木ノ葉教育戦国時代   作:宝石マニア

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木ノ葉忍者学校(正式名称:木ノ葉忍術中等専門学校)


愛と青春のアカデミー編
1 入学!火影直轄忍者アカデミー!!


 【忍者訓練部隊】、それは1学年1080人、1部隊180人からなる木ノ葉隠れの忍者を養成する3年間に及ぶ教育を施す教育機関だ。学生忍者の全員に制服が定められ、それぞれが『統一テスト』によって割り振られたレベルや用途の学校に行く。たとえば、オレが行く『第1部隊』。第一部隊は通称『直轄アカデミー』という。スクールカラーは【火の意志】をイメージした、深い赤。深紅というらしい。俺たちの制服はまず、下にネイビーブルーの長袖シャツを着る。男子はモタつかない仕立てで作られているらしい、ボタンじゃなくてチャック式の学ラン。スクールカラーのパイピングによって全然雰囲気が違っていて、市街でも何処の学校なのかすぐわかる。余程のヤツじゃないと悪事やイタズラは出来ない。

女子はセーラーブレザーというやつで、ヒナタがオレに見せてくれたけど、すっげー可愛かったってばよ!

女子はセーラーブレザーに合う、男から見ても動きやすそうだと分かる短いボックスプリーツスカート(というらしい。サクラちゃんたちに教えてもらった)。

男女共に手裏剣ホルスターは必須で、それを着て通学する。

ちなみに額当ても必須だ。

 

 『第1部隊・中央忍者学園』には各小学校、または私立初等部から血継限界または秘伝を伝える一族出身者が集まる。一か所にまとめておくと警備しやすいから、そうしているらしいってばよ!

 

 

 

 第1部隊は火影直轄校なだけあって、三代目のじっちゃんや教育部門トップである三嶋フウレン特別上忍が入学式で来賓としてやってきた。来賓席には日向一族の当主であるヒナタの父もいる。ちなみに俺とヒナタはまだ12歳だけど、結婚を前提に交際することを決めた。当然、まだ言ってないしまだ言えない。ヒナタはこれから許嫁が決まっていくかもしれないから、いつまでも決定打がないまま結婚前提の関係じゃいけないと思う。だから、毎月もらえる手当がたまったら本格的じゃないけど指輪を買おうと思ってる。

 

 舞台の上ではじっちゃんと来賓の話が終わり、『忍軍入隊の宣誓』の時間に移った。オレたち制服姿の学生たちは立ち上がり、右手を上げて壇上のじっちゃんの合図に合わせて口を開いた。

 

『私は国外と国内の全ての敵に対して火の国の憲法を支持し、守ることを厳正に誓います。私は国に忠誠を誓います。私は火影の命令と、私の上に任命された中忍・特別上忍・上忍の命令に従います。規則と軍事司法の統一された規則に従います!』

 

 下忍に任命されたその日、先生から渡された入隊宣誓を覚えるよう言われた。先生が終わると、保護者たちの間から拍手が鳴り響いた。代表者であるサスケが学校長の特別上忍から入学記念品を受け取って、1年生の席へと帰ってきた。午後からは午餐会という保護者と一緒の食事会があって、保護者は一旦帰ってしまう。サスケとアマツの保護者は扇城屋CEO、俺の保護者は三代目のじっちゃん。

 

 

                 ☆★☆

 午餐会と仰々しい名前が付けられているけど、平たく言えば昼食会だ。朝から街ではバタバタとケータリングを担当する後方支援部隊の人たちが駆け回っていた。こういう忍軍関係行事を行う時、駆り出されるのは大体忍軍の後方支援部隊”需品科”と、連携している忍軍属の人たちだ。オレは朝からワクワクしていた。どんな昼食が出てくるんだろうなって!サスケはCEOと楽しそうに話している。サスケとは『同室』になる予定だ。これから共同生活を送る事になると思うと楽しみだ。

 

 

 この長テーブルにはオレとサスケ、キバ、シノ、チョウジ、シカマル、アマツが座っている。

 ちなみに、クラス分けのシステムはこうだ。1年生のうちだけだが、上忍の先生が直々にクラスを組織する。30人1クラスが6クラスで、1学年。俺が入ったのはサクラちゃん、サスケ、アマツと一緒の『カカシ訓練小隊』、通称A組。2年生からは綱手様とシズネさんがそれぞれ担任を持つ医療忍者訓練クラスが正式に組織されて、より個人個人の適性に合ったクラスへと入れられる。

学力も、戦闘についても。

 

 

 

 

「授業は明日から。お前ら、ちゃんと家でよく休むんだよ~」

 

なんて、『カカシ訓練小隊』の小隊長/教官にしてサスケの師匠であるはたけカカシ上忍が言うので俺とサスケはまっすぐ寮へと帰った。俺たちのような学生に割り振られた部屋は4人用で、通常同学年だけだ。でも俺は人柱力だし、人数の割り振りが丁度良くいかないという事でサスケと二人で使う。サスケが立候補してくれた。

 

 部屋にはシンプルなベッドと勉強机一式、本棚、大き目な収納がある。収納の中に支給されている制服や忍具などが仕舞ってあり、オレはそこから明日から1週間に渡って演習場で行われる演習に備えて道具一式を揃えていた。

 

「サスケ。風魔手裏剣忘れんなよ!」

 

「わーってる!!」

 

 サスケは風魔手裏剣を折りたたみ、私物である大き目なポーチにしまい込んだ。風魔手裏剣を見てオレたちには思い出す事がある。初等部時代、男女混合で合同演習をした時の事だった。アザミは忍具の扱いがド苦手で、借りた風魔手裏剣の扱いが苦手過ぎて中途半端な開き方のまま「開かんならば接近して殴るのみ!」と言っていた。その時の調子があまりにも真剣で、真剣だけど妙に面白かったせいでずっと記憶に残ってる。

 

「お前こそ、睡眠不足はやめてくれよ」

 

「分かってるってばよ!」

 

 

 明日から1週間、春季定期訓練が始まる。場所は里内にある、慰霊碑が設置された演習場だ。最初は別の場所だと言われていたけれど、カカシ先生の習慣から授業開始が遅れたら困るという事でその演習場に現地集合となったのだ。

 

 

                 ☆★☆

 1チームに対し、1つの鈴。10個の鈴があると思いきや、用意されているのは3個のみ。茫然とするフル装備の俺たちに向かい、カカシ先生は言った。

 

「コレを取ったチームは後期に行われる中忍選抜試験に出場する権利が与えられる。期限は1630。開始!」

 

 昨日、初めてのHR(ホームルーム)で朝飯は食べてくるなと言っていたけど。一体どんな事をするんだろうと思っていた。カカシ先生は結構本気な感じで、学年でも上位の扇城アマツと早速交戦している。アマツは扇城一族の刃物部門が作ってくれたと前に話していた『扇城宗定(せんじょうむねさだ)』の最新作を手に戦っていた。長脇差とかいうヤツで、侍の人たちの刀とは違って”反り”がなくて真っすぐ。相棒的な立場にあるスリーマンセルの一員が、鹿島ライカという女子と香取フツミという男子。鹿島家と香取家、そして星宮家は伝統的なスリーマンセルの組み合わせだ。

 

 

(やべぇ、何だよアレ!オレと違って”戦う”ことをもう”知ってる”!!)

 

 フツミは幻術が得意で、カカシ先生には上手くかからないが、それを生かしてアマツが攻撃する隙を作っている。サスケは「カカシ、割と本気モードだな」とか言ってる。カカシ先生は上忍だからアマツたちにやられる訳はないけど、多分、強い人だからこそ『今日出す力』を決めているんだと思う。

 

(ハァ!?アイツらもう鈴取っちまった!!)

 

茫然と見ている間にも、アマツは連携プレーで鈴を取ってしまった。カカシ先生は余裕層に「あと2個しかないよ~」とか言ってる。それに煽られたヤツらが藪から出て行って、速攻で地面に首だけ出して埋められた。瞬殺だ。

 

「・・・ナルト、サクラ。俺たちも行くか?」

 

「ちょっと待って、二人とも。私に良い考えがあるの」

 

「なんだってばよ、サクラちゃん」

 

オレがサクラちゃんに問いかけると、サクラちゃんはオレとサスケの手を引いてカカシ先生が戦っている広場から遠ざかった。

 

「先生は私たちが生徒同士でやり合うな、なんて言っていないわ。だから、ライバルを減らしても良いと思うのよ」

 

「確かにな。カカシの凄味に負けて俺は話をロクに聞けていなかった・・・。後でどやされるな」

 

「・・・言われてみれば。で、どうやってやる?影分身なら任せろってばよ!!」

 

「そうよ。ナルトの影分身!使えるわね」

 

 サクラちゃんの作戦はこうだ。まずオレが影分身を作り、遠巻きに戦いを見ているヤツらを混乱させていく。お色気の術を使ってもOK、とりあえず戦うどころではなくする。煙幕でも何でもやって、とにかく混乱を作り出す。その隙に影分身を使って締め落とすか、サクラちゃんとサスケの幻術で眠らせ、ライバルを大幅に減らす。

 

 アマツたちはもう戦場にいないため、後はゆっくりと同級生が起きてくるまでカカシ先生と鈴取り合戦に洒落こむ。

 

「やるわよ!」

 

「おう!」

 

「火遁なら任せろ、二人とも!!」

 

俺たちはまず藪から離れ、同級生を混乱の渦に巻き込む作戦に入った。

 

藪の中から叫び声が聞こえてくるので、カカシ先生も流石に怪しんでいるようだ。

 

「アレ?」とか広場からわざとらしく聞こえてきた。

 

サスケはカカシ先生の動向に気を配りながら、眠気を催す煙幕の煙が入ってこないよう口と鼻を布で覆いながら戦っている。

 

 

「ぐわぁ!!」

 

不意にサスケの声がしたのでそちらを向くと、サスケがカカシ先生に羽交い絞めにされていた。でも、オレは慌てない。慌てるなってサスケ本人が言ってたからな!

 

「サスケぇ!」

 

「サスケ君!!」

 

オレとサクラちゃんはアイコンタクトを取ると、同時にクナイを投げた。カカシ先生が”片手”で投げたソレに俺たちが投げた2本は簡単にはじかれてしまった。

 

「う、嘘だぁ!コントロール良すぎでしょ!!」

 

「マジかよぉ!!」

 

「二人とも助けてくれー!」

 

”サスケ”が叫ぶ。カカシ先生はサスケの首元にクナイを突き付けた。

 

「残念だったな、俺直属のスリーマンセル。もう少しで・・・」

 

「隙ありッ!!」

 

まるで滑り込むように、『サスケ』がカカシ先生の背後を取った。

先生は”サスケ”を押しのけると、『サスケ』の踵落としを二の腕で受け止めた。

 

「今よナルト!!」

 

「よし来たっ!!!」

 

オレは影分身を10体出し、それぞれ「お色気の術」をさせた。

酒池肉林が広がるとカカシ先生はその端正な眉を顰め、疑問符でも浮かんでいそうな表情を浮かべて呆気にとられた。

 

サクラちゃんも眉をしかめているけど、体はちゃんと動いていた。

 

サクラちゃんの細い腕が先生のポーチまで伸びて鈴をもぎ取って、そして。

 

「鈴ゲットよ!!」

 

チリンチリンと鈴が鳴り、カカシ先生は戦闘のための構えを解いて笑顔になった。

 

「お前ら・・・、頭を使って鈴を手に入れたな。合格!」

 

ボフンと変化を解く”サスケ”は、オレの影分身だったんだ。

それをカカシ先生は褒めてくれて、嬉しかった。サクラちゃんも、オレたちに指示をするタイミングを褒められていた。これで、後期の中忍選抜試験を受ける権利を手に入れた事になる。純粋に嬉しいと思った。

 

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