転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

改めて時間軸とかを見直してみたりすると「あれ?自分のコレってもしかして間違い?」みたいな感じになることが増えました。
一応原作の設定通りに進めていきたいのは行きたいのですが、やはりどうしても知識不足な面で原作との乖離が生じる事があると思いますが、どうかご容赦くださいませ。

こういう世界線もあるよね!程度に捉えてくださると嬉しいです……。


では、本編へどうぞ。







第36話 疑われし新星の原型

 

 

 

さて、お早う御座います……じゃなくて今晩は。

 

今自分は夜の『贖罪の街』を渡り歩いています。

何故夜かと言うと……昼間にここら辺で頂けるであろうアラガミは軒並み頂いてしまった(ただし、直接成長や能力強化に繋がるアラガミ限定)ので、夜間だと見かけないアラガミが居ないだろうかと探している次第です。

 

もし居ないのであれば、ここら一帯でのアラガミ探しはやめて他の地域に向かおうかな……とは思っている。

ただ、寝床を他に移すかどうかは現在思案中で、この大きな体を隠すのには『贖罪の街』のビル群はかなり適しているのだ。

今のところはあくまでもアラガミを頂く場所を他の場所に移すだけで、寝床はここにし続けようと思う。

 

ただ、ここから他の場所に動いて戻ってくるのは他の神機使いに見つかる可能性が高いのでそこのリスクを考えると寝床を移動した方がいい気もするが。

 

 

 

 

まぁ、そんなことは後で幾らでも考えられるから別に良いんだ。問題は今で、ここ2日程探しているが全く昼間と違うアラガミを見つけることが出来ていない。

そもそも居ないってこともあり得るから仕方ないんだが、アラガミも生物であることは変わりないから夜間の行動を主とするアラガミだっていると思ったんだけどなぁ……現実はそう上手くはいかないらしい。

 

 

そろそろここも潮時かな……と諦めかけていた自分の視界に月明かりに照らされた、ここらで見かけたことのない青い人型が映った。

……金属質の長髪に天使を思わせる頭部に浮かぶリング。そしてマネキンのようなのっぺりとした顔の中心に鏡のような円形のパーツが目立ち、人とは思えないような細長い体を持つ接触禁忌種アラガミの1体、ツクヨミがそこに佇んでいた。

 

 

 

 

居たよ、かなりのレアリティ(?)を持ってるアラガミが……。

 

しかし、ツクヨミは攻撃しなければこちらを攻撃してくることはないが、1度攻撃してしまえばバリエーションに富んでいながら火力の高い攻撃を連発してくるようになるので戦うのは結構面倒なアラガミである。

それに加えて視界もかなり良く、1度戦闘になれば撤退しようとしても追跡される可能性が高いだろう……自分が今いるビル群のような場所ならともかくツクヨミがいる場所は思ったよりも開けていて、人間ならまだしもアラガミのサイズなら見通しは良いから、幾ら自分が足が速いとは言え少々厳しいか……。

 

 

ただ、ツクヨミは原作を知っている人ならば間違いなく知っているであろうがあのアルダノーヴァのプロトタイプらしい……いや確かに姿は女神の方に似てるけど顔はなんでのっぺりにした?

もし本当にプロトタイプならシックザール元局長の趣味を疑ってしまいそうだが、顔の製作コストが高かったのかもしれないから一概にそうとは言えないのかもしれない。

 

話が少し脱線しているから少し戻すが、仮にプロトタイプとは言えあのアルダノーヴァの力に似た何かを得れる事には変わりないし、何よりあのオラクルの攻撃や伸縮するあの機能は手に入れて損は無いだろう。

それにツクヨミを見かけたのはこの世界に来てもう大分経っているのだが、今回が初めての発見である。

ここで逃したら今後見つけれないかもしれない……そうだとすると、リスクは少々高いが戦う方が良いだろう。

 

 

 

 

追従してきていたルインにここで待っておくよう、そして何かあれば逃げるように指示し、ツクヨミの元へ向かう。

ツクヨミは静かに月明かりの下、静かに佇んでおり動くことはない……原作と同じようにこちらから攻撃を仕掛けなければ攻撃はしてこないようだな。

だとすればかなり好都合だ。

 

マントを展開し、無数の雷球を作り出す。

ディアウス・ピターを補食した影響か、以前よりも雷球の威力が上がったのに加えてこれは他の属性球でも同じなのだが、球の生成量が増えた。ただこれはピターをだけでなくプリティヴィ・マータも補食しているから、どちらかと言えばヴァジュラ神属を多く補食したから球の生成量が増えたと言うべきだろうか?

 

 

そう考えている内に球は現状保っていられる最大数にまで達したようなので、生成を打ち切る。

その数約80個。球のサイズによって出せる数は異なるが普段から撃っているハンドボールサイズならこのくらいで、これよりも小さいものであればより多くの数を生成できる。

 

コレだけの球を生成しても襲ってこない……。やはり完全に受け身に徹底するようだが初代の時みたくいきなりは攻めてこないんだな。

まぁ、こっちにとっては有り難いことだから遠慮なく行くが──なっ!!

 

 

80以上の雷球をツクヨミに向かって放つ。

そして機関砲の様にツクヨミの体に当たっていく雷球を眺めながら、腕部に雷を纏わせておく。

最初は動こうとも雷球の雨に撃たれ続けて動くことが出来ないツクヨミだったが、球の勢いが弱まると同時に 行動を開始。既に無数の雷球によってボロボロになった天輪を光らせて怒りを示す。

 

直後雷球が切れたのを確認しツクヨミに接近し、腹に雷撃をまとった右拳を1発叩き込み、グラついて下がった頭に左でジャブを入れ、最後に顔面に向けて右ストレートを決めて吹き飛ばし、吹き飛んでいくツクヨミに向かって先程よりも大きい雷球を数発生み出し、追撃させる。

しかし、ツクヨミは空中で体を1回転させて体勢を立て直し、迫り来る雷球を天輪からのオラクルのレーザーで打ち消し、そのままそのレーザーを自分に向かって放ってくる。それを弧を描きながら走り、レーザーを避けつつ接近していく。

 

当たらないことを理解したのかレーザーの発射を中断し、腕を伸ばしてオラクルの刃を数発飛ばしてくるが、それらを両腕の籠手で弾くと硬質な音を立てながら消滅していく。

全ての刃を弾き終えた時には目標は目の前までに近づいており、回避をしようとするツクヨミの脚部を掴むと、自分の体を回転させ、その勢いを乗せながらツクヨミを思いっきり投擲して近くの壁に叩きつける。

衝撃から一瞬動きが止まるツクヨミにダメ押しの一撃を助走を付け、雷撃を纏った渾身の右ストレートを胴体に叩き込む。

 

拳による衝撃でビルにヒビが入り、ツクヨミが機械的な悲鳴のような声をあげる……だが、まだ生ぬるい!

左の拳にも雷を纏わせ、ただガムシャラに壁に張り付けられたツクヨミを殴り続ける。

 

 

 

 

お前が!死ぬまで!殴るのを止めはしないっ!!

 

 

 

 

 

そして何発目だったか、ツクヨミの頭部に拳を叩き込むと頭部にヒビが入り、そのままグッタリと魂が抜けたように倒れた。

毎度の事だが念のために雷槍を作り出し腹の辺りに差し込むが、対して反応が無かったので捕食を行うことにした。

 

さてさて、貴重な接触禁忌種。しかもなかなか見かけなかった奴だ。

確りと自分の力にするとしよう。

 

いただきます。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

ふぅ──ご馳走さまでした。

 

食った感想だが……こんなことを言うのは本当に自分の力に糧になったツクヨミには申し訳ないが……マズい。

どんなマズさと言われたらこう……食べたことはないんだが、黒毛和牛やオマール海老、トリュフなどの高級な食材をふんだんに使ったスムージーだろうか?

 

 

アラガミになって全てとは言わないが、それでも多くのアラガミを捕食してきた中で一番マズい。いや、そもそもアラガミは今まで食べた中でマズいと感じたことは無かった。

 

こんなにマズいのは人工アラガミのプロトタイプだからなのだろうか?

だとしたらノヴァであるアルダノーヴァやアリウスノーヴァも不味いのか?いや、そもそも食べる機会なんてそうそうないだろうから確めることも無いのだが。

 

 

まぁ、貴重なコアや栄養であることには変わりはないから幾ら不味くても見つけたら確りと頂くつもりなのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えていると、視界の端に此方へ飛び込んでくる黒い巨大な影を捉えた。

それは、人間だった頃の知識から来る行動なのか、はたまたアラガミとしての本能かは知らないが突如襲撃してきた黒い影の一撃を両腕の籠手で自分は防いだ。

 

先程のツクヨミのオラクル刃よりも硬質な、鉄板を刃物で切りつけた音をまんま大きくしたような若干耳障りな音が辺りに響く。

咄嗟とはいえ確りと防いだつもりなのだが、刃物から来るものとは思えないような重たい衝撃が体を襲い、直接それを受け止めた両腕はビリビリと痺れている。

 

 

奇襲が失敗したからか、はたまた元からそのつもりだったのかは分からないが直後その黒い影は後ろへと跳躍し、自分との距離を作る。

そのお陰で咄嗟の事もあり近くでは分からなかったが、月明かりに照らされて、黒い影が正体を表す。

 

 

 

 

 

 

その姿を見た時、自分は一瞬思考が止まってしまった。

自分と同じように情報だけでしか知らないが、きっと誰もがその姿を想像したであろう。

 

月の光に照らされて黒く輝く硬質な金属を思わせる皮膚。自分と同じように半人半竜のような肉体に、所々にアクセントのように光る金色の装飾。

そして悪鬼のように赤く光る2つの眼孔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────黒いカリギュラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔の自分にとってはかつて戦ってみたかった相手。

そして、今の自分にとっては戦いたくはない最悪の超弩級アラガミであった。

 

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んで頂き、本当に有難う御座います。

さてツクヨミさんの設定なのですか、これはGE2の設定を優先させていただきました。
やはり時間軸はGE2の方なので不思議ちゃん属性の方を使おう……と。
黒いカリギュラに関しては今後こじつけに近い考察やらを用意していますので少々お待ち下さい。

さて、次回は真面目な戦闘回です。
ただし、表現がグダグダになると思いますので先に謝っておきます……本当に申し訳ありません。


では、また次のお話で。

続編があるとしたらどれが良いでしょうか?

  • GE3編
  • IFストーリー編
  • レゾナントオプス編
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