転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

最近GOD EATERの小説がまた増えてきたのでちょっと嬉しいです。
ついでにいうとアラガミ転生も増えてほしいです(我儘)
この間Twitterで知り合いの物書きさんがコラボの話をしていて面白そうだなーって思ったんですが、他の世界線の設定とかと会わせるの大変そうだなーって思いながら聞いてました。

あとアンケートはラケル先生大人気ですね。
捕食ラスボス系ヒロイン……。


下らない話で長引かせるのもあれなので。
では、本編へどうぞ。








第23話 変異体と感応能力

謎の激痛で目が覚めた。

今までの中でも余裕で上位にランクインするであろう痛みが全身を襲っている。

外から受けた痛みではなく、中から食い破られるような痛み。叫ぶことすら出来ずに、ただ荒い呼吸と止まることのない痛みに対する苦しみの掠れた声しか出てこない……いや、出せない。

 

 

視界の端にはルインが映る……どうやらまだ夢の中のようだ。

ルインに心配させる訳にもいかないので寝床である建物から外へと出る。

何時もは起きない時間、外は暗闇に覆われているがそれらの光を遮る余計な灯りが消えたからだろうか、空には満天の星が広がっていた。

 

 

普段であれば幻想的なその光景に目を奪われたのであろうが、今は痛みがそれを許してくれない。

体の関節が全て砕かれ、千切られ、そしてそれらを全てぐちゃぐちゃに混ぜられるような異様な感覚とそれに伴う激痛が吐き気を催す。

幸か不幸か、頭はそれの対象ではないようで未だにマトモな思考ができる……と言ったら聞こえが良いがこの痛みと言い様のない気持ち悪い感覚をダイレクトに味わうことになるのだ。

吐きたいが、吐くことが出来ない。叫んで痛みを誤魔化したいが、叫ぶと余計に痛みが増す。

いっそのこと頭も痛めばこんな感覚をマトモに受けずに済んだかもしれないのに……などと考える。

痛みはまだ、収まりそうになかった。

 

 

 

 

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あれからどのくらい経ったかは分からないが、痛みは完全に収まったようで体は何事も無かったかのように軽やかだ。一応頭や体を触れる範囲で触ってみるが、伝わってくる感触的に大した変化は無さそうである。

 

 

まだ空も暗い……さっさと寝床へ戻って寝るとしよう。

今日起きた痛みの考察とかは起きた後にすれば良いだろうし、今は何よりも眠たい。

そうして自分はまだ寝ているルインを起こさないようにゆっくりと寝転び眠りにつくのだった。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

「キューー!!」

 

耳元(?)で叫ぶルインの声で目が覚め、体を起こす。

改めて両腕を見てみるが手や籠手、尻尾は変化が無かったし、首元とかも触ってもう一度確認してみるが変わった所は無いようだ。

ルインにも何処か変わったところがあるか確認してみるが、返ってきたのは頭を横に降る否定。

 

と言うことはアレはなんだったんだ?

自分が摂取した他のアラガミの部分が暴走した?……いや、それなら既に起きていておかしくないだろ?

そう思ったがあの激痛が起きた心当たりが昨日2つ起きていた。

……それは、感応種を(おそらく)規定数捕食したこと、そして赤い雨を浴びたこと。

 

 

感応種の能力を取り込もうとしたから体の性質が変化した?いや、体というよりも自分のオラクル細胞か?

赤い雨に関しては出来る限り当たるのを避けたつもりだが、それでも大型のためか当たるところは当たっていたと思う……だとしたら、あの痛みは感応種になるときに生じた成長痛みたいなものか?

しかし、そうだとするとスパルタカスになっていてもおかしく無いのだが何回も確認したようにスパルタカスのパーツと思われる部位は何処にも無い。

だからスパルタカスになったというわけでもないと考えるが、どうなのかは分からない。

 

 

まさかとは思うが自分が黒蛛病に感染したとか?

いやいや、それはあり得ないだろう。自分はアラガミで赤い雨は黒蛛病はアラガミには感染しないはず。

……でも、作中でそう明言されていたのか?レイジバーストをしたのだって大分前の話だから思い出せるものも思い出せない。

それに今の自分は中身は一応人間だ、赤い雨が自分を何かしらのシステム的なので人間と判断した可能性だってあり得る。

 

 

何にせよ、今の段階では分からないことが多い。

これは少し自分なりに調べてみる必要があるようだ。

ひとまずはイェン・ツィーの感応能力を手に入れることが出来たかどうかだ。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

手頃な実験体はいないか辺りを歩き回っていると、本当にちょうど良い奴らがいた。

そこにはボルグ・カムランと、それに襲いかかる大量の中型アラガミのコンゴウ達が居た。視線を周囲に映すと、ボルグ・カムランとコンゴウ達が戦っている所から少し離れたところに、複数のコンゴウを取り巻きで連れているハガンコンゴウが2体おり、どうやら奴らが群れのリーダーのようだ。

 

 

それにしても凄い数だな……ざっと20はいるんじゃないか?まぁ中型が大型を倒す為には数を用意するのが一番手っ取り早いからな。コンゴウはそれでいうとかなり大型を倒すことに向いているんじゃないかと思う。

現にボルグ・カムランも空気砲やらでダメージは食らっているみたいだし、このままコンゴウの数が減らなければ倒されるんではないだろうか。

 

 

……と、そんなことはぶっちゃけどうでも良い。

イェン・ツィーの能力は周囲のアラガミの攻撃対象を1体に決められること……偏食場パルスとかなんとかは分からないが、見よう見まねでやってみることにする。

意識をボルグ・カムランとコンゴウ達を眺めるハガンコンゴウの1体に集中させ、周囲のアラガミへ向けて命令を下す「そいつを攻撃しろ」……と。

 

 

すると先程まで隣で眺めていたハガンコンゴウがターゲットにしていたハガンコンゴウへと攻撃を仕掛け始めた。おお!これは成功じゃないか?

いきなりの事で理解が追い付いてないのか、呆然とするハガンコンゴウ(A)に対して先程まで交戦していたコンゴウ達が次々に襲いかかり軽いリンチ状態に。

 

 

 

 

 

 

 

 

うわー……能力を得たのは凄い嬉しいんだが、なんか複雑だなこれ。

 

 

 

 

暫くして団子になっていたコンゴウ達がその場から退けるとそこにはボロボロになって動かないハガンコンゴウの姿が。一応接触禁忌種なのだがあそこまで囲まれてボコボコにされてたら抵抗できないわな。

さて、能力は手に入れたみたいだが、あとは色々と検証してみるか。今度の対象はボルグ・カムラン。

攻撃しろと命令するとコンゴウ達は勿論だが、ハガンコンゴウまでもが攻撃に参加し始めた……とはいっても後ろで雷球撃ってるだけだが。

 

この時点で、自分がボルグ・カムランから意識をそらしたり、この場から離れるとどうなるのだろうか?

一旦この場を離脱し、少しの間を置いて戻ってみる。

すると未だにボルグ・カムランとコンゴウ達は戦っていた……ボルグ・カムランはボロボロだが。

対するコンゴウ達も数は減っては居るが怯んでいる様子はない……ん?

 

 

ちょっと待て?あくまでもターゲットを1体に絞って他のアラガミにそいつを集中して攻撃させるのがイェン・ツィーの感応能力だったはずだ。

あくまでも攻撃を誘導するだけで、アラガミの意思は残っているから、ある程度ダメージを受けたりしたアラガミは餌場へと捕食をしに行ったり、逃走したりの行動を取る。

だが今のコンゴウ達を見ていると、とてもイェン・ツィーの能力で攻撃対象を攻撃しているのではなく、なにか別の能力で攻撃することを強制……いや洗脳されているような……?

 

 

しかし、辺りを見回しても感応種らしきアラガミは発見することはできず、ここで今目の前で起こっている事を起こせるのは自惚れかもしれないが1体……いや、1人しかいない。

もしかしてもしなくても、十中八九自分であろう。

どうやら「ターゲットを決めて攻撃を集中させる」感応能力が「周囲のアラガミを強制的にターゲットへ攻撃させる」感応能力へと変化しているみたいだ。

これが自分の感応能力なのか、それともイェン・ツィーの感応能力をこの体が手に入れる際に変異が生じたのかはまだわからないし、もしかしたら先に述べた能力も実は違うのかもしれない。

 

 

ただ、もし今この場で起きている感応能力が自分のであるのなら、生き抜く上でかなり強力な武器を得たのではないかと思う。

それから暫くしてボルグ・カムランが倒れ、その場には目の前のボルグ・カムランと同じように所々が結合崩壊しているコンゴウ達とハガンコンゴウが残った。

対象が絶命したために能力が切れたのかハガンコンゴウが他のコンゴウ達を差し置いてボルグ・カムランを捕食しようとしている。

 

 

よし、自分が倒した訳じゃないが、無駄になるのならそれは自分が食べないといけないからな。

コンゴウ達が確りと食べてくれるのならそれはとても良いことだ。

……でも、これってアラガミに味方していることになるのか?いやいや、そんなことはない。現に大型のアラガミだって1体と言えど倒して、中型もその時に数体命を亡くしてるんだ。これは人に味方している筈だ。

 

 

そう言い聞かせながら、掌の中に収まるルインを思い出す──そういえばこいつは自分の感応能力に影響されなかったのか?

ルインを見つめ問いかける。

 

『あのサソリみたいなアラガミを攻撃したくなかったか?』

 

「キュー」

 

ブンブンと頭を横に降る否定との解答。

はて?ならばどういうことなのだろうか……?

コンゴウ達やボルグ・カムランとルインの違いと言えば自分の肉片を摂取しているくらい……!?

 

 

そう、ルインは自分の体を食べている状態だ。

つまり自分の感応能力は自分の肉体を与えたアラガミ等には効かないと言うことなのか?

そうなるとそれはそれで油断できないな……与えると言わずに攻撃されもし一部でも食べられでもしてみろ。

そいつもルインのように神速種になって自分の感応能力が効かなくなるかもしれないのだ。

洒落になってない。

 

 

未だにボルグ・カムランを捕食しているコンゴウ達に背を向けながら今後の自分の戦い方等を改めて再検討する必要性が出てきたな……そう思いながら自分は今日の餌を求めて再び走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──同時刻『贖罪の街』一帯で活動していたアラガミの行動が変異したとの報告が極東支部に上がることになる。

 

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んで頂き、本当に有難う御座います。

私は昨日PS2でカプエス2を起動させながらギースとGルガールで遊んでいましたが、やっぱり良いですねブラウン管。
個人的にPS2とかはブラウン管でやりたいです。

さてさて、最近はレトロゲーといいますかスーファミとかを押し入れから持ってきてプレイし続けているので、色々と他の趣味の時間が削られて来ている気がします。
もっと色々やりたいんですが時間がない……。

また一段落したらGOD EATER以外のお話も書きたいなー何て思ってますが、腰が重いので多分書きません。


ではまた、次のお話で。

この作品のヒロインはー

  • キュウビまたはマガツキュウビだろ!
  • ルインちゃん1択!
  • フランさんだと思う!
  • リッカさんでしょ!
  • ラケル先生だろ!
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