転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも皆様、黒夢羊です。

UAが210000とお気に入り登録が2700、更に感想が200件を超えました。

書き始めた当初はまさかここまでいろんな方に見ていただくなんて思っておらず、本当に読んでくださる皆様には感謝の気持ちしかありません。本当に有難うございます!!


それでは、本編へどうぞ!






第49話 意思の欠片『統括』

 

 

 

サリエル達を捕食してから再びのこじんを探していたんだけど、その時感応現象ってやつなのかな?前にイェン・ツィーだったかの居場所を感知した時みたいに何やらここから離れた場所で3つの反応を感じ取ったので、どうせならと向かってみることにした。

 

 

すると、神機兵が6体くらい目の前に現れて足止めしてくるからビックリしたよね。撃ってきた弾を避けて拳が思わず出ちゃって一体破壊してしまったけど、コクピットとか探してみたけら無人だったからセーフと言う事にして、奴等が持っているデッカイ神機をいただくために正当防衛と言う形で戦うことにした。

 

 

結論から言うとまさかの圧勝。

弱くないけど、なんだろう……まだちょっと行動が規則的過ぎるって言うのかな?他のアラガミとかはゲームの頃の名残はあるけども、それでもゲームの頃には無かった動きばかりをするようになっている。

 

ただ、今の神機兵の行動は本当に決められた行動パターンの中から状況にあったものを選んで、その動きをそのままトレースして動いている感じで、行動を把握したら余裕で倒せそうな気がする。

でも、動きのキレって言うのか、それぞれの動き自体はかなり洗練されてるから、これに対応力が加わったりしたらかなーり厄介だと思う。

 

 

まぁそれもまだ後の話だから気にするのは後にすればいいだろう……問題だったのが神機兵の神機の不味さだ。

いや……不味いって言うよりも美味しくないっていった方が表現的には正しいのかもしれない。

食べれなくはないが、余裕があったり今回みたいに能力を強化したいとかいう必要性があるという時以外は優先して食べたいとは思わない感じだ。

 

 

まぁそれを6本全ていただいた後に今自分がいる場所から一番近い反応を感じる箇所に向うと、そこには大勢のサリエルを連れたサリエルの感応種であるニュクス・アルヴァを発見。

接近戦は無意味な事を知って居たためにイェン・ツィーの能力を発動させて、周囲を囲んでいたサリエル達の狙いを自分から外させ、続けてスパルタカスの能力を発動。

周囲のサリエル達からエネルギーを奪い取る。

 

前回とは違い、吸収はすぐに終わって第1段階の強化が終了。

そして強化が終わって直ぐに再び能力を発動させ、第2段階の強化を終わらせる。

そして三度目の能力を起動させ第3段階の強化を終える。

その時には体が異様な程に軽く、視覚や聴覚等は研ぎ澄まされているのか視野が広まり、視界に入り込んでいないアラガミの足音等も少しだけだが聞こえるようになった。

 

そして弱ったサリエルとニュクス・アルヴァを大量に作り出した火球をお見舞いさせ、終了。

 

 

後はニュクス・アルヴァとサリエルをある程度捕食して2つ目の反応がある場所へ向かおうと思ったのだが、強化していた聴覚が聞いたことのある声を拾い、そちらに広がった視野の中に捉えて見てみると、見覚えのある神機使いが耳に手を当てて何かを話していた。

 

どうやらあのオッサンともう1人の神機使いの会話から現在、マルドゥークをブラッドと極東支部、そしてフライアで仕留める作戦の最中であり、2人は自分を足止めすることが目的のようである。

 

 

 

それを聞いた自分は今まさに原作の山場の1つが起きている事を知り、強化された身体能力を駆使して2人をホールドさせた後にそこから離脱すると、2つある反応のうち、近い方へと改めて進行を開始。

 

そしてブラッドとマルドゥークの戦いを見届けた後にマルドゥークを回収して捕食しようとする今に至るんだが──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんか、黒くない?

 

そう、マルドゥークと言えば白いモフモフとしてそうな体毛が特徴の1つに上げられると思うのだが、その白い毛が何故か生え際の所から少し先まで黒く染まってるんですよ。

加えて赤い触手というかヴァジュラのマントみたいな所も生え際辺りが金色に染まりかけているし……何があった?

 

 

まぁそれでもマルドゥークであることには変わり無いし、あの黒いカリギュラを殺すためにはこの力は必須になる……躊躇って捕食出来ないなんて事はあってはならない、だからさっさと頂くことにしよう。

 

マルドゥークの感応能力を思いながら捕食する。味はガルムの肉がより上質になった感じだろうか?筋肉質で噛みごたえがあり、今まで食べたアラガミの中でもトップクラスだと思う。

 

 

さてさて、当初の予定とはかなりズレてしまってはいるがマルドゥーク、イェン・ツィーの感応能力を手に入れ、神機モドキも作り出せるようになった。

あのアラガミの大群をマルドゥークが率いていたのは驚いたが、それでも原作通りブラッドがマルドゥークを討伐したし、何よりゲームでは詳しいアラガミの量は分かっていなかったのだから、もしかしたらこのくらいの量だったのかもしれない。

 

それよりもと言うことはこの後は神機兵が表に出てくることが増えてくるのか……そうなると赤い雨の影響を基本は気にしないで良いから常に武装した監視カメラが彷徨いている状況になるな。

それに自分が6対1という状況で圧勝してしまっているから、原作より教育が施された状態で出てくると考えた方が良いだろうな、ジュウリスなら念入りにやってそうだし。

 

 

 

 

マルドゥークを捕食し終えて、ひとまずその日は遺された神機を探した後に寝床へと帰っていった。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

翌日の早朝、まだ朝日が顔を見せてすらいない時間帯に体中を走る激痛で自分は目を覚ました。

 

最初は今までの神機や感応種を捕食した時の痛みだと思ったがそれに加えて体が何かに染められていくかのような謎の気持ち悪さを感じる。

慣れてきた痛みが何時もよりも強く痛むのはおそらく神機と感応種を同じ日に、しかも神機は巨大なモノを6本、感応種は今まで捕食したことの無かったアラガミを2種類も捕食したからだろう。

 

だが、この気持ち悪さはなんだろうか?

神機兵の神機を捕食したから?それとも感応種を2体も捕食したから?

思い付く原因はこれくらいか。自分の体の1日の許容量を越えて摂取した為に二日酔いみたいなものになっている?それともいよいよ自分がストック……というかコピーできるアラガミの外見やその能力の量を越えたのか?

 

 

痛みと気持ち悪さに苦しめながらも必死に思考し続ける……以前であればここまで確りと考えることはできなかっただろう。そういう点で言えばある程度の耐性が自分の精神に付いて来ているのだろう……喜ぶべきではあるのだが、着実に人間だった頃のモノを捨てている気がして素直に喜ぶことが出来ない。

 

そんなどうでもいいことを考えながら自分の体の中で暴れ続ける痛みと不快感が収まるまで耐え続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、痛みと不快感が収まってから少し経過し。自分は何時も通りに体を動かしていた。

……よくよく考えればこの異様な回復がなければより酷いことになっているかも知れなかったんだよな。それこそ体が耐えきれずに内側から崩壊を起こしていたかもしれない。

 

そう思うと震えが止まらないが、それは無かったらの話だ。今の自分は持っているから別に大丈夫。

 

 

さて、今日は試したいと思っていることがあるからその実験だ。

まずは属性剣について。

ハンニバルは炎を剣や槍の形状に変えて攻撃をすることが出来るんだが、自分はその応用として相手を拘束しつつ炎や雷でダメージを与える鎖でアラガミを拘束しようとしたことがある。

 

この事から自分の意思によって自由自在とまではいかないが、ある程度炎や氷で剣や槍以外の武器を形作れるのではないか?と思ったわけだ。

という訳で早速実践だ。

 

 

イメージするのはハンマーでもなくスピアでもない、その次に現れた武器であるサイズ。まずは細長い棒状に炎を伸ばし、収束させる。続いて棒の上を鎌状に変化するようにイメージすると……おお、出来た。

 

試しに鎌を振るってみる。因みに鎌の形状だが、総てが炎で作られているために柄に当たってもダメージは入るようになっている……筈。

……ともかく、これで連撃に優れた剣と突進力に優れた槍に続く、新たにリーチに優れた鎌が武器に追加されたわけだ。

 

更に言えば実際のヴァリアントサイズの宜しく対応した属性の出力を強くすれば咬刃展開形態のようにリーチを延長しつつ攻撃することが出来るようになった。

 

 

とまぁ言ってもまだまだ剣や槍と違って形作るのに時間がかかっているから実戦向けではないが、それは剣や槍と同じく出せるように今後練習していけばいい。

 

 

 

 

さて、お次神機兵の神機を食ったことでどのくらいまで展開できるようになったかだ。

 

右手のオラクル細胞を分解&展開させ、再構築する。

最初は手の形をしていたものが、白の部分を残し、それ以外は幾多の細い黄金の繊維へと変わる。そして繊維は次第に根元から黒く染まりながらスパルタカスの時と同様に片刃の太剣を形作っていくのだが……。

 

 

ん……?神機へとなる展開速度が異様に速くなってないか?

前みたいに形作るのに数十秒かかっていたのが、今は十数秒に短縮されている……何故に?

十数秒でも隙が多いのは確かだが、仮に以前が20秒で現在が10秒だとしてもこれにはかなりの差がある。理想的な動きは神機の形態変化と同じ早さだが、流石にあそこまでは無理にしろ、どうにか展開速度を上げたかったのだが……これは運が良かったな。

 

ひとまず偶然ではないのか、念のために再び右腕を元の状態に戻し、再度展開する……時間にして14秒とちょっとか。速度が早まる前のタイムを計っていなかったからどのくらい縮んだか正確には分からないが、それでも充分だ。

まだ展開に覚束ない状態でこれなら、炎剣の時と同様に慣れるまで展開と変化を繰り返せばこれ以上無い武器になるのではないだろうか?

 

 

神機の量も太剣を作っている状態でもう片方の手にロングブレードを展開できるようになっているから、以前に比べてかなり増えている。

 

 

 

この結果に満足した自分は右手と左手を元の状態に戻すと、今日の食事兼新しい能力等を試すための実験台を探すためにアラガミ探しへと向かった。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

「ふふ……まずは1つですね」

 

惚けきった青い2つの眼がブラッドが倒したマルドゥークを持ち去っていく特異種を捉える。

静かなその声色からは隠しきれていない喜びの感情が漏れており、彼女を良く知る者や、彼女に恋する者がこの場に居れば確実に驚くだろう。

 

だが、驚く者は現れない。

この場にいるのは神に祈りを捧げるように胸の前で手を組む彼女1人。

その後ろ姿は敬虔な信徒のように見えるが、彼女の惚けた目と赤く染まった頬を見ればそれは違うと多くの者が思うだろう。

 

 

それは遥か高みに存在するモノに焦がれるようであり、かつ恋する少女のようでもある。

 

 

「ああ……待ち遠しいです」

 

絞り出すように声を発した彼女。

最早喜びの感情を隠すことは無く、最早別の光景を写し出している映像を気に止めず、その映像に映っていた神を幻視し、静かに身悶える。

 

「貴方様と私とジュリウスが出会うその日が……フフフ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も最後まで読んでいただき有難うございます。

着実に主人公がラスボスに近づいています。
因みに本作で登場予定のオリアラガミは主人公とルイン以外に後数体居るのですが、実際にこんな設定のアラガミが居たら面白そうだなーと思い考えました。
ただ、出来るだけ原作の設定からかけ離れたような感じのアラガミにならないようにしたいと思います……まぁ、主人公が既にそれを破ってしまっている気もしますが……。

因みに皆さんはGOD EATERの中で好きなアラガミは何がいますか?私的にはハンニバルとオロチです。


それではまた次のお話で。

GE2RB編のヒロインは誰が良いですか?(あくまでも参考)

  • ルイン(復活するんだよぉ!)
  • キュウビまたはマガツキュウビ
  • クロムガウェインまたはオロチ
  • サリエル
  • アルダノーヴァ(女神)
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