どうも皆様、黒夢羊です。
……ま・さ・か・の!日間ランキングにランクインしてしまいました!
それに加え!10000UAも突破しました!
いや、本当にこうやって書いてる今でも信じられません。
これも読んでくださり、お気に入りにしてくれたり、感想や評価などをしてくださった皆様のお陰です。
本当に有難う御座います。
では、本編へどうぞ!
早朝に目を覚まして、改めて自分以外のアラガミの能力を手に入れられるのかを考察し直して、当面の目標を見直し、大型アラガミの1体であるヴァジュラを見つけて捕食しようと思う。
あくまでも捕食するのはヴァジュラであり、ヴァジュラ神属ではない。間違ってもディアウス・ピターやプリヴィティ・マータ、居るか分からないがバルファ・マータなどには喧嘩は売ってはいけない。
ピターの方に関してはほぼ完全にヴァジュラの上位互換なので何時かは捕食してその力を得たいが、それをするのは最低でもマルドゥークとイェン・ツィーの感応能力を手に入れてからだ。
自分の立てた新たな仮説を検証する意味でも、新しい能力を得るためでも、そして将来対峙するであろう強敵に少しでも慣れる為にも、ヴァジュラというのはうってつけのアラガミだった。
そのヴァジュラを探し求め、自慢の俊足で様々な場所を駆けるが、今のところ見つかる気配は皆無。
太陽の位置も──自分がそれ専門の知識を身に付けているわけではないので定かではないが──行動を開始した時よりも高く上がっており、もう少しで昼の時間を告げるであろう場所まで到達している。
今までシユウやコンゴウの中型や、大型だとクアドリガは発見したがヴァジュラは未だに見つからない。
探したいものを探している時に限って見つからないこの現象について誰か名称とかを付けて欲しかったりする。
現在、自分の寝床として住んでいる『愚者の空母』とこの前に場所を把握した『鉄塔の森』『黎明の亡都』までは足を運んだ。
……他に行っていない所があるとすれば『蒼氷の峡谷』辺りか?あとはあの地下か……、どちらも行きたくは無いが行くしかない。そう心の中でため息を付きながら、自分は再びその足を早めた。
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視界に入るのは何度見ても圧倒的としか言い様のない水面が凍った巨大なダム。
中まで凍っているのかを確かめる勇気は今のところ自分には一切ありはしないが。
ここに来るまでにも一応注意は払っていたのだが、ヴァジュラらしき影は見当たらなかった。
また外れか……そう思い、後にしようとすれば
「ガァァァアアアア!!」
と、自分が今いる真反対の方角からアラガミの咆哮が聞こえてきた。そちらへと向き直ると、ソイツは執拗に岩肌に向かって猫パンチよろしく前足で叩いたり顔をぶつけていた。
まぁあれがサイズが小さくなったら可愛らしいと思うのだが、それはこの際どうでも良い。今自分にとって大事なのはそれを行っているアラガミが自分が目標にしていたアラガミ……ヴァジュラだと言うことである。
今自分は歓喜で震えているッ!しかし、逆に怯えてもいるッ!なぜならッ 約半日もかけてやっとの思いで見つけたアイツを逃してはならないからだッ!!決してッ!!
……ハッ!?何故かエセジ○ジョ風なナレーションが頭を流れてしまった。いかんいかん、そんなふざけている場合ではない……急ぐか。
そうして反対側へと全速力で駆けていく。
そしてあともう少しで飛び上がってヴァジュラに新技ライダーキックモドキをお見舞いしてやろうと思ったその瞬間。
ヴァジュラが行っていた奇行の説明がついた。岸壁の一部に小さな空洞があるのだ。奥行きはここからだと分からないが、確かにそこには小さな空洞があり、ヴァジュラはそこにある何かにご執心なようである。
アラガミがそこまで夢中になるものとは……?
自分にはそれが一切分からなかったが、もしこのままライダーキックモドキをヴァジュラにかましていればそのままヴァジュラが自分の体重を加えながら壁に激突。
そして穴は塞がってしまう……そんなことだってあり得るかもしれない。
……仕方ない、ここは真っ向から戦うことにしよう。
あり得ないとは思うがもし彼処に人でも居たら寝覚めが悪いし、何より人の味方をしようとする自分に反する。
佇まいを直して、一度深呼吸をする。そして大きく息を吸って…………
「グルウォォォォオオオオオオオオオオッ!!」
全力で叫ぶ。威嚇でもなく、意思を伝えるでもなく。ただただ全力で。
心なしか辺りがビリビリしている気がする……やだ、自分ってば声だしすぎ?
そんなふざけたことを考えたら、ヴァジュラがこちらに気付いたようで彼方も負けじと大きく吠える。ひえぇぇぇ……怖っ!
だが、そんなことは言っていられない。この(人間にも自分にとっても)クソッタレで理不尽な世界を生き抜くには必要な過程なのだ。
ハンニバル特有の屈んで片腕を少しあげているポーズではなく、どちらかと言うとボクシング選手のような、かといってそれとは少々型が異なる我流のファイティングポーズを取る。
それに臆することはなくヴァジュラはこちらへ向かって走りだし、こちらとの距離が段々と近づいてくる。
もはやその間が3~4mと言う距離でヴァジュラが突如後ろへ高く跳躍し、それを自分も目で追う為に顔を上げると、空中でヴァジュラは中型くらいの──それでも充分な大きさを誇る雷球を発生させ、それをこちらに向けて放つ。
緊張からかなのか一瞬体と思考が停止するが、直ぐ様後ろへ大きく飛び退く。その直後自身がいた場所にヴァジュラから放たれた雷球が直撃し、バチバチィッ!!という静電気の放電の音を何十倍にも膨らませたかのような音が後から響く。
それを見て、下手したら自分が食らっていて丸焦げでないにしろそれに近しいショックは受けていたと思うと冷や汗が出そうだ……アラガミだから汗でないけど。
そんなことよりもヴァジュラは着地の体制へと移ろうとしている。もし、この後の行動が自分の予測通りなら……ッ!
自分は迷うことなく地面を蹴り、ヴァジュラへと接近する。一方のヴァジュラは着地した後に威嚇の意味を込めてか咆哮を行う。
バックステップ雷球からの咆哮。それは自分の予想通りであり、ゲームで培った些細な知識……しかしそれは今ここにおけるヴァジュラと自分との命を賭けた戦いにおいて非常に有利になるものであった。
ヴァジュラが咆哮をあげた直後、その開いた顎を身を屈めながら助走のついた右腕のアッパーで下から持ち上げ強制的に閉じさせる。
突如頭部に予想だにしない衝撃が襲ってきた為か、ヴァジュラが脳震盪を受けたかのように体をぐらつかせる。
更に振り切った上半身から倒れかかり、体重を乗せたエルボードロップを頭部へ叩き込む。
大型アラガミの体重を乗せたエルボードロップをまともに、しかも頭部に受けたヴァジュラはそのまま己の顎を地面と思いっきり密着させる。
次の攻撃に備える為に、そしてすぐ後ろにある空洞から遠ざけるために少し大きめのバックステップを取る。
助走を付けたアッパーと体重を乗せたエルボードロップ。その重たい2撃を生命の共通の弱点の1つでもある頭部にまともに食らった為に少しふらついているが、その目は依然として衰えておらず、寧ろ輝きを増しているように思える。
まだ、まだだ……相手は諦めていない、寧ろこっちを殺る気でしかない。
と言うことはダメージが思ったより通ってないか、それとも自分を捕食することでより強い個体にでもなろうとする生命の本能か。
なんにせよ、目の前の虎は今まで戦ってきた中型とは違う。「油断をするな、自分の特性を活かせ」そう自分に言い聞かせる。
虎は吠える。目の前に現れた予期せぬ強敵に。
竜は吠える。己をより強く、強固な存在へとなる為に。
「ガァァァアアアアッ!!」
「グルウォォオオオオッ!」
今ここに、竜虎相打つ。
今回も最後まで読んで頂き有難う御座います。
補正つきののこじんが全然出ません……わたしはのこじんに嫌われているんでしょうか?
……そう言えば今日やっとランク5に行きました。遅いとか言わないでください……。
いつストーリーが終わるんでしょうか?ちょっと楽しみです。
それでは、次のお話で
主人公は最終的に人類に……
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味方してほしい
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敵対してほしい