転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

沢山のご感想を頂いて感謝しかありません。
面白い、続きを楽しみにしている……これだけで次への活力に繋がります。
勿論読んでくださるだけでもやる気は出ます、というかでない方がおかしいです。

最近はのこじん集めの他にオリジナルバレット作成を楽しんでいるのですが、頭が痛い……。
あれを考えられる人達は本当に凄いなーと思います。

それでは本編へどうぞ。




第12話 チャンスを狙え

セクメトを追いかけて、まさかの捕食したいアラガミリストに載っていたイェン・ツィーと出会った、あの日から何日か経過した今日この頃。

あれから自分の体に変化が…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きませんでしたー。

何でだ……しっかりとイェン・ツィーの感応能力を得られるようにイメージしながら食べたぞ?

いやでもあれか?食う前にちょっとだけ「イェン・ツィーって体付きエッチじゃない?」とか思ったからか?

でも食う前だからセーフじゃない?食うときにはそんな雑念持つ余裕なかったですし?

 

さて、前に仮設した捕食する際に得たい能力や特性をイメージしながら捕食すれば得られるという仮説は失敗か……。

ではなぜ自分の脚の一部がシユウのように変化したんだ?シユウでしてイェン・ツィーにしなかったこと……しなかったこと……。

 

 

……量?食った量とか?

シユウの一部を得た時には3体を捕食したが、イェン・ツィーの時には1体しか捕食していない。

同じ中型という分類にカテゴリされていて、なおかつイェン・ツィーはシユウ神属……ということはあれか?イェン・ツィーの能力を得るためには最低でもあと2体は探して食わないといけないのか?

 

 

め、めんどくせぇ……ッ!!

え、何?そんなにめんどくさいのアラガミの体って?自分だけ?もしかして自分だけ?だったらキレるよ?何処にぶつけたら良いか分かんない怒りがボンバーするよ?

しかもこれよくよく考えたら一定の期間空いた場合無効になったりしない?

この前捕食したイェン・ツィーの能力を得たいというものがストック1としてスロットに残されていると仮定して、次のイェン・ツィーを見つけて同じように捕食するまでの期間の間にそのスロットからストック1が消えたりしない?したら泣くよ?

 

 

う、ううむ……その仮説が立つなら最低でも3体同時にイェン・ツィーが出現する状態に出会わなければ行けないのだろう?そんな都合の良いこと存在するか!!

しかも後々に得ようと思ってたマルドゥークの感応能力だってマルドゥーク3体を同時に、もしくは短期間の間に捕食しないといけないんだろ?

保存しておくって事ができたら良いんだが、絶命したらある程度の時間経過で消えてなくなるからな……。

エイジスとかあのフェロモンとかを利用すれば効率良く手に入るんだがね……そうもいかないだろ。

 

 

取り敢えず分かったことを整理しよう。

・1体を捕食しただけでは特性をコピーできない

・2~3体以上を捕食することで特性を得ることができる

・上記二つは個体差があると考えるべきであり、小型10だと仮定して中型が3、大型が1体捕食することで得られる可能性がある。

 

 

……こんなところだろうか?

1体で良いならって……あー!この前助けた神機使いの人達ヴァジュラ2体討伐してたじゃん!

あれ1体だけ食べて能力を得たら証明できたじゃん!

得れなくても可能性というか考察の幅増えたじゃん!

うわー……勿体無いことしたなぁ……。

 

 

う、うーん……ヴァジュラのマントとかは確か帯電器官だったからあれが使えるようになればより高度かつ精度の高い炎の制御を出来るようになるのでは?

あと翼のように生えるマントとか見た目的に格好良いしね。……自分の姿見えないけれど。

 

 

さてさて、今日もひとまず探索に行きますかね……。

じゃないと感応種も大型も見つけられないし、検証も出来ない。

あ、その前にストックの期限を確かめておこう。

えーと、あれから何日経った……?

記憶を巡らせる。この頃思い出すことが何故か難しくなっている。今を生きるのに精一杯だからだろうか?

ただ、難しいだけで思い出せない訳じゃない。

現に友人や家族の顔、好きなアーティストや曲など全然余裕で思い出せる。

 

 

……アレ?なんか違和感を感じたが、まぁ良いだろう。

一先ず3~4日は経過しているはずだ。

時期を曖昧に見積もるのはあまり良くはないが今回は自分の体内時計と感覚を信じよう。

自分の凡ミスに凹みながらも俺は今日も散歩と言う名の獲物探しを開始するのだった。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

極東支部局長のペイラー・榊は自身のラボでつい数日前に例の特異種と遭遇したジン達の事情聴取を元に作られた資料に改めて目を通していた。

 

 

既に何回も目を通した資料だが、何度読んでもそこに書かれている事が今までのアラガミの常識を覆すようで一切飽きることがない。

寧ろ読むたびに研究者としての好奇心が掻き立てられ、研究や考察などに熱が入るのだ。

 

 

因みに事情聴取の内容として榊が特に興味を持ったのは神機使いよりもアラガミを優先したことではなく、体の一部が変質していた事である。

ジン達の記憶であり、かつ特異種は高速で動いていた為にそれが正確な情報かは定かではないが現場の、しかも実際に遭遇した人物の証言はどんなデータよりも真実味があると思う。特に情報が不足しすぎているこのアラガミについては。

変化していた部位はたった1つ、脚部の人間で言うと太ももにあたる部位が通常のハンニバルのモノではなく、シユウ独特のひび割れた岩石のようなモノへと変わっていたのである。

 

 

これだけであれば結合崩壊した部位がそう見えたなどと言えるかもしれないが……。

榊は机に置いてあるもう1つの資料を手に取る。それはこの特異種がシユウと交戦していた際の資料で、彼はこれこそがこのアラガミが異質であると証明するに至る物だと信じている。

 

つまり考察するとこう言うことだ。『このアラガミは捕食したアラガミの能力を吸収もしくは見た目の一部を模倣できる可能性がある』……ということで、これは過去のアラガミにおいて他の事例がなく、新たなアラガミの誕生の瞬間に立ち会うのかもしれない。

 

 

しかし、それと同時に彼の頭をよぎるのはとある存在と、それに関しての思い浮かべる最悪の事態で、榊は視線をラボの壁に移す。

そこに居たのはかつて世界を終焉に追い込みながらも世界を救った特異点──シオが居た部屋である。

 

 

終末捕食を防ぎ、リンドウをアラガミ化から救い出したその後極東支部に現れた第2のノヴァ。

幾多の策を巡らした上でのギリギリの撃破だったが、またもや世界は救われた。

 

 

……しかし、第2のノヴァが消えたのなら第3のノヴァが出現してもおかしくはない。

もし、この特異種が第3のノヴァだとするならば今までの行動には半ばこじつけに近い気もするが一応の説明がついたりはする。

 

まず最初に神機使いを発見した次第にすぐに逃走を開始した点だが、これは過去の第2のノヴァが撃破された最大の要因が神機使い達であると認識され、完全体になるまでに撃破されないよう接触を本能的に避けていると考えれる。

 

そして通常のハンニバルとの差違だが、第2のノヴァは四足歩行のどちらかと言えばヴァジュラやディアウス・ピター等と体格は似ていたように感じられる。

これは第2のノヴァがリンドウ君を始めとして極東支部の主力神機使いを苦戦させたディアウス・ピターの見た目を一部模倣したのでは……という前に捨てた仮説なのだが、これがもし事実ならこの特異種にも当て嵌まるのではないだろうか?

ハンニバル神速種はリンドウ君を1対1であれば仕留められていたと本人が言うほどの強敵だ。それをノヴァが模倣したのでハンニバルと姿が酷似していると考えられるのではないだろうか?

 

最後に神機使いではなくアラガミを優先……というよりもアラガミのみを捕食している点だが、これも第2のノヴァと行動が酷似している。

ただ、第2のノヴァとは違い大型を捕食している様子が見受けられていないが、これは第2のノヴァが撃破された要因である「アラガミがコアを取り込んだ直後に限り、体内の偏食因子の働きが一定以下に制限される」 と「偏食因子を制限する効果は取り込んだコアが強力なほど強く、長く発生する」を出来る限り最小限に収めるためではないかと考えられる。

 

 

こうして考えをまとめていると特異種が第3のノヴァである可能性は決して低くないように見える。

本来であれば脅威がまだ低いうちに討伐をするべきなのだろう……だが、現在の極東は感応種の出現と頻発するアラガミの乱入によってこの個体に対しての人員を割くことが容易でない状況に陥っている。

 

 

それに、第2のノヴァはオラクル技術を使用した機材に多大な影響を与える偏食場を発生させていたが、特異種は現在その兆候が見られない。

それゆえ第3のノヴァと断定するのは早計……と榊は自分に言い聞かせる。

 

 

しかし、このアラガミは赤い雨の発生後から突如として姿を表している。

それもそこに突如出現したかのように。

この赤い雨が第2のノヴァの偏食場の代わりではないのか……と考えてしまう。

 

「ふむ……実に、実に面白い」

 

端から見れば研究者として興味をそそられたように思えるが、その言葉を放った姿はどこか強がっているようにも見えたかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玲瓏と輝く月は、二度も闇の世界を孤独にありながら救う。

 

だが――絶望の淵に沈む世界は、その救いを受け入れることはない。

 

どこまでも深く、暗く、命がもがくほどに肥大する闇。

 

今――新たな終わりが目醒める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んで頂き有難う御座います。
GOD EATERにおいては色々と不透明と言いますか分からないことが多い(私が勉強不足なだけ)ので考えるのが楽しいです。

さてさて、最後の文はとある文をコピペ……じゃなくてベースにして少しだけもじったんですが、分かりましたかね?
いやまぁ原型破壊した気もするんで分からない方が当たり前な気もします。たぶん私は分かりません。


では、また次のお話で。

サブキャラ達の話を

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