妹がこれまでの投稿を読んで
『闇とバイオレンスが足りない』
『人間関係が理解しにくい、ややこしい』
『転生者チームは日本神話か日本史モチーフに統一した方が解りやすい』
とのアドバイスを貰ったので、第1話から加筆修正しました。
以下に変更点を列挙します。
【人名】
フウレンの苗字 沼原→三嶋(みしま)
・オオヤマツミが由来。オオヤマツミを祀る伊予の大山祇神社を勧請した伊豆の三嶋大社から拝借。
・狼信仰→遠州水窪の山住神社(祭神はオオヤマツミ)から
ミサキの苗字 宗像→稗田(ひえだ)
・『声』を媒介にした幻術の血継限界なので、芸能の女神から
アマツ・星宮カガセの苗字 星宮(ほしのみや)
・アマツのモチーフが『アマツミカボシ』なので、アマツミカボシを祀る星宮神社・星神社から。
・アマツとカガセは母親が扇城一族の出身者
【うちは事件について】
・イタチは犯人ではなく、アマツの兄である星宮カガセが犯人に滑り込んだ
・イタチは根とは関係なく、火影直轄の暗部。根にはカガセが入った。
・カガセがイタチの立ち位置に入ったので、暁にもカガセが加入。
・シスイさんは生存
・シスイさんの代わりに、志村一族の血が入った扇城一族の者が殺されている
・干柿鬼鮫は長野県民転生時代に一緒だった事から、経歴が綺麗なまま忍者を普通に退職して活動している。木ノ葉忍軍にアグレッサーとして転職を果たす。
・イタチはシスイ・自来也、たまに綱手と共に里外での情報収集任務に従事
・イタチはダンゾウパワーのせいでうちは事件の犯人に世論で仕立て上げられてしまった
【アカデミーについて】
第1訓練部隊は、血継限界・秘伝・人柱力、そして上忍たちが直接スカウトした優秀な人材で構成されている。
【最新プロフィール+新キャラ情報】
直轄アカデミー第1部隊
《はたけ訓練小隊第7班=A組》 とにかく優秀者が多い
うずまきナルト(男 人柱力、風遁)
忍3.5 幻2.5 体3.0 賢2.5 力3.0 速3.5 精4.5 印2.5 合計:25.0
うちはサスケ(男 写輪眼、火遁、雷遁)
忍3.5 幻4.0 体3.5 賢3.0 力3.0 速3.5 精3.0 印3.5 合計:27.0
春野サクラ(女 医療忍術)
忍3.5 幻3.5 体3.0 賢4.0 力2.5 速2.5 精2.5 印3.5 合計:25.0
日向ヒナタ
忍3.0 幻2.5 体3.5 賢3.0 力2.0 速3.5 精2.0 印3.0 合計:22.5
犬塚キバ
忍3.0 幻2.0 体3.0 賢2.5 力3.0 速3.5 精2.5 印3.0 合計:22.5
油女シノ
忍3.5 幻2.5 体2.0 賢3.5 力2.5 速2.5 精2.5 印3.5 合計:22.5
奈良シカマル
忍3.5 幻3.0 体3.0 賢5.0 力2.5 速2.5 精2.0 印3.0 合計:24.5
山中いの(女 心転身の術、医療忍術)
忍3.0 幻2.0 体2.0 賢2.5 力1.5 速3.0 精2.0 印3.0 合計:19.0
秋道チョウジ
忍3.0 幻0.5 体3.0 賢1.5 力3.5 速1.5 精3.0 印2.0 合計:18.0
三嶋アザミ(女、晶遁)
忍3.0 幻3.5 体3.5 賢3.5 力2.0 速3.5 精1.5 印2.0 合計:22.5
諏訪オカヤ(男、氷遁)
忍2.0 幻2.0 体3.5 賢2.0 力3.0 速3.5 精1.5 印1.5 合計:19.0
稗田ミサキ(男 幻術、医療忍者)
忍3.0 幻3.5 体2.5 賢4.0 力2.5 速3.0 精1.5 印1.5 合計:18.0
星宮アマツ(男、写輪眼、火遁)
忍4.0 幻4.0 体3.5 賢3.0 力3.0 速3.5 精2.5 印3.5 合計:27.0
鹿島ライカ(女 雷遁)
忍3.0 幻2.5 体3.5 賢2.5 力3.5 速3.0 精4.0 印3.0 合計:25.0
香取フツミ(男 幻術、医療忍術)
忍3.5 幻3.5 体3.5 賢3.0 力3.5 速3.5 精3.0 印3.0 合計:23.5
遂にやってきた新学期は、あの木ノ葉崩し防衛戦後の陰鬱とした雰囲気から解放されたように笑顔で溢れていた。木ノ葉隠れの里はメンタルヘルス関係の研究が進んでいる事が自慢だ。木ノ葉崩しのあと、無事に目覚めた風影――我愛羅の父ちゃんがそれに興味を持ったそうで、我愛羅は里長直々の任務として「木ノ葉隠れとの同盟をより強固にするため、これから”友軍”となる木ノ葉の若い忍びたちと交流を持て」という名目で木ノ葉病院にある週一で通うサービスに滞在中通っていた。我愛羅が交流したのは、オレや木ノ葉丸も含む三代目火影のじっちゃんが亡くなった事でちょっと精神的にグラついている実感がある若い奴ら。我愛羅は和解の光が見えてきた実父を亡くしそうになって、やっぱり不安的になりやすい状態ではあった。
けれど、暗く沈んでいる奴らもいる。星宮アマツとその周辺だ。星宮アマツは前から不安定になっていたけど、8月17日の日付が変わってすぐ当たりに突然いなくなった。里を抜けたのだ。ついでにサスケもいなくなったけど、サスケが最後にいた場所に『星ノ宮神社』のお守りが落ちていたのでアマツと関係していると分かり、里は緊急展開部隊を出動させた。結果、サスケは無事に帰還したがアマツはダメだった。完全に音隠れに行く気マンマンだったそう。緊急展開部隊にいたのは波風一族・犬塚一族・秋道一族、そして日向一族の人たち。波風一族の人は、うずまき一族の奥さんがいる男性上忍。三代目のじっちゃんが亡くなってからというもの、オレに積極的に関わってくれている。今では保護者として名前を書いてくれる、波風イサナ上忍。彼らは凄腕揃いだから、簡単にやられる人たちじゃない。彼らは『音の4人衆』を呪印を出させないまま撃破して捕縛すると、里に捕虜として連れ帰ってきた。呪印の研究をするためだ。
アマツは意識が朦朧としたサスケを抱えて大蛇丸と共に終末の谷にいたが、4人は諦めなかった。交渉術が得意な日向一族の人が交渉した結果、サスケだけは取り戻せた。どうして里最高クラスの戦力が4人もいたのに天才・星宮アマツを取り戻せなかったんだと、批判する民間人はいた。でも、オレは波風上忍たちが間違っているとは思えねぇ。アマツが自分の意志で里を抜けた事が分かっただけでも凄い収穫だ。それに、それを利用して火の国の大名と五代目のばっちゃんが使える外交カードが増えた。
ちなみに、草隠れの里は香燐に対する日常的な虐待疑惑で砂隠れと木ノ葉隠れから追及を受けている。今は香燐は木ノ葉隠れで保護されていて、夏休み中にはうずまき一族の人たちと会って交流していた。彼女を娘にしたい元忍者の老夫婦がいるそうだから、多分だけど香燐はうちの里の仲間になりそうだと思う。オレの母ちゃん、うずまきクシナはもともと渦潮隠れ出身だった。そういう前例はあるし、多分大丈夫そうだってばよ。
9月1日 11:55 食堂
いつもよりも早い昼食タイム。これは今日、始業式や終業式のような行事用の日程だ。オレたちは先生たちの指示通り大急ぎでバイキングから食べる分を取ってくると、さっさと1年生が座る列に座った。オレの左隣にはサスケ、右隣にはサクラちゃん。
サスケの周囲には、サスケと話したがる同級生がいっぱいいた。何故なら、里に正式にうちはイタチが帰還したからだ。同時に殺されたとされていたシスイさん、何故か霧隠れを退職して木ノ葉隠れに移籍したいという鮫成分の多い干柿鬼鮫さん、鬼鮫さんが面倒を見ているオレたちと同い年の鬼灯水月って男子。彼らが里に現れたとして、朝8時に『英雄の帰還と、新しい仲間が増えるお知らせ』をばっちゃんが放送した。ばっちゃんは当初、初の女性火影として『女は弱い』『女はリーダーに向いていない』と批判するひでぇヤツらがいたんだけど、今では誰も文句を言わなくなった。何故なら強いリーダーシップがあるから。外交センスや国際感覚に優れた人だなって、シカマルが言っていた。イタチさんはオレたちより5つ上だから、18歳。つまり、まだ学生なんだ。だから、直轄アカデミー高等部に復学した。
イタチさんは真面目で勤勉な人だから、里外での長期任務中にも関わらずちゃんと学生としての本分である勉強を怠らなかった。中等部卒業程度試験は合格済み、高等部卒業程度試験も全科目合格済み。本来は学生がやるべきじゃない任務を任せてしまえる位に優秀である事を、ばっちゃんは逆に悲しんでいた。
「これで兄さんも普通に里の中を歩き回れる。週末になったら一緒に喫茶店に行くんだ」
「良かったな、サスケ!!」
サスケが心から笑うのを見るのって、何年振りだろうか。シスイさんはこれから木ノ葉忍軍正規部隊に現役復帰するらしい。シスイさんは強くて優しい、頼りになる兄ちゃんだ。イタチさんが学生服を着ているのを見て噴き出しつつも、卒業式に行くのを約束していた。オレにも優しくて、次遊びに行こうなって誘ってくれた。
イタチさんは上忍だと思われがちだが、実は中忍のままだ。五代目の他、カカシ先生やガイ先生、紅先生が推薦しているので上忍候補生課程に入る予定。もう高等部卒業程度認定を受けているし。その過程では12週間という短期間で、現場指揮官である中忍を里の『幹部』として教育する。世界情勢が不安定だから、里と国は逆に上忍を増やすべきだと判断している。中等部や高等部在学中に仮に指名を受けたとして、夏休みの3カ月間を上忍候補生課程に使う。イタチさんは特別だ。
だから選ばれし者には夏休みなど存在しない!それは何かイヤだけど、目指したい。
「それからな、ナルト、サクラ。イタチ兄さんは昨日イズミさんと婚約して、卒業後に結婚するそうだ」
「えぇ、そうなの!?何かお祝いしたいわね」
「はえ~、すっげぇめでたいってばよ!」
「だろ?」
それから、オレのために自来也師匠が直轄アカデミーの非常勤講師になってくれた。新世代の若い忍者を沢山育てたいらしい。あと、センジュツ?ってやつも教えたいそうだ。だから、早く中等部卒業程度認定試験に合格して授業時間を修行に回させろとせっつかれている。それはサスケとサクラちゃんも一緒。
自来也師匠がよく里外に出ていた理由。それは諜報もあるが、人材のスカウトもある。忍者になる資質のある孤児を里に連れて帰ってきては、火影直轄の児童福祉施設に入れる。どうやら、うちはの血を引く子供たち16人を発見したのも師匠だったそうで。そんな気質の人だから、オレの上には父ちゃん以外の兄弟子・姉弟子が沢山いる。諜報を得意とする遊女の娘を保護した綺麗なお姉さんから、様々な方言を操る戦災孤児のお兄さん、民間人だけではなく抜け忍が利用する闇医者に化けた医療忍術使いの人たちまで。国中に諜報技術に長けた兄弟子・姉弟子が散らばっている。その人たちは全員、木ノ葉で15歳を超えてから下忍認定試験を受けて忍者としての地位を手に入れた。やっと沢山いる弟子たちのうち5人も上忍になって、彼らに諜報の全てを任せられるようになったそうだ。組織名は『極光(きょっこう)』。なんでも、昔見たタイムトラベル関係のSF映画がヒントらしいけどオレにはタイトルが分からない。
☆★☆
「ナルト君、サクラさん、三嶋さん、稗田君、諏訪君。遠慮なく頼むといい。ほら、サスケも」
「良いんだよ、みんな。イタチもこう言っているんだから、ね?」
サスケが言っていた週末、オレたちは火影邸宅前にある『星鹿珈琲 火影邸前店』にてイタチさんと婚約者のイズミさんに連れられて来ていた。サスケとサクラちゃん、オレは最初から誘われていたけど、イタチさんはアマツの里抜けについて気にしているだろうアザミとミサキも呼ぼうと言った。1週間も経てば里の人たちもイタチさんが街を歩いているのに慣れてきて、今朝は普通に「おはよう」と菓子屋のご主人から笑顔で挨拶されていた。イタチさんはすっかり健康的。細身だけど肌の感じも血色が明らかに違う。じゃあ前はすっげぇ貧血だったんだな。胃潰瘍ってマジ怖い!!
「じゃあ、オレは白桃フラペチーノ!」
「私は檸檬ヨーグルトフラペチーノにします!」
「俺は・・・、うーん、エスプレッソアフォガードフラペチーノ」
オレたちスリーマンセルが注文すると、店員さんはまず3人分メモした。
「僕はチャイティーラテのアイスで」
「私はチーズケーキフラペチーノを」
「パッションフルーツティーのトールにしようかな」
「兄さんは?」
イタチさんは穏やかにほほ笑むと、深呼吸をした。
「ダークモカチップクリームフラペチーノに、トッピングでチョコチップ・チョコクリーム・ホイップクリームを多めで。サイドメニューでオレオを人数分」
「う、うぇ」
サスケの顔色が悪い。サスケは甘いものが苦手で、そういうところはイタチさんと真逆だ。
オレオは甘い物だけど、それだけは普通に食べてたのを覚えてる。
注文されたものが全部届くと、何となく雑談が始まった。サスケはイタチさんに複雑な視線を向けている。
途中で店に入ってきたイルカ先生の手を振ると、それが返ってきてうれしかった。イルカ先生は持ち帰りで数人分を袋に入れて持って帰っていった。上忍控室のアスマさんたちにパシられたのかな?と思った。
「ところで、三嶋さんと稗田くん、そして諏訪くん。3人に提案がある」
「僕たちに提案、ですか?」
「ふぇ」
「何事です?」
アザミは眼鏡をずり上げ、イタチさんの方を向いた。
「君たちの血継限界に関するチャクラの性質は陰陽でいうと陰。3人とも幻術タイプだな。そこで、俺は考えた。上手く戦えないと悩んでいたが・・・、俺の万華鏡写輪眼の修行も兼ねてある実験に付き合ってくれないか?」
「内容次第で受けます」
「楽しそうっすね!」
「面白そうですね」
イタチさんの話はこうだ。元から得意苦手が激しく、どちらも幻術タイプの3人はそれぞれ医療忍者候補生と医療忍術とは相性が悪い対照的な3人。チャクラは身体エネルギーと精神エネルギーからなるから、精神エネルギーを底上げして補ったらどうかという。どちらかに偏るのは良くないという指導者もいるけれど、元々色々なものが生まれつきアンバランスな状態で成長してきた3人ならばバランスを取るのも容易いというのがイタチさんのアイデア。
「そして、俺からのお礼として君たちには手作りの蕎麦を振舞いたい」
「兄さんって、蕎麦作れるのか?」
「ああ。長期任務中に学んだんだ。もちろん、みんなにも食べてもらいたいと思っている」
「すっごく美味しいんだよ、イタチが打ってくれる蕎麦は」
イタチさんの新たな特技、蕎麦打ち。イメージとは違い過ぎていて、オレとサクラちゃんは顔を見合わせていた。
蕎麦=信州そば