俺が信じる道   作:アイリエッタ・ゼロス

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プロローグ

「はぁ、これで全部だな」

 俺はある人の頼みで買い物に出ていた。

 

「....にしても、暑いな」

 空は快晴で、影になっているところは殆どなかった。

 

「(はぁ、さっさと帰るか....)」

 そう思って俺は家に向かって歩こうとしたら....

 

「ちょっと、離しなさいよ!」

「そんなつれないこと言うなよ〜」

「そうそう」

 裏路地の方から言い争いの声が聞こえた。

 気になって様子を見に行ってみると、そこにはチャラそうな

 男二人が女の子の腕を掴んでいた。

 

「(....今時いるんだな、あんな男って)」

 そんな事を考えながら、俺は男達に話しかけた。

 

「おい、何やってんだ」

「あぁ! なんだテメェ」

「ただの通りすがりだ。....それよりも、その子の手離してやれよ。

 嫌がってるだろ」

「はっ、正義の味方のつもりか? 痛い目にあいたくなかったら

 とっととどっか行きな」

「そうだぜ。兄貴を怒らせると怖いぜぇ」ニヤニヤ

「....そんな雑魚みたいな見た目で痛い目か」

「....テメェ、今なんて言った?」ピキピキ

 俺の言葉に兄貴と呼ばれた男の顔には青筋が立った。

 

「聞こえなかったのか。雑魚みたいな見た目って言ったんだよ」

「テメェェ!!」

 俺がそう言った瞬間、男は俺に殴りかかってきた。

 俺はそれを慎重に見極め、右手で受け止めた。

 

「なっ!?」

「兄貴のストレートを簡単に!?」

 男達は俺が受け止めた事に驚いていた。

 そして、俺は男の腕を捻り始めた。

 

「い、痛い痛い痛い!」

「その子から手を引くか?」

「そ、そう簡単に....」

「はぁ....」

 俺は捻る力をさらに強めた。

 

「わ、わかった! 手を引くからこの手を離してくれ!」

「....本当か?」

「あ、あぁ! 神に誓う!」

「....なら、とっとと失せろ」

 俺は手を離した。

 その瞬間....

 

「はっ! 油断したな!」

 男は俺に向かって殴りかかってきた。

 

「....はぁ」

 俺はそれを軽く躱し、逆に腹を一発殴った。

 

「ぐはっ!?」

 男はその場で倒れた。

 

「あ、兄貴!?」

 取り巻きみたいな奴は倒れた男の元に近づいた。

 

「失せろって言ったよな? ....これを見てもまだ失せない気か?」ギロッ

 俺は取り巻きみたいな男を睨みつけた。

 

「ヒィィィ! すいませんでしたぁぁ!!」

 取り巻きみたいな男は男を引きずって逃げていった。

 

「....大丈夫か?」

 俺は絡まれていた子に手を差し伸べた。

 

「え、えぇ」

 女の子は手を掴んで立ち上がった。

 

「そうか。....もう少し人通りの多い道を通った方が良いぞ。

 じゃないと、ああいう輩に絡まれるからな」

「....そうするわ。あの、助けてくれてありがとう….」

「気にすんな。....じゃあな」

 俺はそう言って立ち去った。

 

 

 

 〜〜〜〜

 

「ただいま....」

「おかえり、一海君!」

「頼まれたもの買ってきました」

「ありがと〜! 助かるよ〜!」

 俺が裏口から入ると、俺の義理の親である甘菜さんが迎えてくれた。

 

「いえ。....ホールの方を手伝えば良いですか?」

「うん! お願いね」

「わかりました」

 俺はそう言って服を着替え、ホールの方に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 




胡蝶 一海 (17) 7月7日(旧 神谷 一海)
幼少期に両親を亡くした少年
その際、祖父母が亡くなっていたため、両親の友人の胡蝶 甘菜、
胡蝶 空夜に引き取られた
あまり感情を表に出さない性格だが、根は優しく、困っている人には
手を差し伸べる

文武両道で学校のテストでは一位を取るほど
さらに、格闘技を習っていたため喧嘩慣れもしている

継父、継母である二人には感謝しているが、未だに父さん、母さんと
呼べずにいる

胡蝶 甘奈
一海の母親の親友で、一海の育ての親
一海の事を実の息子のように思っている
最近の悩みは一海が母さんと呼んでくれない事


胡蝶の夢
甘菜が経営しているケーキ屋
かなりの人気で、デリバリーサービスも行なっている
一海もよく手伝いをしている
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