転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも、黒夢羊です。
気付いたらUAがなんと1500を突破していました……。
しかもお気に入りが40件以上も!!
そして感想まで頂いてしまって!!

本当にこんな作品とも呼べるか怪しいモノを読んでくださってる皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今後もエタってしまわないように頑張っていきたいと思いますのでどうか宜しくお願いします。
近々とあるアンケートを取ろうか悩んでいるのでもし取る際には投票お願いします。

PS:GOD EATER3が難しいです。


※水棲さん誤字報告ありがとうございます。



第4話 異なる存在として

フェンリル極東支部ブリーフィングルーム。

そこには榊博士によって精鋭揃いの神機使い達が集められていた。

榊博士は皆を一度見渡すと椅子に腰かける。

 

「さて、皆良く来てくれたね。ここに皆を呼んだのは他でもない先日発見された破壊痕と、ブラッドが遭遇したその主と思われるアラガミについてだ」

 

「「「「──っ!」」」」

 

榊博士のその言葉にその場にいた殆どの神機使いが緊張した面持ちに変わる。

そんな彼らを尻目に榊博士は手元にある装置を操りプロジェクターを起動させる。

プロジェクターが起動するとスクリーンにブラッドが目撃した破壊痕の映像が写し出される。

 

「まずは2日前に黎明の亡都の一部で、異様なまでの破壊痕が発見された。」

 

「そして、私は新種のアラガミの可能性があると考え極東支部に残っていたブラッドのジュリウス君、ギル君、ロミオ君、そしてレンヤ君に調査を依頼した」

 

そこまで喋ると博士は一息ついて眼鏡を上げ直し、プロジェクターに次の画像を写し出す。

そこには竜と人を足して割ったかのような純白の体を持つアラガミが写し出された。

そのアラガミを見た極東支部の面々は目を見開く。

 

「これは……ハンニバル?」

 

面々を代表して言葉を発した第1部隊隊長である藤木コウタ。それに頷きながら博士が情報を加えていく。

 

「ああ、まずは極東支部の皆は既に知っているとは思うが、ブラッドの皆は初めての相手だから少し説明をしよう」

 

「まず、このアラガミの名はハンニバル。極東支部にて発見されたアラガミで、コアを補食されても短時間で再生することから別名『不死のアラガミ』とも言われていた、もっとも今は対策を施して対処できるようになっているけどね」

 

そして、その後主な行動や弱点部位などの簡単な説明を終えて博士はさてと、と佇まいを直す。

 

「そしてこれからが本題だ。まずこのブラッドが遭遇したハンニバルを見てもらいたい……どこかおかしくないかね?」

 

そう言いながら先程の画像に加えて複数枚の画像がスクリーンに写し出されていく。

それを見たアリサが何かを見つけたように呟く。

 

「籠手が両腕についている……でしょうか?」

 

「それと体の色も少し違うな……」

 

アリサに続いてコウタも目を細めて言及する。

二人の意見を聞き博士も同意する。

 

「二人の言うとおりだ、見たようにハンニバルの籠手は常に左腕部に付いていて、その堕天種的立ち位置にある侵喰種も反転しているだけで両腕に付いていることはないし、今までのデータにもそのような事例は見受けられない……そして」

 

「この体色と過去のデータベースを照合したところ1つだけ合致するデータが見つかった。……それがこれだ」

 

手元の装置を操作しプロジェクターに新たに1枚の画像を写す。

そこには籠手は左腕のみだが、先程の見せられたハンニバルと瓜二つの体色を持つ個体があった。

 

「榊博士、コイツは?」

 

ジュリウスがプロジェクターから榊博士の方に視線を直す。

ジュリウスだけではなく、その場にいた全ての神機使いが博士へと向けられ、次の言葉を待っていた。

それに答えるように博士は口を開く。

 

「ハンニバル神速種。かつてリンドウ君が対峙したと言われるハンニバルの変異種だ」

 

「「「!?」」」

 

「ここからはリンドウ君の記憶に基づく説明になるため、確たるものでは無いことを予め伝えておくよ……いいね?」

 

そう伝え、皆を見回し、皆が頷くのを確認して再び語り始める。

 

「まず遭遇した場所は『鎮魂の廃寺』。動作、攻撃方法などは通常のハンニバルと差はほぼ無く同一と見て問題ないとのことだが」

 

そこで一旦言葉を区切り、息を吐き出す。

皆の視線が向けられているのを感じながらも眼前に表示された文字の羅列を読み上げていく。

 

「速度が通常のハンニバルとは違い圧倒的に早いとのこと。当時のリンドウ君が疲弊していたのもあるが、剣先を目で追いかけることが出来なかったとのことだ」

 

「ま……マジかよ」

 

その説明を聞いてコウタを始めとした極東支部の面々は絶句する。

極東支部に置いて最強クラスの戦力であるリンドウが例え疲弊してたとしても目で追いかけることすら出来ない早さを誇るアラガミとはいったいどれくらい危険なのだろうか。

 

そしてリンドウのことを詳しく知らないブラッドの面々は具体的な強さが分からないのか頭に?マークを浮かべている。

それを見たコウタはブラッド達にリンドウがいかに優秀かつ手練れの神機使いなのかを説明した。

その説明を聞いてやっとブラッド全員が極東支部の面々と同じように目を見開き驚愕の意を示した。

 

「なお、この個体はリンドウ君と当時居合わせた神機使いによって討伐はされているらしい」

 

「「えぇ!?」」

 

その情報にまたしても室内にいる博士を除いた全員が驚く。

リンドウですら追い付けない速さを持つアラガミを共闘とは言えど討伐しているのだ、驚くのも無理はないだろう。

 

ザワザワと室内が騒がしい中、恐る恐るといったようにコウタが手を上げる。

 

「あ、あのー質問ひとつ良いですか?」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

「その神機使いってどこの所属とか分からないんですか?」

 

確かにその通りだ。もし、先程の情報が1つも間違っていない事実だとするならその神機使いはリンドウと同等もしくはそれ以上の実力者ということになる。

しかし、博士はため息を付き眼鏡を再び上げながら残念そうに口を開く。

 

「それがだね……分からないんだよ」

 

「えっ……?」

 

「分かっているのは男性というぐらいで、他のことは一切不明。当時のリンドウくんの事も考えると無理はないけどね」

 

「なんだ……まぁでもそうだよな。リンドウさんと同じくらいの実力だったらもう既に有名になってても可笑しくないよな」

 

コウタの言った通りで確かに当時それだけの実力があるとするなら嫌でも広まっていくであろう。

しかし、今の今までそんな神機使いの話は耳に挟んだことがない。

 

「まぁ問題はそこではないんだ。少し話を戻させてもらうけど、彼の話では確かにコアを補食したらしい」

 

「本来であればその時点で活動を停止するのだけど、当時はハンニバルのコアの再生に対処できていない時期だった……コレが何を意味するか分かるかな?」

 

「つまりは、その時倒した神速種がコアを再生して復活し、進化を遂げた可能性があると?」

 

「その通りだ、シエル君」

 

ブラッドの参謀的役割を担っているシエルの発言に博士は少し興奮したように頷く。

 

「これならば、先日ジュリウス君達が遭遇した際に戦う意思を見せずに真っ先に逃走したのにも理由がつく」

 

「つまりはー、神機使いが怖いって覚えてるってこと?」

 

「ああ、ナナ君の言うとおりで、神機使いを警戒すべきもしくは戦うべき相手ではないと認識している可能性がある」

 

榊博士の論に室内の多くの人が納得していたが、一人疑問を投げ掛ける人物がいた。

 

「じゃあさ?それがもしそうだったんなら、まだ対処できてなかった頃のハンニバルだって同じような行動を取ったんじゃないの?」

 

ブラッド内のムードメーカーの一人であるロミオがふと思い付いたかのように博士に質問する。

しかし、それは博士が望んでいた質問であり、この個体がいかに重要視されているかを伝える為に必要なものだった。

 

確かに……と他の神機使いも疑問を思い浮かべ始めているがそれを無視して博士は先程よりも言葉に熱を込めて語りだす。

 

「良くぞ聞いてくれた。ロミオ君の言うとおり本来であればアラガミは考えて補食をする存在で、例外はあるがほぼ全てのアラガミには我々のような学習能力があるとは言えないだろう」

 

「しかし、この個体は違う。当時のハンニバルは復活しても神機使いを餌としてしか認識していなかった……が!」

 

「この個体は神機使いを見た瞬間に逃走を開始したんだ!これがどういうことかというと、このハンニバルは他とは違う何かしらの特異性を持っているということなんだ」

 

「そもそも神速種がなぜ誕生したのかも未だに確固たる証拠は掴めていないから、元々神速種は特異体だったのかもしれないけどね」

 

「まぁ何が言いたいかと言うとこのハンニバルを研究することでアラガミの新たな事実が分かる可能性があるということなんだ」

 

息も付かないままに一気に喋り続けた博士は大きく深呼吸をし、再度目の前に集まったレンヤを始めとした神機使い達に本題をぶつける。

 

「このハンニバルのコアを解析することで、新たなアラガミに対する対抗策、ひいては人類の新たなる希望が得られるかもしれない。その為にこの個体の捕獲及びコアの摘出作戦を今後練っていこうと私は思っている」

 

「詳しい詳細はまだ決まってはいないが、その際には皆の協力が必要不可欠なんだ、是非協力してほしい」

 

榊博士は頭を下げて協力を願った。

レンヤを始めとした神機使い達の答えは決まっていた。

 

 

この時からこのハンニバルは特務対象『ハンニバル特異種』として登録され、本格的な情報収集などが開始された。

 

 




最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
今回は主人公の出番は一切なかった訳ですが、レイジバーストをプレイしていて時間軸的に神速種に対しての対処ってなされてなかったと思い『実は復活してるんじゃないかな?』と思った次第です。

記憶や知識などが非常に曖昧な為に事実とは違う可能性もありますが、そこはどうか暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。

では、次の話で。

カップリングを書くならどちらが良いですかね?(反映さえるかは不明)

  • アラガミ(主人公)×アラガミ
  • アラガミ(主人公)×人間
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