「カァカァ!上弦の壱、剣心、無一郎、玄弥の手により撃破並びに無一郎死亡カァ!」
鴉が叫びながら城内を飛び回る。
「無一郎君」
炭治郎は鴉からの報告を聞き涙を流す。
(また仲間が死んでしまったでも皆やるべき事をやってるんだ俺も必ず最後迄闘う)
「実弥義兄さん今の聞きましたか?」
しのぶは治療を終え横たわる実弥に話しかける。実弥は顔を手で覆っている。
「あぁ聞こえてらぁ」
(ありがとう、剣心、無一郎俺の弟を死なせねぇでくれて)
「そろそろ私達も行くとしましょうそれと泣くのは無惨を倒してからにしましょ?」
「わかってるよ行くぞぉ!」
ベンべン、城全体には未だに琵琶の音が響き渡る。
(時透が死んだだが上弦の壱を倒しているそれに対して俺はどうだ?ずっと上弦の肆を討てないでいる)
「伊黒さん!焦っては駄目よさっきの私みたいになるわ!」
「甘露寺わかっている」
二人はまだ上弦の肆に足止めをくらっていた。
指揮をとる輝利哉は焦りの表情をしている、それに気付いたくいなが声をかける。
「お館様いかがなさいましたか?」
「不味いな無惨が復活する」
その言葉を聞き驚愕する四人輝利哉は四人に即座に無惨の周囲の状況を確認する様に指示を出す。その中にちかがいち早く状況を確認し説明する。
「第一陣はもう間もなく無惨の元へと到着するもようです!更に二陣めも近い位置にいます!」
輝利哉は瞬間に不味いと思った。
「不用意に無惨の元へと近付けされるな!柱が来るまで全陣待機命令を!」
四人は即座に鴉を通して城内にいる隊士達に指示を出す。
第一陣にいる一人の隊士が指示を聞くが柱の為に少しでも無惨を弱らせる、と考え他の仲間には伝えず無惨のいる中心部に突入する。
「あったぞ!この中に無惨が」
隊士が周囲を囲っている仲間に指示を出そうとした瞬間に繭から無惨が飛び出す。
「ふぅせっかく人が薬を分解し休んでいる所にゴミ共が騒がしいな」
飛び出した無惨は繭の上に座る、無惨の容姿は髪は黒く身体に複数個口が付いている禍々しい姿になっていた。
「とはいえ私は今何故か気分が良いどうだ?貴様等鬼にならんか?私の手駒にしてやろう但し頭を垂れてつくばえばの話しだが」
「黙れ!誰がなるか!」
「そうかならばここで死ぬがいい」
無惨は腕を振るうだけで周りにいる隊士達が吹き飛ばれて行く。隊士達は壁に叩き付けられ絶命した。
「やれやれ私以外の鬼は殆ど殺られたか、まぁ良いだろう私自らの手で鬼狩り共を潰す事にしよう」
第一陣が全員殺された後続けて第2陣も来るが先程同様壁に叩き付けられ絶命する。
「ゴミとは言え腹が減っている時はそれなりに美味しく感じるなさて、鳴女!!!」
無惨が声を出した瞬間城がまた動き始める。
「クソ!柱はまだか?急げ剣心は?」
無惨に大勢の隊士が殺された事で動揺する輝利哉。
「恐らくまだ龍柱様は治療中かと戦線に戻るには時間がかかると思われます」
「私のせいで子供達が沢山殺された私の判断ミスのせいで」
「しっかりしてください!お館様!」
狼狽える輝利哉にかなたは思いっきり張り手をお見舞いする。
「貴方様が迷えば隊士達にも迷いが生じます!貴方がいたからこそ上弦の鬼達を滅する事が出来たのです自信を持って最後迄務めを果たして下さい!」
その張り手を喰らい冷静になる、輝利哉そしてかなたに礼を言い皆泣きがら隊士達に指示を送る。
「とにかく一刻も早く柱を、揃える剣心の元へ治療に覚えのある者を向かわせるんだ」
城は更に移動を続け、無惨は炭治郎、義勇の前に姿を現す。
「お前は……………………無惨」
「炭治郎落ち着け」
今にも飛びかかりそうな炭治郎を落ち着かせる義勇。だがその表情は怒り狂っている。
「理解に苦しむ何故お前達は見ず知らずの人の為に命をかけれるのだ?、普通の人ならば絶対にそんな事はしない生き延びて運が良いと考え後の人生を静かに暮らすだろう」
炭治郎、義勇には無惨の言っている意味がわからない。わかりあう筈はない鬼と人では。
「では何故か理由は簡単だ、貴様等は異常者だからだもう私はお前達の相手をするのは疲れた終わりにしよう」
「無惨お前はこの世にいてはならない生き物だ」
しのぶと実弥は城内を走っていたそして丁度伊黒、甘露寺と合流する事が出来た。
「あ!しのぶちゃん!良かったわ無事だったのねってゆっくりしてる場合じゃないの!」
「胡蝶、不死川お前達は時間をかけ過ぎだだが無事で良かったな」
と四人が話している所に壁が迫ってくるが四人は即座にバラけて避ける。としのぶは何者かに掴まれる。
「誰ってあら、愈史郎じゃないのいたの?」
しのぶが話しかけるが不死川、伊黒、甘露寺は鬼が隊士の格好をしている事に驚くが聞かされていた協力者と外見が一致した為三人はその場で様子を見る。
「蟲女お前は此処に残れ、後の任侠者と根暗とデカ乳はとっとと無惨の所へ行け」
「あぁ?」
「おい小僧、デ…………………とは誰の事だ?」
「え?私の事?」
「皆さんは先に恐らく愈史郎には考えがあるんでしょ、あの鬼は私達に任せて」
三人は文句を言いながら先へ行き、しのぶと愈史郎で上弦の肆、鳴女に挑む。
無惨は腕を振り風圧を起こすが、炭治郎と義勇は耐えてそのまま二人は接近しようとする。
(まぁその辺奴等よりは強いか、やれやれだ)
腕を伸ばしそのまま振り回すその速度は上弦の比では無い。炭治郎と義勇はそうかんじた。
「龍の呼吸、参ノ型、龍翔閃!」
「水の呼吸、壱ノ型、水面斬り」
二人は左右別々に腕を斬ろうと考えるが何と刃が通らなかった。
「その程度で私の腕を斬り落とせると?笑わせる」
更に腕を振るう、腕は二本とは言え直前で動きを変えたりとまさに変形自在だった。
「義勇さん!、諦めずに何度でも行きましょ!」
「わかっている、水の呼吸、参ノ型、流々舞い」
腕を弾きながら義勇は何とか懐へと入ろうと試みるが休む事なく迫ってくる攻撃に次第に義勇が押され始める。そして義勇の背後から攻撃が当たろうとした。
「義勇さん!後ろ!」
「しまっ」
「風の呼吸、弐ノ型、爪々・科戸風」
真空の三本の刃が義勇に迫る腕を弾き飛ばす、更に伊黒と甘露寺も斬撃を放ち無惨を後退させる。
「おいおいぼーとしてんじゃねぇのかょ冨岡ぁ!」
「俺はぼーとしてない」
「きゃ!また来るわ!」
「数が増えた所で何も変わらん!」
腕をしならせながら五人へと放つ、炭治郎、実弥は二人同時に斬るが刃は通らず二人は飛ばされる。
「腕を斬れないのか、厄介な」
「どうしたらいいの?」
「とにかく今は時間を稼ぐしかない」
「時間を稼ぐ必要はない貴様等はここで死ぬそれだけだ」
攻撃速度を上げ甘露寺へと腕を伸ばすが炭治郎が腕を斬られながらそれを阻止する。
「調子に乗るなよ、無惨、日の呼吸、灼骨炎陽」
「!」
炭治郎が刀を大きく振りながら斬撃を放ち無惨の腕を斬る。
(やはりあの小僧の呼吸はあの化け物と同じか目障りな)
と無惨が炭治郎へと集中攻撃をしようとした瞬間城全体が大きく揺れ始める。
「何だ?この揺れは鳴女は何をしている?」
「日の呼吸、炎舞」
「調子に乗るな!目障りな小僧が」
攻撃をしようとした瞬間、鳴女とその後ろにいる愈史郎が視界に入る。
(何だあれ確か珠世の鬼か、奴は何をしている?それに何故だ鳴女の呪いが外れている?)
と愈史郎の横からしのぶがひょっこり顔を出す。
「何で呪いが外れているって顔をしてるわね?教える訳無いでしょ頭無惨が!」
「貴様を今から地上に引きずり出してやる!」
「させん!」
腕を愈史郎達に伸ばすが、炭治郎、実弥、義勇、伊黒、甘露寺がそれを防ぐと同時に無惨を含む全員の足元に襖が出現する。
べん!と響くと同時に襖が開き炭治郎達は城の外へと移動する。
炭治郎達は無惨を探す。
「夜明けはまだのようだな」
「そうみたいね!」
「奴は何処だぁ?」
「炭治郎匂いでわかるか?」
「やってみま」
炭治郎が匂いを探ろうとした瞬間目の前にある建物が吹き飛び無惨が姿を現す。
「夜明けまで私をこの場に留めるつもりか?やれるものならやってみろ!」
無惨は怒り狂って襲いかかって来る。
さぁ地上戦へ
無惨は建物の中に飛ばされた、そのまま逃げれば良かったのに。