俺が信じる道   作:アイリエッタ・ゼロス

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買い物と一つの疑問

「ねぇねぇ、あの人! すごくカッコ良くない?」

「ホントだ! 俳優の人かなぁ?」

「(....スゲェ見られてるな)」はぁ

 テストが終わって三日後。俺はある駅で人を待っていた。その待っている人物というのは....

 

「こ、胡蝶君!」

「よぉ、二乃」

 二乃だった。今日、俺は二乃の買い物に付き合う事になっていた。

 理由は中間テストのご褒美で言うことを一つ聞くと言った結果、二乃は

 俺に買い物に付き合って欲しいと言ったからだ。

 

「ごめんなさい。待ったかしら....?」

「別に。俺も今来たばかりだ」

「そう。なら良かった....」

 そう言って二乃は安心していた。そして、二乃は俺の方を見てこう言ってきた。

 

「胡蝶君、その服よく似合ってるわね」

「ありがとな。でも、二乃の方がよく似合ってる服着てて可愛いぞ」

「かわっ....!」///

 俺は礼を言って二乃そう言い返すと、二乃の顔は真っ赤になった。

 

「顔が赤いけど、どうかしたのか?」

「べ、別に何でもないわよ! は、早く行きましょ!」///

 そう言って二乃は歩き始めた。

 

「(甘菜さんの言われた通りに服を褒めてみたけど、何かマズかったか....)」

 そんな事を思いながら、俺は二乃を追いかけた。

 

 

 〜〜〜〜

 

「まずはここね」

 俺達が着いたのは服屋だった。

 

「何を買うんだ?」

「今度の林間学校に着ていく服を買おうと思ってね」

「そういやもうすぐだったな」

 そう話しながら、二乃は服を見ていた。

 

「胡蝶君。これとこれどっちが似合いそう?」

 二乃は二つのスカートを持っていた、一つは黒色で、一つは紫色のスカートだった。

 

「そうだな....紫の方だな」

「そう。じゃあこれは買いね」

 そう言って二乃は俺が選んだ方をカゴに入れた。その後も、二乃は俺に

 どちらが似合うか聞いてきて、俺が選んだ方をカゴに入れていった。

 

「ふぅ、こんなものかしら」

 そして、一時間ぐらい経つと、カゴがいっぱいになるほどの服やらスカートが入っていた。

 

「結構買うんだな」

「まぁね。今日はセールの日だから」

 そう言って二乃はレジに向かっていった。俺はレジの外で待っていたが、二乃は支払いを

 現金ではなくカードで払っていた。

 

「(スゲェなおい....)」

 俺は会計の時に出た合計金額に驚いたが二乃は特に表情を変えずに平然としていた。

 そして、二乃は大きめの袋を持ってレジから出てきた。

 

「おまたせ胡蝶君」

「おう。その荷物持とうか?」

「えっ? でも胡蝶君に迷惑じゃ....」

「気にしねぇよ。ほら」

「....あ、ありがとう」

 俺は二乃から服の入った袋を持った。

 

「さて、次はどこに行くんだ?」

「えっと、次は....」

 

 

 〜〜〜〜

 

「ふぅ。こんなものかしら」

「結構買ったな....」

 あれから二時間ほど経ち、俺の両手に三つ、二乃の手に一つ袋があった。

 

「ごめんね、こんなに荷物持ってもらって」

「別に良い。気にすんな。それよりも、買うものはこれで全部か?」

「えぇ。これで全部よ」

「そうか。....にしても腹が減ったな」

 俺は携帯の時計を見てそう言った。

 

「そうね。それじゃあお昼ご飯食べに行きましょ」

「どこに行くか決めてるのか?」

「えぇ。ついてきて」

 そう言われ、俺は二乃についていった。

 

 

 〜〜〜〜

 

「....へぇ、こんなところに店あったんだな」

 俺と二乃はある洋食店にいた。

 

「この前五月とランチに食べに来て美味しかったのよ」

「そうだったのか」

 そう言って話していると注文した料理が運ばれてきた。

 

「へぇ、美味そうだな」

「でしょ? じゃあ温かいうちに食べましょ」

「あぁ。いただきます」

「いただきます」

 そう言って俺は注文したランチのパスタを食べた。そして、たわいのない話しを

 しながら食べ終わると二乃は何かデザートを頼んでいた。そして、注文し終わると

 二乃は俺の方を見てこう言ってきた。

 

「ねぇ胡蝶君。少し前から気になってた事があるんだけど....」

「気になっていた事?」

「えぇ。胡蝶君が言いたくないなら言わなくても良いから....」

 そう言った二乃の表情は真剣な表情だった。

 

「....わかった。それで、俺に聞きたい事って何だ?」

「....あのね、花火大会の時に言っていた”『俺と一緒』“ってどういう意味なの?」

「っ!」

 その言葉を聞いて、俺は身体に電気が走ったような感覚になった。

 

「(まさかそれについて聞いてくるとはな....そもそも覚えてたのか)」

 俺は過去の自分の失言に頭を痛めた。

 

「ずっと気になってたの。その言葉を言った時の胡蝶君、すごく辛そうな

 表情をしてたから....」

「マジか....上手いこと隠してたつもりだったんだがな」

 俺は自分でもわかるぐらい苦い表情になった。俺は適当にはぐらかそうと

 思ったが、二乃の真剣な表情を見て諦めた。

 

「まぁ、二乃なら良いか。口も硬いだろうし」

「じゃあ....」

「あぁ。話してやるよ。ただし、姉妹の四人にも言わないでくれ」

「わかったわ」

「なら良い」

 そう言って、俺は二乃の方を真っ直ぐ見た。

 

「俺のあの時言った言葉の意味はそのままの意味だ」

「そのまま意味って....もしかして....」

 二乃は何かを察した表情になった。

 

「二乃の思ってる通りだ。....俺の母さんはな、もう亡くなってるんだよ」

 

 

 

 

 

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