なんかこう……本当にすいません。
感想欄で『さでぃすてぃっく』な皆様のご要望通りには書けませんで……私基本そういう描写苦手のてのてなんです。
取り敢えず本編へどうぞ、今回は短めです
震える自分を鼓舞するように雄叫びを上げたのと同時にジュリウスとギル、そして主人公が飛び出す。
そして3人が飛び出した直後ロミオがポーチから球状の何かを取り出して叫ぶ。
「スタグレ行くぜ!」
スタグレ──その単語に反応した自分は直ぐ様眼前で両手を交差し両目を─右目は失明中だが閉じる。
その後自身の周辺に炎の渦とそれを中心とし数本の柱を地面から放出させる。見事にそれは相手の隙を付けたようで「何ッ!?」など驚きの声が上がっている。
というか速く右目よ治ってくれ!片目じゃ色々とカバーできるもんも出来ない!
ズキズキと痛みが収まってきたが依然回復しない自分の体に愚痴を言い、心の底から襲ってくる恐怖に耐えながらも右手のアバドンをどうするか悩む。1日前のアバドンであれば平然と見捨てたであろうが、今のコイツは自分の一部とは言えオラクル細胞を取り込んでいる。
もしコイツを見捨ててコイツが捕獲されでもしてみろ、自分の細胞が入っているのだから当然解析されてそれ専用の武器でも作られてしまう可能性がある。それだけは勘弁願いたい。
かといってコイツを庇いながらは、両腕が使えないので死ぬ確率が上がってしまう……なら
『おい、良いか?』
「キュ?」
『今からお前をぶん投げるから、そのまま逃げろ。いいな?』
「キュ!?……キュゥゥゥ」
『良いな!?』
「……キュ!」
それが何を意味したのかは分からない。肯定なのか否定なのか、だがもとより返事を聞くつもりはない。
炎を渦の勢いを更に増しながら奴らの攻撃を防ぎつつ体を半回転させて、その勢いで右手のアバドンを図書館の方向へと思いっきり投げる。
「キュゥゥゥーー!?」
「何を投げやがった!」
「あれは……アバドン!?」
「え?でもアバドンって黒っぽい色じゃ……」
「そんなこと考えている暇は無い!今はこいつに集中しろ!」
突如としてアバドンを投擲した自分に驚きの声を上げたギル、シエル、ナナだがジュリウスの一言で再び此方へと意識を向ける。
チームワークが良すぎるんだよ!もうちょっと慌ててくれよ……。
泣き言なんて意味がないと分かっているが、それでも漏れでるのは仕方ないと思う。
さて、そうこうしている内にどうやら右目が回復してきたらしい。狭まっていた視界がどんどん広がっていく。
完全に視界が回復したのを確認する。
……こういう時この体って便利だよな本当に、神機使いだとこうはいかないかもしれない。
未だに自身を守るように広がる炎の渦を片足へ収束させ、大きく跳躍する……さぁシエル、今の自分は良い標的だぞ?狙うだろ?
そう自分の狙い通りシエルはその銃口を跳躍する此方へと向けて2発続いて放つ。1発目が放たれるのと同時にジュリウスとギルがシエルの銃撃後の追撃として飛び上がる。
しかし、そんなのは目にも止めない……いや止める暇は無い。足底に収束させた炎を一気に広げ、その形をドーム状のバリアにし2発の銃弾を溶解させる。
「なっ!?」
シエルの驚きの声が上がるがすまんね、こっちは一応知恵があるもので。
そして広げた炎を再び収束させ、螺旋を描きながら回るドリルへと姿を変える……今度は両腕を使う必要はない。推進力は背中に8つも付いているのだから。
マントを八方向に広げ、各部先端から炎を全力で放出。そのまま勢いを増して空中を飛んでいる途中のギルとジュリウスを熱風で吹き飛ばす。
「ぐうう!?」
「ぐはっ!!」
二人を吹き飛ばした後にそのまま地面へと足からダイブする。着地は見事成功、そして着地時の衝撃で足に集まっていた炎が周囲へ放出され、その熱波がナナと主人公を巻き込む。
「きゃあ!?」
「くっ!」
……主人公にはガードされたか。というか勝手に神機がガードしたかあれ?クロガネだからオートガードは無いとは思っていたがどうやら搭載されてるみたいだな……なにそれ卑怯にも程があるだろ。
戦闘が開始してからどのくらい経ったかは分からないが既に腹部の抉られた傷と砕かれた角も治っている……よしよし、まだちょっと痛みはするがこのくらいの痛みは前世で幾らでも経験してきてるから平気だ。
「ジュリウス見て!傷が!」
主人公が何やら叫んでいる、ああでも傷って以外と速くなおるんだろ?結合崩壊しているわけでもあるまいし……そんなことを考えていると
「馬鹿な……結合崩壊した筈だ!何故!?」
……え?嘘でしょジュリウスさん?
「ありゃあかなり厄介な相手だぞ……ここで仕留めなきゃ余計やばそうだ」
……え?え?ギルさんや普通は逃げません?
「ええ、更に力をつける前にここで決着をつけます!」
いやいや、決着とかそんな物騒なのやめません!?
しかし、あくまでも平穏に終わらせたい自分とは違い全員の目はやる気だ……。
アラガミに近づいた人とアラガミとして生まれた人。
似ているようなのに何故分かり合えないのか。
……十中八九見た目が原因だろうがな!!
まぁ、そっちがその気なら仕方がない。
先に仕掛けたのはそっちだ、この世界に……というかアラガミに正当防衛が適用されるのかは分からないが、多少の怪我は覚悟してもらおう……メッチャ怖いけど。
「グルゥアアアアアア!」
「ッ!来るぞ!」
まずはブラッドの各自の足元に炎棒を作り、突き出す。まぁこれは予兆が見え見えなので避けられるのは確定で、本命は次だ。
両手に炎剣ではないが、炎と同じく紫色の雷で出来たオラクルの剣を作り出し接近する。
神速種の名に恥じることのない速度で直ぐ様ブラッド達の近くに来るとその剣を振るう。すると剣に切られたシエル、ナナ、ロミオ、ギルの4人は切られた痛みから苦悶の声を上げようとするが、体が痺れてしまい発することは出来ない。
「皆ッ!?」
主人公──ええい、副隊長で良いわ面倒くさい……副隊長とジュリウスの2人は接近に気付きシールドでガードしていた……副隊長の場合はオートガードに助けられたのかもしれないが。
反撃を食らう前に両手の掌から炎を噴射し大きく背後に飛び退く、その際にマントから小サイズの炎球と雷球を2人に向けて発射する。
しかし流石は主人公でもある副隊長とラスボスのジュリウス、見事にそれら全てを避けている。
だが、こちらはその間に両腕に雷槍を作り出し上空へジャンプ。
そして先程のキックのようにマントから出る炎を推進力に急降下、着地地点はジュリウスと副隊長。
まずは着地と同時にジュリウスの近くに雷槍を突き刺す。球の対処で精一杯だったジュリウスは雷槍から発生した電流を受けてしまい他の4人と同じくスタン状態になってしまう。
さて、時間がないからさっさと決める!
着地したその後体を翻し、副隊長の元へと飛び掛かりジュリウスと同じように副隊長の近くに雷槍をぶっ刺す。
主人公も同様に電流を食らってしまいスタン状態になる。
……これで全員鎮圧完了だな。
そうやって自分は先程は失敗した図書館の屋上へと飛び上がり、振り返る。
眼下にはスタン状態にありながらまだなお動こうとしているが動くことができない現状に表情を歪めるブラッドのメンバー。
いつスタン状態が解けるか分からないのでさっさと逃げるに限る。
そうやって自分は初めての人との戦闘を乗り越えることが出来た。
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寝床にしている愚者の空母へと戻ってきた自分をアバドンが心配そうに迎えてくれた。
「キュ!?キュキュキュー!!」
『ありがとう』と感謝をしつつも、先の戦闘を思い出す……。
────本気で殺しに来ていた。
思い出すと同時に腹部と右目が痛んだ気がした……まだ完全には治っていないのかもしれない。
それよりもあの目を思い出すと恐怖で体が震えてしまいそうなほど鋭かった……いや、鋭いとは違う。
……そう、『自分を殺すのが当たり前だと言うような目』だった。
自分の両手を見てみる。その目に映るのは少しぼやけているがマメが出来て何回も潰れたゴツい……だが、しっかりと人間の手だと分かる自分のものではなく、白い表面に金色の筋繊維のような組織で作られた異形の手。
明らかに人のモノではない。
……この世界に来て、いやアラガミとして生まれ変わって初めて感じた孤独。
自分と似た個体という意味では仲間はいる。だがそのどれもが自分のような存在ではい。
もし──もしも人間であったのなら……いや、せめて人型のアラガミであったのなら、自分の未来は変わっていたのだろうか。
自分の寂しさを理解してくれたのか、アバドンが小さく鳴きながらその体を擦り寄せてくる。
とても小さく少し煩わしく感じる時もあるその行動が、今は何よりも嬉しく、自分の心を暖めてくれる大切なモノに感じた。
──あの日までは。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
はい戦闘は一瞬!グロい描写も特になし!主人公は葛藤しない!
……なんかもう期待されていた方を裏切るようで本当に申し訳ないです。
私にはそんな酷い描写を書く気力はなかとです……。
次回は多分ラケル先生回になると思います。
そしてキャラ崩壊注意の回でございます。
ラケル先生好きなのは好きなんですけどねぇ……どうしてもロミオやらを○したのがバッドポイント……。
では、次のお話で。
主人公は最終的に人類に……
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味方してほしい
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敵対してほしい