ダンボール戦機にはまり、友人から初代からWarsのDVD全巻を借りて一気見しながらプラモデル作っていたら遅れました。
本当に申し訳ありません。
……レックス、本当に格好よかった。
あと女の子はみんな可愛いですね、キャッホイ。
そしてラーのテレポートの考察、本当に貴重なご意見を有り難う御座います。出来る限り今後に生かしていきたいと思います。
それでは本編へどうぞ。
──それは、僕に宛てて送られてきた1通のメールからだった。
送り主は、ラケル先生のお姉さんであるレア博士。
メールの件名などはなく、たった一言だけが書かれていた。
──「たすけて」
明らかに何かがあったとしか思えないその内容を見た僕は直ぐさま榊博士にメールの内容を相談し、その結果レア博士の居場所を捜索することになった。
捜索が始まってから、あまり時間は掛からずにレア博士が居るであろうおおよその場所を割り出すことに成功した。
その捜索技術の高さに驚く暇も無く、僕らブラッドはレア博士の信号がキャッチ出来た『黎明の亡都』へ急行した。
『黎明の亡都』へたどり着いた僕たちはギルと僕、シエルとナナの二手に別れて信号付近を捜索することに。
そんな中、僕と同様に辺りに視線を巡らせながらレア博士を捜索しているギルが口を開いた。
「隊長……ちょっと変じゃねぇか?」
「うん……確かにそうだね」
ギルの言葉に僕はうなずき返す。
ソレもそのはず……戸々へ来て捜索を開始してからアラガミの反応が、そして姿が無さすぎるのだ。
通常であれば幾ら何でもオウガテイルを始めとした小型のアラガミが1体は居てもおかしくないのだけど、その小型アラガミの姿すらも見当たらない。
そしてギルと僕は広場の方面へ向かったナナとシエルとは反対側……ブラッドが最初に特異種を見つけた、ビルに囲まれた空間がある場所へと向かうことにした。
しかし、その歩みは件の空間へと近づくに連れて段々と遅くなっていき、しまいにはその場に立ち止まってしまった。
それは僕らの視界に否が応でも写り込んでくるあるものが原因だったのだが……。
「こいつは一体……?」
先程から口数が少なくなっていったギルが絞り出すようにそう呟く。その一言は僕の内心も表しており、おそらくここにシエルやナナが入れば同じような気持ちを抱いたと思う。
特異種との追跡と逃走を繰り広げた巨大な通路。
本来であればこの通路の両端には横道に逸れることを許さないかのように多くの廃ビルが並んでいた筈だった……しかし、その廃ビル達は殆どが大きく抉られるか粉々に砕かれ跡形も無くなっており、辛うじて姿形を保っているモノでさえ、灼熱の炎で焼かれたかのように真っ黒に焦げてしまっていたり、巨大な刃物で切られたかのように無数の切り傷が刻まれていた。
あまりの光景に、先程のギルが絞り出した一言から一切喋ることも、動くことも出来ていなかった僕達だったが、シエルからレア博士を発見したとの報告で金縛りから解かれたみたいに体は自由になり、声も出すことが出来た。
何はともあれ、今回の僕らの目的はレア博士の捜索と救出。この異様な破壊が成された跡地も気になったが、それよりもレア博士の安全を確保することを優先し、戸々の事は榊博士に相談することにした。
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………なんなんだコイツはっ!?
そんな焦りが多分に含まれた内心を、目の前で不敵に笑みを浮かべる蠍モドキ野郎に対して自分は思い浮かべる。
そう、それは自分がレア博士の安全を確保する為にビルの屋上からレア博士が潜んでいるビルへ近づくアラガミ達を排除していた時の事。
突如背後に焼けるような痛みが走り、この世界に来て無駄に鍛えられた本能が身の危険を感じ、振り返る事無くその場を離脱するとガオンッ!という独特の音が先程自分が居た場所から聞こえた。
適当な場所へと着地し、音の発生箇所へと視線を向けるとそこには見事に抉り取られたと表現すべきビルの屋上と、そのビルの側面に4つの脚を食い込ませこちらを睨む異形の姿。
騎士のような蠍の見た目をした大型アラガミ、ボルグ・カムラン。
それと酷似した骨格を持ちながらも、堅牢な盾を神機を捕食する獰猛な顎へ。強力な突きを放つ硬質な槍状の尾を他者を切り伏せる剣へと変え、憤怒の面構えをした頭部を持つ攻撃に特化した神機喰らいと言う異名を持つ第一種接触禁忌種アラガミ、スサノオ。
以前捕食したディアウス・ピターやツクヨミと同格に称されるアラガミの中でもトップクラスにヤバイやつが今まさに自分の視界の先に現れていた。
しかし、今自分が焦っているのは接触禁忌種であるスサノオが目の前に現れたからではない。
どれだけ強かろうが、ヤバかろうが攻撃の届かない遠距離から弾幕を張り、一方的に攻撃するなどの倒し方は幾らでもある。
だが、目の前に現れたスサノオは自分の知る従来のスサノオとは少々異なっているから焦っているのだ。
従来のスサノオも黒に近い体を持っているが、このスサノオは文字通り漆黒の体を持っているのだ。そこに存在感を示すように黄金のラインが入り、紫だった毛並みや両腕の口内は真紅に染まっている。
そして次に強さである。
神速種をベースとしているであろう自分の速度は接触禁忌種アラガミであろうと翻弄できるほどのモノだ。
本来であればスサノオであろうとも翻弄し、自分の有利な状態へと持ち込めたであろう……が、このスサノオは少なからず自分の速度へ追い付いてきているのだ。
同等ではない。しかし、明らかに遅いというわけではないその俊敏さは、他のアラガミとでは比べものにならないほどに速い。
最後に腕部の捕食形態の神機とも取れる口だが、抉りとるような捕食を行い、伸縮性がかなり高い為に広範囲を捕食することが出来るようだ。更に前述した俊敏さも合わさり、その速度は連続で攻撃されれば対処は困難である程。
……以上の事からこの世界でのスサノオとの戦闘経験がない自分だが、目の前のスサノオは自分が知っているモノとは明らかに違うと心の中で断定する。
更にその本来の個体から逸脱するような強さと、漆黒の体色から連想されるのは、かつて自分の相棒とも呼べるような存在の命を奪った憎き黒の竜帝。
……もしや、このスサノオはあの黒いカリギュラと何らかの関係性があるのだろうか?
自分との戦いで負傷した黒いカリギュラのオラクル細胞をあのスサノオが捕食した事でスサノオのオラクル細胞が変異し、黒いカリギュラ同様に異常な強さを手に入れた……と考えればかなり強引ではあるが説明は付くのではないだろうか?
だとすれば……この漆黒のスサノオを捕食することができればあの黒いカリギュラにも対抗できる力が手に入るのではないか?
そう思ったならば行動は早かった。
感応能力をフル活用し、ここら一帯のアラガミを出来る限り呼び寄せ、更にスサノオへ向けて襲撃させていく。
尾の剣の一振りで中型のアラガミを数体まとめて殺す事ができる黒いスサノオだが、絶え間無く迫り続ける数の暴力には流石に苦戦するようで、若干押されぎみになっていた。
しかし、幾らオウガテイルが噛みつこうが、シユウか火球をぶつけようが、ヴァジュラが雷撃を見舞おうが、その体にはマトモなダメージを与えられていない。
それほどあのスサノオの体が硬いのか、それとも何かしら別の要因があるのか。
自分がそう思考を巡らせている間にもスサノオの剣と神機によって命の炎をかき消されていくアラガミ達。現在進行形で増援を呼び続けているとは言え、数にも限界があるだろうし、このペースだと底をつきるのはそこまで長くないだろう。
……今この場で黒いスサノオ確実にダメージを与えられる可能性が高い存在は恐らくだが自分だけ。だとすれば、細心の注意を払って戦うべきだ。
スパルタカスの能力を使用し、周囲のアラガミ達から大量のオラクルを吸収していく……それによって、小型の中には息絶えるモノが現れ、中型は膝を付き、大型の動きは鈍くなっていく。
段々と強まっていく自分の存在に驚異を感じたのか、黒いスサノオは自身に群がるアラガミを無視していきなり此方へと向かって来ようとしたが、それを絶え間無く迫り続けるアラガミ達が許しはしない。
そして無事に3段階目──つまり最終段階までの強化を終えた時には自分の能力とスサノオの手によって命を奪われたアラガミの山が築かれていた。
オラクルを吸収できる対象が大量に居た状態で最終段階までに到達するのにここまで時間がかかるのはやはり不便というか、使いにくいと感じるな。やはり単体ではなく、他の感応能力と併用しなければ行けないか……。
まぁ、今はそんなことは後回しだ。
強化を継続できる時間は限られている。
その間に目の前のスサノオを喰らい、あのカリギュラに対抗できうる力を手にいれるのだ。
死の恐怖は今だってある。だが、自分は強くならなければいけない……死にたくない為に強くなるのに、それで死ぬような思いをするのはどこか矛盾している気もするが、この世界では仕方のないことだろう。
此方を憤怒に染まったように歪んだ表情で見つめるスサノオを確りと睨み、腹の底から叫ぶ。
さぁ、神を喰らう時間だ。
今回も最後まで読んでいただき、本当に有り難う御座います。
感想などは今は返せてませんが、出来る限り返していきたいと思います。
いやもう本当に皆さん賢すぎませんかね……?
自分も追い付けるようにネットとVITAのGE2RBを見直しておきます。
それではまた、次のお話で。
後日談的なのをネタバレ覚悟で先に書いてしまっても
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構わんよ
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やめろぉぉぉぉぉぉぉ!
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ネタバレしない程度にお願い
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そんなことより更新頻度を高めるんだっ!