思いを繋ぐ   作:namely嘗め↓↑

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さぁ遂に、あの鬼が動きます。


暴風

実弥の頬に痣が浮かんでいる、その痣を見てしのぶとカナヲはほんの一瞬顔を歪めたが直ぐに平常に戻る。

 

(実弥義兄さん………………………馬鹿)

 

しのぶは心の中で呟く。

 

 

 

氷の龍が四匹共実弥に迫るが。

 

(纏めて来てくれれば好都合だぜぇ!)

 

「風の呼吸、玖ノ型、韋駄天台風!」

 

回転しながら突風を巻き起こしながら迫る氷龍を全て斬り刻む、そのまま驚いた表情をする童磨の懐に入り連続で型を放つ。

 

 

「風の呼吸、弐ノ型、爪々・科戸風!」

 

 

「お?、へぇその痣が出てから動きが今までとじゃ比べ物にならないくらい速くなったね!」

 

 

「っけぇ、その割には喋れるじゃねぇかぁ!風の呼吸、肆ノ型、上昇砂塵嵐!」

 

 

童磨の腕を斬り落としそのまま頸に狙いを定めるが、即座に距離を取られてしまう。

 

 

(なる程、オレとここ迄やりあえるなんてしかも他の子達も痣がで始めると面倒だなよし)

 

 

「これ以上長引かせる訳には行けないからね!これで終わりにしよう!血鬼術、無氷観音菩薩!」

 

 

氷像を出現させ、自身は氷像の中へと身を隠すそのまま辺りに氷柱を放ち蹂躙して行く。

 

 

(何よ、これ剣心との時よりも大きい氷像!?)

 

 

「さぁ後は辺りを纏めて凍らせて終わりにしようかな?」

 

氷像は手を大きく広げ辺りを凍らせるべく冷気を溜め始める、その間カナヲと伊之助が左右から氷像に飛び掛かる。

 

 

「伊之助!氷像の動きを一瞬でも止める!そしたら実弥義兄さんとしのぶ姉さんが必ず頸を斬ってくれる!」

 

 

「おう!分かったぜ!ハナヲ!」

 

 

左右同時に斬撃を放つ。

 

 

 

「花の呼吸、奥義、千本桜影芳・終景・白帝剣!」

 

「獣の呼吸、獣化、我流転星!」

 

 

氷像の腕を左右同時に吹き飛ばす、実弥としのぶはカナヲと伊之助を信じ既に間合いに入っていた。

 

 

「目障りな、でも馬鹿だねオレは氷像の中に居るんだよ?これで終わりだ!」

 

 

二人に向かって巨大な氷の塊を放つ、実弥は即座にしのぶを庇うように前に出る。

 

 

(見ろ、奴の血鬼術の渦を)

 

 

 

実弥は迫る氷塊を凝視する、そして見つけるこの氷塊の力の流れ即ち渦を。

 

 

(見えたぜぇ!)

 

「くらぇ!オレ達を見くびった力を!風の呼吸、奥義、爆流烈風波!」

 

放った衝撃波は氷塊を纏う渦に放たれる、そのまま渦は逆流し始めて氷塊を呑み込みながら暴風が如く勢いで氷像を壊し童磨自身の下半身を吹き飛ばす。

 

(!!、でもまだ体は再!しのぶちゃん!?)

 

 

「させるかぁ!蟲の呼吸、蜂牙ノ舞、真靡き!」

 

しのぶの渾身の一突きが童磨の左眼に入る、その瞬間下半身の再生が止まる。

 

「え?何で?オレの」

 

「これで終いだぁ!、風の呼吸、漆ノ型、勁風・天狗風!」

 

 

 

童磨の頸は空を舞った。

 

 

 

 

 

実弥は気を失い落下しようとするが、しのぶとカナヲが直ぐに実弥を抱え地面に着地する。

 

 

「はぁはぁ、良かった実弥義兄さん生きてる」

 

「勝ったよ、カナエ姉さん…………………………」

 

 

 

しのぶとカナヲは実弥が無事なのを確認し一息付こうとするが、しのぶは伊之助が一人蹲っているのに気が付く。

 

 

「伊之助君」

 

「しのぶ………オレズットネ母ちゃんに捨てられたんだって思ってたけど違ったヨ」

 

「うん、良く頑張ったね伊之助」

 

そう言いながらしのぶは伊之助の頭を優しく撫でる、その姿に母を重ねて伊之助は涙を流す。

 

「母ちゃん…………………………」

 

 

 

 

 

 

「カァカァ!上弦の弐、実弥、しのぶ、カナヲ、伊之助の手により撃破!カァ!」

 

 

 

 

「凄いわ!しのぶちゃん!勝ったのね!」

 

「甘露寺鬼の気配がする、気を抜くな」

 

「伊黒さん!はい!」

 

キュンと心を鳴らしながら、二人は走ると広い広間に出る。

 

 

「此処は……………………む?甘露寺彼処に」

 

 

「あれは上弦の肆ね、新たに補充されてるなんてはやすぎだわ」

 

「甘露寺油断せずに行こう」

 

 

「………………………………………………」

 

 

ベンベンと琵琶の音が辺りに鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄貴勝ったみたいだな……………」

 

「玄弥気になるのは分かるけど、ちゃんと辺りに注意を払ってね」

 

「わかってるよ、時透さん!」

 

無一郎と玄弥が走っていると、城がまた移動し始める二人は迫る壁に反応し避けるが二人は別の場所に飛ばされてしまうそして其処にいる鬼は。

 

 

 

「痛いな何かこの城ムカつく大丈夫?玄弥?」

 

「大丈夫っす」

 

 

 

「漸く……………来たか…………………鬼狩り………………」

 

 

 

二人は声のした方へと視線を移すと其処には上弦の壱が立っていた。

 

 

「其処の髪の長い鬼狩り……………………………名は何と言う?」

 

 

「何だよ急に、時透無一郎だよ」

 

 

「時透…………………そうか途絶えたのか……………………」

 

 

「オレはこれ以上お前とのんびりお喋りするつもりはないだけど?」

 

 

玄弥に下がる様に指示を出し無一郎は上弦の壱と向き合う。

 

 

「私の名は黒死牟………………どうやらお前は私の末裔らしい」

 

「何それ?そんなデタラメな事言ってオレを惑わそうとしてるの?ムカつく」

 

 

無一郎は即座に黒死牟に近付き刀を抜き放つが、容易く躱される。

 

 

「なる程……………私の威圧感に怯まず斬りかかる……………流石は我が末裔」

 

 

連続で斬撃を放つが黒死牟はそれを軽々と躱して行く。

 

(全然攻撃が当たらない?)

 

 

「此処で死なすに惜しい…………………………どうだ?…………………鬼にならぬか?」

 

 

「なる訳ないだろ!、霞の呼吸、肆ノ型、移流斬り」

 

 

高速で斬りかかるがそれもやすやすと躱されるしまう、そして黒死牟も静かに刀を抜く。

 

 

「如何ともし難いこの力の差を……………前にして挑む…………………その覚悟に敬意を示そう」

 

 

(此処だ!)

 

無一郎は痣を発動させそのまま型を放つ、黒死牟は刀を振り降ろす。

 

 

「霞の呼吸、壱ノ型、垂天遠霞」

 

振り降ろされた刀と鋭い突き技が衝突する、そのまま二人は高速で撃ち合う無一郎が連続で突き技を放ち黒死牟は静かに切っ先を立ててそれを防ぐ。

 

 

(霞か…………………それに痣か……………………身体能力が向上している)

 

 

「無一郎さん!」

 

「!!」

 

 

玄弥は左手を開放し黒死牟に叩き付けようとするが、刀を横に振り抜き足を斬り裂き阻止しようとするが玄弥の体は再生する。

 

 

「そうか……………………お前か…………………鬼の力を体に留める事が出来る鬼食いは………………………」

 

 

「余所見?霞の呼吸、捌ノ型、晩霞・春雷」

 

 

高速で突きと振り降ろしの連撃を放つ、この技には黒死牟も驚く。

 

「おお素晴らしい剣技…………名は途絶えど剣才は途絶えなんだか」

 

「何ごちゃごちゃ言ってんだ!」

 

 

左手で柱を掴み投げ付ける、それを避けようとするが無一郎が鋭い突きを放つ。

 

 

「この状況で連携をとれるか……………………良かろうならば我が剣技しかとその目に刻め」

 

 

無一郎と玄弥は警戒しつつ出方を伺う。

 

 

「月の呼吸、伍ノ型、月魄災禍」

 

振り動作も無しに一定の範囲に斬撃が拡散する、不意を付かれ玄弥と無一郎はそれぞれ腕を斬り落とされる。

 

 

「っぐ……………………………………霞の」

 

斬り落とされた腕を止血し無一郎は攻撃をしようとするが玄弥が無一郎の前に立つ、体は再生済みだ。

 

 

「無一郎さん、ちゃんと止血をしてください何とか時間を稼ぐんで」

 

 

「鬼食いの小僧…………………殺して死なないのと殺し続けて死なないのとでは…………意味違うぞ」

 

「は?何を」

 

 

「月の呼吸、陸ノ型、常夜孤月・無間・三連」

 

三回刀を振るとその前方に実在する無数の斬撃が現れ玄弥は反応すら出来ず腕と足を斬り落とされる。

 

 

「はやすぎだろ」

 

 

「二人仲良く…………逝くが良い………………月の呼吸、弐ノ型、珠華ノ弄月」

 

 

二人は死を覚悟するが、突如壁が破られるそしてある一人の剣士が飛んでくる刃を撃ち落とす。

 

玄弥と無一郎はその姿を視界に入れると、こう呼んだ。

 

 

「「剣心」さん」!

 

 

「間一髪か、無一郎玄弥と共に下がれ後玄弥これ以上鬼の力は使うな」

 

無一郎が玄弥を抱え剣心の言葉に頷き二人は下がる。

 

 

 

 

今、二人の強者が衝突しようとしていた。

 

 

 




さぁいよいよ、

黒死牟対剣心開戦。
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