ローシュが命を落としていたとは」

 

 

 

 

シルビア「伝説の勇者が、まさかこんな最期を迎えていたなんて」

 

 

 

 

預言者「導きの木の光はまだ消えておらん。イレブンよ、もう一度手をかざすのじゃ」

 

 

 

イレブンは導きの木に手をかざした

 

 

 

先程の続きの光景が浮かんだ

 

 

 

神の民達とセニカとネルセンは、封印した邪神の肉体を浮かべようとしていた

 

 

 

ネルセン「勇者の剣の力でなければ、邪神の体を完全に消滅させるのは無理だ」

 

 

 

 

イゴルタブ「だがローシュなき今、勇者の剣を扱える者はおらん。滅ぼせないなら、せめて封印するしかあるまい。賢者セニカよ、頼むぞ」

 

 

 

 

セニカ「これより、封印した邪神の肉体を地上より遥か彼方の空に閉じ込めます。皆様の力をお貸しください」

 

 

 

皆で魔法陣を作り、勇者の星にし、空に飛ばしていった

 

 

 

ネルセン「これからどうするんだ?」

 

 

 

 

セニカ「勇者の剣をあるべき場所へ....命の大樹へ返しにいきます。その後は....旅に出ます。もう一度、あの人に会うために」

 

 

 

その後、セニカが勇者の剣を命の大樹に返した後、古代図書館で探し物をして、勇者の剣をもって忘却の塔へ向かった。

 

 

 

セニカ「これが、時のオーブ。これさえ壊せば....。ハア!」

 

 

 

ガキン!

 

 

 

オーブは壊れずに、剣が折れてしまった

 

 

 

セニカ「そんな....私にはその力が無いというの?」ドサ

 

 

 

 

セニカ「も....う一度.....あなたに、会いたかった.....」

 

 

 

倒れたセニカの周りにヨッチ族が集まる

 

 

 

そして、セニカは時の番人の姿になった

 

 

 

マルティナ「何て悲しい結末なのかしら」

 

 

 

 

ラース「俺達が勇者の星だと思っていたものは、邪神の肉体だったんだな」

 

 

 

導きの木は形を無くして、セーニャとベロニカに戻った

 

 

 

ロウ「二人とも、よくぞ勇者を導くという使命を果たしてくれたな」

 

 

 

 

セーニャ「私達にも見えていました。まさかセニカ様があのようなお姿になっていたなんて」

 

 

 

 

預言者「そうじゃ。邪神を倒す鍵である賢者セニカは姿を変え、今もあの塔で生きておる」

 

 

 

 

カミュ「なあ、預言者さんよ。不思議に思ってたんだが、あんたはなぜそんな昔の事を知っているんだ?」

 

 

 

 

ラース「そうだよな。そこも気になるし、姿がコロコロ変わるのも古代魔法モシャスだとしても、本当の姿も気になる」

 

 

 

 

預言者「ふむ、それではわしの本当の姿を見せよう」

 

 

 

姿が変わると、そこには

 

 

 

カミュ「お、お前は!」

 

 

 

そこにいたのは、先程の光景にも出てきたウラノスの姿だった

 

 

 

ウラノス「そう。わしはウラノス。伝説の勇者ローシュの仲間じゃ。ローシュが邪神にトドメを刺そうとしたその時、わしの頭の中に声がよぎった。

 

 

 

ローシュを殺せ。さすれば力をやろうと。

 

 

 

わしは心を奮い立たせ、甘言に抗おうとしたが....気づけばローシュを殺していた。邪神の力を吸い取り、悪に染まったわしはウルノーガとなったのじゃ。

 

 

 

だが、ウルノーガの心には善なる心が僅かに残っていてな、もう一人のわしが生まれたのじゃ。ウルノーガが倒された今、最後の預言を授ける。

 

 

 

時の賢者は命の大樹の北にて、勇者の訪れを待つ。神の民の力を借り、かの地を目指せ

 

 

 

イレブンよ、どうか邪神を討ち果たし、この長き戦いに終止符を打ってくれ」

 

 

 

そう言うと、ウラノスは消えていった

 

 

 

カミュ「行こうぜ、イレブン。俺達に止まってる時間はねえ。まずは神の民に会いに行こう」

 

 

 

 

イレブン「そうだね、行こう!」

 

 

 

 

 

 

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