この前友人から例年通り種芋を頂いたので、自宅の庭で今年も栽培したいなーと思う次第です。
それはそうと前回も言ったんですがアラガミ化小説が4つ?程最近上がってきているので、本当に楽しく読んでます。私なんかよりよっぽど面白いので是非読んでない方は読んでみてください。
それでは、本編へどうぞ
ディアウス・ピターが、翼を広げ2体のうち片方のマータへと攻撃を仕掛けようと駆け出すのと同時にマントから20程の神属性の炎球をピターに向けて放つ。
先程の炎槍で警戒をしていたのか球がもう少しというところでピターが振り返り右の翼で6球程打ち消すが、それでも数はまだある。
14の神炎球がピターの体に命中していく。流石に弱点だった為に効いたのか、ピターが苦悶に満ちたような唸り声を上げる。そして、そこを逃さないように自分はビルの上から跳躍し、マントをブースターとして扱いピターの背中目掛けて一直線で加速する。
ピターの背中が目前に迫ると、左前足と左後ろ足の付け根に両足を置いて体を固定しつつ加速したスピードで横へぶっ飛ばしながら左手に作り出していた炎槍を深く、背中から腹まで貫通するよう力を込めて突き刺す。
体の肉質が硬いのか、それとも炎が実態ではないからなのか全て刺さるわけではなく、どちらかというと接触した部位を溶かして刺さっていったように感じた……因みにこの間約十数秒。
激痛が走った為かピターが暴れるので、コイツの背中を踏み台にして離れる。いまの自分だとコイツの翼はくらってしまうとちょっとシャレにならない。
背中に大きな痛みを負ったピターがこちらを睨む……改めて思うのだが人面獣体のアラガミほど気味悪いものはないと思う……ぶっちゃけ最初にマータとピターを見たときには恐怖とかよりも気持ち悪さが勝った。
今ではそこまでじゃないが、こうして実際に対面してみるとその気持ち悪さが蘇ってきそうだ。
そんな考えをしているとピターがこちらに駆けてくる、今いる2体よりも自分の方が危険と判断したらしい……まぁ一応神属性持ちですしね。
ピターの翼から放たれる一閃を横に大きく逸れることで回避し奴の足元に複数の炎槍を発生させ、敢えてそれを避けさせようとする。こちらの予想通り炎槍をピターはバックステップで避けたので、その着地するであろう予想地点の周囲に炎で出来た鎖……とは言うには少々不格好な先が分銅のような形で出来ている紐を無数に作り出し地面に着地したピターに絡み付かせ、拘束する。
「グオアァアアアアアア!?」
紐状の炎がピターの全身に強く食い込み、その身を焦がして行く……このままで終われば良いと思っていたが、そうはいかなかった。ピターが翼を振り回しながら暴れ、炎から逃れてしまった。
やはり炎に実体がないからダメージだけしか与えられないか……どうにかして実体を持たせることができたら良いんだが。
縄文土器のように全身に紐状の火傷を負ったピターは完全にこちらに集中しているため、気付かない。後ろから女王が襲い掛かっている事に。1体のマータがピターの背後から前足で帝王の体に傷をつける。
未だに残る敵の存在を忘れていたのだろう……だから、そちらに気を取られて、近づいているこっちに気付く事が遅れた。
持ち前の速さでピターに接近すると、コイツの一番の武器であろう一対の翼の内右側を右手を掴み、左手の炎剣で根元から溶断する。
「グ……グオオオオオ!」
「ガァ!?……グゥゥウウウアアアアア!」
やはり隙が出来たのか、ピターに残った左の翼で横腹を切りつけられてしまう。切られた箇所が異常な熱さと痛みを訴えるが、溶断した翼を投げ捨て自身切りつけ未だに体に食い込んでいる翼を掴み、先程同様に溶断するし、苦しむピターの顔面を蹴り飛ばし後方へ吹き飛ばす。
……咄嗟に攻撃に転じられたのは良かったけど、痛みにそろそろなれないとな、攻撃を食らう度に怯んでちゃ良いマトでしかない。吹き飛んだピターに向かってマータ達が追撃をしようと向かうのを確認すると先程投げ捨てた翼を回収して口に運ぶが、こんな時もこの翼を使えるようにと願うのは忘れない。
翼を捕食し終えると、回復に回す栄養を手に入れた為か傷口の熱と痛みが収まる速度が早くなったのを感じる……つくづくこの回復速度には助けられる。
まだ痛みはするが動くには充分だ。最大の武器である翼を失ったピターにマターが2体がかりで交互に攻撃を仕掛けており、じわじわと先程まで己達を圧倒していたピターにダメージを与えていっている……まぁそれも微々たるものなのだが。
2体が善戦している間に半分消えかかっているマータを頂くことにする。
こうも大型の……しかも接触禁忌種を捕食できることなんて数ないだろうから確りと自分の力にさせて貰おう。卑怯とでも何度でも言ってもらって構わない、こちらは自分が生き残るのに必死……弱肉強食の世界で生きているのだ。
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ご馳走でした……さて。
閉じた目を見開き二種類の鳴き声がする方向へと視線を向ける。そこには帝王の威厳はどこへやら、体の所々が欠けて見るからにボロボロのディアウス・ピターとこちらもダメージは追ってはいるが軽症のマータが居た。
……正直驚いた。結果的には今の状況と真逆になっていると個人的に予想していたのだが、それを良い意味で裏切ってくれたのは嬉しい。
完全に癒えた体を起こし両腕に炎剣を、自身の周囲には無数の炎球を作り出して堕ちた帝王に向けて走る。暫くの間放置していた為に距離が開いており、その間を埋めるために炎球をピターに向けて一斉に放つ。
ピターは炎球を避ける手段が自分の思いつく限りだが、己の体を動かすか広範囲の雷撃による壁を作るの2択。
だが、その両方はマータによって邪魔されることは必須だろう。しかし、しないわけにはいけない。
結果帝王がとった行動は雷撃を自分の周囲に向けて放つ──であった。その結果炎球の殆どは撃ち落とされてしまい、残りの数発も近くに居たマータに当たってしまう。
まぁ仕方ないよな?スピードを調節して雷撃が止んだ直後のタイミングで接近し、無防備のその顔に炎剣の乱舞による無数の傷を刻み込み、怯んだところに右ストレート!そして回し蹴りで体制を崩させ、下からのアッパーで顎を捉え体ごと浮かせる。
チラリと見えた人で言う胸骨よりも少し上部分であろう場所へ向かって両手を添え──直後、一瞬貯めた炎を掌の1ヶ所から弾丸のように発射するイメージで放つ。
放たれた神炎の弾丸は見事に帝王の体を貫くと同時にその命を奪い取る魔弾ともなった。
弾丸を受けた衝撃で後ろに倒れ、そのまま仰向けになって倒れたピター。自分は次の攻撃が来るかと警戒して以前炎剣を作りながら待っていたのだが、ピターはそれ以降動くことは無く。幾つか攻撃を与えたが、それでも動かなかった為に絶命を確認した。
と、同時に後ろから咆哮が聞こえる。
振り替えると2体のマータが此方を警戒しながら唸り声を上げていた……ああ、対象が死んだから効果が切れたのか。
ならばと能力を再度発動。対象は2体の内左のマータにし、攻撃を開始しろと頭の中で命令する。するとピターの時同様に右のマータがいきなり襲い掛かる。
まさか味方に襲われるとは思っていなかったのか見事に猫パンチ…もとい前足での一撃を食らってしまう。そしてそのまま2体は戦いを続けるが、それを食事しながら眺めるつもりは一切無い。
2体を照準を当て無数の炎球を作る。今度は神属性を乗せないようにして……だ。そして、2体が丁度近づいたところを狙って一斉に発射。
球は見事に前段命中し、2体のマータはその体を地面に付き動かなくなるが、何時ものように念には念をで炎槍を作り2体同時に突き刺すと左側のマータが叫び声を上げた、うぉ……生きてた。ただ、その叫びも死に際の断末魔だったようでその後は一切動くことは無くなった。
うーん、やっぱりピターで沢山消耗してくれたのが助かったな……ピター万歳、マータ万歳。
さーて、ピターを持ってきて食事といきますか。
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──ふぅ、御馳走様でした。
流石に大型5体……正確には4.5体くらいか?は腹に来るな、今回は前みたいに常に動き続けた訳でもないしな。
因みにピターは最上級の牛肉?のステーキみたいな感じだった、ただ自分が3つ星レストランとかA5ランクの肉食ったこと無いから分からないけど。
なんであんなに硬い体してるくせにこんなに柔らかいんだろうな……いや、死んだ後だから筋肉が弛緩したとか?まぁ別にそんなことはどうでもいい。
マータはなんと言うんだろうか……シャーベットの味がした。シャーベットって言い方は可笑しいかもしれないが食感が肉で味が……アイス?シロップがかけられたかき氷とかのああいうところの味……まぁかき氷のシロップって全部同じ味なんだけどな!
でもかき氷も違うよな……んー、何が最適解なんだろうか……あー!あれだ。鹿児島県発祥の白○まアイス。
味はアレに近いと思う、食感肉だけど。
そんなこんなで食べた肉の味と似ている味を自分の記憶の中から思い出していると、足音がした。
すわっ!何奴と思いそちらを見るとそこには壁に張り付きながら此方を見ている一人の男性が。
……迷子かね?いやでもそのわりには神機使いとかと同じ装備がしっかりしているようなしてないような……いや、それよりも滅茶苦茶こっちを見て怯えてるよね?
まぁ、自分も同じ立場だったら絶対に怯える自信がある。見てたかは分からないが接触禁忌種……しかも3体も倒れていて、さらにそこに1体だけ生きていながらそれを貪る大型のアラガミ……うん。原作の主人公とかならともかく普通の神機使いは逃げる。
うーん、あの人の硬直というか震えを解くなら自分がここからスタコラサッサとした方が良いのだが、他に仲間は見受けられないようだしこのまま消えたらアラガミにパックンチョされないだろうか……?
そうして顎に手を当てながら悩んでいると、いきなりその人が通路から広場へと出て来て腕輪をこちらに見せて来た。
……ん?なんだ?神機は……無いよな?
でもあの腕輪は神機使いがつけるモノだ……ということはアラガミとの戦いで壊れたりしたのか?それで回収して貰おうとここを回収ポイントにしていたら自分達が居て動けなかったと、それでどうしようかと悩んでいたら多分自分が神機使いを避けていることを知っていて、それでこれで追い払えるかな的な賭けに出たのか。
あーそれは本当に悪いことをした!
よし、さっさとここを離れるとしよう。それにブラッドや他の神機使いが来るかもしれない。
そうなったらこっちが圧倒的不利になるし、何よりもこっちの対策は確りと取っているだろうから、今度あったら確実に半殺しくらいにはなりそうな気がする。
と言うわけなんで……逃げる!!
その後、帰りが遅いことを心配していた(ように思える)ルインが自分からくっついて離れなかったのでその後はぐっすりと寝ました。
今回も最後まで読んで頂き、有り難う御座いました。
最近3でひたすら灰域種を狩っているのですが、自分の立ち回りが改善しないのに絶望しています。
ついつい攻撃が当たるところに飛び込んじゃったりしてしまってダウン……とか良くある話で。
避けたと思った捕食攻撃も見事にヒット!灰域種がバースト……とかも。
もっと上手くなりたいですね。
では、また次のお話で。
主人公は今後
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純愛を!
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ヒロインに依存を!
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ハーレムを!
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原作キャラと命を賭けた戦いを!
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もっと強くなるだよ!