米空軍って、レクリエーションやホスピタリティ、サービス部門の業種があるらしいですよ。
・ホテルは洞爺湖サミットが開かれたホテルをモデルにしています。
・普段は基本的に高級志向だが、今回のように若者が多い時などは頼めばジンギスカンとかタン塩、砂肝も出してくれる。
我愛羅は多分、ナルトとサスケがあまりにも話しかけてくるので対応していたら「悪くないな」という気持ちがジワジワ芽生えたから大人しくしています。
(中忍試験1次試験の前、あんなに馬鹿にしてやったのにコイツらは何故)
めっちゃ話しかけてきてうるさいし、暴れるなと言われているので動けない。
○○してやりてぇ~(ソワソワ)。それにしても料理が美味しい。なんだこれ
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うっかり「この砂肝とタン塩がうまい」とかつい口走ってしまう
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ナルトとサスケは当然、大喜びで更に皿を持ってくる
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中学生のノリに一瞬目ざめそうになるし、ネーチャンは奈良シカマルと意気投合
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ニーチャンもハンバーグに夢中だし、密命を持つバキ先生は挙動不審だし・・・
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・・・今は楽しもう、そうしよう。どうせ木ノ葉を崩すんだし・・・、うん。
大きく青く輝く湖のほとりに立っているのは、今日の目的地である『火の国ロイヤルレイクホテル』という巨大な宿泊施設だ。国防部門の保養地とは思えないほど牧歌的なそのホテル周辺には大きなスタジアムもあって、本戦参加者も修行できるようになっていた。豪奢で開放感あふれるガラス張りのロビーに入ると一斉に本戦出場者たちの視線がこちらに向いたが、これ位でビビるような俺たち木ノ葉の学生忍者じゃない。いつ戦闘になっても良いような服装の者もいれば、ラフな格好で首にタオルを巻く者もいる。そして、ロビーにはシャンデリアが吊るされていて、置いてあるソファもきっと物凄く
高いやつ。アンコ先生はまだ座るなと言っている。
オレたち(あのネジ先輩ですら)がキョロキョロ見渡していると、タキシード姿の温厚そうな男性が学生一行に近づいてきた。引率のアンコ先生がそれに気づくと、先生は丁寧に会釈をした。また、男性はそれ以上に丁寧な動作でまた会釈を返した。
「直轄忍者アカデミーの皆さん、『火の国ロイヤルレイクホテル』にお越しいただきありがとうございます。私はこのホテルの支配人、三嶋ウリュウでございます。階級は特別上忍、所属は基地業務隊総務科ホスピタリティ部。本日の交流会を最大限にお手伝いいたします!!」
フウレン先生と同じ姓、よく似た声、笑顔。彼はまさしく。
「・・・ウリュウおじさんだ」
同級生で友人、アザミの親戚。というよりも仲良しの叔父さんだった。
ロビーのフロントデスクでは、木ノ葉隠れのバッジを付けた情報系と機械系の技官たちが電子機器を修理している。三嶋ウリュウ支配人――本人が今はそう呼んで欲しいと言っているが言うには、参加者と関係者がチェックインし始めてから電子機器の調子がどうも悪くて現在は里から待機していた技官を呼んでアナログで対応してもらっているらしい。
アザミはアザミで伝令任務を仰せ付かったらしく、実の叔父でもあり上司でもあるウリュウ支配人に何かを手渡していた。諏訪先輩と守矢先輩もまた、交流会15分前には戻ると言って二人で連れだって何処かに行ってしまった。
ホテルの内部はとても忙しない。出立前に宿泊者名簿と宿泊している場所について出来る限り覚えてきたが、行き交う従業員の皆さんの姿を見ているだけでそれらがぶっ飛んでしまいそうになる。サスケは穏やかな顔で夏の風が吹き抜ける湖をガラス越しに眺めているし、シカマルはホテルが用意してくれた休憩室にロビーに置いてある文庫本を持って行ってしまった。いのとアザミ、ヒナタの仲良し女子3人はホテルがプレゼントしてくれたミニスイーツを選んでいる。チョウジとキバも加わりたそうにしている。赤丸はある犬好きの大名夫人に撫でてもらって嬉しそうだ。
もちろん、フウレン先生が言っていた任務は忘れていない。
”平和すぎて甘やかされ弱体化した木ノ葉の学生忍者”という雰囲気を演出しつつも、ロビーを歩き回って観察を続けている。もちろん、それはオレも同じだ。
「サスケェ」
湖面を見渡していたサスケは相変わらず穏やかな表情のまま振り向くと
「どうしたんだよナルトォ」
「スイーツ食べに行かねぇ?」
「甘いものは得意じゃないが、俺は『甘さ控えめビター系オレオパフェ』が良いな。美味しそうだ」
平和な中にも、不穏な雰囲気が複数ある。これは直感ではなく確かに感じる気配。
超絶優秀なハズの当人は何故か気にしている様子が無いが、星宮アマツと彼を窘めるアンコ先生をじっと眺めている黒い長髪で不気味な印象の男が一人。何だか蛇を連想させる。言いようのない不気味さを持っている人だった。一体誰なんだろうか?イヤな感じがする。オレはサスケにトイレへ行ってくると言ってから外に出て、ホテルの近くの木に止まっている伝令鳥を呼んで書簡を持たせた。
☆★☆
先ほどまでの不穏さが嘘だったように、地下にある大宴会場で行われる交流会はとても和やかだった。俺は砂隠れの3兄弟と話をしていたが、途中からシカマルも交えて不思議と打ち解けてきてしまった。我愛羅というヤツは末っ子で、俺たち1年生と同い年。シカマルは2つ上のテマリさん相手に対等に話しているから凄いと思う。
サスケと我愛羅が楽しそうに話し込んでいるし、我愛羅の兄カンクロウさんはハンバーグを食べて「うまい!」としか言わなくなってしまったので、俺は常駐しているシェフに塩バターコーンラーメンを作ってもらう事にした。そうしていると、俺は赤い髪をした草隠れの少女が仲間から詰め寄られているのを発見した。
「オイ、やめろってばよ!!」
少女は消え入るように「・・・ありがとう」と言い、にじむ涙を吹いた。そうしていると俺の声を聞きつけたヒナタがやってきて、少女を庇うように立った。ヒナタは昔、気が弱くて心では何かをしたいと思っていても体がちゃんと動いてくれないと言っていた。でも、今のヒナタは強い。
「お前、木ノ葉の”学生忍者”ってヤツか?」
「甘やかされてるって聞いたが、どんなモンか見せてみろよ!!」
草隠れのスリーマンセルの紅一点、香燐(カリン)。名簿に書いてあった。
俺は思い出した。挑発的な男子2人と怯える女子1人。女子の腕や脚には噛み跡が沢山・・・。そういう事、だよなぁ。
俺、こういうの何となく知ってる。自来也師匠の本にあった、女の子に「すけべを強要するド変態野郎」だってばよ!絶対に許せない。きっと香燐はずっと、この変態野郎共にすけべを強要されてきたんだ!!
「くっそー、許せねぇ!警務隊!警務隊!!」
俺は大人の対応が出来る(自称)から、暴力に訴え出ずに然るべき対応をしてくれる法執行官たる警務隊員を呼んだ。ここにいる警務隊員は中忍か特別上忍で、中でも上位中忍レベルか上忍候補になれる強さの人たちばかりだって支配人が言ってた。だから大丈夫だと思う。
「どうされましたか?」
瞬身でやってきたのは黒髪に眼鏡で色白、スラりと細身な男性警務隊員だった。
「こ、コイツら、この子にスケベを強要してたんだってばよ!!許せねぇッ!!」
「・・・そうですか。火の国の倫理に反します。捕縛準備!」
名札に『警務隊ロイヤルレイク分屯地 応援班 横田マサヨシ中忍』と書いてある彼が腕を上げると、追加で2人の隊員が同じく瞬身で姿を現した。どちらも筋肉質かつ長身で、横田中忍とはタイプが全然違う二人だ。
草隠れの男子2人は二人の隊員に気絶させられ、ホテル敷地内の分屯地へと消えた。
「君は・・・、うずまきナルト学生か。ありがとう。私も彼らを一応マークしていたのですが、まさかこんなパーティー会場で馬脚を現すとは思いませんでした。ご協力感謝いたします。本官はこれで」
爽やかに、横田中忍は涙を流す香燐さんを連れてバックヤードの方へと歩いて行った。カッコいい隊員さんだったってばよ。
「・・・かっこいいなぁ。あっ!ナ、ナルト君が一番かっこいいから、ね?」
「いやいや、ヒナタ。男からしても横田中忍は超かっこいいと思うぜ。憧れるなぁ」
オレもヒナタも、揃ってかっこいい警務隊員を思い出してぼおっとしていた。一方、サスケもまた遠くから茫然とこちらを見ていた。サスケからしたら、亡くなったお父さんや親族が就いていた仕事だから気になるんだろうな。
「香燐さん、助かるといいね」
「ほんとだな。さ、ラーメン貰ってあっちに帰ろ!」
「うん、帰ろ!」
草隠れの里について、パーティーに参加している情報通と評判の人たちがヒソヒソ話している。仲間であるハズの異性のチームメイトへの性的虐待を見抜けず、担当上忍も知っているだろうに止めようとしない、マジ最悪だな!と、そういった内容の事を悲しそうに話している。俺は国外には波の国以外に出た事が無いけど、再不斬さんも言っていた通り計り知れない酷い事をしている里がまだあるんだろう。
内政干渉だとか言われるかもしれないけど、人柱力で疎まれる立場いるはずのオレが火影になれば他国の不条理を少しは正せるのかな?
他国の人でも、画期的で偉大な人がいたら影響を受けるかもしれないだろ?
香燐は手足こそ噛まれているけど、深い意味では無事です。