転生アラガミの日常   作:黒夢羊

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どうも、黒夢羊です。
まさかの3000UA&80お気に入りです!?
有難う御座います!本当に有難う御座います!
これからも書き続けていきますので、どうか宜しくお願いします。
では、本編にどうぞー。






第6話 よし、中型を狩ろう

 

自分の身を守る&ついでに運命を変える為に強くなろうと決心した昨日から1日が経った。

 

今現在自分は空母の成れ果ての甲板の上で準備体操をしている。ほら、体育の授業とかでしたアレですよアレ。

やっぱり人間のときの習慣が抜けないというか、もし何処かが攣ったりしたら大変だからね!多分無いと思うけど!

 

それで、何を狩るかと言いますと今回はシユウを狩ろうと思う。

 

強さ的な面も考えてコンゴウにしようかと考えたんだが如何せん複数体で来ても困るしな……。

その点シユウは(ゲームの頃だが)比較的少数で戦いを挑んで来るし、攻撃方法も多いため戦闘の経験値も高めだろうと勝手にふんでいる。

後シユウは翼(もしくは翼腕?)が生えていて某有名狩ゲーに出てくるティガなんとかさんみたいに滑空みたいなのが出来る。

もし上手く取り込めれば空を飛べる(滑空)ハンニバルになれるのでは?という個人的な興味も含まれている。

 

基本シユウ及びシユウ神属は脚には斬撃は効きにくいのだが、それはあくまでも神機使いの時の話で、ハンニバルの自分の攻撃はどう通るのだろうか?

いや、そもそも自分の炎を使用した攻撃に物理属性が付属されているのか?

 

そうなると炎や神属性に耐性を持つタイプのアラガミには自分の持つ攻撃の半分ほどが効果が薄くなるので、ハンニバルお得意の体術になるのだが、こちら中身は何処にでもいる一般の高校生。勿論体術なんて習ってないし出来ると言えば中学の頃授業で受けた受け身と背負い投げの真似事みたいなものだけだ。

これ実際にやると「相手の骨が逝くから正しく投げろ」って柔道部の先生から言われたけど、正直力の受け流し方とかそこら辺の知識が全くさっぱりピーマンなので見よう見まねでやるしかない。

まぁ相手はアラガミだし、多少力任せにぶん投げても良いだろう。

 

さて、色々と検証すべきことがあるのでそろそろ探しに向かうか……。

朝を告げるために日も昇り始めようとしている。シユウがいると思われる場所まで向かうために自分は足を走らせた。

……やっぱり飛べるようになりたい。走るのスッゴい面倒くさい。

 

まずはシユウの生息地とか言われている『煉獄の地下街』に来たんだが、暑い。

体感的に真夏日に延々と太陽に照らされ続けているような感覚に陥るが生憎ここは地下。太陽光の暑さと錯覚したのは周りから溢れている溶岩とここら一帯の空間に充満している熱気である。

自身が元々炎属性であったハンニバルの変異種な為か我慢できない暑さではないが、好んで住処にしようとは思わない。

ここでバリバリ動ける神機使いは体に『あべこべクリーム』かなんかでも塗ってるのか?

 

暫く周囲を歩いてシユウを探したが、その影は1つもなかった。

何処の誰だシユウがここ住処にしてるってほざいた奴!……思い出せねぇよこんちくしょう!

 

 

───────────────

 

 

続いて『蒼氷の峡谷』にやって来た。

先程とはうって変わって辺り一帯が凍っており、鎮魂の廃寺同様に寒さしか感じない。

だが、彼方では感じはしなかったがダムということもあり地面が凍っていそうで怖い。

す、滑らないよね?バラエティ番組のローション相撲みたいに転倒しないよね?ギャグ漫画みたいにオーバー気味に転ばないよね?

コンクリートにちょんちょんと感触を確かめるように軽く何回か足で触れてみる。

 

……どうやら滑らなそうだな。ならば話は早い!

自分がいま必死にしがみついていた山から近い部分から飛び降りダムのコンクリートの地面に着地する。

着地時に大きな振動と音が鳴り一瞬「やべ……」と思ったが何事も無くほっと一安心。

 

危ない危ない、自分の着地の衝撃で辺りが砕けたりとかしたら本当に危ない。

いやまぁダムだし砕けないだろうけど、それでも大分経つだろうから万が一があるかもしれないからなぁ……。

 

そんなこんなで辺りを見回してみるがシユウらしき影は見当たら……なくないな!シユウ発見!

 

思わず笑みを浮かべた自分の視線の先にはゲームの時に出発する地点の近くにある洞窟から姿を現したシユウの姿が。

 

そのまま、所々に雪が残る地面を走りシユウへと近づいていく。

足で地面を踏む度に人間とは明らかに違う重さの足音が鳴る。

その音に気づいたのかシユウが此方を向き、シユウの特徴的な翼腕でお馴染みの挑発ポーズを取るがそんなことは知るか!

高く飛び上がり両手の炎の勢いを利用してシユウへと高速で接近する。

 

先手必勝!右手でシユウの顔面を掴み、勢いを利用して思いっきり地面に叩きつける。

そして押さえつけたまま掌から全力で炎を噴出させる。

 

「グオオオオォォォォォォオオ!?」

 

炎が得意なシユウでも流石にこれは堪えたのか、苦悶の声をあげつつも翼腕を使い必死に自身の頭を掴み続ける腕を外そうとする。

しかし同じアラガミとはいえど大型と中型、元々の膂力の差があるのか一向に外せる気配はない。

 

ぎゃあああああ!怖い!めっちゃ怖い!

翼腕がスッゴい掴んできてる!がっしりと掴んできてるって!!

早くお亡くなりになってくれませんかねぇぇぇぇ!?

内心シユウが思ったよりもしぶといので冷や汗が止まらない。

炎の勢いを強くしたいがどれだけ踏ん張っても今出せるこれが最大火力で、これも小型ばかり食べていた弊害なのか。

 

すると力では外すことが無理と悟ったのかシユウの翼腕の掌が淡い光を放ち始め、 それと同時に掌に接している腕の部位が少し暖まって──

 

ヤバイ!

そう思った自分は地面に押さえていたシユウを持ち上げ全力で放り投げる。

シユウが腕から離れた直後、先程から光を放っていた翼腕から淡いレモン色をしたような火球が此方へ2発放たれる。

 

そのままだと勿論直撃コースなので、自身の体を横へ回転させてそれを避けようとしたが─

1発目は回避できたが、1発目より少し下に放たれていた2発目が左肩に命中する。

 

焼けるような痛みが体を襲うが、神機の弾よりは遥かにマシな威力だ。

でもやっぱり痛いです。

体勢を立て直し、先程火球が命中した肩は表面が少し溶けていたものの、既に再生を開始している。

やだ、回復力高すぎない?

「ヴゥ"ゥ"ヴゥ"ゥ"ゥ"ゥ"……」

 

そう自分の体に若干恐怖していると、ダムの通路の方から唸り声が聞こえたので、そちらへ顔を向けると顔の殆どが溶けてしまいグチャグチャになったシユウの姿が在った。

うわー……やったの自分だけどありゃ酷い……。

 

此方にバリバリの敵意ある視線を向けているが、先程の攻撃がかなり効いたのかその姿は息も絶え絶えと言った様子。

このままにしておくのも申し訳ないし、トドメを刺してあげよう。

ゆっくりとシユウに近づき、左手に炎剣を出現させて弱々しく抵抗しようとするシユウの胸に深々と突き刺す。

 

「ギャッ……」

 

短い断末魔を上げて、ぐったりとする体。

炎剣を引き抜くと、そのまま地面に前のめりになって倒れた。

 

絶命したシユウに手を合わせる。自分が殺したんだ、アラガミとは言え感謝せねばね。

確りと合わせた後にシユウ胴体を貪る。

う……美味い。

 

小型とは比べ物にならないくらいに美味い。

食べたことで似たものならローストチキンだろうか?

取り敢えず美味い。

気づけばあっという間に平らげてしまった。

 

さて、後は体の変化があるかどうかなんだが……。

暫く待ってみたが変化は無さそうだ。

薄々分かってはいたが、それでも空が飛べるかもしれないという可能性があった為に少しへこむ。

まぁ、中型を食っても変化は無いようだし、次は大型かなぁ……。

 

と、思っていたら背中に何かがぶつかった。それと同時に先程感じた焼けるような痛みが背中を中心に襲う。

振り替えるとそこには先程のシユウの叫び声を効いてやって来たのか2体のシユウが翼腕を此方に向けて「来い」とばかりに挑発している。

 

んー、2体か。

さっきも食らったけどダメージは軽いし、戦闘経験を積むためだ、ここは戦うか。

シユウの挑発に乗るようにこちらも威嚇と自身のやる気を高めるために腹から全力で叫ぶ。

 

「グルゥアアアアアアアアアア!!」

 

自分の叫び声が開始のゴングとなり1対2の変則デスマッチが始まった。

まずシユウAがこちらに滑空しながら突撃してくる。

近づいてくる体を右手で掴もうとするが横に避けられてしまい体をすれ違う瞬間足で横っ腹を蹴られてしまう。

 

蹴られた事で少し体勢を崩した所に間髪いれずにシユウBがサイヤの王子が如く火球を連射してくる。

それを両手の籠手で防ぎながら、接近しパンチをお見舞いしようとすると、ギリギリの所でバックステップで避けられる。

その直後見計らったかのようにいつの間にか接近していたシユウAが翼腕で数発体に拳を叩き込んでくる。

 

本体へのダメージはそこまでだが精神的に痛いものは痛いのである。

体を捻りもう一度Aを掴もうとするが、逆にBに邪魔をされてしまう。

……コイツら戦いなれてる?

 

そう思えるかのようにコイツらの連携は確りと取れている。こうして他のアラガミや神機使いを倒してきたのだろうか?

いやそんなことは自分にはどうでもいい。

取り敢えず片方を潰せばいいのだ。

幸い体の方へのダメージはほぼ無いに等しい。ただ、自分の精神の方が痛みに耐えれるかの問題だ。

 

右足を軸にして体を回転させ、2体のシユウを一旦離す。

そこからAに振り向きさまに火球を2発放ち、着地した直後のBへと手に炎槍を発生させて飛び掛かる。

流石に対処しきれなかったのかシユウBは翼腕で防ぐが、目的は槍ではなく接近することだ。

炎槍をまともに受けた翼腕は一部結合崩壊を起こすが未だ健在。

飛び掛かった勢いのまま押し倒し、その体を守った翼腕の両腕を掴む。

 

そして、思いっきり引っ張る。

ブチブチブチッ!と嫌な音がした後にシユウの絶叫が辺りに木霊する。

あーもう静かに!片足で叫び声を上げる顔面を踏みつけ声を塞ぐ。

ちぎった翼腕を放り投げ、右手に出した炎剣で胸を刺す。

 

先程と同じようなものだ、こっちは叫び声も上げれず死んだけど。

物言わぬ骸と化したBを此方に向かって走ってくるAに向かって放り投げる。

それは予想外だったのか、死体とぶつかり動きが止まる。

その瞬間にこちらは走りだし、数秒も経たぬ内に接近。

そのまま足払いを行い、体勢を崩したAに炎を纏った拳を叩き込み、そのままの勢いでAの体と地面をキスさせる。

こちらは先程みたいに避けることは出来ず、見事に地面にヒビが入る。

そして空いた片方の手で作った炎槍を胴体に突き刺して終了。

 

 

おお……戦えた。

なんかそれっぽい戦闘できた!

それにしても速いなこの個体。自分が思っているよりも結構早く動く。

普通なら足払いの後にパンチかますとか出来ないだろ……。

まぁそれでも出来ることが多いということはそれだけ自衛の手段が増えるということなのでヨシとしようではないか。

 

それよりも食事だ食事。

早くしないと消えちゃうからな。

そうしてぶん投げてしまったBも回収して食事をしたが、全くと言って良いほど体に変化はなかった。

 

 

───────────────

 

 

「おいおい……」

 

双眼鏡から見えるその映像に思わず言葉を漏らすのは極東支部で働く神機使いのマツリだった。

 

今回自分達はフェンリル支部各所で騒がれていた二体のシユウの調査及びそれの討伐任務を受けここにやって来ていた。

その二体のシユウはアラガミとは思えないほどの連携で大型さえも相手取り、倒してしまうらしい。

そんなシユウらが最近はここ『蒼氷の峡谷』のダム付近を縄張りにしているという情報が入ったのが理由。

 

そして情報通りその2体のシユウは見つかったのだが……。

先に大型アラガミであるハンニバルとの戦闘に入り、最初こそ連携を上手く活かし優位にたっていたがそれから直ぐにとてつもないスピードで動くハンニバルによって2体とも絶命した。

その速さと強さに5年以上神機使いを続けている自分でさえ脂汗が止まらなくなる。

 

「こ、これは局長に知らせなければ……」

 

幸い向こうは補食するのに夢中だ。ならば今の内に逃げるのが得策だろう。

そうして俺は、任務を想定外の存在によって潰され撤退を余儀なくされた。

 

 

後日この事が榊博士の元に届き捜査網が強化されたのは言うまでもない。

 

 

 

 




今回も最後まで読んでいただき有難う御座います。
最近は3で難易度4まで言ったのですが、遺された神機集めでわちゃわちゃしています。
今回はレイジバーストみたいに優しくないんですね……。
まぁそれでも楽しいので全然気にならないんですけどね。

さて、またある程度整ったらオンラインプレイをしようと思いますのでもしご縁があれば宜しくお願いします。

主人公と意志疎通できるアラガミはどれが良いと思いますか?

  • キュウビ
  • マガツキュウビ
  • アバドン
  • マルドゥーク
  • オロチ
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