―――ピンポンパンポーン
今回、このコーナーはお休みです。……許されない? そうですか。
μ'sの初ライブを絵里に録画してきてもらってそれを編集してネットにあげました。
……以上!
「それで、どうしたの? 一人で来るなんて珍しいよね、花陽」
穂乃果たちの初ライブが終わって数日後、あれからそこまで大きな動きはなかった。穂乃果たちも落ち込んでるかと思ったがそんなことはなく……それどころか、僕が配信した動画を見つけて喜んでいた。まぁ、誰が撮ったんだろう? と疑問を持っていたが……結構綺麗に撮れてたのに、穂乃果たちには見えない場所で撮っていたのか……穂乃果のクラスメイト恐るべし。
「あの、相談したいことがあって……」
まぁ、そんなことがあって、穂乃果たちのモチベーションは下がるどころか上がっていた。神田明神で練習をする時は、それにも何度か付き合って──―と言っても、僕が行ってもやることはあまりなく、マネージャーみたいなことをしながら時々希と雑談。隠れて穂乃果たちを見ている西木野さんを冷やかしたりと──―僕が役に立ってるかは置いておくとして、彼女らの成長を実感した。
で、今は丁度花陽が僕の家に相談に乗って欲しいとやってきた所である。まぁ、内容については、なんとなく予想は出来ているが……
「……僕はいつからみんなの相談役になったんだろうか」
思わずそんな愚痴を口にしてしまう。僕はそんな大層な人間じゃないのに……
「あ、す、すみません。やっぱり迷惑でしたよね……」
「め、迷惑じゃないから! 大丈夫だから!」
「はぃ、ありがとうございます」
だが、そんな僕の言葉が聞こえていた花陽はやっぱり迷惑だったかと謝ってくる。……そんな反応されると罪悪感でいっぱいになる。花陽は少し涙目でお礼を言うが……気まずい。さっそく本題に入るか。
「それでさ、どうしたの?」
「実は……」
花陽から聞いた内容は概ね予想通りだった。まぁ、花陽と凛がμ'sに入ろうか迷ってるというのは知っていたから、それ関連かなぁ、とは思っていたが……
「ふむ、成る程ねぇ。穂乃果たちがスクールアイドルを始めたことを知って凛にやてみれば? って言われたけど自信がないと……逆に凛に勧めてみたけど、凛も凛で自分がスクールアイドルなんてっていう状況」
「はい」
大体のことは知っていたが詳しいことは初めて聞いたな。成る程、そういう状況になってたわけね。
「で、なんやかんやで、西木野さんとも知り合ってスクールアイドルを勧めてみたけど、こっちもこっちで面倒なことになってる、と」
「はい」
なんやかんやの部分は、どこぞのラノベかっていう展開だったけど……自分の生徒手帳落とすって結構やばいよな? 個人情報駄々漏れだし……これが校内で、更には拾ってくれたのが花陽だったから良かったものの。
まぁ、でもその後の展開は、なんというか、子を見守る親のような気持ちになった。
「……青春してるねぇ」
「はい……え? あのぉ」
花陽は僕の言葉の意味が分からず、困惑している。わざわざ説明する気もないし、このまま話を進めちゃおう。
「──―うん、ごめん、それは僕はどうしようもないかな?」
「……そうですか。そうですよね」
「でもね、一つだけ言っとかなきゃいけないことがあるよ?」
花陽の落ち込んだ顔に居た堪れなくなって、という訳でもないが僕は彼女に励ましの言葉……もとい、一つアドバイスを送ることにする。アドバイスと言っていいのかは謎だが。
「?」
「花陽はもっとわがまま言っていい、ってこれ前にも同じようなことを他の人に言ったなぁ」
そう、確か数週間くらい前、花陽と同じく僕の家に訪ねて来た二人の女性……その一人にも僕は同じようなことを言った。その人物はあれから時々うちに来るようになったが、今はどうでもいいことだ。
「え? あっ、あの」
「今の花陽の話を聞いた感じね、花陽は多分スクールアイドルを自分もやりたいし、凛にもやってほしいし、西木野さんにもやってほしいんでしょ?」
「そ、そんなこと……」
実際の所どうなのかは分からないが、少なくとも僕にはそう感じ取れた。さっき、僕に事情を話していた花陽はいつものたどたどしい感じが消えて、熱意を感じたのだ。
「でも、結局自分なんかっていう思考が働いちゃって、うまく押し切れない」
「……」
「日本人はそういう自分に自信が持てない人が多いって聞いたことあるからね。実際僕も多分そうなっちゃうし、しょうがないのかもしれないけどね、ただ……」
良い言い方をすれば謙虚……だが、今回はそれが裏目に出ている。
「ただ?」
花陽が僕の言葉を待っている……自分に自信が持てないなら誰かが自信を持てるような言葉を言ってあげればいい、と単純に考えたけど……こうなったらヤケだ。
「……ごめん、面と向かって言うのは恥ずかしいけど……花陽ならスクールアイドルになれるよ……か、可愛いから」
「……い、言った本人が照れないでくださいよ~」
「ご、ごめん。まだこういうことを普通に言うのは無理なんです……」
二人して顔を赤くして収拾がつかなくなってしまった。……馬鹿だな、僕。
数分後……
「……ふぅ、だいぶ落ち着いてきた」
「そうですね、まさか音也さんの方が長く恥ずかしがってるとは思いませんでしたけど……」
「……やっぱり、慣れないことはするものじゃないね」
「ふふっ」
この笑顔が見れたからいいかな、なんてちょっとキザっぽいことを考える。
「うん、まぁ、考えてみて? 所謂今の自分を変えるときってやつだよ。大丈夫、僕が言って説得力があるか分からないけど……僕から見たら花陽も凛も西木野さんも向いてると思うよ? アイドル」
「は、はい」
「大丈夫、僕だって結構変われたんだ。君たちのおかげでね。だから──―」
頑張って。この言葉を言うのは止めた。だって花陽はすでに頑張っている、頑張って自分のこと、凛のこと、西木野さんのことで悩んでいる。
「はい、ありがとうございました、音也さん」
「うん、助けになったなら良かったよ」
多分、僕の言葉も気休め程度にしかならないだろう。でも、それが悩みを解決するきっかけの一つになれば、と僕は花陽を見て思った。
すみません、お待たせしました。待ってくださっている方がいらっしゃるかは知りませんが。
本当はもう少し掘り下げていきたいんですが、まぁ、察してくださると幸いです。だいぶ話が適当になっている感じがしますが、最近推敲する時間もなく……もし何かあればおっしゃって下さい、お願いします。
後、前回のラブライブIFがそろそろネタ切れです。前回の話を要約すると大体一行で収まるという……というか、タイトルが全てを物語っていると言う……
次回"可愛くない女の子なんていない" タイトルはあくまで持論です。凛は可愛い、異論を唱える人はこの世にはいないはず。