転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

この度25000UAと900お気に入りを突破しました。
皆様本当に有難う御座います。

さて、感想とメッセージにて色んな方から楽しみにしていること、そしてそれと同じく「こうしたら良いのでは?」とアドバイス等を頂きます。
まずはそれに感謝をしたいと思います。本当にこのような作品に多くの感想と評価をつけてくださり身に余る思いです。

出来る限りそれらを活かせるように頑張りたいと思いますが、私自身の実力不足でそれを実現できるかは怪しいところでございます。
本当に申し訳ありません。

ですが、これからも未熟なりに少しずつ更新していくので読んでいただければ幸いです。




それでは本編へどうぞ。





第16話 神速種は過保護さん

さて、一先ず餌を探しに『黎明の亡都』に来たんだが……

 

「キュキュー!」

 

何故着いてきたし。

あのな!ちょっと待ってろって言わなかったっけ!?…………言ってなかったね!!ごめん!!

よくよく考えればコイツからしてみれば、自分が行きなり出ていってから「置いていかれた」とか酷いもんだと「見捨てられた」とか思ったんだろう……多分。

 

 

そもそも自分以外のアラガミでそこまで認識する奴っているのか?いや、一応アラガミも生命であるし、雛鳥のように本能的に察知したのか?

こんな時自分が榊博士みたいな研究者だったら……とは思ったがそもそも原作の時点で細かいことはあまり分かってなかったようにも思う。

やはりこんなことになるならちゃっかり設定とか読んでおけば良かったなぁ……とこの世界に来て何回目か分からない後悔をする。

 

 

まぁ、後悔しても仕方がない。

コイツが自分の言うことを聞いてくれるかどうか分からないが、少なくとも自分に恩を感じているのなら少しくらいは働いて貰おうと思う。

 

「キュ?」

 

まぁ、それはまた後にして取り敢えずコイツの安全を確保しないと行けないな。

ふよふよと自分の周りを漂うアバドンを手の中に納めながら、眼下に佇む5体のオウガテイルを睨む。

 

さて……行くか。

 

そういいながらアバドンを握り潰さないように力加減をしつつ手を丸め包み込む。

少し酔うかもしれないが我慢してくれよ。

 

「キューーーー!?」

 

そして、ビルから飛び降りる。空いている右手で近くに居たオウガテイルの頭部を殴り飛ばし、続いて何が起きたのかまだ理解ができていないもう1体に回し蹴りを決めて同じく吹き飛ばした。

 

さて、今の自分にはヴァジュラのマントに酷似した器官が付いている訳だが、ヴァジュラのマントは雷を発生させる器官とされている。因みにこの雷は球状に発射することは勿論、自身の周囲を囲むように放電することだって容易。さらには自身から距離をとった相手がいる地点に向かってピンポイントで雷撃をかますことだって出来る。

 

 

もし、本当に自分がヴァジュラのマントの器官の能力を得ているとするなら、これに近しい事が自身の炎で出来る筈である。

たった今自分がぶん投げて、仲良くごっつんこした2体のオウガテイルを対象にして、その地面から自身のオラクルで作り出した槍が突き出るように念じる。

すると、地面から突如槍が出現し2体の内1体を貫く。

 

……あれ?

 

目の前で起きたことが一瞬信じられず思わず瞬きをする……いや、槍は確かに地面から突き出てオウガテイルを貫いた。そこはいい寧ろ喜ぶべきだと思う。

だが、今自分が信じられずにいるのはその槍だ。

自分は『オラクルの槍が突き出るように』念じた……が、いましがた突き出たのは『バチバチと放電しながら燃え続ける炎の槍』だった。

……分かるだろうか?いましがたオウガテイルを貫いた槍は炎と雷、その両方の属性を宿していると言うことなのだ。

 

 

いやいや、それはちょっといけないだろう!?

なにそれ2属性攻撃!?そんなの原作に居たか!?

自分が今起きた出来事に気を取られていると、それをチャンスと見たのか残った2体のオウガテイルは逃走を開始した。

おっと、流石に逃すわけには行かないな……球でも作って発射してみるか。

再び『小サイズの炎の球を発射する』ように念じる。

すると今度は何故かイメージ通りの炎の球が複数作られ、作られるとほぼ同時に逃げ出した2体に見事命中し、食らったオウガテイルは吹き飛ばされ、そのまま動かなくなる。

 

 

んー?どういうことだ?さっきの槍は炎と雷で、この球は炎単体。

同じくマントという器官を介して作り出したモノで、そこに大きな差違は……いや、合ったな。

最初の槍は自分のオラクル……というかほぼ無意識で作り出すことが出来る炎剣や炎槍を作り出す感覚で作り出したが、しかし後者の炎球は先の炎雷槍を見てより強く炎の球をイメージした。

つまりは自分のイメージによって属性のスイッチが出来る?

 

 

試しに今度はヴァジュラが撃っているような雷をイメージして壁に撃とうとしてみる。

すると紫の雷球が生み出され、目の前の壁に激突して球と同等サイズの窪みを作った。

……………………うわぁお、マジですか。

 

 

これはかなり自分の生存率が上がったと思う。

敵の視覚外からの一撃を与える事で他の攻撃も当たり易くなる上に、自身が放つ火球に加えて新たな遠距離攻撃が増えたのは撤退する際にかなり使えるだろう。

ただし、問題は発射までにタイムラグが有ること。

これはかなり痛い。ゲーム内でもヴァジュラの雷撃の回避は、比較的ゲームがそこまで上手くない自分でも出来ていた。

 

 

だがそれはこれ(マント)しか攻撃方法がない場合の話で、今の自分はハンニバル神速種。高い身体能力となんちゃって格闘術に加え、一部の神機使いからトラウマ扱いになる程の速さを持つ。

ラグのカバーはある程度出来ると思うし、練習を重ねれば今よりも少しぐらいは発生までのタイムラグを縮められるはずだ。

 

 

……と、そうやって自分が今後について考えていると何やら左手の中にいるアバドンが暴れている。

それを見てふと、今の自分は餌もとい自分の飯を取りに来ているのを思い出し、慌てて手の中からアバドンを解放してやった。

解放されたアバドンは少し辺りをくるくると見渡していたが、倒れているオウガテイルを見ると物凄い勢いでそちらへと向かった……が、途中で止まりこちらをチラチラと見てくる。

 

 

一瞬なんの意図か分からなかったが……これはあれか、食べてもいいの?って感じか。

良いという意思表示をするために人差し指で軽くアバドンを押してやる。

しかしそれでもアバドンは食べようとはしない。

んー、いまいち伝わらないな。どうするかね……あ、これなら行けるか?

オウガテイルの1体に近づいてその体を半分に千切り、未だに食べるか迷っているアバドンの前に置いてやる。

すると、アバドンにも意味が伝わったのかこちらと体が半分になったオウガテイルに視線を往復させると恐る恐るかぶりついた。

 

最初はこちらを確認しつつだったが、自分が何も怒鳴ったりしない事が分かるとムシャムシャと一心不乱に食べ始めた。

おー……やはり腹が減っていたのか?

まぁそれは良い、アバドンのあの体のサイズならあれで充分だろう……それよりも自分も飯にするか。

 

そうして倒れているオウガテイルをかき集めて、重ねると両手を合わせて「いただきます」と心の中で呟く。

そしてオウガテイルの1体の尻尾を噛み砕きながら腹に納めていくのだった。

 

 

積み重なったオウガテイルを全て腹の中に納めた後、アバドンの方を向くと、先程の3分の1程削られたオウガテイルの半身と満足げに口を開けているアバドンが居た。

 

……流石に多すぎたか。

 

アバドンの元へ近寄ると、アバドンはこちらに気付き足元へすり寄ってくる。

可愛i……じゃない、もういいのか?と確認を取るためにオウガテイルの半身をアバドンに寄せるがアバドンは頭(というか体?)を左右に振り、答えを出す。

残すのも勿体無いのでそのオウガテイルの半身を頂く。

うむ、これで綺麗さっぱりだな。

 

 

さて、飯を食べて腹も膨れたしマントの検証もできた。

少しだけ練習して今日は寝床に帰るとするか。

 

 

そうして、球や槍を始めとした遠距離の攻撃の射程距離の確認などを少しした後、寝床へと戻った。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

……おい、どういうことだこれは?

次の日の朝、今自分は激しく動揺している。

それが何故かを説明する前に、アバドンの色を思い出してほしい……アバドンは黒と紫が混ざったような暗い色だったはずだ。

しかし、今自分の目の前にいるアバドンは……

 

「キュ!」

 

体色が自分と同じく真っ白になっているのだ。

 

 

 

 




今回も最後まで読んでいただき本当に有難う御座います。

さて、冒頭とは話が変わりますが皆様はGEシリーズをプレイする際に属性武器を使ったりしますか?
私は付けたいスキルと補正付きののこじんの量が圧倒的にないため今のところレシェフしか使っていません。

やり込み度が違う方はやはりプレイスキルや神機とかもかなり強化なされているので……。


それではまた次の話で。

主人公は最終的に人類に……

  • 味方してほしい
  • 敵対してほしい
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