ラブライブ!IF ~少年と少女たちの物語~   作:秋麦沈初

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前回のラブライ―――

謎の宇宙No.1アイドルYN(以下YN)「ねぇ……」

筆者「……はい、なんでしょうか」

YN「何か言うことは?」

筆者「……すみませんでした」

YN「何が?」

筆者「えーっと、投稿期間が思いのほか空いてしまったこと、でしょうか」

YN「……違うわ」

筆者「え?」

YN「違うのよ……私の……私の出番はいつになったら来るのよ!」

筆者「え? あれ? そっちですか!?」

YN「何よ大事なことでしょう!?」

筆者「は、はい、その通りです! えっと、もうすぐ、もうすぐ本編にも出れますから。それまで何卒、何卒……」

YN「……しょうがないわね、出来るだけ早く出番が来るように努力なさい」

筆者「ははぁ~、ありがとうございます」

鈴木音也「……前回のあらすじは?」

筆者、YN「あっ……」

今回は前回のあらすじはございません、すみません。後、この茶番も長いですね。誰だこんな茶番考えた奴!(盛大なブーメラン


君なら、いや……

 花陽がうちに訪ねて来た次の日、またチャイムが鳴る。もううちに来る人物はだいぶ限られているから、誰かな? なんて思うことは殆どなくなったと言いたいところだが、生憎とその候補が多過ぎるのだ。だから、普段なら誰かな? なんて思う訳で……

 

 こういうことを言っていることから分かるように今回は訪問者が誰であるか察しがついている。

 

 候補は二人だが、彼女らの性格から考えて多分……

 

「どうしたの? 凛」

 

「音也先輩、相談があるにゃ」

 

 玄関の前」に立っていたのは、案の定、凛であった。

 

 

 凛をいつも通り中に入れて、いつも通り座らせて、いつも通りもてなす。もうこの辺はテンプレートのようになってきた気がする。ちなみに凜は私服である。まぁ、それはそうか。今日は休日、部活入ってない凜には学校に行く理由もないだろうし。

 

「それで? どうしたの? と言っても大方予想はついてるけど……スクールアイドルのことでしょ?」

 

「な、なんでそれを……」

 

 取り敢えず、自分からは話しにくいだろうし、こっちから

 

「いや……流れ?」

 

 凛はよく分からないといった感じの顔で首を傾げている。まぁ、別に分からなくてもいい。

 

 昨日は花陽が来たし、来るとしたら凛か西木野さんだろうとは思っていたが、西木野さんは性格上すぐにはこないだろうなぁ、という感じで凛だと思った訳だ。

 

 もう、なんで僕に相談しに来るのなんていう野暮ことは言わない。相談してくれる分には僕だって嬉しいし、彼女らの意思で僕に相談しに来ているのなら僕はそれに答えなきゃいけない。

 

 そんなことを彼女に言っても分からないだろうし、花陽のことは一応内緒にしておいた方がいいだろう。それで僕が花陽と繋がってると思われて、凛の本心が聞けなくなったら本末転倒だ。凛はそんなこと考えないかもしれないが……西木野さんの方は気にしそうだから、その時の為の練習だと思えば……

 

 そういえば僕、西木野さんが来るみたいな感じで考えてたけど……自意識過剰かな? まぁ、それに関してはまた、後で考えるとして、今はこの目の前の迷える子猫を助けないと……自分で考えといてあれだけど、痛いな、僕。

 

「さて、詳しく聞いてもいい? 穂乃果にスクールアイドルに誘われているのは知ってるんだけど……」

 

「……凛はスクールアイドルに向いてないにゃ」

 

「どうして?」

 

「だって……だって凛、かよちんみたいに可愛くないし、穂乃果先輩たちみたいに人を惹きつけるような魅力もない……だから、だから……」

 

 凛の声が段々と震えていく。……これはまずい。まさか泣かれるとは思ってなかったから対応に困る。だが、凛がここまで自分の見た目を過小評価するのはなんでだ? 今までは失礼だと思って聞いていなかったが、どうもそこに答えがある気がする。

 

 今の凛にこんなこと聞くのはちょっと……いや、かなり辛いが……

 

「凛……なんで、そんなに……」

 

「……ヒック、昔言われたにゃ。スカート似合わないって……」

 

「……成る程ね」

 

 その一言で大体察した。実際にそのまま言われたのかは定かではないが、彼女はその一言で自分の容姿にコンプレックスを持ってしまった訳だ。自分はボーイッシュだから、可愛くないと……だから、剣道の試合の時、彼女はあんなにも自分を下卑してた訳だ。

 

 しかし、どうしたものか。何も言えないまま時間だけが過ぎていく。凛の留めない悲しみを押さえ込む声だけが部屋の中に響く。

 

「……凛、今から君に二つの言葉を授けるよ。心して聞いて?」

 

 今の空気に耐えきれなくなった僕は遂にそう切り出した。凛も僕の声に応えようと涙を拭き僕の方を見た。

 

「……う、うん」

 

「一つ、可愛いだけがアイドルじゃない」

 

「可愛いだけが……」

 

 凛は僕の言葉を噛みしめるように復唱する。そう、アイドルにだっていろんなキャラの子がいる。不思議ちゃんやクール系、元気な子など。言い方が悪いがそれぞれの子にそれぞれのニーズがある。だから、推しというものがあるしそれだけ千差万別のアイドルがいる。

 

「うん、そして二つ目、凛は可愛い」

 

「凛は可愛い……って何言わせるのにゃ!」

 

 顔を赤くして照れる凛。そういうところだよって言っても本人は認めないだろう。自分で自信が持てないなら、誰かが言ってあげればいい、何度でもウザがられるまで。

 

「事実だよ、僕は凛が可愛い子だと思ってる」

 

 照れることはない。だって昨日あんなにも照れたから。そう、昨日ほどの羞恥心ではない。

 

「うー、もうやめてほしいにゃー」

 

「認める? 凛は可愛いって」

 

「う、それは……」

 

 手強いな。でもこんなことで強要して認めさせてもあまり意味はないだろうし……

 

「まぁ、そうだね。凛が可愛いというのを認めさせるのは追々だね」

 

「う、うん」

 

 しおらしい雰囲気の凛。こんな凛を見て可愛くないなんていう馬鹿はいないと思う。

 

「うん、それじゃあ僕が一つ目に言ったこと覚えてる?」

 

「可愛いだけがアイドルじゃない?」

 

「そう、それ。凛ならさ、クールなのとかできそうじゃない? それならまだ納得できるでしょ?」

 

「……確かにそうかもしれないにゃ」

 

 凛は少し考えたしぐさをした後、たどたどしく頷きこちらをまっすぐ見る。うん、それじゃあダメ押しで……

 

「最後は自分で決めるべきだけど……赤信号みんなで渡れば怖くない、だよ。凛は一人じゃないでしょ?」

 

「そ、その言い方だと悪いことしてるみたいだけど……分かったにゃ、もう少しかよちんと相談してみるにゃ」

 

 うんうん、やっぱり凛は笑顔でいるべきだ。彼女なら夜空に輝く星のように輝くことができるだろう、凛を見ながら僕はそんなことを思ったのだった。

 

 そして、凛が帰った後、一人恥ずかしさに悶えたのは言うまでもない。




 約一か月間、音沙汰もなく申し訳ございませんでした。

 一つ言い訳させてもらうと、大学が再開しまして、それでいろいろとドタバタしていしまい……せめて活動報告にでも書けばよかったですね。反省中です。

 一か月も空けてしまって、読者が戻ってきてくれるかは分かりませんが、またちょくちょく投稿していきます。ただ、定期更新は厳しくなるかもしれません。

 それでもよければ次回もよろしくお願いします。


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