転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

あ、ありのまま今起こった事を話します!
『私は2日ぶりくらいに続きを書こうとしたら、何故かお気に入りが200以上に加えてUAが8000越え、更には感想が3つほど書かれていた』
な… 何を言っているのかわからないと思いますが、私も何をされたのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました…。

皆さん本当に有難う御座いますっ!!
未だに信じられませんっ!

それでは本編へどうぞっ!!





第10話 とある神機使いの不幸な任務(アンラッキー・ミッション)

 

「ああ……酷い目にあった」

 

「自業自得です」

 

あの後リヴの容赦ない暴力が特に理由もなく俺を襲ってきた。

中年のおっさんには堪えるんだから本当にやめて欲しいものだが……まぁ、俺が悪いらしいんで仕方ないのだろう、勿論納得はしてないがな。

 

まぁそんなこんなで極東支部を出ていつも通り任務を遂行する為にヘリで目的地まで送ってもらう、いやー楽だね本当に。

ただ、ここでのんびりしている時間はなく、作戦前の簡単なブリーフィングを開始する。

先程までの呑気な雰囲気は何処へやら、そこにいるのは若いながらに多くの経験を積んだ歴戦の勇士。

そこに頼もしさを感じながら詳細を説明していく。

 

「事前に知って入ると思うが、改めて確認するぞ。場所は『黎明の亡都』、任務内容はヴァジュラ2体の討伐」

 

ヴァジュラ2体という単語にキルスが嫌そうに顔をしかめる。

 

「えー、ヴァジュラ2体ですかー……ちょっときつくないっすかね?」

 

「お前はいつまで初陣のトラウマを引っ張っているんだ。少しは立て直せ」

 

「えー」

 

「『えー』も『がー』も『しぇー』も無い、いい加減なれろ、お前たち素質は良いんだ」

 

そう言うと「へいへい」と良いながらしぶしぶではあるが大人しくなった。

 

「さて、作戦の内容だが………俺が2体の内1体を離れたポイントへ引き寄せて、時間を稼ぐ。その間にお前ら3人が迅速にもう1体を討伐し、その後合流。そして最後に2体目を討伐する」

 

「「「了解」」」

 

そしてヘリのパイロットから降下予定地についたことを知らされ、俺を先頭に一気に降りていく。

常人ならお陀仏の高さだが、俺達神機使いにとってはなんてことはない。

着地の瞬間膝を折り曲げて衝撃を殺す。続いてリヴ、キルス、そしてイースも続いて降りてくる。

 

 

さて、任務の対象は何処かね……っと、探すまでもなかったな。

コンクリートの破片に身を隠しながら先に広がる広場へと視線を向けると、そこにはヴァジュラが2体お互いに周囲を警戒するかのように辺りを見渡している。

 

 

さてさて、かなり面倒くさい状況だなこれは……分断しなければ確実に乱戦になる。

かといって片方を攻撃すれば、もう片方も気付く。

時間をかけて分かれるのを待っても良いが、生憎ここ最近アラガミの乱入が相次いでいるらしく、この前も予想外の乱入で1人死にかけたらしい。

更にいうと、新たに発見されたハンニバルの新種が少し前までここら辺りを住みかにしていたとかいう情報も流れてきている。

そのため出来るだけ時間はかけずに倒したい……。

少しの間思考を巡らした俺は同じくコンクリートに身を隠す3人に向かって作戦の変更を命じた。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

2体のヴァジュラが互いの死角を補いつつ、自らが捕らえた小型のアラガミを食している。それはなにかを警戒するようで、知性を蓄えた獣の本能なのかもしれない。

そこに突如ビルの上から飛び降りる人影が。

人影は自らが持つ大きな得物を1体のヴァジュラの頭上に降り下ろす。予想外の奇襲にヴァジュラは痛みと共に吠える。

そしてもう1体のヴァジュラも敵に気付いたのか威嚇をするために吠える。

 

「アプローチはバッチシだな」

 

そう言いながら突如奇襲した人影─ジンは予め持ってきていた挑発フェロモンの錠剤を1つ口に入れて一気に噛み砕く。

それによりヴァジュラ2体の意識がより深くジンに向けられる。

 

「そーら!こっちだ!」

 

そう言いながらビルとビルの小道を走り抜けていくジン、それを追う為にヴァジュラ達は走り出す──が。

 

「ざーんねん、お前の相手はこっち!」

 

1体目が小道へと入ったのを皮切りにビルの中に潜伏していたキルスが2体目に向けて飛び出す。

そして空中で自身の神機であるブーストハンマーのブーストを起動させ、それをヴァジュラの頭へ叩き込み、叩き込んだその反動で、空中で体を1回転させ地面へと着地する。

 

 

重い一撃を食らったものの既に体制を立て直したヴァジュラがキルスに向かって襲い掛かるが、キルスはそれをなんなくかわす。

そしてヴァジュラが彼に向き直った瞬間、対面に位置する箇所からイースのスナイパーによる正確無比な銃弾が2発ヴァジュラの目元へと撃ち込まれる。

両目を撃ち抜かれたヴァジュラは苦悶の声をあげるが、それを歯牙にもかけずに音もなく現れたリヴがロングブレードで喉元を切りつける。

一寸の迷いもない動きでヴァジュラに致命的なダメージを与えた3人。

目が見えずに依然苦しむヴァジュラに向けて、ただ静かにリヴが告げる。

 

「時間は掛けない。直ぐに終わらせる」

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

「おっと、危ない」

 

ヴァジュラの前足でのボディーブローをステップでギリギリの所で避ける、本来なら安全のために大きく距離をとるのが彼─ジンの何時もの戦い方なのだが、少しでも向こうに行く確率を減らす為、近くでヘイトの管理をする必要があった。

 

「ガァァァァアアアアアアア!」

 

幾ら攻撃を仕掛けても一行に当たる気配の無い相手に痺れを切らしたのかヴァジュラが、自身の周囲一帯を放電する。

それを察知したジンは直ぐ様放電の範囲から離脱するがそれがヴァジュラの狙い。直後ヴァジュラが自身のマントから無数の雷球を発射してくる。

通常であればガードをするなり横に避けるなりの方法があるだろう。

しかし、ジンは迷わず雷球へと向かって走っていった。

 

 

雷球と雷球の僅かに出来た合間をくぐり抜け、無防備となった本体へと接近。ヴァジュラは咄嗟に右前足でジンに攻撃しようとするが──

 

「甘いね、お前さんは」

 

突如背を向けたジンはシールドを展開し、ヴァジュラの前足での攻撃を防ぐ。

そしてそこから流れるように回転して──

 

「どっ──せいっ!」

 

下から上へと、ボクシングのアッパーの様に自身の得物であるバスターソードを切り上げる……パリング・アッパー。盾で敵の攻撃を防ぎその後反撃に転じるというバスターソードを使う者には習得が必須になる技術である。

振り上げられたバスターソードによってヴァジュラの喉元から鼻先までが深く斬り込まれ、鮮血が飛び出す。

 

「ガルルルアアァァァァァアア!?」

 

「おっと、痛かったか?そりゃあ悪いことをしたな」

 

苦悶の叫びを上げるヴァジュラに対して謝罪をするジンだが、そこに悪びれる様子は皆無。

言葉こそおちゃらけているがその目はただ淡々と獲物を狩る狩人の目である。

 

「残念だが……もう少しだけ付き合ってもらうからな!」

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

「ふうー……ようやく終わったか」

 

俺は目の前で倒れる2体のヴァジュラを相棒である神機に寄り掛かりながら見つめる。

あの後3人が担当していたヴァジュラが3人の予想以上に粘った為に当初の予定よりも長く1人でヴァジュラを相手にしていた為無駄に疲れた……おっさんには辛いよ。

 

「まぁ、なんともなしに終わって良かったじゃないっすか」

 

「そうですね。取り敢えずはコアを回収して帰還しましょ……う!?」

 

リヴがヴァジュラからコアを回収しようとした瞬間ヴァジュラとジン達の間に上空から何者かが割り込んだ。

それは雄々しき獅子の頭にそこだけをみれば妖しく揺らめく女体、そしてそこから生える真紅の翼腕を携えた人型の異形。

 

「おいおい……嘘だろ?」

 

その姿に心当たりがある俺は焦りによる引き笑いを浮かべながら、急いで3人に指示を出す。

 

「3人とも下がれっ!俺が相手をする!」

 

俺の焦った声に反応した3人は直ぐ様俺の後ろへ引き、神機を構える。

こういう時は普段の訓練の賜物なのか素直に言うことを聞きやがる……いつもこれだったらどれだけ楽なんだろうな。

俺がそう考えていると、キルスが何時ものおちゃらけた声ではなく若干恐怖の混じった声で問いかけてくる。

 

「隊長……アイツはもしかして」

 

「ああ、接触禁忌種の1体。セクメトだ……」

 

 




今回も最後まで読んで頂き有難う御座います。
一気に延びていたので嬉しさで歓喜していますが、少しだけ怖くもあります……(´・ω・`)
これからも少しずつですが頑張っていくのでどうか宜しくお願いします。

では、また次のお話で

サブキャラ達の話を

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