転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

ラケル先生回と言ったな……あれは嘘だ。
すいません本当に……本当にすいません。
いや書こうとしたんです。でもラケル先生ってどうやって書くねん!キャラ崩壊激しいぞこれ!?っとなってしまいました。本当に申し訳ないです。

私がGOD EATERの小説を書くのに向いていないなどを厳しいご指摘を頂きましたが、まさにその通りだと思っています。
私自身まだまだ未熟であり、文章や言葉の選び方など細かいところは全て読者の皆様に直してもらっている現状です……。

未熟な身でありながらこんなことを皆様にお願いするのは本当に不躾だと思いますが、どうか……どうか最後までこのお話に付き合っていただけたら幸いです。


それでは本編へどうぞ








第19話 不完全な終わりと焦がれる乙女

それは今から1時間程前の事。

 

 

僕たちブラッドは極東支部から一旦移動要塞フライアへと戻り、感応種等を始めとした討伐任務を行っていた。

戻ると言っても少しの間で、長くても1週間くらいとのことらしい。

ナナや先輩は賑やかな極東支部から離れるのが寂しかったみたいで、少し落ち込んでいた。

因みに僕も寂しかったんだけど、副隊長だからしっかりしないとって思ったのとナナや先輩が落ち込んでたのを見て、慰める方に回ってたから落ち込む暇もなかった。

 

ただ、やっぱり極東支部に比べてフライアは静かだからちょっと物足りなさは感じてしまう。

あと苦手なグレム局長もいるのがそれに拍車をかけたりする……まぁ滅多に会わないんだけどね。

 

極東支部にいる間に先輩と色々と一悶着あって、その時は赤い雨やらなにやらで色々とあったんだけど今はギスギスしてたギルとも仲が良く……なったと思う。

実際まだ先輩は血の力に目覚めてないけど、それを補う程にサポートをしてくれるようになった、いやサポートの鬼って言っても良いと思う。

格段に戦闘も楽になったし、本当に先輩様々だ。

 

さて、ここフライアに来て3日目なんだけど、ブラッドの皆がラケルさんの所へ呼ばれているみたいだ。

何かあったのかな?

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

フライアのエレベーターを使ってラケルさんの居る階層へとやって来る。奥にはグレム局長の局長室があるからここにはあまり来たくないんだけどなぁ……。

 

そんな事を思いながらラケルさんの部屋の扉を開ける。

するとそこには既に僕以外のブラッドのメンバーが揃っていて、先生を含めた6対の目が僕へと同時に向けられる……言い表しようのない恥ずかしさが込み上げてくるが、それと同時に遅れたことへの申し訳なさから先に来ている皆へと謝罪する。

 

「すいません、遅れました」

 

「俺達もさっき来たばかりだ、気にするな相棒」

 

そうやってギルが慰めてくれる。

やっぱりこう……頼りになるお兄さん的ポジションだから、相棒って言われるのに実はまだ慣れてなかったりする……信頼されてるってことなんだけどね。

 

 

僕がやって来たのを見た、ラケルさんが優しい微笑みで揃ったことの確認をとる。

 

「さて、皆揃いましたね」

 

「それで先生、頼みたい事とは?」

 

どうやらジュリウスはラケルさんから事前に何か聞いていたみたいで、今回皆を集めた目的を問いかける。

 

「ええ……今回あなた達にお願いしたいのはこのアラガミのコアの奪取です」

 

ラケルさんはそのまま良くわかんないボタンとかがダーッと並んでいる機械を弄って丸型のモニターにとある画像を投影する。

 

「なっ!」

 

「コイツは……」

 

それを見た僕達は一様に息を飲んだ。

そこに投影された画像のアラガミはかつて僕達が遭遇し、逃してしまった特務対象のアラガミ──ハンニバル特異種だった。

 

 

実をいうと最初の遭遇から僕達はこの特異種とは一切遭遇していない。前に極東支部の皆と一緒に榊博士の話を聞いたときには僕達ゴッドイーターを恐れているとか何とか言ってたけど、まさにその通りでこの前なんかジンさんっていうベテランのゴッドイーターが負傷している状態にも関わらず自分が倒したアラガミを回収して何処かへと消えたらしい。

 

 

そんなこんなで未だに謎が多いこのアラガミだけど、どうしてこれのコアが要るんだろう?

というかそもそも何処にいるかも分からないから見つけるところから始めないと。

 

「先生、このアラガミは現在捜索中で発見すら出来ていないのですが、その発見からが任務……と言うことでしょうか?」

 

シエルもそう思ったのかラケルさんに進言している。

それを聞いたラケルさんは「あぁ……確かにそうでしたね」とクスクス笑いながら再び機械を操作して二つ目の画像を表示する。そこに映っていたのは対象となる場所をマップ上に『 』で現したものと、その周辺のマップ。更に、その対象に現在進行形で向かって動いている1つの赤い点だった。

 

「先生これは……?」

 

「この赤い点があなた達のいう特異種の現在位置です」

 

「なっ!?」

 

あんなに見つかることのなかった特異種を…?

どうやったのかとか色々と気になる点が多いのだけど、そんなことは知らぬ存ぜぬの態度でラケルさんは話を続ける。

 

「この特異種は現在『黎明の亡都』へと向かっているようです。なのであなた達にはここで特異種を待ち伏せし、討伐してほしいのです」

 

「どうして特異種の討伐が必要なんだ?それに俺達よりも適任は多くいるだろう」

 

ラケルさんの言葉にギルが疑問をぶつける。というかちょっと言葉足らずじゃないかなぁ……多分「自分達よりも強い人達はいるのだからその人達に任せるべきだ」なんだろうけど、それだと「自分達は忙しいから他のやつに任せればいい」とかに取られかねないよ……。

ただ、ギルの疑問は最もだ。今の今まで特異種による目立った被害報告は無い……というか些細な被害さえ聞いたことがない。

だから極東支部でも捜索はしているし、特務対象にはなっているけどそこまで優先順位は高く扱われていない……それよりも今発生している感応種等の対応に追われていて、ごく一部のゴッドイーターしか捜査などに回されていないのが現状だと榊博士から聞いた。

 

そのギルの疑問も最もだと思ったのかラケルさんが、今回何故この特異種を討伐するのかの理由を話した。

 

「それは……この特異種のコアが神機兵の開発に役立つ可能性があるのです」

 

「どういう事です?」

 

「詳しくは仮定段階なので話すことはできませんが『アラガミを捕食し、新たな力を身につける』…このアラガミが持つかもしれないこの特性を、このアラガミのコアを解析することで神機兵に応用できるかもしれないのです」

 

「んー……えっとー、つまりどういうこと?」

 

ナナが頭に?マークを沢山浮かべながらラケルさんの話を分かろうと努力している。因みに僕も理解している風に振る舞ってるけど全くわからない!!

するとシエルがナナに解説を始めたので、ちゃっかりと聞き耳を立てる……盗み聞きじゃないよ?横から聞こえただけだもん。

 

「『アラガミを捕食し、新しい力を身につける』……つまりこれが本当で、神機兵に搭載できるのならそのアラガミを倒すことに特化した神機兵等を作ることができる……と言うことですね?」

 

「ええ、シエルの言う通りです」

 

ラケルさんの肯定を聞いて、それだと本当に凄いことじゃないか……と実感する。

局所的に進化したアラガミや接触禁忌種だってそれを倒すのに特化した神機兵を用意すれば通常の神機兵よりも遥かに倒しやすい。

それならこれが発見された今、早急に討伐するのが良いだろう……けどなんで僕たちなんだろう?

 

「アンタの言いたいことは分かった……だが、まだもう1つある。俺達がやる意味はあるのかって話だ」

 

だからギル!それじゃあ勘違いされるって!

本人に悪気はない分余計に悪質だ、いや悪質って言ったらギルに失礼かな?

そんな知らない人から見たら高圧的な態度なギルにも微笑みで返す度胸があるラケルさんは、事前に用意していたかのようにスラスラと理由を話した。

 

「それは前に他のゴッドイーターと遭遇した際に、感応種を持ち帰っていました……もしこのアラガミに他のアラガミの能力を得る事が出来るのであれば感応能力を手に入れていたとしてもおかしくはないでしょう」

 

「…………」

 

「そうなると、通常のゴッドイーターでは神機は使えずただ喰われるか、逃げるのを眺めているだけになってしまいます」

 

「だから、感応種にも対抗できる俺達がやる必要があるって訳か」

 

「はい……それに」

 

「それに?」

 

「もし、このアラガミが他のゴッドイーターの手によって討伐されコアを回収された場合、神機兵の為ではなく他の事に応用されてしまう可能性があります」

 

「そんなことが?」

 

「ええ、本部は権力の奪い合いなどは日常茶飯事。そのなかで未だに争いながら成功するかも不明な段階の神機兵に貴重なコアのデータを使うよりも、新しい神機に使った方が良い……と感じる人もいるでしょうから」

 

その顔は何処か悲しみの色が出ていて、本気で神機兵を作って多くの人を助けたいと思っているのだろうなと感激した。やっぱいい人だなーラケルさん。

そんなラケルさんの説明に納得がいったのかギルは一言「わかった」とだけ告げてそれ以上は何も言うことはなかった。

 

 

そんなギルに代わって口を開いたのは我らがジュリウス。

 

「分かりました……皆。今から直ぐに準備を始めろ……特異種を討伐しに行くぞ!」

 

ジュリウスのその力強い言葉に僕を含めて皆が頷く。ラケルさんはそれを見て「ありがとうございます」と笑顔で感謝してくれた。

 

 

その後僕達は各々の準備を追えて、特異種への討伐へと向かった……。

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

あの子達が特異種……いえ、彼の元へと向かう為に部屋から出ていくのを見届けると、私は直ぐ様手元の機械を操作し、壁に取り付けられた幾つもの画面に彼の姿を捉えた画像を表示させる。

改めてみるその姿に頬が熱くなるのは何故なのだろうか……これも私の中の声が彼に興味を示しているのだろうか?

 

最初はただただ変わったアラガミが居るのだと聞いただけであった。しかしジュリウス達を『見守る』為に用意していたカメラにそれが写った時、私は一気に心引かれた。

……今から少し前、ジンという極東支部のゴッドイーターが感応種と接触禁忌種の2体に遭遇し、窮地に陥っていることをオペレーターが聞き、近くにいたあの子達へ増援が依頼された。

私は何故かその場所に置かれていたカメラへと『偶然にも』回線が繋がったので、あの子達が到着するまでジンとやらがどこまで持ちこたえるのかを眺めるつもりだった……しかし、私は見つけてしまった。

 

 

ゴッドイーターが武器である神機を使えないながらに必死に生きようとするその様を嘲笑うかのように眺める1体の白いアラガミを。

それはデータベースで見たことのあるアラガミ、ハンニバルの変異種のようであったが、彼はアラガミらしからぬ知恵を持っていた。

その証拠にゴッドイーターが消耗しきった所を狙い2体のアラガミを瞬く間に排除し、そしてその牙はジンという有象無象のゴッドイーターを食らう──かと思ったのだが、彼は私の予想に反してゴッドイーターに手をつけることは無く、そのまま自身が倒したアラガミの死体を抱えながら消え去っていった。

その行動は私には人を食らうのを避けているように見えていた。

 

 

それからの私はおかしくなってしまった。

終末捕食を起こすために行動する傍ら『彼』の事を考えてしまう。彼は今どうしているのだろうか?何を好んで捕食するのだろうか?生息地は?意思の疎通は?──など、思い出すとキリがない。

お姉様からは「どうしたのラケル?顔が少し赤いようだけど」などと心配されてしまった。

その時は何でもないと誤魔化したけれど、はっきり言って異常だ。

 

 

このままではいけないと思い、今一度自分の彼に対する意識を確認してみることにした。

すると、彼に対する想いはジュリウスと似た──いや、それでいて少し違うような……?

そう、ジュリウスに対するのが「母親」としての愛しさならば彼に対してのこの想いは……。

 

 

私は私の気持ちを確かめるためにあの子達に集まってもらうことにした。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

そうして今、彼がブラッド全員を殺さずにそのまま何処かへと姿を消したのを見届けている。

そして私は理解したこの気持ちが何なのか。

 

 

きっとこれは『彼を食べたい』と言うことなのだろう。

彼の全てを知りたい、彼と一緒になりたい。

そう思うのであれば私が彼を捕食すれば良いのだ。

その為にはどうすればと考えたが……幸いちょうど良い事に彼を手に入れるための道具が私にはある。

なら……やることは1つだ。

 

 

私は手元の機械を操作し、新たに彼を手にいれる為の計画を練ることにしたのだった。

 

 

 

 




今回も最後まで読んでいただき本当に有難う御座います。

……まず最初に全国のラケル先生ファンの方々に心から謝罪したいと思います。
しかしこれは二次創作!皆様もお気に入りのラケル先生を書いてはいかがでしょうか?

さて、そんなこんなは置いておくとして。
前にも話したかもしれませんが、私としては書きたいエンディングはもう決まっています。というかもう既に書いてます。
ただ、そのエンディングは2つあって今現在どちらにしようか大変悩んでいる所なんですけどね。
ただ、どちらも主人公にとっては幸福でもあり不幸でもある終わりです。
もしかしたら両方書くかも知れませんが、私の気力的に無理な気がしてます。

グロ描写はなんとか頑張りますのでお許しくださいませ……、実際に体の骨がぱっくり逝くのを経験したりするとうちの子ならまだしも原作キャラにさせて良いものか……と思ってしまいます。


それではまた次のお話で。

主人公は最終的に人類に……

  • 味方してほしい
  • 敵対してほしい
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