思いを繋ぐ   作:namely嘗め↓↑

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久しぶりな気もしますが。久しぶりです。


意志

俺は握っている刀を見つめていた、無惨の止む事の無い攻撃の最中にだ。

 

(この刀の色は今の俺の心を映している様だな)

 

俺の心、即ち燃える様な憤怒の思い。

 

 

 

 

「龍の呼吸、参ノ型、龍翔閃!」

 

背中に生えている細い触手が四本重なる瞬間を読んで、一気に斬り上げる。

 

 

「これは」

 

斬られた四本の触手が即座に回復しない事に気付く。奴の赫刀は他の柱達とは比べ物にならない、奴の斬撃を喰らうのは避けねば。

 

 

そう無惨は考え。徐々に再生している触手は無視し、無事な触手で攻撃を続ける。

 

 

 

「どうした?俺に懐に入られるのがそんなに怖いか?」

 

そこら中に転がっている破片を飛ばし、剣心との距離を保つ無惨。完全に硬直状態に入る。飛んでくる破片を鞘を使って叩き落とし刀で攻撃しようとするが触手でそれを阻まれてしまう。

 

 

「怖い?この私が?あまり良い気になるなよ!人間が!」

 

挑発に乗った無惨は全ての触手を俺に目掛けて何の工夫も無く、放ってくる。

 

 

「貴様もあまり人間をなめるな。龍の呼吸、拾弐ノ型、戦乱龍撃閃」

 

突進乱撃を無惨の肉体に食らわす。無惨は一瞬怯むが直ぐに雄叫びを上げ、衝撃波を全体に放ち剣心を近くにある建物に吹き飛ばす。

 

 

「っち、この傷は暫く治らんか、つくづく腹立たしい、貴様は鬼にはせん今この場で殺してやる!」

 

 

無惨は瓦礫に埋もれている、剣心へトドメを刺そうと触手を放つが。

 

 

「日の呼吸、輝輝恩光」

 

火柱が上がったかに思えた瞬間、無惨の触手は全て斬り落とされていた。そして炭治郎は。

 

「遅くなりました。剣心さん」

 

 

そう炭治郎が呼びかければ。瓦礫の中から額から血は流れているが、俄然殺気に満ちている剣心が姿を現す。

 

「遅すぎる、危うく俺一人で全て終わらせる所だったぞ」

 

俺は片目が潰れて、尚復活を果たした炭治郎を見て戦いの最中であるがニヤリと笑う。炭治郎は無惨を見て告げる。

 

 

「終わりにしよう、無惨」

 

 

「竈門炭治郎!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カナヲ涙は止まった?」

 

しのぶは二人が死闘を繰り広げている、広場を祈る様な格好で立っているカナヲに声をかける。一通り怪我人の処置が終わったからだ。

 

「止まりません、しのぶ姉さんも泣いてるじゃないですか」

 

「あれ?本当だ、何でだろうこんな時、涙が止まらない」

 

しのぶの頬にも涙が流れる。自分でもその理由は分かっている。ただ無事で帰って来てほしい思いはそれだけなのだから。カナエも二人の様子を泣きながら見ながら、気を失っている夫実弥の手を握り語りかける。

 

 

「実弥君、貴方の友が今、戦っているわ、ずっと一緒に戦いたがっていたでしょ?早く起きないと駄目だよ?」

 

 

 

 

 

 

 

「日の呼吸、烈日紅鏡」

 

 

無惨の触手を炭治郎が全て斬り、剣心が剣戟をぬって無惨の胴を斬り裂く。剣心は改めて炭治郎の使う日の呼吸を見て思う。美しいと、そして思う。始まりの呼吸と呼ばれる事はあり直ぐにその型に合わせて攻撃を放つ事ができる。と。

 

 

 

「っち、まさかこの小僧もか」

 

 

炭治郎の刀も赫刀になっている事に気が付く、私は知っている。人は命の危機が迫る時普段は閉じている扉を開く事がある。開く事ができた者は強靭な強さを手にし、開く事ができなかった者は死ぬ。竈門炭治郎も恐らくはその扉を開けたのだろう。

 

 

「考え事か?、龍の呼吸、伍ノ型、龍巣閃」

 

 

連撃を心臓と脳、三箇所斬られ、無惨は苛立った表情を浮かべながら剣心を腕の触手を用いて攻撃しようとするが。

 

 

「させない!日の呼吸、碧羅の天」

 

 

炭治郎が背後から攻撃を加える。無惨は剣心に対し両腕で攻撃し剣心を後退させる。

 

 

後ろに飛ばされた剣心が体制を立て直し、顔を上げると炭治郎の全方位に触手が迫っていた。

 

 

(不味い、あの量の攻撃は幾ら炭治郎でも)

 

 

「炭治郎!!」

 

「先に貴様から、殺してやる竈門炭治郎!」

 

 

攻撃が当たる瞬間に誰かが、炭治郎を横抱きにし回避に成功する。炭治郎は驚き、剣心も似たような表情をしている。

 

「死にぞこないが」

 

 

「伊黒さん、すみません助かりました。」

 

炭治郎と共に無惨から距離をとる、二人だが無惨は休む間もなく攻撃をする。伊黒が僅かに反応が遅れた、瞬間、剣心は無惨と撃ち合いを再開していた。

 

「俺も続く!、日の呼吸、円舞」

 

 

伊黒は二人に続く為に刀に力を込める。あの二人刀は赫刀になっている、無惨と戦う最低条件だろう。

 

「だが俺は俺のできる事をする。蛇の呼吸、伍ノ型、蜿蜒長蛇」

 

 

無惨は伊黒の攻撃は気にも止めず、剣心と炭治郎への攻撃を続ける。伊黒はその事に気付き更に無惨の顔に攻撃しようとする。伊黒は死ぬつもりだった。

 

その伊黒の心情を理解した、剣心と炭治郎は。

 

「伊黒!龍の呼吸、拾弐ノ型、九頭龍閃」

 

「伊黒さん!日の呼吸、輝輝恩光」

 

 

二人同時に攻撃し、無惨は苛立った表情のまま後退する。剣心は伊黒に聞く。否聞かねばならない。

 

 

「伊黒あんた死ぬ気か?。本当の力は命を捨てる事じゃない、生きようとする強い意志だ、それがわからんならこの戦いに踏み入るな、邪魔だ」

 

そう剣心は言い、無惨への攻撃を再開する。すかさず炭治郎も。

 

「誰もが皆、死にたいと思って戦ってるんじゃありません、それに甘露寺さんが悲しみますよ?」

 

甘露寺の名が出ると、ピクリと反応する。

 

「貴方の事情何て知りません!、でもこれだけは言わせて下さい!甘露寺さんに生きて好きだと伝えろ!」

 

言いたい事だけ言って、炭治郎も剣心の後を追う。伊黒はその場に一人取り残させる。

 

 

「あいつら言いたい放題言いおって」

 

伊黒も剣心達の後を追う、その最中様々な思考が働く。

 

(俺は甘露寺の事は考えず、自分の事だけ考えていた様だなそうだな)

 

 

胸元に蛇を思わせる痣が浮かび、更に手に持つ刀の色も段々と赫くなる。

 

「無惨は必ず倒すそして、生きて君に好きだと伝える」

 

そう決意し、剣心と炭治郎の攻撃に伊黒も参戦する。これにはその場にいる者全員驚く。

 

(伊黒)

 

「伊黒さん!」

 

「っち!またしても湧き出て来たか」

 

 

「剣心、炭治郎、ありがとう」

 

 

俺はその言葉を聞き伊黒の覚悟を受け取り、三人で無惨をこの場に留める決意をする。

 

 

「一人増えたとて状況は変わらん!!」

 

無惨は触手の攻撃速度を速めるが。

 

「龍の呼吸、壱ノ型、龍縋閃」

 

「日の呼吸、烈日紅鏡!」

 

「蛇の呼吸、壱ノ型、委蛇斬り」

 

剣心は上空から、炭治郎は正面から、伊黒は下からそれぞれ攻撃をし、更に絶えず連携を取り無惨の攻撃速度に対応して行く。

 

(馬鹿な……………この速度にもついてくるのか!?)

 

「カァカァ!夜明けまで残り三十分!三十分!カァ!」

 

 

この鴉の号令に、全員が反応する。何と無惨はその場から走って逃亡をはかる。

 

「剣心さん!無惨が!」

 

「剣心!」

 

炭治郎と伊黒が声を上げる。

 

「わかっている!、炭治郎と伊黒は奴を追え!」

 

俺は、倒れている隊士達の刀を手に取る、隊士に使わせてもらいますと許可を取り、赫くなった刀を何本も無惨に向かって投げる。

 

「龍の呼吸、肆ノ型、飛龍閃!」

 

 

無惨は走りながら、近付いて来た炭治郎と伊黒に気が付き迎撃しようとするが剣心の投げた赫刀が無惨の身体に何本も突き刺さる。

 

(ぐっ…………………馬鹿な…………痛み?この私が痛みを感じるだと!?)

 

「日の呼吸、輝輝恩光」

 

「蛇の呼吸、弐ノ型、狭頭の毒牙」

 

怯んだすきに二人で攻撃を加え、更に剣心も斬撃を入れ三人で猛攻を仕掛けている時だった。

 

 

 

「お兄ちゃん…………………………」

 

 

 

 

 

無惨と剣心達の前に現れたのは、炭治郎の妹禰豆子だった。

 

 

 

 




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