転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

何とか日間ランキングまさかの9位にランクインしました!……嘘かと思うレベルですよね。
さらにさらにUAが遂に50000を突破しました!

本当に何から何まで皆さんがいてくださったお陰です。
まさかここまで行くとは……。
さてさて、主人公達は待ったり進みますがゴッドイーターの皆の時間は結構早く流れていってます。
何が良いたいかってそろそろランク4辺りの話まで進めないと……。


という訳で本編へどうぞ。


第22話 赤い雨と神と病

アバドンことルインに名前をつけてからはや2日が経ち。

あれから自分達は『贖罪の街』の中心部からある程度外れたビル群へと足を運んでいた。

因みに今の寝床は大きな入り口がある2階建ての建物で、大型の自分でも確りと動けるスペースがあるのがナイスポイントだ。……まぁ、周囲に水らしきものが見当たらないのが欠点ではあるが、元々アラガミはそこまで水を必要としない存在……のはず。それにここまで神機使いは探しに来ることは無いだろう。

 

それにここは辺りに似たようなビルや建物が多いから、きっと丁度良い隠れ蓑になるはずだ。

こうしてみると子供の頃を思い出すな……良く親友と一緒に裏山で秘密基地ごっことかしてたっけ。

……まぁ名前は忘れてるし、顔もちょっと怪しいんだけどな。そんなに忘れやすかったか自分?

 

こんな世界に来て何回も死にかけてるようなもんだしビックリして記憶の整理がちょっとできてないのかも知れない。一先ずは落ち着いて生活が出来るまで強くなって、隠居……は違うな、身を隠しながら生活しよう。

 

 

取り合えずは……ここらにどんなアラガミが居るか餌探しのついでに見ておくか……。あわよくば自分の有益になるアラガミを食っておきたい。

 

 

そういえば……今の自分ってスタンとかヴェノムの耐性ってどれくらいあるんだろうか?

アラガミって確かそれぞれの種族というか神族?によってスタンやヴェノムとかに対する耐性値が違ったような覚えがある……とはいってもそんなこと関係なしにぶん殴ってたから確証はないけど。

もしあるのだとしたら自分の耐性値はどのくらいになっているのだろうか?ハンニバルと同じ?それとも神速種と同じ?いや、そもそもハンニバルと神速種が同じだってことも考えられるよな……?

 

 

一応成長するまでにザイゴートはまぁまぁの数は食べている。自分の体がアラガミの能力とかを手に入れられるのならザイゴートのヴェノムを付与する能力や耐性とかを持ってそうだが……いや、あくまでも他のアラガミの力を手に入れられるのは自分がそのアラガミの得たい部位や能力をハッキリとイメージしないと現状ではただの食事になっている。

 

 

ザイゴートを捕食したのはこっちの世界に来て最初の頃で、あの頃は体を大きくしたいから……という理由のみでザイゴートや他の小型アラガミを捕食していた。

だから今の自分に備わっているかは怪しいところだな……。

というかそもそも意識せずに炎などを使って攻撃をしようとすると自身が持つ他の属性も同時に発動してしまうみたいなので、毒を持っているならとうの昔に発動しているはずだ。

 

 

まぁ、未だに自分のこの能力については人間である自分の意志が関係しているのか、それともアラガミ及びオラクル細胞本来の能力なのかは分からないが。

さて、考え事をしていても変わることはない……さっさと探しにいきますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ルインを忘れかけていたので、ルインがその後拗ねてしまって色々と面倒くさかった。

 

 

 

 

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そうやって、土地の把握やらアラガミの捜索をしていると足音が何処からか聞こえてきた。

さてさーて?いったい何者かね?そうして足音が聞こえた方角へと足を運ぶ。

足音へ近づいて行くと次第にその足音の主もこちらの足音に気付いたのだろう。足音が聞こえる頻度が少なくなり、警戒しながら進んでいるのようだ……。

ビルとビルの間を駆けるのを一旦止めて近場のビルの屋上へと飛び乗り、次はそれよりも高いビルへの屋上へと飛び乗っていく。

ある程度の高さのビルへ上がると辺りを見渡してみる。

音の方角からして多分ここら辺じゃないかとアタリをつけて重点的に探していると……いた。

 

 

美術に疎い自分でも鮮やかな色と分かる、緑色の体毛に覆われた白い肌を持つアラガミ……イェン・ツィーだ。

今現在最も会いたいアラガミの一体、しかも2体一緒にいるという素晴らしいセット内容で。

こう言うところでは運が良いのに、何故命の危機に瀕したりする時とか大事な時のクジ運は悪いのか。

 

前のブラッドとの遭遇もどうしてだったのか。

まぁ、シエルの血の力の直覚……だったっけ?あれで見つけられたのかもしれない。

さて、落ち込むことは後でも出来る。今は自分の目に映っている幸運を手に入れることに集中しろ。

 

 

見る限り2体ともチョウワンを4体ずつ召喚している。

確かゲームだと4体が限界だった筈だが、ここはゲームの世界ではない。前に戦ったヴァジュラのように自分の知っている行動とは違うことをする可能性もある。

チョウワンだってもっと多く召喚することだって出来るかもしれない……小型と言えど数という戦力差は戦いに置いてかなりのアドバンテージになる。

 

 

昔歴史の先生に聞いたが、戦争において満たす事が出来ればほぼ確実に勝てる条件があると。それは数。

相手よりも圧倒的に多い数を用意して数の暴力で押し潰せば勝てる……と。

油断はしない、それはヴァジュラで痛いほど学ばせて貰ったのだから。

 

 

だからこちらも数で勝負させてもらうことにする。

イェン・ツィー達は周囲を見回しているが、あくまでも周囲。自身の上空等は確認していない。

その為こっそりとイェン・ツィー達の近くにそびえ立つ一際高いビルの屋上へと移動。

8つの大小異なる背中のマントを展開させ、小さな銃弾サイズの炎球を作り出していく。向こうはまだ気付いていない……が、いくら微量でも大量のオラクルが集まればそれは大きな個となる。所謂塵積もだ。

だから50を越えた所で遂にイェン・ツィーがこちらに気づいた。同じくチョウワン達もこちらを向く。

 

 

気付かれたと同時に各炎球に注いでいた炎を一気に増加させ、ハンドボールサイズの炎球へと変化させる。

そして、その炎球をイェン・ツィー達に目掛け一斉に放つ。50を越える炎球がイェン・ツィー達の元へと降り注いで次々とその体を貫き、燃やしていく。

圧倒的数による質量押し。某有名な金ピカの王様みたいな技で、一見すると強そうにみえるこれにも色々と問題がある。

 

 

まず第一に時間がかかること。

今回みたいに相手に気付かれないようにするためには微量のオラクルで小さな球を作り、そこから一気にオラクルを注入し増幅させる……のだが、一気に多くの球に入れられるオラクルも限度があるようでせいぜい今撃ったハンドボール程度の大きさが限度である。まぁそれでも十分だと思うが。

 

次に精度の問題。

ヴァジュラのように5発ほどならターゲットを狙い続けるホーミング性能の高い球も撃てたりするが、このホーミング性能はどうやら自分の意思と連動しているようで、自分の集中力が低下していくとそれに応じて球のホーミング力は無くなっていってしまう。

5発でもまぁまぁ難しいのに50発を越えるとどうなるか?精々今のように各方向に真っ直ぐ飛ばすとかぐらいしか出来ない。某金ピカさんのゲ○ト・オブ・バ○○ンは四方八方に出せるが、これはそれに劣化に劣化を重ねたようなものでパチモンとすら言えるか怪しい。

 

ただ、数の暴力というのは実際強いもので欠点はあるが決まればかなりのダメージを期待できる。

当たるのがランダムなのであまり小型には向かないが、今回は敵が密集していたので使ってみた。

まぁまぁの数が当たっているようなので、密集地帯でも使えそうではあるな……まぁ、その前に撃てるかどうかだが。

 

 

オラクル球の雨を食らった事で互いのチョウワンはどうやら全滅。そしてイェン・ツィー達も翼腕に風穴が空いていたり所々焼けていたりと酷い有り様だった。

まぁ、それでも容赦はしないんだがな。

屋上から飛び降りながら右腕に炎を纏い、ビルの壁を蹴って2体の内、自分から離れている方へと向かう。結構力を入れて蹴った為かヒビが少し入ったが、どうか許してほしい。

そしてそのままフラフラとよろめくイェン・ツィーに向かって加速をつけた拳をキメる。

見事に食らったイェン・ツィーは吹っ飛んでいき壁に激突。

そして呆気に取られている(ように感じた)もう1体のイェン・ツィーには試したいモノがあった。

自分は手から炎や雷を出すことができる。いや、マントの性質で足や尻尾からも出せるのだがそれは割愛。

 

と言うことはもし自分の手が相手の体内に入っていた場合、内部へ炎や雷をぶちこむことで内側から破壊できるので無いか?という疑問である。

寧ろなんでこんなの思い付いたかって……とある格ゲーにいたんだよ、名前はG・ル○ールっていうんだけどな?

 

まぁそんな訳で残ったイェン・ツィーの腹に速度をつけた手刀を差し込み、地面に倒す。

本当は持ち上げるんだが、そんな余裕は今の自分にはないのでしない。

そしてそのまま手の先からイェン・ツィーの内側に炎と雷を同時に放つ。するとイェン・ツィーが苦しみだし数秒後に絶命した……強くない?

やはり内側は血肉の通る部分なために弱いのか?

そうなると自分もそれに当てはまるかもしれない、幾ら外皮が強くなろうと内側が弱ければそこを突かれた時点で負けになるだろうしな。

 

 

さて、もう1体の方は……もう動いてないな。

いやいや、念のためにもう一発当てて反応を見てみるか、死んだふりとかしていて近付いて目をグサリッ!とか笑えないからな。

 

 

マントから炎球を1つ作り出し、それを壁にもたれ掛かるようにして倒れるイェン・ツィーに向かって放つ。

炎球はイェン・ツィーに命中したが、苦しむような反応は返って来なかった。

周囲の安全を確認して、屋上に待機させていたルインを呼ぶ。最近こっちの意思を読み取る力が強くなっている気がする……距離的にも内容的にも。

程なくしてルインが到着し、何かをねだるようにその場で止まる。

いや、分かってる。分かってるんだけどな……最近コイツは自分と一緒に飯を食べることに固執している気がする……この前もちょっと様子を見てくるから先に食べてろって念じたら結構怒ったしな。

 

 

しかし、どうすることもない現状、ため息をつくことしか出来ず再びマントを炎剣でカットして、その切れ端をルインに提供する。

そして自分はイェン・ツィーを回収し、ルインの隣で食べ始めた。勿論糧になるコイツらに感謝をしてから。

 

 

 

 

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ふぅ、腹も満たされたな……御馳走様でした。

両手を合わせ、改めて感謝を告げる。

 

 

すると、ポツ……と冷たい何かが頭の上に何かが落ちてくる感覚がした。

ん?何だ……と上を見上げるとそこには真っ赤な雲が上空を漂っていた……赤乱雲か。

 

 

赤乱雲。

それは文字通り赤い雲で、難しいことは分からないがコイツがかなりヤバイやつなのだ。こいつから降ってくる雨は雲と同じく赤く人間がこれに濡れてしまうと感染したら死、あるのみ。とまで言われる致死率100%の「黒蛛病」に感染する可能性がある……確か。

 

 

じゃあアラガミには被害がないのかって?被害は無いが影響はある。

これに濡れたアラガミの中には感応種に進化する個体も現れるらしい……これを自分が知ったのはレイジバーストをクリアした後だったりする。

 

 

だから自分が濡れても問題はない……はずなのだが、ハンニバルの感応種であるスパルタカスにはなりたくないんだよなぁ……スピードとか諸々で戦力ダウンになる気がする。伝説のオウ○バトルだと外れのクラスに変化してしまった感じだ。

そんな感じで前にも降ったことがあるのだが其のときはずっと空母の中で雨宿りしていた。

……さて、イェン・ツィーは食べ終えたし濡れすぎる前にさっさと撤退するか。赤乱雲もそこまで大きくないようだし多分直ぐに止むだろう。

 

 

 

 

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途中で雨宿りしながら寝床へ帰宅していると赤乱雲はいつの間にか止んでいた。思ったよりも短かったな……。

まぁこれでわざわざ濡れるのを心配しながら帰ることもない。さっさと帰ろう。

左手のルインに配慮しながら最短ルートで帰宅した。

 

 

ロミオが離脱するタイミングはさっきよりも大きな赤乱雲が来たとき……。

そこでラケルの奴の策略に巻き込まれてロミオは死んでしまう……。そしてロミオとジュリウスが相対したのはマルドゥーク、今まで戦ったことがない相手だし、恐らく強さもヴァジュラの比じゃ無いだろう。

 

 

マルドゥークを倒さなくても良い、ロミオとジュリウスを助けるだけで良いんだ。

そう……助けるだけで良いんだ。

 

自分にそう言い聞かせないと、恐怖で決めた意志が揺らぎそうだった。

自分の恐怖の感情が伝わったのだろうか?ルインが心配そうに自分の懐にやってくる。

その行動が嬉しくて暫くの間ルインを撫で続けてしまった……。

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んで頂き、本当に有難う御座います。

そろそろ私はフェンリル本部の奪還作戦のために連続ミッションを受けるところです。
遅いって言わないでください、事実なのでへこみます。
やっとこさ終わりが見えてきたので安心してます。

あとネタで分かったかもしれませんが私格ゲー大好きです……下手ですけど。
だからこれからもちょくちょく格ゲーネタが入るかもしれません。


ではまた、次のお話で

この作品のヒロインはー

  • キュウビまたはマガツキュウビだろ!
  • ルインちゃん1択!
  • フランさんだと思う!
  • リッカさんでしょ!
  • ラケル先生だろ!
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