なんと日間ランキング13位にランクインしてました……。
前は90位とかでしたのに……本当に皆様のお陰です。
感謝しかありません。
さて、今回はほぼストーリーは進むことはありません。
え?元々そんなに進んでないだろうって?
やめてくださいよ~……はい、一人茶番はやめます。
最後の辺りは本編とはほぼ関係ありません。
これからの布石と言いましょうか、下準備的なモノなので本編とはほぼ関係ありません。大事なことなので2回言いました。
では、本編へどうぞ。
ブラッドと交戦してから数日が経過した。
あれから神機使いを見かけることが増えていて、少し肩身が狭いというか、行動範囲が少々狭くなって来た……やはり自分を探しているのだろうか?
そろそろこの寝床も捨てて新しい寝床を探さなければいけないかもしれない。かといってこれ以上の物件とか中々見当たらないのは事実で、自分1人ならまだしも今はコイツがいるからな……。
そう考えながら胡座をかいている自分の足の中で体をコロコロと転がしながら遊んでいるアバドンを見つめる。
ふと、思ったのだがいつまでもアバドン呼びではこう……味気ないな。
折角だしなにか名前でもつけてみようか。
「キュ?」
不思議そうに顔を傾げるアバドンはスルーしながら名前の候補を考えてみる。
安易にホワイトとかはちょっと可哀想だし……んーなんかそこそこ格好良くて呼びやすい良い名前が無いものか……。
こういう時に他言語とか勉強しておけば色々とアイデアが出たのかもしれないが生憎と勉強は必要最低限しかしていない。からっぽの頭から必死に名前っぽいのを引っ張り出そうと体をゆらゆらと左右に揺すってみる。
自分に釣られてアバドンもゆらゆらと左右に揺れる……何これ可愛い──じゃなくてはよ考えろ自分。
……あ、一個それっぽいのがあった。
ルイン。何でそれが思い浮かんだのかって言うと……ほら、男子なら中学生とかの頃に色々と妄想する時ってあると思うんだ。それが自分にもあって、まぁまぁ痛い思い出なんだが……その時に覚えた単語の1つだった筈……意味はなんだっけ?廃墟とかそんなんだった気がする。
廃墟を意味する言葉をつけるのも申し訳ないかなーと思いつつも発音はしやすいし、1度出てしまうと他に納得のいくものが出てこない。
それからしばらくの間捻り出してみたが、結局ルインにすることにした。
『おい』
「キュ?」
『これからお前はルインだ。アバドンじゃなくてルインだからな?確りと覚えろよ』
「…………」
あれ?反応が悪い?もしかしてこっちの意志が理解できてないのか?固まったままのアバドン──改めルインが少し心配になり、出ることは無いが冷や汗が流れる。
いよいよ本格的に大丈夫なのか……?と思ったその時、アバドンが再起動した。
『お、大丈夫か?』
「キュ……」
『ん?どうした』
「キュ!」
『ああ、飯か?少しまt──』
「キューーーッ!!」
『うおっ!どうした!?』
膝の上で何やら不満そうにしていたルインが思いっきり顎に頭突きをしてきたようだ──。
ようだと言うのは咄嗟の事で目でその動きを捉えるのが出来なかったから、そして今現在自分の顎に頭突きをくらわしているのだが……生憎全く痛くない。
寧ろポヨポヨと音を立ててゴムボールみたいだなぁーと考えれるくらい柔らかい……いや、自分が無駄に頑丈なのかもしれない。
そう変な考えをしている間もルインはポヨポヨ、ポヨポヨと音を立てながら顎に攻撃をしている。
しかし、これではまるでルインが怒っているみたい……ハッ!まさか!
『なぁ』
「……キュ~?」
心なしか声が何時もよりも低い気がする。
人なら多分睨み付けているんだろうな、これ。
しかし聞かない限りこれが原因なのか分からない、今後の関係を良好に保つためにも今のうちに修正しておくのが良いだろう。
『もしかしてルインって呼び方は嫌か?』
「キュ!?キュキュキュキュキュキュ!!」
そう聞くと物凄い速さで頭を左右に振り始める。それを見てふと、昔話した火起こしの装置を思い出した。ほら、あの木の棒をグルグル高速で回して火を起こすやつ……あれって本当は火がつかないんだっけ?
ただ、今のルインが棒ならワンチャン火がつくんじゃないかって程にその動きは素早い。
一応首というか頭を横に振ってるってことは、ルインって呼ばれるのはルイン的には良いのか。
なら、何が問題なのか……。
…………あ、もしかして。
『名前で呼んで欲しかったのか?』
「……キュ!」
今まで一番大きく頷いたルイン。頷く勢いが強すぎて1回転しそうになっていたのはさておき……そうか。
なんかだんだんペッt……じゃない、人間っぽくなってないか?言葉を理解しかつ自身の名前を(自分が一方的に名付けただけだが)呼ばれたいなどと思考がアラガミにしては随分と人間に近づいている気が……。
……まぁ、良いか。
こいつはルインだ、誰がなんと言おうと自分の仕事の仲間のルインだ。
さて、明日からはいよいよ本格的に寝床探しを始めるとしよう。その為にも人目が少ないであろう夜から動き始める必要があるだろうから、今日は少し早く寝よう。
体を横にして縮こまるように体を曲げ、目を閉じる。
近くにルインが寄ってくる気配がする。
だから思わずこう呟いてしまった。
『おやすみ、ルイン』
そうして自分の意識は少しずつ沈んでいった。
夢を見た。
そこは海外の有名なよくわからん建築家やデザイナーが関わったような教会と図書館が合わさったかのような巨大な空間だった。
延々と続く赤いカーペットと空間を照らし続けるシャンデリアに壁のように規則正しく並んでいる本棚。
時たま見えるステンドグラスには女神のような女性や何処かの神話を表しているのかドラゴンなどが描かれていた。
そんな歩き続けていたら気が狂いそうな道を『俺』はそこを歩いていく。まるで誰かが呼んでいるかのように……まるでそこに居るのを知っているかのように……。
それからどれくらい経過しただろうか。
目の前に開けた空間が現れた。本棚も円上に並び真ん中には木の机が置いてある。
そこには椅子に座りながら何やら考え込んでいる一人の少年……その少年が俺の方へ振り替えると、俺は驚きで声が出なかった。
黒髪で無駄に延びた後ろの髪を適当に結んだヘアースタイルに、目元まで延びている前髪から時折覗く鋭い目付き。
見るからに「暗そう」と思わせるようなその少年は、俺の親友である────
……誰だっけ?
いや、顔は思い出せる。こいつと一緒にGOD EATERを始めとしたゲームをプレイしたことや、一緒に出掛けた事だって。
2年生の始めに行った修学旅行だって、自由行動の時はコイツと一緒に秋葉原を含め、東京を回ったんだ。
……だけど、思い出せない。こいつの名前が。
俺が思い出せずに立ち止まっていると、向こうが俺に話しかけてきた。
「やぁ、久し振りだね禊君」
「あ……ああ、久し振り…だな?」
「……もしかして忘れちゃってる?僕の事」
「い、いや忘れてはないんだ!ただ……ただ」
「……ただ?」
「……名前が思い出せないんだ……ゴメン」
俺は心から謝罪する。今まで一緒に遊んできた親友の名前を忘れるなんて糞野郎だ。
どう罵られても受け止める気でいた……が。
「ああ、そっか……仕方ないね」
「え?」
そいつは何も怒ることはなく、笑っていた。
唖然とする俺を見て、余程可笑しかったのか笑い声が大きくなる。
何がなんだか分からない俺に、笑い疲れたのかヒーヒー言いながら、少しだけ悲しそうな笑顔で理由を話し始めた。
「仕方ない……っていうか『そういう風に出来てる』みたいだから」
「出来てるって何が?」
「僕の口からは言えないよ。それに僕だって最近聞いたばっかりだしね」
「すまん、お前が何をいってるのかさっぱり分からんのだが……」
「うん、分からないように話してるからね。ただ、別に落ち込む必要は無いよ。僕だって禊君のようになるかもしれないし、なったとしても困らない程度に配慮してるって話だし」
「う、うーん……良く分からんぞ?」
本当に何を言っているのか全く分からない。
前世ではそこまで頭は悪くなかったと思うんだがなぁ……。
と、そうして俺が腕を組みながら唸っていると溜め息をついて少年は椅子から立ち上がった。
「……まぁいいよ。それよりも僕は行くとこがあるみたいだしそろそろ行くね」
「そっか、分かった……最後に名前だけ聞いてもいいか?」
それは今度こそ忘れないために。
自分の記憶のなかにこいつの名前という楔を撃ち込む為に、目の前の少年の名前を聞かなければならない。
すると、少年は少しだけ呆れたような顔をしながらも、その名前を教えてくれた。
「……
「荒月 蓮な……よし!覚えた!今度は忘れないから安心してくれ!」
「……うん、ありがとう。じゃあ行くね」
俺が返事をする前に蓮は行ってしまった。
蓮の姿見えなくなると俺の意識はだんだんと遠のいていって…………。
今回も最後まで読んでいただき本当に有難う御座います。
投稿頻度をなるべく落とさないように頑張ってはいるのですがこれが中々難しいです。
毎日投稿とかなされてる方々はバケモ…ゲフンゲフンもとい凄い方ですよ。
そろそろGE2の本編も終わりに向けていこうと思っているので何とかしなければ……。
では、また次のお話で。
この作品のヒロインはー
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キュウビまたはマガツキュウビだろ!
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ルインちゃん1択!
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フランさんだと思う!
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リッカさんでしょ!
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ラケル先生だろ!