転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

いよいよGOD EATER2の中盤?ぐらいに差し掛かって来ました。
内容が原作と色々違うことになってますがどうかお許しください……というかそもそも主人公君が居る時点で原作通りにはいかないんですけどね。

この作品を書き始めた当初は人×アラガミのカプリングを考えていたのに今では「あれ?これ無理では?」となってます……良いんだ、アラガミ×アラガミのカプリングを書けば良いんだ……っ!!


そんなわけで本編へどうぞ。






第45話 魔狼率いる百神夜行

 

 

 

その日、極東支部は何時になく慌ただしかった。

それもそのはず、以前超巨大赤乱雲が観測された際に大規模な避難作戦が行われた際にロミオとジュリウスの二人と相対し、ロミオを亡き者へと変えたブラッド、そして極東支部のゴッドイーター達にとって彼の仇とである感応種アラガミ マルドゥークの所在が遂に見つかり、急遽マルドゥークの討伐作戦が決まったのである。

 

マルドゥークは多数のアラガミを従えて進行を続けており、マルドゥークを叩くためには無数のアラガミが築いている包囲網を突破しなければならない。

 

 

これに対して極東支部は隊長格の神機使いを始めとした支部内でも指折りのメンバーとブラッドを中心としてマルドゥークが潜む渓谷奥地への突撃部隊が結成。

更にフライアのジュリウス・ヴィスコンティが戦闘データ等を収集するという名目で神機兵を本作戦に導入する事を提案してきた為に、極東及びフライア合同での大規模な作戦が展開されることになった。

 

 

 

そして作戦に参加するゴッドイーター達はブリーフィングルームにて今回の作戦についての詳細を聞くために集合していた。

そんなブリーフィングルームに集ったゴッドイーター達を見渡した極東支部局長であるペイラー・榊は満を持して口を開いた。

 

「さて、皆集まったね……では今回の作戦の説明を始めさせてもらうよ」

 

彼がそう言うと同時に、部屋の奥に備え付けられた巨大なスクリーンに作戦区域の地図と複数のアラガミの画像が映し出された。

各人の視線がスクリーンに集まっていることを確認した榊は手元の機械を操作し、地図を拡大化させながら喋る。

 

「今回の作戦目標はガルム神属感応種であるマルドゥーク」

 

するとスクリーンに複数のマルドゥークの画像が大小様々なサイズで映し出される。

 

「目標は現在は多数のアラガミを従えて『月影の霊峰』付近を通過中で、予想ではこのまま『黎明の亡都』越えて『愚者の空母』へと向かうものだと考えられている」

 

マルドゥークの画像を押し退け地図が拡大化され黄色い矢印が地図上で1つの道筋を描く。

そして矢印上の複数のポイントに点が表示され、それを囲むように複数の赤い矢印が現れる。

 

「そこでだ、我々はこのルートの先回り及び誘導を行い『黎明の亡都』にてマルドゥークとの決着をつけようと思っている……そこで、まずは今回の作戦を成功させるために置いて最も重要だとされる、マルドゥークを守るようにアラガミが形成している防衛システムの突破についてだ」

 

 

今回マルドゥークは何の為なのかは不明だが、多数のアラガミを引き連れた群れを作っている。

その群れは4つの層に別れており、これがまたアラガミとは思えない程厄介な障害となっていて、これを如何に攻略するかが本作戦の要と言われていた。

 

 

第1層目、つまり群れの一番外。

ここは小型と中型のアラガミが多く配置されており、それを少数の大型アラガミが引き連れているものと思われていて、多く見られるのは小型はオウガテイル神属とザイゴート神属、中型はコンゴウ神属とヤクシャ神属、更に大型はサリエル神属……と視覚・聴覚の感知能力が高いアラガミを主軸として構成されている。

 

次に第2層目。

小型のアラガミが減り、中型が多くの割合を閉めているゾーンだが、まず小型はザイゴート神属。

中型はコンゴウ神属、ウコンバサラ神属、ヤクシャ神属、シユウ神属、グボロ・グボロ神属で、大型はボルグ・カムラン神属、ヴァジュラ神属、……となっている。

 

そして第3層目。

小型のアラガミが消え、中型と大型のみで構成されているゾーンになる。

中型はコンゴウ神属とシユウ神属の2つで、大型はクアドリガ神属とヴァジュラ神属にガルム神属、そしてサリエル神属となっているが、ここでシユウ神属を感応種イェン・ツィーが、サリエル神属を同じく感応種のニュクス・アルヴァが率いている事が判明している。

 

最後に敵の本陣である第4層目。

大型アラガミのみの構成になっており、さらにマルドゥークによって統率が取られているため他のゾーンの比にならない程の激戦区になると想定される。

確認されているのはヴァジュラ神属、クアドリガ神属、そして多数のガルムを率いるマルドゥークの構成だ。

 

 

 

 

 

 

「……と、これが観測班と調査班によって確認できた敵の群れの全貌だ」

「「「…………」」」

 

室内に沈黙が満ちる。

無理もないだろう、ここに居る彼等にとって大半が狩りなれたアラガミだが、ここまで大群を成していることは非常に稀なのだから。

 

そもそも何故マルドゥークはこんな大量のアラガミを率いて進行しているんだ?

これ程の大群は極東支部史上初……いや、人類史初と言っても過言ではない程だと自分は思っているが。

そんな思考の海に落ちかけた自分の意思を一人の声が引き上げる。

 

「敵全体の規模は分かりました、次は作戦の内容をお願いします」

「ああ、敵がすげぇのは良く分かった……だが、それを突破する方法があるなら問題ねぇ」

 

そう手を上げながら静かな声でそう喋るのはブラッドのシエル君とギル君だった。その目には何処か決意に満ち溢れていて、それに当てられたのか他のメンバーも次々に声を上げていく。

 

 

それに最初は少し驚いていた榊だったが、口元に笑みを浮かべると眼鏡を直し再度口を開く。

 

「そうだね、では作戦の内容について説明していくよ」

 

 

 

まず、幾ら現時点での極東支部の最高戦力と多数の神機兵を用意しているからと言っても正面からマトモにやりあっては部が悪いのは確実だ。

だから今回は大群を崩し、その際にできた隙をついてブラッド隊を中心部に届けマルドゥークの討伐を狙うことになる。

まずは第1層目の感知能力の高さを利用し、誘導部隊による敵の誘導を行う。

これにより円形で作られた群れの一部を崩す。

続いて第2層目の一角を隊長格で構成された切り込み隊によって撹乱とルートの開拓を行ってもらい、第3層目からはブラッド隊と数人の部隊長による本陣急襲部隊がマルドゥーク目掛けて一直線に進むと言うものだ。

 

因みに神機兵には全ての部隊で協力してもらうようになっているので、本来よりも強固な布陣にはなる……とは言っても気休めにしかならないかもしれないが。

 

 

しかし、かなりこちらが不利な状態にも関わらず皆の目には不安といった色はなく、寧ろ先の二人のように決意に満ち溢れている。

 

これなら大丈夫か……そう思った榊は再び笑みを浮かべ、眼鏡を直すのだった。

 

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

太陽に照らされる中、『黎明の亡都』を自分は走り抜けていた。それというのも何時もの遺された神機集めと新しい能力の試運転の為の的を探している。

 

スパルタカスを捕食したその日の夜に体に激痛が走ったのだが、神機を捕食した時の痛みに比べたら遥かにマシだったのでイェン・ツィーの時よりもかなり余裕が持ててると思う……。

いや、というよりも一度感応種を補食しているから体が慣れているのかもしれない。

それなら神機を食っても体が痛まないようになって欲しいのだが、神機はアラガミである自分には毒物に近いものだから仕方ないのかもしれない。

 

 

さてさて、そんなこんなで遺された神機を発見する前に試し打ち出来そうなアラガミを見つけた……。

未だに捕食したことのない大型アラガミであるサリエル、女神のようにフヨフヨ浮かんでいるけしからん衣装のアラガミだ。

 

いや本当になんであんなえちぃ格好してるんだろうか?未だに謎なんだが。

とまぁそんなことはいい、幸いサリエルと自分の距離はかなり離れていて、向こうは気付いていないみたいだ。

それにオウガテイルやらの小型を引き連れているようだけど……あれか?サークルの姫的なあれか?それにしてはザイゴートも居るし……単に群れのボス的な感じか。

 

ともあれ小型も居るし能力を確かめるには申し分ない状況だな……それにサリエルの変則的なレーザーを撃つ能力は持っておいて困ることはないはずだ。

 

 

右手をバスターブレードへと変化させ、準備が終わったことを確認するとスパルタカスの能力……辺りのアラガミから力を奪うイメージを浮かべる。

すると体の中に段々と力がみなぎって来る感覚が生まれているのに、体が軽く感じる。

あの黒いカリギュラと戦った際に殺意を覚えた時と似ている感覚だ。

 

視線をサリエル達の方へ向かうと、力が抜けていることに動揺しているのか辺りを見回し警戒している。

暫くすると体の中には力がみなぎる感覚が止まった……これで取り敢えず第一段階強化が終わったということかな?

じゃあもう一度吸収させていただきますね!

 

 

再度能力を発動すると、再び体内に力がみなぎる感覚が生まれより一層体が軽くなる。

……某世界的に有名な配管工事の兄弟もスターを取ったときはこんな感覚だったのかもしれない。もしくはどっかの吸血鬼の「最高にハイッ!って奴だ」的な。

 

そんなこんなで吸収を続けていると、先程よりも早くオラクルの吸収が止まった。

……ん?これが今の容量なのか?それとも一体のアラガミから吸い取れるオラクルにも限界があるのか?

視線をサリエル達の方へ向けると、大型のサリエルはまだみた感じ平気そうだが、オウガテイルは脚が震え、ザイゴートは空を飛ぶのもやっと……と、言った感じになっている。

 

 

 

 

……原作だと弱体化するだけでピンピンしていた筈なんだけど、現実に見るとこんなにフラフラするものなんかね?

だがまぁ能力が無事発動することは確認できたし、そろそろ仕留めて狩りの時間にするとしましょうかね。

 

自分は大地を蹴り飛翔すると、真下に居るサリエルへ向かって己が生み出した神機モドキを降り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この光景を1体のコンゴウが見ており、その後直ぐ様撤退する。

 

そして、マルドゥークの群れの進行速度が速まった事を極東支部が知るのはこの時から約十数時間後の話である。

 

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んでいただき有り難う御座います。

最近他の作者様が書かれてるGOD EATERの話が結構更新されているので読んでいる私はウハウハです。
いやー本当に面白いんでついつい1話から読み返したりとかもしたりするんですよね……。

私も少しでも追い付けるように頑張りたいです。


それではまた、次のお話で。

続編があるとしたらどれが良いでしょうか?

  • GE3編
  • IFストーリー編
  • レゾナントオプス編
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